2018年04月20日

ライカンスロープ冒険保険 3 西 義之(集英社ヤングジャンプコミックス)


3巻。「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」のアニメ化を受けて連載も開始するから本作がどうなるのかと思ったらまだつづくようで安心。
主人公らの過去やふたりの出逢いなどが描かれ、amazonのレビューでえらい強めのdisがありましたが相変わらずちょいエロ路線もあるしでとてもいい感じ。

中世RPGの世界。魔王討伐の悲願をもって今日もあちこちでパーティーが旅立っていく。そこで転ばぬ先の杖としての保険業を行うのが主人公らと。それで冒険の途中で全滅したパーティーを回収して蘇生するサービス。

今回はその魔王軍のほうに動きがあり、なおかつ主人公の過去やらにうまくリンクして因縁の相手が現れるなどの盛り上がる展開。うまいねえ。非常にうまい。
そしていい引き。今回派手なバトルはあまりなかったのだけど、その分、お色気とストーリー、構成で魅せてくれたね。




posted by すけきょう at 19:48| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月19日

初恋ゾンビ 11 峰浪 りょう(小学館 少年サンデーコミックス)



いま、書影(というかアフィリエイト)をひっぱるのにamazonのページを呼び出したら【編集担当からのおすすめ情報】なるものがあった。

注目度No1のラブコメディー、
今が読みごろです!!
今回で11巻、
まとめ読みするのにも、
ちょうどいいタイミングです。


11巻はちょうどなのかね。
10巻のクライマックスからの仕切り直しで原点に還っての11巻というおもむき。10巻のとき、おわるための布石か、まだつづくための仕込みかって書いたような気がするけど、後者だったのかしらね。

幼馴染と久しぶりに会う。幼馴染は初恋の子だったんだけど、実は男だったとみせかけて男装女子だったのでした。
というベースに、男子の初恋の相手が上に幽霊のように浮かんでいるのが見えるという設定。
これら設定を組み替えて、ん?組み替えてというか、練り込みなおし、仕切り直しで、はじまることになりました。

大きい変化は男装女子だったことを主人公への恋敵にバレてしまうことね。おっぱいの大きなエビナさん。この方、女性作家にしてはかなり思いきった巨乳だよな。そこに感心する。また女性作家らしく描写がリアルだし。

でもって問題なのは、いまだに初々しくておもしろいんだよな。というか、そういう感じになってきて、主人公を取り囲む三角関係こそがメインディッシュになり、ラブコメおなじみのニブチン主人公を取り囲みデレの2人がまたいい感じで新鮮味のあるかわいさを出してきた。それがねらいだったのかねえ。

巻末おまけもいい感じでしたね。

これで、着地点はみえなくなったなあ。三角関係ネタはくっついたあとにあぶれたひとりをどうするかだよなあ。しかも、今回のは4人いてふたりあぶれるってことになるんだよね。そこをうまく処理するかが最後のポイントになるんかな。




posted by すけきょう at 19:56| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月18日

タイムスリップオタガール(3) 佐々木 陽子(フレックスコミックス ポラリスCOMICS)

タイムスリップオタガール(3) (ポラリスCOMICS)
Posted with Amakuri at 2018.4.18
佐々木 陽子
フレックスコミックス

30歳ニート&腐女子が13歳の自分にタイムスリップ(というかリプレイだね)する話。
3巻もとてもいい感じで進行。
本作のタイムスリップやリプレイものとしての特長は、すべてのデキゴトが小さいことだね。
すでに懐かしネタや大義のようなものはなくなってて、当時はできなかったりいえなかったことをニートで腐女子のままとはいえ30歳までに積んだ経験値と鈍ったメンタルでガシガシ行く。同級生男子なんかおこちゃまなので気軽に話したりできる。それに免疫のない男子はドギマギする。でも、本人は自覚がない。

先輩オタクとしての知見(コピー本の作り方とか)を後輩(でも同級生の姉だから年上だけど)に伝えるとか、腐女子スケッチを「キモっ」っていわれてることに開き直ることができたりとか、自分の小さな言動が微妙に未来を変えてることに罪悪感を持ったりとか、そういう感じがとてもいい。
あとはもうすでに死んでる優しかったおばあちゃんに孝行ができるのは素直にいいなあ。おれもそうしようというかそうしたい。でも、現状ネットのない世界にいくのはきついかなあとか。
そういう矮小なことでも「おもしろい」ってのが立証されてるのがすごく新鮮です。



posted by すけきょう at 18:20| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月14日

高嶺と花 10 師走ゆき(白泉社 花とゆめCOMICS)

高嶺と花 10 (花とゆめCOMICS)
Posted with Amakuri at 2018.4.13
師走ゆき
白泉社

大金持ちのお坊ちゃんの見合いに出るように強制された子会社の社員の娘。でも、娘は乗り気じゃないのでJKの妹に押し付ける。妹ははっちゃけたリアクションを取る。そして「これでもくらえ」とキスする。そのことではじまりつづく「お見合い」。タイトルどおり高嶺くんと花さんの話ね。それが10巻つづくからすげえよなあ。

いっきに10巻まで読みましたが、6巻くらいまでは脇キャラも活かしてのワイワイしている感じが楽しかった。お坊ちゃんの「俺様」感が強すぎるのでいきおいまわりのキャラが「いいひと」で固められるんだよね。それはヒロインで主人公のほうもそう。アクが強すぎる2人が主人公なんだよね。
7巻ではお坊ちゃんが無一文になる。8巻では同居することになるというかなりなテコ入れもあるけど、9巻からはやっぱり「オイ、おまえらもうつきあえよ」ってくらいの気持ちが蔓延し始めたな。それはそれで果てしなく続くワンパターンへの前振りとなるのか、それともさらなる展開への布石となるか。

ということでわりに相思相愛になっててまわりにもバレバレでライバルもいないけど(双方ともアクが強いから)、展開はあまりない10巻と。花さんが自覚してラブラブ一直線になっている。高嶺さんのほうはもうだいぶ長いことラブラブなんだけどな。
ただ、テンポ、ふたりのやりとり、ギャグのセンスなど読んでてとても心地がよいので人気があることも伺えますね。


posted by すけきょう at 19:55| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月13日

ダンジョン飯 6巻 九井 諒子(KADOKAWA ハルタコミックス)



いやおもしろかった。感服したよ。上手い。とにかく上手い。

3つの変遷が上手い。

・キャラ変遷
・目的変遷
・本質変遷

ちょっと込み入ってなおかつネタバレ。別に行を開けたりめんどくさいのでそのままいきますので以降の文章はずっと読んでて6巻も読んだ人向けね。

キャラ変遷。6巻ではまた以前のパーティーが現れた。あー、やっぱちょっとあらすじいるかな。

RPGな世界ね。ダンジョンの下層で妹がドラゴンに食べられた。少数メンバーで助けに行くことにした。でも、パーティー全滅のバラバラでカネも人もないので道中の食事はモンスターを退治して食べることにしようという設定が本作ね。

4人パーティーが前のパーティーといっしょにいるというところから6巻ははじまる。前のキャラが登場する。前のキャラも新たにパーティーを率いて同じ目的だった。ところが、ってことでいろいろあるのが前半。そして、そのパーティーのひとりがあらたに新キャラとして加わる。
ここが上手い。それぞれのキャラは信条や目的によってそれぞれ考え行動している。それは同じ目的のようでもちょっとちがう。同じパーティー内でもちょっとちがう。そのために袂を分かつことになるのだが、ひとり残ったメンバーはまた別の目的のために彼らのパーティーに近づく。これらすべてに意味があるし、スジが通っているし、ストーリー展開において無駄がない。
まわりくどいようにみえて最短距離で新パーティーをきちんと誕生させている。またいいキャラだし。

で、それらの変遷に応じて目的も変わっている。最初の目的は妹を連れ帰ること。それは4巻で成功したかにみえた。でも、邪魔が入り、妹はラスボスに連れ去られてしまう。そして6巻ではそれを連れ帰ればOKじゃないことをかなり衝撃なカタチで知らされることになる。だから、目的を変える。はい、ラスボスを退治すると。
このギャグのような目的の変遷。というか実際作者もマンガ内でギャグにしている。でもそれは至極自然な流れになっている。

物語ということに関してここまでの急ハンドル急ブレーキそして次につながる本質変遷を上手くやっているのはちょっとないので「物語」を作っている人はすごくよく研究されるといいんじゃないかな。

そして本質も変わる。上記の設定のために否応なしにダンジョン内のモンスターをおっかなびっくり食べる「グルメマンガ」というテイだったのが根本から変わっている。
これは昨今のグルメマンガブームの衰退にすごく敏感に反応しているような気がする。もっとも極北であったグルメマンガだから逆に功を奏したのかわからないけど、その分野の戦いからすっと手をひいた感じが鮮やか。それでも食べたりはしてるけどな。
ユーモアを絶対に引かないってのもあるな。4巻以降はシリアスな展開が多いけど、随所にあるギャグは絶対に切らさない。これも本質ではあるね。6巻のすごくおぞましくも衝撃的な見開きのシーンが「すごくかっこいい……」ってのはなかなか書けんぞ。

という絶妙なさじ加減と舵のとり方で、うまい具合に「ダンジョン飯」は4巻以降の変化を見事に成功させたね。それが6巻で確定した。いやおもしろかった。


posted by すけきょう at 22:10| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月08日

AIの遺電子RED QUEEN 1 (少年チャンピオン・コミックス)



1話完結で未来のブラックジャックなんてふれこみのヒューマンストーリーを描いていた作品が長編に仕切り直して展開します。
ヒト、ヒューマノイド、ロボットのいる未来。その中にあって人格とはなにか?ひいては人間とはなにか?という問いかけに対するストーリーはこれまでのシリーズ同様で、狂言回しでありストーリーのキーマンであるヒューマノイド用の医者だったスドウが主人公として旅に出るところから話ははじまる。
アフリカの架空の国を舞台とした緊迫感あふれる切った張ったのストーリーが展開している。銃が発射されるような展開。

まだ真芯はとらえてない模様ではあるけど、そんな長くつづくような話でもないような気がするんですがどうなることやら。最近秋田書店はイケイケですね。「こんなたくさん弊社の作品が漫画賞をもらってますよ」リーフレットが同梱されていました。


posted by すけきょう at 18:03| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月07日

ヴィジランテ 4 ―僕のヒーローアカデミアILLEGALS― 別天 荒人(集英社 ジャンプコミックス)



やばい。超熱かった。
「僕のヒーローアカデミア」のスピンオフ作品です。本編よりちょっと前、勝手にヒーローやってる自警団ヴィジランテの活躍を描いてます。
4巻はこれまでの積み重ねていたものの爆発回。
ずっと影となり日向となりヴィジランテに立ちはだかっていた敵との全面対決。そしてそれを「影」として、オモテではヴィジランテにいるアイドルのライブを同時進行させる。これらどっちもそれぞれでやれそうなネタなのに同時進行し、それが相互作用しあってる。
くわえてヒロアカ本編に登場するヒーローの活躍もからめるという。
これでわかったね。ヒロアカの設定や舞台というのはこんなにも魅力的なんだと。ぶっちゃけ「本編」うかうかしてる場合じゃねえぞ!と。ヤクザ編のマイナスを今からモーレツ取り返せよ。
というか1回、マジで、原作の古橋秀之氏に本編のこれからの展開をちょっとみてもらったらどうだ?ちょっとアイデアもらったりしたら?本気で。おれが担当編集ならマジでそういうわ。もったいないもの。こんな魅力的な舞台を作り出してるのに。

この4巻、とくにアニメでみたいわー。彼女らの曲も聞いてみたいし、ナックルダスター(ヴィジランテのリーダーね)の動いてる戦いもみてみてえ。いやもう主人公がちょっと影が薄い以外は完璧の4巻だよ。


posted by すけきょう at 18:09| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月06日

僕のヒーローアカデミア 18 堀越 耕平(集英社 ジャンプコミックス)


18巻。長くなると思ったヤクザ家に少女奪還作戦はわりかしあっさりめに終わった。クライマックスに「なにが描いてあるかわからない現象」が起こってウワって思ったけど、それ以降の展開は良かったっす。やっぱ結論としてヤクザ編は必要ないエピソードではあったな。これがこのあとどう作用するのかわからんけど、ヘンに紐付けないほうがいいような気はするなあ(治崎が復讐の鬼になるとか)。

そいで後半は人気投票1位と3位(2位は主人公)の登場する編。ヤクザ編では全くいなかったからな。
ただ、これも「BEASTARS」と同じ現象が起こっている。すなわち、ここまで散々ハードなことやって、ひとり再起不能で、ひとり死んで、その後にほのぼの編ってチェンジアップにギャップを感じすぎて違和感を覚えるパターンな。

んまあ、いろいろとスジが悪いのでアンチがいるのはわかる。でも、それでも、やっぱりそれぞれのキメのシーンはすごいよなあ。気持ちが沸き立つ。
19巻からのガーンって盛り返しを期待。


posted by すけきょう at 19:22| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月05日

団地ともお 31 小田 扉(小学館 ビッグコミックス)


31巻。ともおといういかんともしがたない小学生男子のほがらか小学生マンガ。

前半は実験回が多くて度肝を抜かれるな。しかも、かなり実験的。

クルマを売るから家族で最後のドライブ。鬼に変身する友達。ともおで考える算数。透明ランナーの行く末。そしてともおが出てこないのに前後編の仮想家族の話が実験のピークかね。

それ以降はもうちょっとフレンドリーになる。ともおの母と父のつきあいはじめからの通信機器でのやりとりの歴史なんかは名作だと思った。
そしてこっちのハートフル編(仮称便宜上)でも団地内住人総出のゴミ片付け編は壮観だった。

ということで大ネタ2本入りでしたね。もう似て非なるものはなにもない世界になってきているよな。


posted by すけきょう at 21:27| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月04日

めしばな刑事タチバナ 29 坂戸佐兵衛, 旅井とり(徳間書店 トクマコミックス)

めしばな刑事タチバナ 29 (トクマコミックス)
Posted with Amakuri at 2018.4.4
坂戸佐兵衛, 旅井とり
徳間書店

悪夢の27巻時代劇編を乗り越えてまた通常運転に戻ったけどこれが正解。
そして通常運転とはいえ、最近の巻にあったローテーションに落とし込んでいなくてそこも正解だったなと思います。

ジャムパン、ポップコーン、そして大ネタは即席味噌汁の世界。ああ気がついたけど、最近外食チェーン系のネタは減っているな。タチバナですらそうなんだなあ。外食産業が下火になるわけだ。

この方式は正解だけど、村中ちゃんの扱いが微妙という問題は出てくるわな。どっちがいいんだろうかね。いちおう、「究極超人あ〜る」におけるサンゴ的な立場にはいるみたいで皆勤賞を目指してはいるんだけどね。味噌汁編オチの村中ちゃんはとってもキュートであった。


posted by すけきょう at 17:55| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする