2012年04月07日

5月の購入予定

5月ですね。
「マンガを買う」という観点でいると、4月の終わりから5月のアタマにかけてのゴールデンウィークはなんだかようわからん状態になりまして、いつの間にか5月だなと思うことしきりです。

なかなかのタマがそろっておりますね。

05/11  小学館  タケヲちゃん物怪録 1  とよ田 みのる  \600    
05/11  小学館  とよ田みのる短編集 CATCH&THROW  とよ田 みのる  \600


まずはここですか。講談社のモーニング=アフタヌーンから出発して小学館に移行するパターンのやつや。これは双方の編集がナットクされてるんだろうかね。
講談社発で、「フレッシュ」フィーがあるけど、小学館に移行するとなんていうか安定があるよな。まあ、安定したクオリティのヒトを引き抜いてるんだろうけどね。

05/中  イースト・プレス  人間仮免中  卯月 妙子  \1260  書籍扱  

これがすげえなあ。どういうものを出す?何年ぶり?21世紀初くらい?そもそも本当に出る?
企画モノAV(名前よりプレイ内容に重きをおいたタイトルのモノ)に出演されてるかたのエッセイコミックでしたね。3冊くらい出てましたか。
出るなら買います。けっこう忘れてますがけっこうすげえ内容だったような。あと子供とか元気かしらん。見本の自分が出演したAVがゴロゴロしてるところで暮らしてた息子さん。もう成人とかだろ。

プチ余談
[comiclist.jp - 最新のコミックリストから発売予定を検索]
最近、サボってましたけど、毎月の発売リストはここを参照させてもらっております。
こう、毎月800から900くらいの発売予定リストをざーっと流してみてます。
だいたい、タイトルじゃなくて著者名でおれは脳内ソートしてるんですが、そうやってみていくと
あ、このマンガまだ続いてるとか、この作者はがんばってるなあとか、まだいたんだとか、いろいろなことを思うのです。
マンガ家業を続けるというのはなんなのかってことをしみじみと考えるわけです。
リストにない方でも同人などで食べていける方も多いし、まったくなくても余裕で食べてる方もいらっしゃいますけど、年に何点か確実にここのリストに載って発売されてる方ってのはどれほどいらっしゃっるんだろうなと。
おれはもう自分にないものだからマンガ家やっておられる方は尊敬しかありません。そして、そういう方向でいうならマンガのみの収入で生活できる方はさらに尊敬です。
そして日本は世界でも1番くらいマンガ家が食っていける国だろうなとは思うのです。だから、日本がスキなんだなあと。

以下、全ラインナップ
posted by すけきょう at 11:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月31日

STAY TUNE!〜音楽と漫画と人

戸田 誠二¥ 924

Amazonで詳細を見る by AmaGrea


・自身のWEBマンガが話題になりそれをまとめた本で商業デビュー。
・そのときから作風はあまり変わってないような気がする。全部読んだわけではないんだけど、「ショートショートの奇才」なんてオビにも書いてありますね。そして反動で現在は長いのを描いてらっしゃるそうですが。
・WEBで最初にみたときは衝撃があった。PCのモニタ上でのマンガの「正しい」あり方というのを提示させられたような気がした。
・すなわちそれショート。
・今となってはタブレットの台頭や読者のほうの「なれ」もあるけど、PCでマンガを読む、小説を読むということにはなんだか抵抗があった。

[COMPLEX_POOL|Top]

・今でも作品を読むことができますね。つい読みふけってしまった。ネット上に等しくある「おもしろ」。それをマンガで表現するにはショートがいいなと今でも思う。スクロールもページをめくるのもちがう。ネットでマンガの場合は1枚1話が1番効率がいいし、しみる気がする。それは新聞の4コマや1コマみたいなものに近いかもしれない。その場に応じたやり方。ネットとマンガの組み合わせはそれがいいなと。

・たとえばコンサート会場など、たくさんヒトがいる中に佇むと、「ああここにいるヒトたちそれぞれに家族があって知り合いやトモダチや恋人との間に「なにか」があるんだろうな」と思ったりする。ドラマですか。
・戸田氏はそれらをマンガにカット&ペーストされているような作風と思う。

戸田 誠二¥ 780

Amazonで詳細を見る by AmaGrea


・それの「最新作」が同時発売の「東京メイト」ですね。デビュー作であり南伸坊氏が装丁したことが強烈に印象に残っていた「生きるススメ」も「それ」です。

・本書「音楽と漫画と人」はタイトルの通りです。その「ヒト」のドラマを音楽と漫画の「ヒト」に特化しております。基本音楽はロックなのかね。もともとが「音楽と人」という音楽雑誌に毎号2ページで6年間69回(ロック回)連載されていたことですし。

・10代20代には多くのヒトが憧れる職業であると思うんですよね。ミュージシャンとマンガ家。今はまたちがうのかもしれませんけど、おれのときはど真ん中でした。クラスにそれぞれ何人か「志望」がいました。おれもどっちにもなりたかった。ちょっとだけ目指した。ダメだったけどさ。

・そんな彼らの人生の一瞬をスパっと切り取って味付けも最小限にさっと盛りつけた感じ。
・とはいえ、「一瞬」は無限にあるわけで味わいもまたそれに準じるわけです。
・2ページなので「一瞬」で読むことができる。でも「一瞬」の2ページに油断すると涙するわけです。そこいらはなるほど奇才だなと。

・作者自身あとがき対談において、前半と後半と変わったとあるように、前半は音楽家やマンガ家に「なる」ことを目指してる方が多く出演され、後半は「続ける」または「終える」ことを描いておられる気がしました。

・それこそ幅広くいろいろなスタンスの方は登場しております。成功、挫折、ファン、スタッフ、怒り、悲しみ、笑い、苦しみ、それらを2ページで。
・出演された方はいろいろな方です。
・でも、共通点はただひとつ。音楽やマンガへの愛があることですね。

・1番スキな話は「教えて」。
・仕事で彼女との用事を断る。「しょうがないだろおれだけ休むわけにはいかないから」と仕事につく。彼女も電話をきって怒って歩いてる。
・仕事をしている彼氏、街でふと書店に立ち寄る彼女。
そこにモノローグ「人類がいつ風景を 音を美しいと感じるようになったのか そんなムダなことを考えるのを いつやめたんだろう」
・彼女はふと買って読んだマンガに涙し、彼氏は仕事の合間に入ったラーメン屋のテレビでのミュージシャンの演奏に手を止めてみている。

・しみじみとコレだよなと思った。ことあるごとに「卒業」の機会はあった。いまでもたびたびある。また基本的にそうならざるを得ないわけです。家族が増えるとか、金銭的に苦しいとか、「ガキっぽい」からとか、外側から内側から「卒業」を促されます。
・でも、「スキ」なものは止めないんだよな。というか、そういう人生、「止めない人生」を選択し続けているなと思ったよ。
・まさにそういう話もあった。「選択」。たぶんに、おれなんかより、マンガ家になる、ミュージシャンになるという道を選択したヒトは覚悟してるし迷いも多かったし、卒業をつきつけられていることなんだろうな。
・まあ、多くは挫折したりしてるわけですけど、卒業せずにいる方はまだそこで歌ったり描いたりしてるわけです。

・中二病というコトバがあります。思春期の少年少女がかかる自意識過剰な言動をしての造語です。
・この病原菌の多くがマンガや音楽(ロック)から発見されていることは大学の研究機関の調査結果を待たずしても周知の事実として知られております。
・考えると、中2病の重篤な症状は「それを作り出す」、すなわち病原菌の発生源になることですよ。そう、ミュージシャンになりマンガ家になること。そして、世に中2病を蔓延させるんですよ。
・つまり、中2病はその症状の果てに中2病そのものになるわけですよ。
・ただ中2病になってもバイキンマンのように悪さをしてアンパンマンに殴られはひふへほ〜と飛んでいく毎日を送るわけじゃなく(ときおり「そういうこと」があるのが中2病ならではなんでしょうけどね)、毎日悩み、もがき、そして全部放り投げそうになったりもするわけですよ。
・本作内では穴を掘って出た土でほかの穴を埋めるとしてます。それを音楽でしかできない苦しみをグチっておられますね。

・死ぬまで中2病でいいんだし、卒業しなくてもいいと思わせる。この妙な高揚感。
・中2病の発案者とされる伊集院光氏(今は自身が思ってるのとちがう意味なので興味がないそうです)は、ラジオなどでよく「おれら」という3人称を使用されます。同じ学年ですし勝手に親近感を持ったりしておりますが、この「おれら」だけは違和感がいつもあります。伊集院氏の根っこにある体育会系のところが出てますし、仲間やスタッフとの和を重んじておられるところなんだろうなとは思います。おれはそういう団体作業みたいなこととはとんと無縁な人生を送ってきたのでそういうところが弱いのだろうなと思います。

・でもね、今回は使いたいなと。

「おれら」はこのままでいいんだぜ。STAY TUNEでSTAY TUNI(中2)なままでいくだけいくしかねえんだ。
・これからもマンガを読みまくってロックを聞きまくって、耳が聞こえなくなっても目が見えなくなってもそのシーンその音を思い出しながら死んでいくんだ。それはとってもステキなことだ。

・あらためてそういうパワーを本書からいただきました。ありがたい話です。

オススメ
posted by すけきょう at 14:02| Comment(0) | TrackBack(0) | オススメコミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月14日

ボーっと考えてみる〜結婚しないと思ってた オタクがDQNな恋をした!

カラスヤサトシ
Amazonで詳細を見る by AmaGrea


「カラスヤサトシ」「おのぼり物語」などの作者カラスヤサトシ氏が、連載誌の読者コーナーで「お見合い相手」を募集し、きた方とのお見合いドキュメントマンガが本作です。
・中盤より募集相手がこなくなったのとモロモロの理由で担当編集(女性・独身)との結婚や男女にまつわるルポやエッセイにシフトします。
・そしてカラスヤ氏自身がその企画とはカンケイのないところで彼女ができてできちゃった結婚してしまうという顛末が後半に用意されております。これがメインのようなタイトルですけど、実際はページ数少ないです。ただ重要ではあります。話のキモにもなっていきますしね。
・このような3層構造の作品になっています。

・基本カラスヤ氏はエッセイコミック。出世作で代表作である「カラスヤサトシ」は日常雑記を4コマにしたためたもの。そして、「それ以外」はルポだったり体験記だったりで、「いったり」「きいたり」「やったり」しているものです。本作もそれです。
・そして「それ」は、基本、お題やテーマがありそれにそって動くものです。
・フリースタイルが「カラスヤサトシ」で、ショートプログラムが「それ以外」でしょうか。なぜフィギュアスケートにたとえたのかは自分でもよくわかりませんが。

カラスヤ サトシ¥ 580

Amazonで詳細を見る by AmaGrea


「結婚しないと思ってた」は「それ以外」になりますし、(ほぼ)同時発売された「カラスヤサトシの37歳の遠足ガイド」もそうです。
・「37歳の〜」は毎回行く場所を決めて「オトナの遠足」をするというもの。たとえば、杉並区のアニメタウン、秋葉原のメイドカフェ、群馬県の心霊スポットなどなど。

「それ以外」のもうひとつの大きな特長は「相方」がいることです。
「結婚しないと思ってた」では担当編集のK城氏。そして「カラスヤサトシの37歳の遠足ガイド」ではT.K.氏が、カラスヤ氏と行動をともにして相方として機能していくのです。以前の「それ以外」にも同行者として編集の方が登場されてました。

・コミックエッセイ、とくにルポに関しては、分身であり主人公である作者自身がどちらかの属性になりますよね。それは別にコミックに限ったことではないですけど。いわく、漫才でいうツッコミかボケ。
・実際問題、ネームにしてマンガにしてるのが作者なのでツッコミ役もボケ役も考えているのはまちがいないんですけど、ポイントは、マンガ内においてどちらの役割を演じているかということです。
・この視点でエッセイコミックをみると、意外に興味深いのです。
・たとえば、ツッコミの代表といったら「ゴーマニズム宣言」になります。世の中の由無し言に、小林よしりん氏がツッコミをいれるわけです。名セリフ「ゴーマンかましてよかですか」とともに。
・あとはアニメ化もされた、「鉄子の旅」なんかもそうですね(新しい方は知りません)。横見浩彦氏という稀有のキャラに対してツッコミをいれる作者というのが醍醐味になってます。
・そうけっこうな場合でツッコミ役が多いです。いった先、あったヒトに対してマンガに描くという行為そのものがツッコミでありますから。ボケはそれをもうひとひねりしてるワケなんですよね。

・太古の昔より、マンガ家は自身と担当編集をマンガ内に登場させます。
「作者がでないギャグマンガなんて」とは吾妻ひでお氏の名言ではありますが、作者がでるとき、必然ということでもないですが、多くの場合編集も顔を出します。
・ギャグマンガにおいて最初は赤塚不二夫氏になるのでしょうか。おなじみ「天才バカボン」ではおかしな編集をたくさんマンガに登場させておりますし、それらにはモデルがいらっしゃるそうです。
・その赤塚氏のアシスタントをされていたとりいかずよし氏の代表作「トイレット博士」においての「スナミ先生」という重要キャラは連載していた「週刊少年ジャンプ」担当編集がモデルだったりします。
・これはマンガ家における「対おとな」や「対社会」が担当編集(および編集部)になるからではと思うのですね。
・という分析よりも、仕事漬けで外に出かけられないからヒトと会うことができない物理的な問題のほうが大きいのかもしれないですね。担当は家まできてくれますからね。
・それがエッセイコミックにおいては「相方」となることが多くなるのも道理ではありますね。取材に同行するわけですし。

・カラスヤ氏は「37歳」と「結婚」において、それぞれの女子編集をツッコミ役として全件を託し、ノビノビとボケに徹しておられます。

「37歳」のほうではゴスロリ30代(写真あったけど美人)のT.K.さんの冷たいツッコミに対してボケたりからかったりと、しゃべくり漫才の王道として最後まで同じペースでテンション高めて終わらせてました。

・基本、カラスヤ作品に限らず連載においてルポモノは並列処理ではありますよね。「今回は**」って1回のルポはそれはそれで1話か前後編なんかで完結させます。
・1回終わったらすべてリセットしてまた最初からと。

・ところが「結婚」では上記のような構成になっていて同じではなかったのです。「展開」していった。
・それとともに、キーになるのが担当編集のK城氏の立場の変質なんですね。
・よく、「(マンガ)作品は編集と二人三脚」なんていわれますが、本作ほどそれを感じることはないですね。

・結婚にいたるエピソードが「オモテ」ならば、K城氏の陰になり日向になりのハタラキで本作に彩りや濁りなどを与えてるサマが「ウラ」につながるのです。

・そしてそのハタラキが本書全体を「ようわからん」状態にしてるとともに、いい結婚指南書にもなったわけです。さあ、書いてるこっちもようわからんことになってきましたよ。

・前記のように本作は3部構成になっております。見合いをしている1期、K城さんと恋愛関連のルポをする2期、そして出会いから結婚へといたる3期。

・この3部において、K城氏とのカンケイが移ろうんですよね。とくに3期になるとK城氏は登場しなくなります。カラスヤ氏と彼女の物語になります。ただ、影響や関連はあります。なぜなら、2期になったのは、カラスヤ氏がリアル彼女ができたために、それを隠しながら見合いを続けるのも募集してくれるヒトに悪いだろうという配慮のもとの決断だったからです。つまり3期の顛末は2期にはもうはじまっているのです。ややこしい時間軸ですね。

・実際問題、当初の予定では1期のまま単行本1冊分やって「やっぱおれは一生ヒトリなんや!」って終わるつもりだったわけです。そう、いろいろな女性とお見合いしては、カラスヤ氏のダメなところをおもしろおかしく描いたのを笑おうという自虐ネタだったのですね。
・その切り口や企画はまちがってないです。カラスヤルポマンガの1企画としていいラインと思います。
・ところが彼女ができたことによってこの企画の根本からおかしなことになった。なおかつ、カラスヤ氏自身、彼女の本心がわからない、彼女がいることをカミングアウトしたら育て上げてきた自分のキャラが崩れるんじゃないかって懸念から、このことを描いていいのか決断をできないんですよ。
・また、「よくできてる」っていったら語弊がありますけど、結婚した彼女ができるほんの前に、「つきあってもいい」って彼女ができてそして2週間くらいでわけのわからないフラレ方(詳細はぼやかして描かれている)をしてるんですよね。それで完全に女性恐怖症になってる(そこいらも最初の彼女の話も描いてあります。カラスヤサトシの恋愛フォルダを総ざらえしております)。
・そこでK城氏が「自分が「オモシロ」を担当します」と身をはることを提案し、彼女メインで何回か連載をしのいでいる。この捨て身の感じ。
・以前、長嶋有氏のユーストリームでカラスヤ氏とK城氏が登場しておられました。まあ、カラスヤ氏も自画像とちがってイースタンユースのボーカルみたいな感じでしたし、K城氏もマンガでカラスヤ氏が人前で「ビッチです」って紹介するとは思えないような美しいお方でしたよ。
・そしてそれが2期への強制移行になるのです。

・これがまた不思議なんですよね。もう作者と編集というカンケイを超えてますが、両方その気がないというか、非常に関係性がギクシャクしてるんですよね。あ、いや、ギクシャクじゃないんだな。シンプルなコトバでいうとトモダチなんだよ。だから互いに気兼ねなく感情をぶつけあっておられます。
・掲載誌が季刊なので連載はあしかけ4年にわたっております。まあ4年もあればいろいろあるわけで、カラスヤさんも彼女ができたり別れたり、またできたり同棲したり子どもができたりもしてるわけです。
・で、ヒトとのつきあいも4年も経ったらいろいろとあるわけでね。
・そう考えると、実は本書は、カラスヤ氏とK城氏のカンケイを読む本なのではないかと思えてくるんですよね。
・1期のときはカラスヤ氏とのお見合いに同行し、終わったあとに容赦のないダメ出しして、その構図を笑ってもらうってことになってました。このダメ出しの容赦のない感じ。それをきちんとマンガ化してる感じ。
・でさ、ポイントはそのダメ出しがなにかというと「恋愛」についてなんですよね。
・カラスヤ氏が見合い相手との接し方でダメなことを延々とK城氏がダメ出しをしてるってことはどういうことかというとK城氏と恋愛について話してるってことです。
・当然のことながら、カラスヤ氏の過去の恋愛、そして恋愛観、なおかつK城氏の恋愛話なんかをおたがいにぶっちゃけてるワケです。
・そして2期では攻守交替になるわけです。K城氏のためにカラスヤ氏の知り合い10人を集めて合同コンパしたりするし、K城氏の彼氏との思い出の場所を散策したりしてます。
・そいでいてK城氏を彼女とみたててデートコースをねって披露してみたり、深夜の公園でカップルがベロチューしてるのをふたりでドキドキしながらみてみたりな。
・それでいて、おたがいに独身なワケでね。そりゃあ、編集とマンガ家のカンケイを逸脱するわな。そこそこハラを割って話ししてるわけだし。

・そりゃあ、あんた、福満しげゆき氏が「ずるい」って敵視するわけですよ。「37歳」もくわえたら2人ですからね。両手に花ですよ。コスプレパーティーでは、2人は「フランケンふらん」のヴェロニカと博士に扮してますよ(「37歳」収録)。

・その末に、結局、マンガ内においてはつきあってもなんでもないカンケイが続いてるってんだから、考えてみれば、よほど相性が悪いのか、よほどカラスヤ氏に問題があるのか。はたまたK城氏のほうか。

[TBS RADIO 小島慶子 キラ☆キラ: ポッドキャストバックナンバー]

・このラジオ番組内でのプロ書評家の吉田豪が2012年3月1日の放送でカラスヤ氏とこのマンガについて語っております。なにせ、「結婚」の巻末にはライムスター宇多丸氏との対談のインタビュワーやっておられますし。
・と、ここまでだらだらとした文章を読んでいただいた方は多少なりとも興味がおありと思われますよ。2012年3月いっぱいで終わるので、この番組のポッドキャストは聞くことができるうちに聞いておかれることをオススメします。なお、3月8日は福満しげゆき氏についてでなおかつカラスヤ氏の話題も触れられてますので併せてお聞きいただけるとさらに倍率ドンです。
・というか、この番組のおかげでまたいろいろと書きなおしておりますです。

・で、判明した事実。
・もう、この連載の後半はK城氏とカラスヤ氏との間のミゾはけっこう深まっていたそうです。つまり普通にトモダチの仲が悪くなってる状態に。
・カラスヤ氏がつきあって2週間で別れを告げられたときにすごくなぐさめたのに、自分が同じように彼と別れたときに大笑いされたとか。
・そこいらも連載でぶっちゃけるほどではありますが、この3期に移る、つまり、彼女ができた話をカラスヤ氏がしなかったら連載を打ち切ろうってことまで彼女は思いつめておられたそうです。
・うーむ。ただ、そいでもって現在は子育てマンガの担当をされているということで、なんつか、「腐れ縁」なんだなあと。こんないいかたなんですが、結婚された奥さんなんかよりも深くて強い絆があるとおみかけします。お互いに求めてないとは思われますが。

・吉田豪氏がぶっちゃけておられましたが、カラスヤサトシ、福満しげゆきのご両人は業界でも1,2を争う「めんどくさい」方だそうです。
・そのカラスヤさんにおいて「仕事に関しては全幅の信頼を寄せている」といわしめるくらいのできる方ではありますし、ここまで男性遍歴をぶっちゃけたり、カラスヤ氏にくってかかったり、単行本の後日談に歯に衣着せないにもほどがあることを書いたり、なおかつインタビューで吉田豪氏に、単行本でも書いてないようなこと(最初の彼女との初体験の馴れ初め)をぶちまけて、あげくにTBSラジオやポッドキャストで全世界に特殊な性癖を暴露されるハメになったりとK城氏も負けず劣らずな方なんですよね。
・だからさきほどの答えは両方なんですよ。

・そして。

・こういう本を出すことになるのを了承したカラスヤ氏の奥さんもすげえわけです。
・冷静に考えると自身の結婚の馴れ初めを描かれるのも恥ずかしいのに、それ以前の編集との擬似デートみたいのが「前戯」にある本を出版されるわけですからね。

・奥さん編にあたる3期は映画にもなった名作「おのぼり物語」風に展開していきます。4コマストーリーの手法でタンタンと。
・そして短いページ数ながら「結婚するとき」って真理があちこちに散りばめられてるような気がしてしょうがありません。というか、おれ的に「あるある」が多いんですよね。

・さて、いい加減、文章も長いのですが、ここで衝撃の告白をします。

・このマンガ、それほど傑作ではありません。

・とくに1期2期にあたるところはgdgdと過ぎていきます。
・カラスヤ氏が空回ってるマンガです。いつもそうですし、本作もきちんと水準まで持ってますが、なにぶん、ルポの対象が生身の、マジメに見合いに募集してこられる、普通の女性なわけでね。彼女らに対して、ヘンな「加工」がしにくい分、カラスヤ氏も相当むずかしそうでして空回るイキオイが足りない感じがします。
・施川ユウキ氏や伊藤潤二氏をゲストに呼んでの回も、募集した見合い相手が集まらなかったというのもあるでしょうけど、「テコ入れ」みたいなノリだったんじゃないかと思うのですよね。
・それにくわえてのK城氏自身のキャラの立ち方や、捨て身なネタ提供が、本書をさらに混沌としたものにしていくわけです。味噌汁にカレールーを投入したかのような。

・ただ、3期はよかったんですよね。3期のところだけ何回か読み返すくらい。そして3期のための1期と2期と考えるとちがった味わいが生まれてきます。
・カラスヤ氏は長くつき合った彼女との破局やその後の恋愛で、恋愛や同年代の女性に恐怖を感じるようになってきております。そしていろいろとめんどくさくなってきておるという悪循環に陥ってました。それのセラピーとしての1期2期だったんじゃないかと思ったりもするんですよね。

女性とお付き合いする時に気をつけなければならないのは「お前のことはよくわかった」と勘違いしないことでしょうね。「何考えているのかわからないなァ」って、ボーとしているのが一番。ロビン・ダンバーという心理学者は、「私の頭脳をもってしても理解できないにちがいない」と受け入れている方がいいと書いている。

「女なんてこんなものだ」と決めてかかると脳は縮小する。そういうのはサルに近く、人間はサル化しちゃいかんのです。「わからないなァ」って困ったり、悶々として不安でいる方が脳の機能は活性化するんだそうです。「そして僕は途方に暮れる」というのがいいんですよ(笑い)。
[内田樹氏 女性と付き合う時は「ボーっとしているのが一番」 (NEWS ポストセブン) - Yahoo!ニュース]



たぶんにこっち側から働きかけなければならない局面は数あれど、基本、向こうの意向に沿ったほうがうまくいくってのは、男女間のおつきあいにおいて、すごく「あるある」と思われますし、カラスヤ氏もそういう境地に至ったようにお見受けしました。

・飲み会ではじめてあった日に、次の日の山歩きの取材をいっしょにいきませんか?と誘い、家に泊まってもらい、その日の夜に告白、次の日から同棲という「マンガっぽい」スピードではあります。
・ただ、その1日中、彼女といて全然気詰まりしないってことをわかるんですね。おれはこのシーンが1番重要と思いますしキモと思います。
・そこで引用の「ボーっと」ですよ。ボーっとできるのはつまり警戒しないで弛緩してられるってことですからね。安心して「わからねえなあ」とボーっとしていられる。
・K城氏とちがい、彼女の内面はほとんど描写されてません。だから、彼女がなにを考えてつきあってくれ、同棲してくれてるのか、カラスヤ氏もわからないんですよね。まあ、実際はなんどもたずねてるし、その都度答えももらってると思いますが、それを鵜呑みにできないんでしょうかね。
・だから、「わからんなあ」と思いつつも、そこに彼女が寝ているという状態にいると。それがまた「わからんなあ」と。
・いや、ま、そういうのいいですよね。おれはそう思うのです。

・あーと、マンガ自体の完成度はずっと引き合いにだされていた「37歳の遠足ガイド」のほうが高いと思いますし、「カラスヤサトシ」シリーズも老舗の味を守ったすばらしさは健在でした。
・だけど、いろいろなことをボーっと考えさせてくれるのは本書なのですね。

・余談。

カラスヤ サトシ¥ 610

Amazonで詳細を見る by AmaGrea


・連載している「アフタヌーン」誌上でもやったそうですが、この6巻において結婚相手とのツーショットを公開しておりますね。ただし、双方顔のところは自身の似顔絵がかぶせてあります。
・そいでいて、「結婚〜」のところには写真類はナシ。こういうところに氏の気遣いを感じさせますね。結婚に関してはこっちで描くけど、写真はこっちみたいな。







posted by すけきょう at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月06日

4月の購入予定

・年度末を超えての、ちょいと涼しいラインナップ。

04/06  講談社  まるまる動物記 1  岡崎 二郎  \680    

おひさしぶりの岡崎二郎氏。ニンゲンが出てこないそうで。

04/10  集英社  お慕い申し上げます 1  朔 ユキ蔵  \590    

お寺を舞台としたラブストーリーかあ。

04/14  マッグガーデン  すきまめし  オカヤ イヅミ  \890

間食に焦点をあてたレシピ付きのグルメマンガ。あきらかに「孤独のグルメ」以降のもの。

04/17  竹書房  ういういdays 11(完)  犬上 すくね  \680    

現在継続してた犬上すくね作品はこれだけで、完結か。

04/23  講談社  ピアノの森 22  一色 まこと  \580 

この作品と「ヒャッコ」のデルデル詐欺にはすっかりなれた昨今。

04/23  講談社  いとしのムーコ 1  みずしな 孝之  \590

ひさしぶりにみずしな作品はどうかな?と思いまして。

04/27  一迅社  かんなぎ 7  武梨 えり  \580

なにげに4月の話題作?

04/27  小学館  一匹と九十九匹と 2  うめざわ しゅん  \550    
04/下  青林工藝舎  登校途中の出会い頭の偶然キスはありうるか?実験  駕籠 真太郎  \1155  書籍扱

ここいらが1番楽しみかしら。

あと、「銀の匙」「アゲイン」あたりはそろそろパターンのループに入ってそうな予感。「ゲノム」は復刻だから店頭で様子を見てから決めます。
以下、全ラインナップ
posted by すけきょう at 13:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月20日

孤独のグルメ発〜ズボラ経由〜めしばな刑事行き

坂戸 佐兵衛¥ 580

Amazonで詳細を見る by AmaGrea



久住 昌之¥ 1,000

Amazonで詳細を見る by AmaGrea



久住 昌之¥ 1,200

Amazonで詳細を見る by AmaGrea


「孤独のグルメ」に関しては、かねがね謎に思っていることがある。
1997年10月に発売された同書をおれは1997年に買った。たぶん、そのころ、入り浸ってたレビューサイトに書いた記憶もある。
・個人経営の輸入商を営む井之頭五郎がメシを食べる話です。久住氏の食に関する「おもしろい」やつと、谷口ジロー氏の「生きてる」背景とが相まっている異色のコラボながら大成功のイチゴ大福みたいなマンガと思っております。

・これがかなり経ってからネットで火がついた。
[孤独のグルメ:a Black Leaf]
・たぶん、「BLACK徒然草」の2006年の記事が発端なんでしょうかね。どんどん知名度がましていって「??」って気分にはなりましたけど、話が通じるのはうれしかったです。
・と、まあオッサンがよく罹患する「ショキカラシッテル自慢」病を炸裂されたところで、もう1歩踏み込んでおく。

なぜ「孤独のグルメ」は10年近くの時を経てブレイクしたのか?
***
以下つづき
posted by すけきょう at 10:59| Comment(5) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月18日

究極の萌えマンガ〜世界に大自慢したい日本の会社

こせき こうじ¥ 630



・究極の萌えとはなんだろう?と、つかみだけのタイトルなので早めに処理をしておこう。
・つきつめると、恋愛感情を抱くこと、具体的にいうとココロをつかまれること。そういうことを思わせるキャラがいるマンガですね。
「陽射し/吾妻ひでお」、「あんどろトリオ/内山亜紀」「すすめパイレーツ/江口寿史」なんかがパッと思いつきます。パイレーツは終わりくらいに1話だけ登場した魔女ですね。江口寿史氏のマンガであんな気持ちになったのは後にも先にもそれだけです。
・で、このなかだと「あんどろトリオ」なんかは出オチみたいなもんで、表紙絵のかわいさに思わず立ち読みですませていた週刊少年チャンピオンを買ったくらいです。しかも、買うときにすごく恥ずかしかった記憶もありますし、このことがおれの人生でけっこう大きめの進路変更になったデキゴトだったのかもしれません。
・と、まあ、余談。
・で、本作。久しぶりにキャラにココロをつかまれたなと思いました。そりゃあ、いうても中学生のころ(上記3作品の出会いは全部そうだね)から、かなりマンガを読んでいるし、読んでいる以上はスレてきてもいるわけです。だから、おいそれとそんなこともならないし、あとなんていうか、以降は恋愛感情というより劣情をもよおすわけです。そこらが混同してよくわからなくなるんだな。萌えの感情とエロいって気持ちは根っこはいっしょかもしれないけど微妙にちがうと思うんだよね。

・マンガにくわしい方ならこせきこうじ氏はジャンプ系列で活躍されているしご存知と思いますし、彼の絵柄も想像つかれるでしょう。
・あれ?「ああ一郎」とか「県立海空高校野球部員山下たろーくん」とか描いてたこせき氏ってこんな女性描写上手かったっけ?と記憶をたどるような。そういえばジャンプOB作家再生工場誌だった「バンチ」だとどうたったっけかな?とか。

・本作は、大ヒット書籍のコミカライズです。日本のすごい会社のルポマンガですね。
・採算度外視でカラダの不自由なヒトのために服飾を作ってる広島の「ハッピーおがわ」
・砲丸投げで世界中のアスリートから注目されてる埼玉の「辻谷工業」
・3坪の敷地面積で年に3億の売上をほこる吉祥寺の羊羹屋「小ざさ」
・など、6社6話の実録です。社長がすごいヒト、やってることがすごい、創り上げる商品がすごい。毎話、話を伺う狂言回し役のエヌ氏の超オーバーな「マンガみたい」動きといつしか読者もシンクロしていっしょに感動し泣いてるというものです。
・こせき氏といえば、一生けん命やることにかけては天才の少年が主人公で奇跡を呼び起こすというマンガが多いですが、エヌ氏のキャラはその芸風のまま、社長の逸話をきいては泣いて叫んで感動してるんですね。
・それが大げさじゃないんだよ。本当にすごい。
・たとえば「ハッピーおがわ」の社長は、親が病床で寝たきりになったときに「オシャレな服が着たい」といったのをうけて試行錯誤していたけど、結局間に合わなかった。それがずっと悔いになっている。だから、すべてのクレームは受け取るし、その上で返金に応じるし、改良もする。色のバリエーションもアホほど作る。

・しかも、実に、毎話、基本のノリはいっしょだけど、いろいろなテクや見せ方を模索しておられます。真剣勝負のヒトには真剣勝負で応えねばとばかり、ベテランこせきこうじ氏もあらゆるテクニックで「読みがい」のある話を描かれてます。
・それが萌えにもつながったんじゃないかなと。女性キャラは「かわいく」なければとばかり。

・そして、本題。「日本理化学工業」の話になるのです。
・この会社はチョークをつくってる会社で、社員の7割が知的しょうがい者だそうです。
・話は昭和35年に2人の少女に「はたらくヨロコビをおしえてあげてほしい」と養護学校の先生に土下座されてしぶしぶ2人を雇うわけです。
・そして、その子らの一生懸命ぶりに社員が「辞めさせないでくれ」と社長に嘆願して次第に増えていったと。
・この少女2人の描写がすげえんだ。ただただ愛おしい感じでね。
・絵で萌えるのと、マンガで萌えるのはちがうワケで、たぶんにpixivのランキング上位や、タンブラでリブログされまくってる萌え絵と比べるのはナンセンスで、その話にその絵でそのキャラでコマのなかでいきいきと活躍されていることにココロをつかまれるワケですから。

写真.JPG

・この少女の笑顔がなぜこんなにココロをつかまれたのかは、本作を読まないかぎりわからないのです。それがマンガの持ってる魅力だなと思います。

・そして、半円状の線、いわゆる「ニコ目」をカワイイと感じる技術を持ってるのも日本人として誇るべきスキルだなと。

・萌えなんてのは個人の感覚によるところが大きいのですから大上段に「だれもが萌える!サイコー!」なんていうつもりはないです。でも、本作がマンガとしておもしろいこと、こせきこうじ氏の円熟味をたっぷり堪能できること、そして登場する会社がスゴイことはもうけっこうチカラを込めて断言できますよ。

オススメ

・あと、「小ざさ」の店主の少女時代もまたカワイイねえ。

余談コーナー。

[こせきこうじ先生直筆色紙【こせきこうじ&あーちゃん色紙19】 - 新潮社公式ショップ|新潮オンラインショップ|]
直筆の色紙を売っておられるのね。一時期路上で絵を売っておられたなんて話題にもなられてましたが。ここの少女もカワイイね。

[小ざさ]
「小ざさ」の羊羹は並ばないと買えないけど、モナカはいつでも買うことができるし、ネットでも取り寄せられるのです。本書読むと買いたくなりますよ。

posted by すけきょう at 15:16| Comment(0) | TrackBack(0) | オススメコミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月07日

3月の購入予定

3月ですね。決算期ですが、あまりおれ的には「おおっ」ってブツは少ない感じ。

03/09 新潮社 さんてつ 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録 吉本 浩二 \580
03/21 サン出版 (成)敏感ヴァージン 速野 悠二 \1050

ここいらが「おおっ」ですけどね。手塚治虫氏の実録マンガで「このマンガがすごい!」で1位の吉本氏の新作もまた実録系みたいですね。
あと、「おキツネさまでCHU!」なんかの速野悠二氏の成年コミックも気になります。もともとその境界がきわめて曖昧な作風ですからして、きちんと本腰いれたエロが乗るかそるか。楽しみです。

03/23 講談社 刻刻 5 堀尾 省太 \740
03/23 白泉社 3月のライオン 7 羽海野 チカ \510
03/24 幻冬舎コミックス発行/幻冬舎発売 大東京トイボックス 8 うめ \620
03/24 スクウェア・エニックス ニコイチ 10(完) 金田一 蓮十郎 \560
03/27 アスキー・メディアワークス発行/角川グループパブリッシング発売 百合星人ナオコサン 4 kashmir \714 書籍扱
03/30 小学館 亭主元気で犬がいい 4 徳弘 正也 \550
03/30 小学館 愛…しりそめし頃に… 11 藤子 不二雄A \1260


正直に書くと、ここいらは惰性買い。
ニコイチは(完)マークがなかったら買わなかった可能性高し。次は大東京トイボックスかな。「大」がついてから7巻まではカタルシスゼロでひっぱってるからな。その力量はスゴイんだけど、そろそろおれのガマンの力量が足りなくなりそう。
刻刻、3月のライオン、亭主元気で〜は、ちょっと正念場じゃないかなと思える。ここで前巻からのgdgdをひっぱってたらけっこうおれの集中力は途切れる。完全gdgdになっても、3冊ともスキなんだけど、完全に惰性になるかどうかの瀬戸際。
藤子先生はもうこのままGO!ではあるんですけど、このシリーズになってから波乱がなさすぎるからなあ。トローンとしてる。この時代はもっとドタバタしてたろ。
kashmir先生はいい意味で全部同じだしすばらしいしスキなんだけど「○本の住人」の4巻と、「彼女はUXO」がまだ未読でなあ。同じの3冊はね。ま、3月までに読み終わるとは思うけど。

まあ、そんなこというと、キングオブgdgdである「バクマン。」と「カイジ」はどうなんか?っていうけど、これはgdgdなのを上回ってまだ「スキ」がおれ内にあるんだよな。ただ、「カイジ」はこのシリーズの終わり方いかんではもう買うの止める。

柘植文さんも3冊同時発売なんだけど、おれはもう「野田ともうします」だけでいいや。

あ、あと、「花のズボラ飯」もいちおう楽しみ。


以下、全ラインナップ
posted by すけきょう at 10:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月01日

Free as bird 〜絶品!らーめん娘〜

友木 一良¥ 560



おれの偏ったTwitterのTLでよく名前をみかけていた。
それでだいたい内容はわかっていたつもりだったし、実際にそう大きくちがうことはなかった。
だが、なにかがちがう。

それこそ、1話目1コマ「おかしい…これはおかしい…」という主人公のモノローグのまんまだ。

本作は、エロバカギャグになるのだろうか。
ラーメングルメの主人公がふと入ったひなびたラーメン屋。給仕の女の子が裸エプロンでいる。
餃子をもってきた「お姉ちゃん」も裸エプロン。なおかつ巨乳なのでおっぱいがこぼれでる。
そうこうしてるうちに勃起した主人公を2人がさすってズボンごしに発射させる。

そういう感じで毎回進行していく。

おかしいと思った最初の部分はエロのサジ加減。
エロコメ&エロバカは、少年誌青年誌成年誌ではたいてい枠が用意されているはず(最近雑誌を読んでないからなんともいえない)。
そういう長い伝統で培った「おもしろくなる」セオリーがあるし、各マンガにおける「段階」「ライン」というものもある。本作、それがちょっとおかしい。

まず、ポイントは乳首を出すか否か。いっとき成年コミックから火がついて少年誌のエロが異様に規制されていたとき、乳首は少年誌からけっこう消え去ってきた。いまや少年誌のエロコメに乳首がみえることがニュースサイトに記事として取り上げられるくらい。
本書は全員出す。乳首出さない要員ってのあるんだけどここでは女性は全員出す。たとえば、「らんま1/2」においては、女らんまと天堂あかねは裸になってますが、姉妹のほうは出さないとか。
基本、ヒロインはもったいつけて出さないってパターンが多いでしょうかね。ギリギリまでみせるけどなんとかセーフとかそういうパターン。いわゆる「じらし」のテクニックですね。
本作は2話目で主人公に大きくするために直に揉んでもらってます。しかも、乳首いじられて濡れてます(本人は変なところから汗が出るといってます)。

次に主人公が射精するかどうかってのも大きい。「月刊少年マガジン」でいっときマンガのエロ規制でやりだまにあがった「いけないルナ先生」はそうとうなことをしていたけど、主人公のエロガキは射精することはなかった。

「お色気描写」と「エロ描写」「セックス描写」のラインはけっこう重要。そこいらも本書はけっこうイビツというか、これまでに読んだことないライン。
裸になるけどさわらないさわらせない、前記の射精するしないなどの絶頂描写など。ここいらのサジ加減というか生殺し感で引っ張っていくのが基本と思うんですよね。

それでいて、「チャーシューの気持ちになれ」って姉にしばられたのを風呂に入れて「温めて」から「食べてください」っていわれるエピソードがあります。
その後の「大事」な描写をなんか省略気味にするのってどうよ? できあがったチャーシューのヒロインさんのあちこちを甘噛みするってシーンを雑に流してるんだよな。

そこで冒頭のセリフ引用に舞い戻るわけです「おかしい…これはおかしい…」と。

全体の描写、セリフ回しも、一見雑にみえる。
トーン処理や背景などはとても丁寧なのに、しばしば人物がぞんざいだったり、モノとの対比がメタクタだったりするし、かと思ったらデッサンとしてそうとう正確だったりする。「9杯目」の自転車に乗るシーンなんかすごいですよ。毎コマ、自転車とヒロイン、そして主人公との対比がちがう。「自転車に乗る」ってのは屈指の難しい描写らしいですからね。

そしてこれらに対する二重三重の意味での「おかしさ」の答えは親切なことに本書の最後に書き記してある。

「イカン! あまり深く考えるんじゃない……感じろッ…感じるんだッ!!」と。

そう、本書からはなにかマンガ生来が持っている自由さを感じる。感じるというか思い出させられる。
「白い紙にコマをわって絵をいれたらそれはマンガ」とは稚野鳥子氏の名言(これもTwitterで知ったんですが)でありますが、いろいろなところからの制約、お約束、シバリを感じさせない、のびのびとしたものがあるんですよね。その居心地のよさ。これがなつかしい気がする。
たとえば、実験しまくっていた赤塚不二夫氏をはじめとする70年代のギャグマンガ。「ノルマ」さえ描けばあとなにを描いてもよかった80年代のエロマンガ。90年代にさしかかるころのシュールと称された4コママンガ。
もちろん、このマンガなりの掟やラインみたいなものはあるけど、それに強いこだわりを感じない。登場キャラにやりたいようにさせてる感じもある。
水島新司氏の名言、「岩鬼がいうこときいてくれない(でホームランを打ってしまった)」ってね。

マンガはどんどん進化し洗練されていった。それは「いいこと」ではあります。しかし、その反面「悪いこと」として切り捨てられたところにも「甘いところ」は残っているのです。そこをなくしていいのか?などと考えさせられるのです。
感性一発で「エロくてバカでいいでしょ?」と提示する本作はいろいろなものから解放されている。その自由さが逆に今「おかしい」と思うわけなんですね。そして「新鮮」と思うのです。

ただ、それは1巻の奇跡というものでもあるんだろうなと。
ファーストアルバムこそがアーティストの原点であり至高なんてよくいいます。というか、そのコンセプトでアルバムシリーズだしてるレコード会社もありますし。
作者の様々なスキルの上達、そして読者の新鮮フィーが消え去ることで、2巻以降はこの自由さは相当なイキオイで損なわれるんだろうなと。これはもう宿命でありだれにも抗えないところではあります。本作も残念ながら2巻以降はそうなりそうです。

しかしながら、「絶品!らーめん娘」の1巻で感じた「自由」は忘れないでおこうと、以上の文章をしたためたワケです。
posted by すけきょう at 12:23| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月07日

2月の購入予定

初春のお慶びを以下略。
昨年度は格別のご愛顧を以下略。
本年度もポトチャリコミックの方をよろしく以下略。

とはいえ、本年度からいよいよ真剣に「読みきれる」ってことでの取捨選択を行なっていきたいと思っております。

もうほとんどマンガについてなにか書くってことからは半引退状態です。
だいたいが「新」の感覚がなくなって久しい。
これは音楽もそうですけど、今の全体的な流れの「新しい」がわからない。
自分にとって「いい」「悪い」はわかりますけど、それに世間的に「新しい」「古い」の感覚がおれのなかにない。もしくは、自分内の「新しい」「古い」の感覚と同期してない。
これは由々しいなとは思いつつも、まあ、そんなこといったらもう何年も前からそうだよなとも。

だから、つまり、今年もだらだらやるんでよろしくということでしょうか。

さて2月。

02/10   双葉社   ヤシコー初代生徒会 2   藤 こよみ   \630    
02/10   フレックスコミックス発行/ほるぷ出版発売   ヒャッコ 7   カトウ ハルアキ   \600   書籍扱  

まず、先月だか発売されなかった「ヒャッコ」の7巻。アンソロジーも同時発売だそうで。そっちはいいやと思ってますが。
あと、「ヤシコー」は最終巻。もう次の作品の準備に入ってるそうです。

02/27   一水社   (成)ドM改造計画   かかし 朝浩   \1000

あと、「暴れん坊少納言」ばかりだったかかし朝浩さんの久しぶりの成年コミック。これは楽しみ。

02/29   少年画報社   稲田小鬼物語   大石 まさる   \600    
02/29   少年画報社   タイニープリニウス   大石 まさる   \600    

大石まさる2連発もいいですね。最近はすっかり細身スキーになっておられるので、久しぶりにムチムチ描写がみたいなと思ってますがタイトル的に望み薄ね。でもいいんだ。

02/下   新書館   百姓貴族 2   荒川 弘   \714   書籍扱

あとまあこれも。「銀の匙」とリンクしてそうだよなあ。

ということで、今年もいいマンガをできるだけ多く読みたいものですねと。


以下、全ラインナップ
posted by すけきょう at 13:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月05日

「アゲイン!!」2巻 久保ミツロウ(講談社)

・困っている。このマンガをどうとらえればいいのか。

・すごくおもしろい。
・おもしろくない。

・この2つがおれの中にある。割合でいうと、すごくおもしろい8なんだけど、いや8.5かな。同時に「おもしろくない」ってのが確実にある。
・ならして誤差の範囲内ということで「おもしろい」でいいじゃないとは思うのだけど、どうにも割り切れない「なにか」がある。
・そして最大の問題はその「なにか」が自分でも確実に特定できていないことだ。
・だから、1巻を5回6回と読み、2巻も同様に。さらに1巻から通して3回4回と読んでいる。まだよくわからない。だから、「モテキ」も買おうかと思っているくらい(現在、2巻まで買って、4.5巻のインタビューを読み終えた)。

・主人公高校卒業式。見た目がこわくて金髪という理由で全員にほぼ無視されていた無為な3年間。別に思い残すこともない。ただ入学式でみた女性の応援団団長の雄姿がフラッシュバックし、最後にひと目写真だけでもみておこうと、つぶれてしまった応援団の部室に侵入しようとしてたところを彼氏と待ち合わせしていた女子生徒に目撃される。その女子生徒が逃げるのを追いかけようとして2人階段から落ちて、目が覚めたら入学式当日。また1年生の自分。
・で、その年でつぶれた応援団を自分の手で立て直すことができるんじゃないか?と。なにせ自分は3年間の記憶があるわけだし。

・こういう話。
・リプレイモノですね。リプレイの状態を物語内では「アゲイン」といいます。

・ホメるのはカンタンです。すげえおもしろいから。すみずみまで気がくばられて水も漏らさないFUNがつまってます。
・応援団長、いっしょにリプレイした女子生徒、応援団をつぶそうと画策するチア部部長、その部長からハニートラップとして派遣された同級生など、「きれいどころ」もたくさんいるし、同級生と応援団長はマンガキャラメイクでは掟破りの同じ髪型なのにちがう人物という、相当に画力ほかに自信がないとできないことをサラリと行われてます(セルフツッコミもしてますし)。この「キャラ把握させ能力」にまずしびれますね。

久保 ミツロウ¥ 250


・これみてると3種類の「目」がありますよね。だから、同じ髪型でちがう人物って離れ業が使えるんですよね。こういう描き分けは、描くこと自体より、マンガ内に同居させるのが難しいんだろうなあ。

・おれ内ではけっこうガッチリしてるセオリー「おもしろいマンガ」の条件。
・1は「カワイイ女性キャラを描く」ことで、2は「各キャラを読者に確実に把握させる」です。だいたいこの2点でふるい落とされるマンガはすごく多いです。とくに2ね。
・魅力的なニンゲンを創りだし描くってのはとっても難しいことだと思う。ここしばらくはあらためて思う。ときおりカンタンにひょいひょいとやっておられる方がいますけど、そんなのどのジャンルにも10人といないような気がする。またそういう「天才」ほどはずしたときにものすげえことになるしね。ギネスブックに載るような失敗作が生まれるわけよ。余談。

・前記の通り何度も読んでますが、そのたびに細かいテクや、セリフの妙、デフォルメの妙に唸ります。
・新キャラを登場させる直前に「フリ」があるんですよね。「チラ見せ」するんだよ。そして「新しいキャラが登場しますよ」とアナウンスしたあとドンと。そして早急に「どういうヒトか」を提示してます。シモネタですが適切なコトバなのでしょうがなく書きますが「前戯はバッチリ」なのです。

・1巻冒頭、主人公は夢をみてます。応援する団長の夢。夢特有のうすらぼんやりとした感じで。そして母親に起こされます。2段ベッドの2階に寝ていて母親に素直に起こされるおとなしい主人公。そして死んだおばあちゃんの仏壇に手を合わせる。そしてカガミに映る、それまでのおとなしい行動に似合わない金髪ロングの不気味な容貌。そのギャップにキャラを脳裏に刻みつけられる。
・そして夢で見たぼんやりした応援団団長が入学式でバンと現れるわけよ。

・もうひとつ。
・2巻。
・辞めていったモト団員が登場するシーン。3年の2人。空手部の掛け持ちのやつは、道場へと向かう階段の下からのぞいている主人公らを「見下ろ」し、もう1人のチャラ男っぽいヒトは、コンビニの雑誌コーナーで屈んでマンガを読みながら「見上げ」るわけです。この対比で、性格をくっきりと映しだしております。主人公をはじめ、他キャラも、きちんと2人に対する態度を明確に打ち出して、より性格をきちんと描き出しております。後半にも、空手部先輩が怒鳴った次の瞬間にコンビニ先輩がフォローしたりと、キャラをわかりやすく対比させております。

・最近のすっかり主流になった、シリアス7にギャグやコメを3くらいの割合でテンポをかなりアップしてテンション高めている感じもステキ。
・荒川弘氏はコメやギャグのところに吉田聡氏ゆずりな流れがありますが、久保ミツロウ氏は、おれの知ってる分じゃ、モテキ4.5巻では対談もされている江口寿史氏の影響が多めにありますね。団長がキレるところの「くわっ」って感じとか。
・2巻では、チア部の策略が爆発し、「モトの世界」だと応援団がつぶれるきっかけとなった合同練習がはじまるというクライマックスがあります。そう、クライマックスなのです。

・ここがまずひっかかるところ。
・サクリとネタバレするけど、主人公ののぞみは2巻で叶うわけよ。応援団は存続することになるから。主人公も入ることになるけど。
・描かれてなかったし、主人公が元の世界でもみることのなかった、応援団がつぶれて絶望する応援団長をみなくてすみました。
・つまり、「アゲイン」は成功したわけです。

・じゃあ3巻以降はなによ?

・いや、実は、そこもきちんと提示してあります。それはネタバレしないことにしておきます。
・そういうことホントに漏れがないです。スキをみせたら刺されるなんて怯えながらお描きになってるんじゃないかと思うくらい。
・ただ、いろいろとどうかな?
・ポイントとして、高校生ってのがあるんですよね。3年生の卒業式だった主人公が1年の入学式に戻る。そして、3年生の応援団団長ひとりだった団をアゲインのチカラでつぶさないようにする。
・それは2巻で達成されたんですよ。
・リプレイもの、似たような設定で、タイムスリップモノは、目的ありきのストーリーになるのが決まりです。それこそが旨味のすべてですから。
・もう1度やりなおして、前回、上手くいかなかったことを今度こそは上手くやり遂げるってのが旨味です。

・2巻19話の団員がそろったときの団長の見開きで描いてもいいんじゃないかって、もう撃ちぬいてくるくらいの、必殺の笑顔をみたら、「これ以上」があるのか?と思いましたよ。
・それは1巻3話のなにげないひとコマである、昼休みだれもいない応援団室でひとり無表情で食べている団長の顔との対比になってると思います。おれはこのマンガ2巻までで1番キたのがこのコマです。この応援団長の寂しさが、アゲイン前だったら1年間続いたんでしょうね。それはもしかしたら卒業した後もココロのどこかに潜んでいて。

・で、ポイントとして3年生の団長はこのまま1年間で卒業するんですよね。でも、主人公は3年前から戻ってきたんですよ。じゃあ、残り2年どうする? というか、ほぼこの団長が在籍してる1年間の話にならざるをえないと思うんだよな。なにがどうころんでも主人公が2年になって以降の話がgdgdになるのは決まってるから。
・さらにもっといえば、普通は、3年生、2学期で引退だよな。早いところは1学期か。そう考えたら非常に期間の短い話になるはず。
・ということは「先」も短いはずなんだよな。

・推測だけど、本作は恋愛に向かいそうで向かわない寸止めな感じを意識されてるような気がする。「モテキ」でガイーンときて、なおかつそれで「売れた」から、「そういうところ」を求められてるから描いてるけど、キモは恋愛以前のヒトとのつながりとかだろ。ヒトはヒトを応援し、応援されて生きていくって感じで。
・それをよく表しているのが、2巻にあったエピソード。
・いったんすべてを投げた主人公が家に帰ってコタツでフテ寝していると、これまで関わったメンバーが家に押し寄せてくるわけよ。そして、ヒトとの結びつきは一方的に切ることができないってね。
・主人公は短い間にモーレツな数のヒトと結びついていく。それは強固なものになりそれ故にアゲインも成功するし、団長にしてもそういう感じで切れかけた結びつきを主人公らのはたらきで再び結びつくことになる。それこそがキモだし、2巻巻末での3巻予告をみていたらそれはドンドコ増えていきそうな感じ。

・それはおれの中の「すげえおもしろい」の8.5にはあまりないところなんだよね、あ、もっと正確にいうと8.5にはあるけど、1.5の「おもしろくない」を打ち消す要素にはならないんだろうな多分。つまり1.5は消えない。

・つまり2巻でいったん終わってる。
・ただ3巻以降、この2巻までの「おもしろさ」を上回る可能性はあります。作者のチカラを持ってすれば達成できそうだとも思います。このままいろいろなキャラがまじってからんでいってドタバタしてるのをみてるのは絶対におもしろそうだし、「いいシーン」はいっぱいありそうです。
・ただ、それはおれにとって「どうなのかな?」ってね。

・通常、長く続くとリプレイの設定がうやむやに、そしてそれは先に進めば進むほどgdgdになっていきます。
・ああそうだ、ここまで書いて思い出した。
「代紋TAKE2」だね。
・チンピラだった主人公がタイムスリップして10年前に戻り、今度はうまくやって金の代紋を背負ってやるって野望のマンガ。すごく長く続きました。
・まあ、まさかこれを目指してるワケではないですよね。

・そうわかったんだ。おれはSF野郎だなって。
・もうずいぶんとお見限りでこういうこというのも恥ずかしいことなんだけど、毎日2冊ペースで文庫本をガリガリ読んでいた10代でした。小説もそうだけどマンガもそう。少し不思議のSFでもサイエンス・フィクションのSFでもどっちも大好物でした。川島なお美氏におけるワインくらい。吾妻ひでお氏のマンガにあった「SF」のカタチのアザが身体にあるくらい。
・なかでも時間モノ、リプレイモノってなんだか特別に食いついてるんだよな。なんだろう?と自分でも思うのですが。広瀬正さんの熱狂的なファンだったからか?集英社文庫ででた全集は発売日に買って読み終えていたくらいで。

・そういうところで、些細な「粗探し」してるのかもしれない。SFモノの宿命です。

・たとえば、リプレイモノでよくある自分の素性を隠すってシバリや制約は本作にはナイはず。なのにみょうな強制や拘束がはたらいている。しかしその説得力はみょうに弱い。というか、「そんなバカなこといったら笑われる」程度のえらい弱いものがある。
・そういえば、「まわりの反応が気になる」ってのが本作では顕著ね。
・主人公、3年もムシされていたらけっこうそういうところは図太くなって平気になるような気がするけどなあ。各キャラ、そんな人目って気になるか?って思ったり。

・個人的に気になってるキャラは2人。まず北島先生。本作で唯一名前があって活躍している応援団の顧問の先生。この先生のキャラ造形は非常におもしろい。生徒に強制せず矯正せずおのおのの裁量にまかせているんだよな。それがアゲイン前の問題を引き起こしもしたんだろうけどね。だけど、あの距離感はおもしろい。素直に学生時代に会いたかった先生だなと思う。

・あと、チア部の部長ね。現在、彼女だけが「アゲイン」前よりあきらかに悪くなってる。まあ悪事がうまくいかないってことなんだけどね。それを抜きにしても彼女が思い描いてそして実現してきたアゲイン前とはちがう展開になっている。この先、登場するのかどうかはよくわからないけど彼女も不思議な存在感があるなあと思うし、ああいう悪事をするタイプをああいう風に描く作者がすげえなあと思う。モーレツないきおいでカーラーでギギギギとまつ毛を立たせてる描写とか。
・このチア部の部長は、恋愛至上主義者でいて団長への恨みも思考回路もすべて恋愛にからんでいる。ラブゲームを画策せずにはいられない感じ。そういう方を「悪役」にしているというのがまたポイントのような気もするんだよね。
・穿った見方だろうけど、「モテキ」的なキャラとして配置して、「10代は恋愛も大事だけどそれだけでもないよ」ってメッセージを機能させるための悪役というか。

・んまあ、なんのかんのでいうと値段分の10倍は楽しませていただいてるんだ。もう何回も読み倒してるし。
・この文章もボーダイな時間をかけてかいてるからな。
・それもこれも1.5の「おもしろくない」が要因なのかもしれない。そういうふうに考えるならば、それはもはや「おもしろい」の仲間になるよな。

・なお1月に3巻が出る模様。「答え合わせ」は早急にできるね。あと「モテキ」も3巻4巻読んでおくよ。

久保 ミツロウ¥ 590


久保 ミツロウ¥ 527

posted by すけきょう at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする