2018年07月20日

からかい上手の(元)高木さん 3 稲葉 光史(小学館 ゲッサン少年サンデーコミックス)


スピンオフ。3巻になってちょっと加速的によくなってきているな。

アニメ化もはたした「からかい上手の高木さん」の2人が夫婦になって子供もいる世界の話。
なんていうかな、スピンオフならではのパロディやそこからの展開だけじゃなくて、独自の世界を描くようになってきたなあと。
それには子供の存在が大きい。ぶっちゃけた話をするなら「よつばと!」っぽい。ただ、そう思われることは承知していて、きちんとよつばではない子供を描いているしそれは成功している。
このオリジナルキャラ(だっけ?)に関してはスピンオフ元(そんな言葉あるか?)を越えたよなあ。いつもの巻末山本崇一朗師匠のマンガだと描画のかわいさはあるもののキャラとしては稲葉氏のモノになっているなあと。

そいでもって3人の幸せ空間が充満している。そこがすごいね。ほかのキャラがほぼ出てこない。西片ですら出てこないときが多いしなあ。それでいてちゃんとおもしろいもんなあ。あ、いわれてみれば、よつばは母親はいないもんな(かーちゃんって読んでいるとなりの人はいるけど)

大人西片もいまだに高木さんにメロメロでいいよな。幸せだ幸せだ。


posted by すけきょう at 21:29| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月18日

ぼくたちは勉強ができない 7 筒井 大志(集英社 ジャンプコミックス)


ここ15年ほどマンガ雑誌(もっといえば雑誌そのもの)を定期購読するという習慣が完全に消え去って、マンガを単行本で買うにしてもいちいちどこに連載されているのかはほとんど気にならなくなった。まあ、web発のと4コママンガ誌、成年コミック誌はちょっとちがうので意識はするけどさ。
本作は週刊少年ジャンプ連載なのね。そう考えるとすげえな。集英社の数あるジャンプ関連の中のエースである雑誌で連載を続けているということなのね。
勉強ができない天才美女3人の家庭教師をやる秀才の話。

今回はおれのお気に入りのうどん屋の理系天才のパイオツカイデー身長オチビさんの出番が少なかったね。これまでちょっとひいき気味だったから「許せない」とは思わない。もともとそういうことのバランス感覚が異様なんだもんな。ほんとこのマンガで人気投票をやるとすごいことになりそうな気がするよなあ。

あと全体的に破廉恥度が抑えめ。前巻がはっちゃけすぎて「めっ」って叱られたのかしら。



posted by すけきょう at 20:58| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月17日

凪のお暇 4 コナリミサト(秋田書店 A.L.C.DX)

凪のお暇 4 (A.L.C.DX)
Posted with Amakuri at 2018.7.17
コナリミサト
秋田書店

4巻になりますね。日ごとに本屋での扱いが良くなっていくマンガだなと思ってた。おもしろいんだもんなあ。
3巻ではとなりの男に食われてしまう。相手が望むことがわかるモテモテマン。ただし悪意なく、目の前の相手にやさしくするためにつきあっている特別だと思われている人間はおかしくなってしまう。
4巻では彼との思いを吹っ切る編がメイン。これが半分。
そしてこれがちょっとかったるかったかな。自転車を衝動的に買って、そのまま海を目指して走るという。
ただまあ3巻でハマった地獄を抜け出すには必要な内省だったのか。ページは長いけどひと晩の話。そして逆にいうとそれで吹っ切れるのもすげえなとも。

この次に、その地獄に落とした男の「中」を描いたのもすげえなあ。神業セックスの秘密を描いてたな。たしかにこれしかないんだろうなあ。

そのあとに彼女以外を描く。それで、なんていうかな、主人公の凪さんがちょっと無敵になってきた。「ツヨシしっかりしなさい」現象だよなあ。彼女が男ふたりと少女ひとりを手球にとってる感あるもんなあ。

3巻ではひそめていたビンボーテクも山盛り増量。おまけもドーンと、かなり充実の1冊。

そして気がついた。表紙はその巻の彼女の状況を表してるなあと。1巻はひとり、2巻は元彼にいいよられてる、3巻は隣人にいいよられてる、そして4巻はまたひとり。3ヶ月の出来事なんだけど波乱万丈っすね。



posted by すけきょう at 21:24| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月16日

くノ一ツバキの胸の内 1 山本 崇一朗(小学館 ゲッサン少年サンデーコミックス)


月に4冊も出ている山本崇一朗先生関連の出版。「からかい上手の高木さん」とそのスピンオフ2冊。あとまるっきりの新規の1冊がこれ。

くノ一だけの学校。物心ついたときから女だけの生活。ツバキはいつしか男に対して心をときめかすようになったと。
そんなとき男が現れたってんで脱走したふたりを探すついでに憧れの男に会うことができるっていったけど失敗でした。
これが1話。

んー?

と、半分までがその「男とはなんでしょう?」をベースに展開しつつ、ほかのメンバーを地味に紹介するって手堅いやつだけど、その芯の話がどうにもこうにも「?」で読んでてずっと「?」なのよね。
正直なにがしたいのかいまひとつ伝わってこない。
いや、変わったことをしようって意図はあるんだろうけどね。それがまだみぬ男をみたいってのは弱いかなーって。
後半は各キャラとからみあってくノ一学校の日常といったオーソドックスな話になってやっとひと息つけた感じ。

だから2巻からはよくなるんじゃないかなと。

キャラ描画は最高だし全員のキャラもすごく立っている、忍者アクションがまたすばらしい。あとオマケもいいっすね。ということで絵での不満はゼロなんだけど、話が前記の通りなのです。



posted by すけきょう at 21:34| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月14日

働かないふたり 14巻 吉田覚(新潮社 バンチコミックス)


1回も読んでないマンガが多いのに何回も何回も読むマンガがある。
そういうマンガベスト3(おれ調べ)が「かぐや様は告れない」「古見さんはコミュ症」と本作。そして本作はだいぶ知名度は高いけどそれでも前記2作とはちょっと差が開いてるような気がしてモヤるのですよ。

ニート兄妹とその愉快な仲間のほがらかマンガ。

14巻は風邪を治すための「ろう城」からはじまって、お金はないけど工夫で楽しく過ごす編。
会社でウケる宴会芸は裸でOLからベルトでたたいてもらい銘柄をあてる。
新キャラは公園に集まるいろいろな人々ネタがはじまり、一気に増える。

そして、圧倒的におもしろくて「いい」のは戸川さん編だよ。ここだけよりぬいて読み返すほど。

戸川さんはニート兄妹の父親の会社にいたんだよなもともと。そいで読書好きが高じて同人を作るほど。そして会社を辞めます。物書きでやっていくために。そんな彼女の動向を追ってるシリーズがあるのです。本作はかようにいくつなのスジが同時進行しております。
そしてWEB連載ではない描き下ろしもその戸川さんシリーズの後日談でそれがまた珠玉にいい話よ。戸川さんが兄から借りた本をなくすはなしのその後ね。

いくつかの問題点、んー、気になるところも書いておこう。

まず表紙がちがうよなあ。なんかファンキーな明るさがあるけどそういうじゃないと思うんだけどな。妹がファストフードのドリンク片手にキャップのひさしに手をかけるポーズって本編にはないだろまず。

あとその妹はキーではあるけど、キャラとしては空気になりつつあるよなあ。今回、妹のスジの話がなかったもんな。唯一の親友の出番も殆どなかったし。

あと「ツヨシしっかりしなさい」現象が。前記のように兄がスーパーマンになりすぎている。もはや目立ちはしないけど地元でみんなを助けているすげえいいやつになっている。それと反面のアホが目立たないというか。まあ、おれはそれでもいいんだけど。

おもしろいので読みましょう。とくに10巻まわってからよくなるので途中だれるなと思っても頑張って読んで追いつきましょう。


posted by すけきょう at 21:30| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月13日

能田達規作品集 おまつり!ピース電器店 能田 達規(ヒーローズコミックス)


すっかりサッカー漫画家になられた作者の久しぶりのSFジュブナイル作品集。目玉は非サッカーの代表作「ピース電器店」シリーズ。チャンピオン連載のあとの2回の掲載にコミック描き下ろし2編!
そのほか非サッカーマンガを集めて収録の決定版。

これが作者もあとがきで書かれてましたが、ピースの面々の古くならない感じがすばらしい。ドラえもんなんかとちがってそこそこの現代ハイテク事情に沿って進行していて、最新作ではドローンなんかも登場してるし動画配信サービスネタ、スマホもばりばり使っているけど、まったく違和感なし。ここらへんのアンテナとバランス感覚すごい。サザエさん空間なのに「デザイン」が古くならないのね。
んま、ピースやヒロインはちょっと幼くなったかなー。ここいらが作者の加齢を伺わせる点かもしれませんね。

ピース電器店シリーズは家族で営む町の小さな電器屋さん。でも、実は凄腕のハイテク道具を生み出す集団のドタバタ。
科学のみを信じてオカルトを否定する少年が探偵をする話、
脳以外機械の体の少年の話
などなど。

1994年のものから2018年描き下ろしまで、絵も話もブレのないこと。カバー折返しの挨拶文までチャンピオンコミック連載時のピース電器店のノリのまんまですごい(しかもネタはニンテンドーラボだったり)。

正直、スポーツマンガは読まないマンなので相当お見限りだったんだけど(スタジアムメシのマンガは相当心が動いた)、本作はいいね!小学生からおっさんまで(女性ウケは正直わからない)楽しめる明朗少年SFマンガに仕上がっております。可能なら小学生が読んで「おもしれー」ってなってほしいなあ。



posted by すけきょう at 20:35| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月12日

美人女上司滝沢さん 2 やんBARU(KADOKAWA ドラゴンコミックスエイジ や 3-1-2)


超美人で超グラマーな上司の滝沢さんの天然な魅力にメロメロになる部下社員のほのぼの4コマ。
本作1巻からずっとモヤモヤしている理由がわかったわ。
この滝沢さんは男なれしてない。あまりに美人だったので誰も粉をかけてこずに、父親はおっぱいをからかうセクハラばかり。そして部長も。ということで、セクハラがすごく嫌いなんだよな。
そのわりに単行本だと各話終わるたびにすごいセクハラ描き下ろしイラストがあるんだよ。おっぱいを強調した服を着せられたりコスプレさせられたり。
いやまあ気持ちはわかるけど、作者がキャラのいやがることを率先してやってどうする?って思ったりしてなあ。
そういうところな。

あと、前半の4コマはキレが非常に悪いのが気になった。どんどん滝沢さんと部下は仲良くなってきている。相変わらずどっちも中学生みたいにすごく健全な関係だけど。(ああだからこそ前記のセクハライラスト集が余計気になるのか)

もうちょっとキャラをからめたりいろいろな変化球でいけばいいのになんかはがゆいところが多かった。
しゃっくりを止めるのにスマホで調べて舌をひっぱってるところを部下に目撃されて焦ってしゃっくりが止まる。
昼ごはんをいつも誘ってるのに断られたのがショックで上司としてさりげなく悩みがあるのかと聞く話とか。
もうちょっとおもしろくできたんじゃないかなと思ったり。
他キャラの出番が少ないのに新キャラを投入したりとかさ。
後半、その新キャラを投入したあたりからは面白かったんだけどな。
2巻は1巻よりさらに本編が健全化してるような。そしてセクハライラストだけそのままなのかな。


1巻は何回も何回も読み返してたんだよね。そういう謎の魅力は2巻にもあるんだ。2巻もなんやかや3回くらい読んでるし。




posted by すけきょう at 21:38| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月11日

僕のヒーローアカデミア 19 堀越 耕平(集英社 ジャンプコミックス)


19巻、どこかのまとめサイトのアフィリエイトで書影をみたときずいぶんとポップになったなと思っていた。
19巻は文化祭にむけて邁進するという全力で学園マンガになっていた。クラス一丸になって出し物をするための練習。
もちろんこれまでの展開を織り込んではいる。でも、学園祭にむけてがんばるという芯の通った大きくてシンプルな展開がとってもスッキリと楽しく読むことができた。
いろいろありつつも「学園マンガ」に帰結していくというのがおもしろい。すでに破綻に破綻を重ねてるけどふたたび「学園マンガ」を試みるってのは「BEASTARS」もちょっと連想させる。こっちのほうがより大きくて強引ではあるが。

そしてもうひとつ特筆すべきは絵だ。
マンガ家はたえず絵が変わる。どんなマンが家もそうだ。一見まったく変化のなさそうな、いしいひさいち氏や植田まさし氏でもそうとう絵は変わっている。
それは「自然」に変わるのと、意図的に変わるのとある。本作はかなり意図的に絵の改革を進めてきていると思う。それは詳しくはわからないがここ5巻くらいで少しづつこころみた変化は19巻で完成を見たと思う。ぶっちゃけると19巻が作者のマンガ人生における作画のピークになっている。これが過渡期のものか完成形ということになるのかはわからんけど、と19巻は絵の隅々が見事だった。文字通りの「見事」。
女性キャラは限りなく可愛くなり、とくに19巻ではキーポイントで表紙にもなっている耳郎というキャラがとってもいい。そりゃあ人気投票上位に食い込むわけだ。
ほかメンバーも均等に見せ場があり、他メンバーも「丁寧」にデフォルメキャラとしてあちこちに描かれており、それが小さいコマの小さい描画でも誰か確実にわかるようになっている。これって本当に気を配って完全に「つかんで」絵を描いてないとできないことだぞ。
それでいてここんところずっと登場する新キャラもまあ覚えられるしなあ。きちんと作り込んできてるし。ミリオはこのあともなんとかかっこいいところを作ってやってほしいと思うし。彼をみてるだけでなんか泣きそうになる。

11巻、こないだアニメでもやってたオールマイトの引退の巻。アレ以来にすばらしい。久しぶりに何回も読み返している。



posted by すけきょう at 10:50| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月10日

BEASTARS 9 板垣巴留(秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


うわ、とってもごめんなさいだ。
このマンガ大傑作じゃないか。
9巻にして1巻から引っ張ってきた学園内の殺人事件の犯人が判明する。そしてあらゆる箇所が急速に「ひとつ」になり本作のキモが可視化できた。そこでやっと気がついたよ。大傑作だって。遅いよ。でも、それはこのマンガのペースにもいえる批判ではないか?

本作、「僕のヒーローアカデミア」と似てるな。ヒロアカも本作も帰結するのが学校なんだよ。学園ドラマなんだよ。双方とも強引で無理くりに学園ドラマに帰結しようとしている(というかした)。しかも、期せずして7月発売の最新刊でその傾向が鬼のように機能する。かたや学園祭、かたや部活動で。

そしてもうひとつぶっちゃけるわ。どっちも構成がやっぱりウーンね。本作の主人公レゴシの過去編はいまインサートすべきか? ルイ先輩との邂逅はいまだったか? ハルとのイチャコラはソコだったか。ビルの恋愛話はどうじゃ?とか。
まあ無数の選択肢と展開から死ぬほど考えたすえのそれだったということは考えられるし、「適当言うな」っていわれたら素直にすみませんだし、9巻はほんと「これのためだったのか」ってのがいろいろとあってそれらがぎゅーってなっていく瞬間は本当ワクワクしたし、おもしろかったことはまちがいないっすから。

ということで俄然10巻が楽しみになってきたのです。



posted by すけきょう at 22:13| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

恐怖の口が目女 崇山祟(リイド社 LEED Cafe comics)


「おおかみのまんが屋さん」こと狼書房のイチオシとしてツイッターフォローしているからみでものすごいプッシュされていたので買いました。
ひばり書房などの怪奇マンガ風の想定だけどブックオフの区分でいうところの特大サイズでしかも激厚、なおかつ値段も1389円税別。
口が目女をみたという新聞部部員の話からはじまり最終的に宇宙まで行ってしまう感じの壮大な話です。

怪奇マンガのパロディ風からはじまりあらゆる要素が入り込んできていくもかなりきちんとコントロールされているようで安心してみていられる。だから狂気という点での「なんじゃこりゃ?」って少ないけど、随所にある決め絵や、主人公のかなりアクの強い特異なキャラ、細かいところは「怪奇マンガなんだから気にすんな!」って姿勢とかみどころだらけではあります。ボリュームたっぷりだし、ラストのコマもとっても味わいだしなあ。

この劇場アニメってあってもいいんだけどなー。どこかのお金持ちがだまされないかなあ。



posted by すけきょう at 08:41| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする