2017年07月24日

バイオレンスアクション 2 浅井 蓮次 (小学館 ビッグコミックススペシャル)


本書の表現をお借りするならぐうの音も出ないおもしろさで2巻が終わってしまった。

「はじまった」→おもしろいのかたまり→「2巻終わった」

こういった具合。つまり本書には「おもしろい」しかない。
1巻ではまだいろいろあったイントロダクションがまったくない。ずっと本書のタイトル通りバイオレンスなアクションがアタマからシッポまで畳み掛けられる。ノンストップでえぐくてひどくて動悸が止まらないバイオレンスなアクション。
いきなり真骨頂ではありますね。もう3巻楽しみ以外にない。

ああまあ3巻でだりあさんを殺さないでとだけ思います。お願いします。彼女大好きです。


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2017年07月23日

サイケまたしても 9 福地 翼 (小学館 少年サンデーコミックス)


8巻のクライマックスから一転して9巻では「M編」というのがはじまりました。
様々な能力を持っている若者がやいのやいのするマンガです(乱暴すぎるあらすじ)
主人公サイケくんは池に溺れることで1日をやり直すことができます。

9巻では気の弱いカツアゲされる少年がその能力に目覚めて化物になるのです。それを食い止めるのが主軸。
ところがこの話、重く後味が非常に悪いまま終わる。
だから8巻のカタルシスを、あた逆に全部ひっくり返すような状態。
そうか、そっちのほうにいくのかと思いました。
その方向がどうなるかは8巻ではよくわかりませんけど、8巻は重くて後味が悪い巻でした。



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2017年07月22日

初恋ゾンビ 8 峰浪 りょう (小学館 少年サンデーコミックス)


物語としてはかなりなターニングポイントの8巻ではありました。

男の初恋の人がアタマの上に漂っているのがみえる主人公。そして自分にも浮かんでいた。幼いころ別れた英語塾でいっしょだった子。その子が転校してくる。そして主人公にその病気を伝染されていると殺す気満々で来た。しかも、幼少のときにシャレで女装されていたけど実は男だった。
って、実は男だったのはその病気で大変な目に遭ったので男装していただけで実は美少女。あと貧乳。そのことはみんなは知らない。
8巻ではその病気を直した人がいるってことで2人で旅行に行くの巻。

そいでいろいろと核心をつくんだけど、わりにシリアスというかマジメに話しを展開させていて、お祭りの着物シーンとか描画もすげえ大変だったろうけど、なんていうか、ラブコメ的なおもしろさが希薄ではあったんだよな。とくにエロのほう。

後半の二学期からは盛り上がっていこうとしているけど、なんていうか、もうすべての謎は総ざらいしてあるのでいろいろとカタを付けていかないとなあ。とくにパイオツカイデーの幼馴染とかな。



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2017年07月21日

かぐや様は告らせたい 6 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ 赤坂 アカ (集英社 ヤングジャンプコミックス)


オビがすばらしい。

「"エロ"に頼らぬ大偉業!! ヤングジャンプラブコメ史上最速・・・100万部達成」

そうなんですよ。本作はエロに頼ってない。それでいて100万部突破がアタリマエといえるくらいのぶっちぎりのおもしろさを内包している。
ここんところラブコメといえばウチとこだってくらい小学館がラブコメで猛追撃している。小学館内サンデー内で共食いしているような乱戦状態のなかで(ちょっとした蠱毒だよな。ラブコメ蠱毒)、どれくらいなものかわからんけどトップクラスではあると思うんだ。

そして5巻でかなりのピークと思っていたのがこれ以上をみせてくれたのが6巻という。5巻は通過点に過ぎなかった!

学園生徒会ラブコメ。生徒会長と副会長はお互いに好き合ってるけど、なんとかむこうから告白させようと小細工を練るというワンアイデアから派生してきて、6巻ではかなりカオスになっているかと思いきや、わりとその初期設定をうまく保ち続けているんだよね。まあほぼ有名無実ではある設定だけど。

このマンガが他のラブコメより抜きん出てすばらしいところは1点。ジャストでベストなことです。

ラブコメのみならずすべてのマンガにとって「おもしろい」と「絵が上手い」ってのは同義語ではあります。おもしろいから絵が上手いし、絵が上手いからおもしろい。
そして「絵が上手い」とは、ジャストでベストなことです。マンガにおいては絶対的な解です。
本作はジャストでベストです。だから絵が上手いしおもしろいということです。だからこの熾烈なラブコメ戦国時代に覇者として名を挙げているのです。

その場面には、そのキャラがその顔をしてそのセリフをいう。

これがジャストでベストの正体です。

本作6巻での一例を挙げましょう。この巻のベストともいえる回56話「白銀御行は見上げたい」。

生徒会のメンバーでお月見をしよう。そんなときでもかぐや様(ヒロインの名ね)は恋愛大作戦を仕掛けてこようとする。寒いといって上着を貸そうかどうしようかドギマギする様を楽しもうとしたけど、主人公は星を前にして純真な気持ちになっているからあっさり上着を貸す。そのほかの仕掛けもキレイにのってあまつさえも抱きかかえながらねころがって星をみはじめる。

そのときのかぐや様のリアクションが「は・・・はれえー??」です。天丼でこれを重ねてきます。「あれー?」でも「えー!」でも「!?」でもないです。ここの絶対の正解は「は・・・はれえー??」しかありえません。表情もこれしかないって顔をされてます。そしてさらにいうと編集(オビを考えたのもそうでしょう)がかなり有能で、フォントとか字の大きさもジャストです。少しずつ「はれえー??」が大きくなります。憎い演出すぎます。(編集のワークスで秀逸なのは54話のかぐや様の思考がまとまらない場面でも見受けられます。まあ、編集なのか写植の人が優秀なのかわかりませんが)

「はれえー??」です。これをぶっこむことができるかどうかって差は非常に大きいです。「はれえー??」はそもそも日本語じゃないですからね。でも、これです。読んだ方には納得していただけると思います。この言葉はここに置かれるべきでした。そして置かれました。これがジャストでベストです。
伊集院光氏がラジオでよくおっしゃってるホームランの感触。なにもチカラもかけてないし当たったインパクトも感じないそうです。それに似たような高みが「はれえー??」です。作者他にそれはちがうっていわれたら「はれえー??」って応えるまでです。

しかも、5巻では1話として独立していましたがこの回にはシリアスシーンもぶっこんできます。それすらも飲み込んで「うわ、たまんねー」状態にしてしまうんですよ。

ギャグのキレもいい感じで増してるしなあ。60話でのかぐや様が未来の生徒会を考えてるときのアングルが最高だった。

まあ、弱点といえば、表紙の後ろの男と泣いてる女誰?ってことくらいかなー。あとカバーめくったいらすとやあしらいのギャグもちょっとすべってたかな。

それも含めていい。作者は上記の意味とはちがいもっと一般的なざっくりした意味で絵が上手くなっているな。画力が上がるみたいな意味で。これはわりに諸刃の剣的な意味も生まれてくるので気をつけてほしいなあとは思う。画力に甘んじてギャグ漫画家を廃業した人とかいるじゃない。
今の絵が今の話にはジャストでベストだよ。

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2017年07月20日

古見さんは、コミュ症です。 5 オダ トモヒト (小学館 少年サンデーコミックス)


衝撃の5巻でした。
超美女だけどコミュ症の古見さんとゆかいな仲間たちの話です。
5巻はメインの学園祭と小ネタです。古見さんはクラスの出し物メイド喫茶でメイドさんになります。
すごくおもしろい。これまでのピークを更新した巻ではあります。

あれ?

古見さんは、コミュ症です。 4 オダ トモヒト (小学館 少年サンデーコミックス): ポトチャリコミック

先月でた4巻とその感想を思い出しました。ワンパターンとか書いてますね。けっこう辛口です。
と、思い返すのです。そして4巻も読み返すのです。また5巻も読むのです。このループを3回くらい繰り返しました。

メインの学校行事、4巻は体育祭、5巻は学園祭を軸に、小ネタ回、新規キャラも登場する。もちろんサブレギュラーも適度にからめていく。
一緒やん!4巻と作りが一緒やん!

ん〜〜〜?とわからなくなってしまって4巻も5巻もさらに何度も読み直してしまいました。

そして結論。5巻はおもしろい! これまでで最高。

4巻と構造はいっしょだけど、その質がちがうんだね。

まず大きな発明。古見さんの「!?」ってツッコミ。これが5巻で完成した。4巻でも散見できましたが、サブレギュラーがボケて、古見さんと、只野くんが「!?」と落とす。このリズムが完全にいい感じになった。大枠があってそこに1p1ネタの4コマが続くというパターン。そのオチが古見さんの「!?」。これがいい感じにハマる。そしてワンパターンになりかかったところで普通のコママンガや萌えを投入してくる。ここいらのさじ加減も考え抜かれいい塩梅。

ギャグ自体の精度が高まった。ひどいこといったりやったりする加減がちょっと強まった。もともとサイコ気味のキャラが古見さんのパンツがみたいってことで水たまりに滑り込むシーンとか。

古見さん同様のおどおどキャラ(だけど美人ではない)だけど、グルメサイトに投稿する、食に関してだけは別人になるやつのあしらわれ具合とか。

新キャラの姉御キャラとおっとりキャラが良かった。古見さんが「別」のキャラと仲良くなるとしたらどういうのがいいかという逆算で生み出されたかのようなキャラでみててとても安心できる。当然4巻登場の田舎っぺっ子より話にがっちり食い込む。これまで、只野くんと古見さんの関係にツッコミをいれられたのはなかったからけっこう画期的。

またいいところは、この姉御キャラにしてもレギュラーのコミュの化物みたいなのも絶対的な人気者じゃないところがいいよなあ。その「絶対」の役に古見さんがいるから差異をつけるためではあるんだろうけど、そこがリアル。誰とでもわけ隔てなく話たり、姉御肌でいろいろな仕事を請け負ったりやさしさを出してるけど、彼女らは絶対的に人気者ではないんだよね。ドロをかぶるような目にも遭ってる。

あ、あと、只野くんが学園祭のあいだじゅう、女装してたのもいい感じだったのかな。かわいいんだこれがまた。もしかしたらこれが1番なのかって気もしてきました。

まあつまり。4巻のままのやり方でギリギリと精度を高めて最高傑作になった具合に衝撃を受けたわけです。

書店でアホのように山積みしてあったわけがわかりました。アニメ化待ったなしだな。ヒロインなのに出番がないという画期的な役になりそうだな。あえてキャラソンもナシにするとか(話が飛びすぎ)。


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2017年07月16日

すうの空気攻略 2 福井 セイ (小学館 少年サンデーコミックス)


田舎から来た素朴ガールが都会の子らとうまくやるために母親が書いた「空気を読む」ノートを読みながらうまくやろうとしてだいたい失敗するってやーつ。
新キャラとして学校1の美女が空気攻略部のメンバーになり3人体制になりました。
そして単純にこの3人がキャッキャウフフしてるのが楽しいんだよね。
うーん、1巻からわりと思ってた空気攻略のところがとくに要らないんじゃないかと。
ただ、キモではあるだけど、もっとあっさり気味にするかもっとなんていうか面白くするか。
遊戯王的なトレカっぽいイラスト、横文字で空気を読む状況が書いてあり、それの解説。けっこうな手間ヒマだけどおれには初回から全力ですべってるからなあ。
空気を読むべき状況それ自体は重箱の隅的なシャープな視点で感心はするけど、それをいちいち「オモロー」に加工説明する必要は感じない(つまらない)。それより3人がもっとキャッキャウフフしててほしいかなあって。キャラはともかくいいんだ。


次まで買うわ。魔の3巻をどう乗りこなすかなと。


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2017年07月15日

妄想テレパシー(4) NOBEL (講談社 星海社COMICS)


テレパシー少女の話も4巻目。
今回はテレパシーとはなんぞやってところにまで話が及んでいたな。
テレパシー部分はカラーで本編はモノクロで展開する。そして主人公のエロ妄想をクールサッカー男子が無表情でやっているというところがミソだったけど、4巻はそのお約束がほぼ崩壊している。
インタビューによると4巻から本題に入っていくそうだけど、それなのか、主人公のキャラもちょっと先祖返りしている気がして、4巻までで築き上げてきた人間関係がみょうにリセットされたり退行されたりして、主人公のエロシーンも少ないことも相まって、「なんかこいつめんどくせー」感が高いので主人公的にはソンな巻ではあったよな。そのほかのキャラは全員かっこいいシーンが多くてよかったんだけどね。
超複雑な立場の主人公の友だちでライバルであるマナちゃんあたりはすごくかわいく描かれているんだけどね。だから、「あえて」なのかなとも思うのだけど。
なんかスッキリしない4巻でした。


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2017年07月14日

粘菌人間ヒトモジ 1 間瀬 元朗 (小学館ビッグコミックススペシャル)


映画化もされた「イキガミ」の作者の最新作。
設定にしびれて衝動買しました。
人がストレスを感じると身体が溶けてアメーバ状になるという奇病。そのまま放置すると唯一残ってた頭部も含めて固まってしまい、そして胞子をばらまく。ところが、アメーバ状の段階で、ストレスを解き放つと元の身体に戻る。そのために奮闘するスタッフの話。
ちょうど「このマンガがすごい!WEB」でランキングに載っていたので併せて買った「ジャガーン」という作品も同様にストレスを感じると化物に変身するということで、双方ストレスで「死ぬ」って題材でも調理法がちがうもんだなと感心(ジャガーンは2巻発売時に取り上げる予定です)。

1巻には2つの話が収録されており、そのどちらも一筋縄ではいかない複雑な人間模様が描かれていて非常に読み応えがあった。

浮気がバレて奥さんと娘に実家に帰られた旦那が粘菌人間になる話と、ヒモだった彼氏に逃げられた女性がなる話。

そのどっちもかなりこみいった複雑な話で、そりゃあ粘菌になるわなーって。とくに1話の後味の苦さったらないなあ。

そいでもってこの粘菌人間の意味もまたあるのがおもしろいね。地味になりそうなのがけっこうなアクションエンターテインメントになっている手腕もすげえし。粘菌は自分で制御できるんだよ。だから怪奇アメーバ人間になるわけだ。しかも、「話」にするくらいだからベタな話はない。結婚してくれないから粘菌になるのは、「結婚します」っていえば一瞬で解決だし、そういう例は解説シーンで見せているし。

しかし、1回粘菌になって戻ると身体の傷とか、たとえば人工物が埋め込まれていたりしたらどうなるんだろうな。おれなんか心臓の弁が人工のものだからなあ。ケガとかキレイに治るならお徳用ではあるけどな。粘菌になった自分を動かすってのもやってみたいとは思うし。ただそのためにストレス抱え込むのはイヤだけどさ。

おもしろかったです。次巻が来年の夏ってのは待つなーって。


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2017年07月13日

サトコとナダ 1 ユペチカ (講談社 星海社COMICS)


ツイ4ってTwitterで毎日やってる4コマってのに連載されているそうです。
アメリカを舞台として日本人サトコさんとサウジアラビア人ナダさんのシェアハウス日常4コマ。
サウジの女性だからもちろんイスラム教でよくある顔を隠すネタをはじめイスラム教ネタが盛りだくさん。それでいて年頃の乙女なのでそういう折り合いネタとか。

たとえば。
ナダさんはすごくおしゃれで衣装持ちで髪もネイルも徹底的にやる。でも外では隠す。サトコさんはそれでは意味がないんじゃ?と思うけど、知ってる人におしゃれであること可愛い服をきて似合うことが伝わればそれで十分と思っている。
イスラム教は1日に5回祈る。だから女性の教徒のために保健室(2人は学生)の片隅にお祈り用のスペースが用意されている。
あとアメリカあるあるとして映画館でポップコーンを買ったらハンドソープみたいに押して出すバターソースがあってそれがかけ放題だって。

異文化交流のおもしろさと、後半になり少しストーリーマンガ的な展開もある。同じ女性でもあり、まったくの異文化だから「そんな考え方もあるのか」ってお互いに思ったりな。
絵もだんだんとイスラム女性が可愛くなっていくのがいいなあ。
めっけもんでした。
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2017年07月12日

六道の悪女たち 5 中村勇志 (秋田書店少年チャンピオン・コミックス)


毎巻毎巻感心するけど5巻はひときわすごかったな。
ネタバレになるかもしれないけど大いなる助走巻だったんだよな。6巻の大波乱に向けて。タイトルに合わせたのかしらねそこらへん。今気がついたけど。
4巻でボスキャラに匹敵するメンバーがいっきに転校してくる。彼らは微妙に目的意識を持ちつつも仲良くなっていく。そして5巻ではそのうっすらと不穏な影を残しつつも学園祭にむけて和気あいあいとやっているのだけど、、、、って。
だから5巻全体は伏線であり6巻の爆発のためのあえての静かなおとなしめな展開だった。そこで無理なく6巻で「爆発しやすい」要素を上手に配置していっている。しかもそれは読者に飽きさせず。だからこそ5巻の終わりに衝撃を受けるわけです。ネタバレですまんことですが。
だから「よく1巻分しのいだなあ」って。

6巻が楽しみなようなこわいような。どう考えても無事に終わる気がしないしね。


posted by すけきょう at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする