2019年07月08日

鬼滅の刃 16 吾峠 呼世晴 (集英社 )




アニメ化もされて絶好調です。話もクライマックスだし。

ボス戦。味方のボスが余命幾ばくもないので囮としてボスを呼び出して策略にかける。そして総力戦。うおおおおお!たぎる!
と思いきや、それはそれとして「一方その頃」をインサートする。なんだよ!この構成!

構成なんだよ!ワンピース飽きたのも構成が下手だったからだよ!とくに「一方その頃」は慎重に正確に精密にやれ。

キャラはすばらしい、話もいい、設定も独自、でも、構成がまずい。こういう作品が多い。構成ってつまりフルコースの料理の出し方や皿の盛り付けだね。まちがってもないんだけど、まどろっこしいというかなあ。

そして大大前提としてまたおもしろい。憎たらしいことに放映中のアニメがまた最&高なので原作にあたりたくなってる。予習したり復習したくなる。困るよきみ。大幅に困る。

でもまあ戦ってないほうがおもしろいよなあ。戦い自体もすごく練り込んでいることをアニメで追体験て、再確認したんだけどさ。


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SPY×FAMILY 1 遠藤 達哉 (集英社)




TLで急激にみかけて読んだらおもしろかったので1巻買ってきたと上のガキに読ませてもらった。なるほどおもしろい。

架空の国(ヨーロッパか)の凄腕スパイ。潜入捜査として子供と妻を用意して学校に潜入しろというミッションを受ける。
孤児院から子供、そして偶然の出会いで妻をみつけると。これがぞれぞれワケアリ。
ということで架空のファミリーは一丸となってお嬢様学園に潜入を試みると。そこまでが1巻。

スタイリッシュでアクションでギャグで素早いテンポでガンガン進行する。相当手練だと思ったらキャリア20年。なるほど納得。

1巻でまだそこまでたどり着かないのか?って気もするけど、それぞれのエピソードは練りこまれているし、毎回着実に前進してるからまあいいかと。無駄な回はなにもないしなあ。

2巻以降も楽しみ。今年の「1巻」の本命候補じゃないか。


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2019年06月26日

ものするひと 3 オカヤ イヅミ (KADOKAWA)





売れない小説家マンガも最終巻。作者のほぼ最初の長編だったそうです。

1巻より主人公のまわりにいた女子大学生と「気づいたらやってた」って文学的なやつをやっていいなあと。それが3巻の最大の感想です。文学だとどうしてそうなるのかと思うよなあ。気づいたらやってたいよなあ。と、そういう事ばかり考えてしまうのです。いわば文学的な感想です。

そしてオビにあった「心を揺さぶるフィナーレ」ね。そのJDとの生活が楽しくて書けなくなる主人公がふたたび書くようになるまでのきっかけなんですよね。そこからラストまでが本当鮮やか。そのきっかけの場面でフォーカスがキチっと合う。そこにはたしかにゆっくりではあるけどココロは揺れた。

ああ、ふとつながった。「の・ようなもの」だ。森田芳光監督の落語家のめんめんを描いた映画。だいぶ昔の。昭和の映画。これを連想したんだ。ちょっと誤解を招きそうだけど、「うそくさい」ところが。
「の・ようなもの」は売れない栃木弁丸出しの二つ目の落語家が主人公。ほかにも抑揚のない「テクノ」みたいな落語をする同期、妻帯者なのに後輩に金をたかってまでソープに行く兄弟子とか、いろいろ。
このそれぞれの「本当にいるかもしれない。でもいなそう」ってラインというか、それが実在しようとしまいと、別にかまわないという、ここに漂う空気を愛でるマンガという点で、本作と「の・ようなもの」は似ていると思った。

主人公は警備員のバイトで生計を補助しつつ、ポメラDM100を開いては帰り道の電車でも言葉を紡いでいく。そして10歳年下の女子大生と懇ろになったり、大学の学園祭でDJとかいかしたメンバーと「たほいや」をする。
それがリアルなのかファンタジーなのかおれにはよくわからない。でも、この雰囲気は悪くない。その雰囲気が「の・ようなもの」に似てると思ったのでした。

そういや、本作のラストページは、同じ森田監督の「家族ゲーム」のラストのそれに似てたな。

オカヤさんの次作を期待してます。あとやっぱりポメラがほしくなるな。小説を書く気はないんだけどさ。




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イジらないで、長瀞さん(5)ナナシ (講談社)



もう1巻の衝撃がとかいうのはうんざりでしょうし、こっちも気持ちを切り替えようと。

非モテ美術部の男子になぜか惹かれるイケイケチームの長瀞さんのラブコメ。

先輩はキモいからエロ本を部室に隠している。長瀞さんはそう予測。実際に持ってた。でも、かなりわかりづらいところに隠してある。長瀞さんはそれを必死で探してる。しょうがないのでみつかるようにした。そうしたら大喜びでエロ本を持ってた先輩に「キモ」「エロ」っていう。語尾にハートマークをつけての「エロ」「キモ」ですよ。

長瀞さんの友達がストーカーにつきまとわれて困っているので恋人のふりをしてデートをしてみせつけようと。長瀞さんは反対してたけど受けてしまう。で、デート当日あとをつけておもしろがろうという長瀞友達ズの思惑と裏腹にソッコーでストーカーを捕まえてしまう。

まあでもヤキモチ焼きの長瀞さんといい感じになったのかなーって思ってたらアンパンのネタはエロくてよかったな。

話もはじめて「次巻につづく」ネタだったしな。安定期の1冊でしょうか。


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六道の悪女たち(15)中村勇志 (秋田書店)



14巻でカンフー編になって、「なんだそりゃ」と思いつつも、それがそれでおもしろくて、「調子に乗ってる!」「ネタ切れでやりたいことやってる!」「迷走しやがって!」なんて書くには完成度が高すぎてモヤっとしてたところ15巻でさらに完成度が高くなって、なおかつカンフー編が見事に重要エピソードとして終わってこれまでのキャラが学園に入ってきて悪女グループがさらに強固になってネクストステージって完全に鉄板展開で、それがまたつまらないはずもなくと、ホメる以外に書くことがなくてこちらも手持ち無沙汰だわ。

とくにカンフー編でのゲストヒロイン役の鈴蘭さんがとてもいい。まあ、久しぶりにみる喫煙するJKってキャラだけどそこも含めていい。

このまま悪女版水滸伝みたいな感じになっていくのかしらん。



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丹沢すだちが此処にイル!(1)(2)額縁 あいこ (講談社)





コミュ障だけどラップに勇気をもらったのでラッパーを目指すことになったすだちさん。でも、コミュ症のまま。で、隣のラップに興味のないメガネが巻き込まれてしまう的なよくあるやつ。

授業中、トイレに行きたいけど先生に手を上げていうのが恥ずかしくてできない。だからメガネが「プチョヘンザ」と煽って手をあげさせるってのが説明しやすいですね。

1巻ジャケ買いで買って、ほおこりゃええわいと2巻を買ったら2巻で完結しちゃったよ。マジかよ。おもしろかったのに。ちゃんと1巻より2巻のほうがおもしろくなったし、最後すごく盛り上がったのに。

と、このラップに勇気をもらってラップをはじめるのは同じ講談社のラップ女子マンガ「Change!」と同じ図式なんですね。2巻での感動の度合いもいっしょでしたよ。

で、オビがいいんだ。2巻のオビね。なお、1巻のオビは大川ぶくぶ氏が書いております。同人仲間だそうです。で、おれが感じ入ったのは2巻のオビね。

「眺めて楽しい!ポンコツ可愛い系ヒロイン!」

この「眺めて楽しい」ってのが非常に的確でさ。まさにそうなんだよ。すだちさんがかわいい。眺めてるのが楽しい。彼女にしたいとか、ヨコシマな気持ちってのとはちがって、彼女がけなげにちょこまか行動してるのを観察するのがとてもたのしい。2巻になってさらにリミッタが外れたかのようにかわいい。主人公でかわいいのに猛烈なイキオイで影が薄くなるところがまたかわいい。
すだちさん、巨乳ではあるし、そのネタがたまにあるけど、それ関係なくかわいい。あまり巨乳が機能してないかな。まあ巨乳であることに損はないんだけど。

1巻より2巻のほうが絵がブレがちではあるんだけど、不思議と2巻のほうがかわいいんだよね。あと迫力がある。だからこっちのほうが断然いい。そしてラストへの流れがいい。なんで終わったんだろう。このままキャラが増えて賑やかになった3巻もみたかったなああ。


posted by すけきょう at 19:36| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

メタモルフォーゼの縁側(3)鶴谷 香央理 (KADOKAWA)


いやおもしろいマンガではあります。「このマンガがすごい!」で1位なのも異論がないです。
ただ、2巻までだとなんていうかやや雰囲気系のマンガかなと。

BL好きが縁で出会うJKとおばあちゃん。彼女らは友情を深めていく。それぞれにうっすらとしたストーリーを進行させながら。そのふわっとしつつも重かったり苦かったりする話のなか、おたがいがおたがいにいろいろと考えている。

でも、それらは3巻でギュッと結実する。もっというと3巻の最後のページで。

あざやかにスパーン!と決まった。そうか、こうしたかったのかと。このスパーン!に涙が出るから糞チョロだよなあおれ。

人生があきらかに変わった瞬間であり、それをJKが自分の手札からドローしたのよ。それに感動した。

そう思ってみてみるとこのJKの表情のない描画がものすごい。表情をあまりオモテに出してこない無愛想なJKではある。でもその葛藤や勇気がすごく伝わる。しかもその「大事なセリフ」をいってたときの表情がすごい。両方凄い。こういうとき「決め」た顔か、あえてなにげない顔にするか、もっというと表情を隠すなんてのも割合とポピュラーな手法(実は本作でも多用されてる)。でも、このマンガの決めのシーンではばっちり描画してる。これが正解かどうかはおれには判断できない。でも、「凄み」がある。これだ!と。しかも、これタイトルに帰結してる超重要なシーンだよ。それを「これ」にしたのか。ちょっと震撼。

すごいマンガになっていくんだなと思った。




posted by すけきょう at 19:22| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

メイドインアビス 8 つくしあきひと (竹書房)


読み終えて最初に思ったことは「うわ、これアニメ化できねー」だった。

アビスという巨大な穴に潜っていく話。8巻はまるごと過去編。ほぼメインキャラは登場していない。そして凄まじくダークでアレな過去。

おもしろいんだよ。マンガとしてなら最高なんだよ。でも、マンガくらいすばらしいアニメをみたらやっぱりアニメでもずっとみてえじゃん?ってなるじゃん?でも、8巻はほぼテレビ放映に耐えられないくらいのアレな話ばかりじゃん?エロのほうもグロのほうも。

そこが残念でした。マンガとしてはいよいよ深淵に。クライマックスではあるんだよな。おもしろいおもしろい。でも、アニメでもみたいのー。でも、だからって手加減しろとはいえないのー。すごいモヤる。

つくしあきひとさんのツイート: "51話でございます。これは出番のなさにふわつくナナチです。 メイドインアビス│WEBコミックガンマ https://t.co/zOjpGSsjCX #WEBコミックガンマ… " https://twitter.com/tukushiA/status/1112168449583665152

ほんと、この階層にいってからナナチがあまり活躍してなくて不憫なのでそろそろいい仕事させてあげてくださいな。



posted by すけきょう at 18:56| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月11日

新九郎、奔る!(2)ゆうき まさみ (小学館 )


すごく正直に率直に、読むのにとっても時間がかかった。

応仁の乱の争いに巻き込まれた主人公(新九郎)の生涯を描く大河マンガですね。

まず歴史モノがまったく苦手です。まったくダメです。このんで手に取るモノもあまりないですし、「容れ物」だけ時代劇がベースというのですら牽制するくらい。
それはマンガに限らずメディア全般ですかね。

その歴史モノにおいてもいろいろとジャンルがあるけど、1番苦手なのは、お家騒動ですよね。なおかつ群像劇。いろいろなひとがいろいろな思惑で行動するって。
本作はまさにそのど真ん中。というか、あえて合戦とかそういう絵的に映えるものは伝聞みたいな感じにして誰それがこういったああいったみたいな感じで展開していく。
ときおりのアクションはあるがそれはあきらかにメインではなく、いろいろな思惑で応仁の乱がはじまっていく感じが描かれてる。

だからまず最初に思ったのが中学のときに「応仁の乱」を授業でならって理解できたのか?ってことだよなあ。非常に複雑で、なおかつ当時の人間関係や常識やしきたりみたいなものをそこそこ理解してないとダメだよな。そしてそこらへんを懇切丁寧に描いてる。うーと、シン・ゴジラ的といえば通りが早いか。いままでのドラマが省略しがちなところを丁寧に描いている。

ということで実に読みづらかった。キワキワではWIKIの「応仁の乱」を引っ張ってすっかりネタバレをみつつ、5ページ読んじゃまわりにもどり、wikiを眺めって、じんわりと読みすすめていった。そうするとおもしろい。当然だ。ゆうきまさみ氏のマンガだからだ。

ゆうき氏のマンガには全幅の信頼をよせている。「絶対におもしろいはず。つまらないのはおれの読み込みが足りないはず」こう思うマンガ家のひとりだ。おれはそういうひと多いけど。その中でもトップクラスにそれ。
独自のリズムをもっているマンガ家にたいしては緊張とともにこれはちゃんと立ち向かわねばと思う。それこそ「究極超人あ〜る」からそうだし。

いろいろと艱難辛苦を乗り越えて、なおかつ中断中断しつつもついに読了した。1巻から読み直してたからな。
そこまでする価値があるのか?と問われると「ある/あった」と即答する。やっぱり読んでおいてよかった。まあ2巻までは。Wikiという攻略サイトをみるかぎり応仁の乱はかなり途方もない話になりそう。あらすじをどこまで書いていいのかもよくわからない。だから完結(いつになるのだろう)してからまた書きたい。



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平太郎に怖いものはない(後編)スケラッコ (リイド社)


児童書「ヘイタロウ妖怪昔ばなし」にインスパイヤされたマンガ。完結。
高校にいかずにひとりで親がやっていたお好み焼き屋を切り盛りしてるヘイタロウ。
何故か出没する妖怪や怪異現象。それに動じず寡黙にたんたんと日々を過ごす。
非日常そのものの毎日を強引に日常に過ごす。彼はなんでも極力平気で「いつもどおり」にしようとする。この「いつもどおり力」がすごい。だから、こわくないんだよね。こわいものでもこわくないひとが平気でいるから。だからとっても不思議な感覚。アイスクリームの天ぷらみたいな。まあ、お好み焼き屋の話なのでそっちのほうでうまいたとえがみつかるとよかったのですが。

「盆の国」「大きな犬」からのコマ運びやセリフなどのマンガ内に流れてるテンポはやはり独自でいいよなあ。落ち着くわ。

このマンガで1番思ったのは、「へいちゃん」みたいなお好み焼き屋が近くにあるといいよなあと。あとそういう店をやりたいなあと。

スケラッコさんの次回作を楽しみにしてます。



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