2017年02月19日

ダンジョン飯 4巻 九井 諒子 (KADOKAWA ビームコミックス)


いや愕然とした。完璧な起承転結の結だな。そうか本作は巻ごとの4コママンガだったのか。いわれてみれば、巻ごとにノリがちがってたからな。
3巻の転から4巻のための布石だったのね。そしてネタバレになるけど以降も続くための布石。結ではあるが終わらないという。すばらしく良くできてる。

しかも、話は1巻の起承転結の「起」であるドラゴンに食べられた主人公勇者の妹を助けるためのドラゴン戦という。伏線回収というか本線のクライマックスにあたる。
なおかつ、ドラゴン戦が本当熾烈でな。本作がグルメマンガというジャンルであるなら最高にハードな戦闘シーンがあるグルメマンガってことになる。
そしてグルメマンガでもあるという(なんだこの文章)。架空のモンスターを料理する。当然のことながら竜を食べるわけですが、かんたんには食べないのよ。それぞれモンスターならではのギミックみたいのがあって今回もそうとう「おー」ってなる。あと、この「世界」も。さらに深く描かれていた。そしてポイント。それには「意味」がある。なぜ世界を深く描くか? せっかく考えたから、ボクチンお利口さんだから、って様々な理由があります。本作の場合、「描く必要があったから」なんですね。そこに痺れる。

描くでいえば3巻4巻で増えたキャラもとってもいい。

すばらしかった。3巻では「なにやってるんだろう」とちょっと思ったけど、これで全部つながったわ。4巻まで買え&読め。それから本作を語れ。とくに批判めいたこと書いてる方。


posted by すけきょう at 18:59| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月18日

僕だけがいない街 9 三部 けい (KADOKAWA 角川コミックス・エース)


主人公以外の動きにフォーカスを合わせたスピンオフ。外伝。アナザーストーリー。なんでもいいけど。

ネパールのエッセイコミックを読んだときにそう思っていたけど、作者はたまらなく「ヒト」を描きたいヒトなんだなあと。
ヒトとヒトとの結びつき、つながり、関係、そういうものが生み出すミラクルを誰よりも強く信じ描こうとされておられる。
ということで、主人公が眠っている間に彼らが必死で生きていた様子を描いております。

また読み直したくなりました。ケンヤが涙が出るほどいいやつでなあ。

それはそれとしてわりと背景がぞんざいということにいまさら気が付きました。本編でそんな風に思ったことが1度もなかった。

参照:
[非日常的なネパール滞在記(1) 三部けい&りえ (スクウェア・エニックス ビッグガンガンコミックス): ポトチャリコミック]





posted by すけきょう at 16:17| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月17日

少女Aの悲劇(1) あさの (講談社 講談社コミックス)


同級生が地球観察の宇宙人だったけど、それを知ったのが人を人とも思わない冷血天才だったって。で、バラされないよう監視目的でいっしょに暮らそうってラブコメっぽい設定でギャグ。
小学館はショートラブコメは萌えに特化し講談社はギャグに特化する(他出版社はデータ不足)傾向にあるなあと思う。ちゃんとしたラブコメはコママンガでストーリーを押し出して展開してってスタンスが講談社らしいと思ったり。小学館はどっちでもいいから売れればおれの勝ちってスタンスっぽい。

美術は成績10で2だったけど、ひとつマンガにおいての絵の良し悪しを語らせてもらえるとしたら、人物に対するモノの大小のカタチが正確でないとシラケるってのがある。本作はすごくシラケる。それが効果的に使われるマンガもあるけど本作そうでもないし。便座は大きすぎるしベッドは小さすぎる。そういうのが随所。
主人公の宇宙人ちゃんはコメディエンヌとしてはとっても有能で、表情の豊富さやツッコミの的確さはかなりのものがあります。その年の主演女優賞ノミネートでもおかしくないかもしれません。デッサンはアレですが。あとノリとしてはイッテQのイモト的かな。
相方の冷血天才の言動や行動もおもしろい。

けど、そもそもの宇宙人というネタはほぼ活きてないまま1巻は終わります。耳がエルフ的なのと小便がメロンの臭いがする(わりに漏らす)のと。その臭いだけ非常に興味はありますが(おもちゃの消しゴム的に)。
そういう状態ですが、だいたいふたりのかけあい漫才で1巻の間は持たせてますからね。スゴイなあ。
メインが宇宙人をそうと知らずストーカーしているやつを退治する話で、次が宇宙人がこよなく愛してるエロフィギュアが壊れたのを直しにいく話だからな。不思議なセンスだよなあ。


ああそうか。集英社の落ちこぼれサキュバス出てくるギャグマンガに構造が似てるのか。だいぶちがいますが。


posted by すけきょう at 13:21| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月16日

中2の男子と第6感(4)<完> 福満 しげゆき(講談社ヤンマガKCスペシャル)


完結巻。なんていうか、完結巻らしい完結巻で終わりらしい終わりでよかった。ネタバレにならないと思うけど112話から最終121話までは最終回ラッシュみたいな感じでこれでもかこれでもかと最終回っぽいエピソードが続いて圧巻でした。

中2君が妄想で女性を出します。でもそれはファイトクラブみたいに中2君の妄想でした。と思ったら妄想の本物に出会ったりその姉に出会ったりおっぱいさわったり吸ったりするという話です。あんまりエロくないですけど。どうも福満氏のエロは「こういう女性がこうなってるのがいいんでしょ?」って作者が前に出てくるからパンツを脱ぐのに躊躇する感じがある。わりに初期からそうだな。

福満氏も手塚治虫氏のようなスターシステムを採用されており、主人公は例の感じだったし、映画化もした「生活」や残念なことになったゾンビマンガの主人公みたいに寡黙で内気だけど動きが素早く強いって感じです。
福満氏のマンガはひねってるようでストレート。わりとフルスロットルでいろいろ出し惜しみせずにくる。青林工藝舎なんかの短編時代はそうでもなかったですが、メジャー展開してからはあからさまってくらいわかりやすいです。ただ、それをわかっていてもなんか仕掛けてくるんだろう?って妙に身構えてしまうところがあるんですよね。「ストレートなんかい」って拍子抜けしたり。本作は最終回ラッシュが圧巻だったので拍子抜け感はなかったです。
「本体さん」の女性キャラのマジメで丁寧で優しくてちょっとバカな感じは唯一無二でとってもいいので、次作でも活かしていただきたいなあと思います。このヒロインもスターシステム的に毎回でているような感じもありますけどね。
あと途中ででてきたけどどうなったのか有耶無耶ったおさげの子のそれからも描いてほしくはありました。


posted by すけきょう at 11:15| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月15日

熟花の告白~オンナたちの都市伝説~ 大見武士 (リイド社 SPコミックス)


大見先生のリイド社エロはストレートなエロ。ただ、マンガとしてストレートなエロで中身は歪んでいる。少年画報社はどっちも歪んでいるかあるいはマンガのほうにギミックがある感じか。
今回は熟女の方の浮気経験話と変態経験の2本立て告白インタビュー式。年下をいただく系の前半と、露出など変態行為の後半。
エロに関してはもう大ベテランなので安心してエローって思っていられます。ああでも、少年画報社近作のちょっといっちゃってる系のメンでヘラな女性描写にひっぱられて快楽で狂気の域に片足踏み込んでる感じの顔してるね。大見先生のマイブームだとは思いますが。ぼくはとくに是でも非でもないかな。
個人的にツボだったのは高身長の女性が低身長をいたぶるように逆レイプする変態ネタかな。

あと大見先生のお楽しみといったら巻末のエッセイコミックですね。今回も良かったわ。いっときスプラトゥーン漬けだったようですがそれはスイッチで2が出るまで小休止なのかしら。



posted by すけきょう at 11:33| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月14日

お前ら全員めんどくさい! (6) TOBI (ほるぷ出版 メテオCOMICS)


ワンアクセントフックの効いたラブコメが多い中、本作は男先生が女生徒らにモテるハーレムモノってわりとマンガだと王道であるものをストレートに描いていてすげえしそれが6巻目だからさらにすごい。
わりと着実にキャラが増えていくけど交通整理はできてる。ただ、仲が進展することはないというラインなので渋滞は起こってるわな。出口のない循環道路を交通整理してれば必然そうなるわな。それなのにまたひとり増えたな。そりゃあタイトル通りになるわなあ。

どう落とし前をつけるのかが知りたいところ。あとはあまり興味ない。TOBI氏は次作で新境地を読みたい。ピカレスクロマンとか(絶対無理か)。


posted by すけきょう at 17:32| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月13日

からかい上手の高木さん 5 山本 崇一朗 (小学館 ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)


ここしばらくは「からかわれ上手の西片くん」ってノリでからかわれる西片くんが愛らしくてたまらなくてかいぐりかいぐりしたくなるという性癖が歪みそうな作品でけっこうやばかった。

(参考動画 [トータルテンボス「今月のいたずら」 - YouTube]

ところがこの憎たらしいマンガは5巻で巻頭巻末に爆弾を仕込んできやがった。
くわえて、表紙にもなってる彼女のつきあいで水着を選ぶなんて神をも恐れぬ行為をドンとメインに置いている。なんて憎いことをしやがる(おれは結婚してるけど経験ないぞ)。

個人的には巻頭巻末の爆弾も最高だったけど台風のエピソードがまた最高だった。ここまでわかってくれる高木さんは神だね。そう、西片くんは高木さんのものすげえありがたみを理解してなさすぎる。わかってもらってるからからかいがハマるってシンプルな事実に気がついてない。ここまでわかってもらえる人と出会うこと無く一生を終えるほうが圧倒的に多いんだから。なんとなれば両親より分かってもらってるだろ。

巻末に本作のスピンオフを募集してるね。受賞作は連載&コミック化だって。ぜひやってもらいたいのは永遠のサザエさん空間をさまようふたりの時計の針が進んだところだなあと。あるいは出会ったとき、高木さんが西片くんを「からかおう」と思ったきっかけとか。作者が描いてない「旨味」は山のようにあるね。つーか、作者は自分のクビをしめることにならないか?


posted by すけきょう at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月12日

働かないふたり 10 吉田 覚 (新潮社BUNCH COMICS)


大台突入おめでとうございます。それだからかわかりませんがここしばらくで一番濃密でキレキレな内容です。いや、ニート兄妹がダラダラしてる日常ギャグマンガだからそんな形容詞は似つかわしくないんですけどね。でも、キレキレで濃密以外に適当なコトバがないですよ。
9巻はあっさり描画ってここでも書いてましたが、10巻になってまた濃くなっております。思わずWEB連載のところでバックナンバーを読み返したりしましたよ。

[働かないふたり?|?くらげバンチ]

・描画が濃いめになって女性キャラ(男性キャラもか)がみんな底上げされた感。とくに描き下ろしの4コマが濃い目。主役の兄妹以外ね。妹は美少女で巨乳なのにニートでもったいないって設定だったのに怠惰な生活の末、それが「お似合い」になってきつつあるねえ。不細工ではないけどなんかいろいろたるんでるわ。だから入浴シーンがあったけど倉木さんのそれのほうがねえ。

・そのお気に入りの倉木さんと戸川さんというキャラがとっても可愛く描かれておりそこが1番よかった10巻です。とくに戸川さんの本のエピソードはよかった。ああ、倉木さんの実家のシーン(描き下ろしか?)もよかった。
あと、スマッシュチンコゲーム(前記の入浴シーンは女湯より男湯のこれがメインという)で腹抱えて笑いました。

・兄がスーパーマン化警報。「ツヨシしっかりしなさい」のツヨシ化というか。その分、顔がひどく描かれてるのかしら。でもトータルでリセットされたかのような新鮮さがありました。また11巻目にむけてガインガイン邁進なさってください。登場人物は全員幸せになってほしいなと思います。

posted by すけきょう at 18:25| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月11日

オッス!はるかちゃん 1 宗我部としのり( 秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


ベテランマンガ家にして初の少年誌連載だそうです。だから初の少年週刊誌の新書サイズの単行本だそうです。へー、意外。
「あまえないでよ」からはじまってそこそこのファンです。最近お見限りでしたので久しぶりに買ってみたのがこれだったのでした。
応援団モノ。おっぱいの大きなJKが応援団団長に命を救ってもらい、イキオイで応援団に入部する。 学ラン女子。しかもあざといことに下はスカート。おっぱいボインボインと、こういうところを丁寧に押さえつつ、応援団の硬派なところイマドキのゆるめのところもいいさじ加減で描いており、応援シーンでは胸熱だし、エロシーンもちゃんと入っている。脇役も過不足なく丁寧に配置し描いている。ベテランの安心の味わいだなあ。


しかし、だいぶ絵が変わったな。絵が変わったからちょっと距離が空いたのかなって思い出した。全然悪くはないけど初期のほうが好みだな。それこそ羽田としのり名義で成年コミック描いていたころとか。


posted by すけきょう at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月10日

六道の悪女たち 2 中村勇志 (秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)

六道の悪女たち 2 (少年チャンピオン・コミックス)
中村勇志
秋田書店 (2017-02-08)
売り上げランキング: 637

最高だ。1巻のミラクルって往々にしてある。実は最初、2巻のよみはじめ、本作もこれだったかなーって思ったけどちがったね。最高だ。
悪女に惚れられる陰陽師の呪術がかかってる主人公。ヘタレだけどヤンキー女性が超フォローしてくれるので無敵になる。
2巻は見た目10歳の高校の番長が登場。このキャラが抜群。彼女はケンカが鬼のように強いけど、見た目同様中身も幼いから「恋」がわからない。だから主人公の呪術が通用しない。そこで主人公がやったことがまた最高。ヘタレキャラだけどすごく男気があるんだよな。この流れ、最初は地味かと思ったら本当にすごいシーンだなと気持ちを改めた。たぶんヤンキーマンガ史上初の描写だよ。そいでそれからの展開がまた熱い。
主人公もかっこいいし、ヒロインもかわいい。そう、ヒロインがかわいいってのがすごい。描画的にガンガンかわいくなっているし、呪術ではあるけどああも一途なのがまたいじらしくてかわいい。ただ、これでちょっと疑惑が出てきた。それは後への伏線になるかもしれないので書かないでおくが。
・いやま最高。次はどうなる? またいい引きだったし、これからも楽しみ。
・あと、ひとつ疑問として、主人公みんなと仲良く「ウェーイ」を望んでいる。それをして「楽しい学園生活」としている。やっぱオタクも心の底じゃそういうのを求めるもんなのかね。


posted by すけきょう at 19:16| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする