2018年09月22日

サイケまたしても (13) 福地 翼(小学館 少年サンデーコミックス)


おお、13巻いきなり最終決戦みたいな、全編クライマックス巻ではあった。
興味深いのは、ボスの取り扱いかな。これまでの2人のボスはなんていうかな大義名分があり、そうするために理由がある。事情がある系だったけど、今回の敵は純粋に悪。
いわれてみれば「ONE PIECE」の最大の発明ってそれなのかもしれないね。純粋悪党の再評価。物語に深みをもたせるために「盗人にも三分の理」よろしく、悪だけど事情がある的なものが多い。そのほうが苦味が増す。ただ、その傾向が強まったためにどんどん苦くなっていったんだよね。
あと、事情がある悪党のほうが改心したら仲間にしやすい。プリキュアが得意なパターンですよね。実際、サイケの前ボスも仲間にならないまでも協力したりしてるからね。

と、今回はそれをぶっ飛ばして純粋にやっつけられるような悪だなと。主人公にわざわざそういわせたりしてるし。

うむ。少年サンデーのハンタやジョジョとしてがんばっておられます。

ただ際限なくバトル漫画としてインフレ化してるよね。リセットして主人公に学校に通わせるとかそういう方向はもう絶望的な状況。戻る必要もないけどさ。



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2018年09月21日

保安官エヴァンスの嘘: ~DEAD OR LOVE~ (5) 栗山 ミヅキ(小学館 少年サンデーコミックス)


いよいよややこしいな。西部劇の時代。モテたくてモテたくてたまらないことだけがタマにキズの保安官エヴァンスが大活躍するラブコメ。
これがラブもコメも置き去りにしてかなり純粋な西部劇アクションにウエイトを置きはじめている。3巻の長編で味をしめたのかしら。

今回も表紙にも登場しているニューキャラ・アビーと回想ではやたらと登場している父親を迎えての谷底での銃撃戦やら、エロ本を買いに来ただけなのにギャング団撲滅作戦に巻き込まれる話など、非常にこっているし、がんばっておられる。ただややこしいしそのためにギャグやラブコメが薄くなってるバランスになっている。コレは正直なところ「残念」ではある。

現代を舞台とした戦略的心理戦ラブコメみたいのが描けそうだよね。「かぐや様〜」みたいの。ただ、作者、正直なところあんまりラブコメやりたくなさそう。なにかまだまだ別のネタはもってそうね。それがアクションなのかどうかはわからんけど。それを描くための筆力を身につけるためにがんばっておられるのかしらとかいろいろと考える5巻ではあった。

もうちょっとだけギャグに寄せてほしいかな。5巻でも随所にキレのいいギャグは仕込んでいるんだけどね。オークレイのバースデープレゼントみたいな大笑いするネタはしばらくないなと。




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かみくじむら 1 大見武士(少年画報社 ヤングキングコミックス)


真面目系クズの主人公が人里離れた村のハーレムに連れ込まれるという話。
大見先生の作品は少年画報社の代原をあつめた作品集(1stコミックス)からみてるけど、最近はいろいろなことをやって模索されてるなあ。新たな方向探しというか。
そのなかでちょっとサスペンスやホラーめいた話をぶちこんでくるようになってきたなあ。
本作はそういうからみ。エロハーレムものだけど、微妙に不気味なものが奥底に漂ってるね。
和式耽美エロということで雰囲気は最高でその手の味付けが好きな方にはたまらないものがあるような気はします。

ただ、どうなるんだろう。正直こういう設定は好きではないのよね。それを乗り越えておもしろいかというとねー。



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2018年09月20日

古見さんは、コミュ症です。 (10) オダ トモヒト(小学館 少年サンデーコミックス)


いま1番おもしろいマンガはこれだ。
2018年は無職になったりそれまでのドタバタで精神的にかなり消耗して正直マンガどころじゃなかったけどそれを上書きしていくイキオイの名作が次から次へと繰り出されている。それらはポトチャリコミックのバックナンバーを読めばいいじゃないということですが、それらすべておさえて1番は本作です。

古見さんという超美女なのにコミュ症が友達100人を集めるという高校生デビューを目論むマンガです。

10巻では1年から2年になりました。9巻かけて1年間を費やしたと。そして10巻でクラス替えを。クセのある女性キャラを総入れ替え。
そしてマンバギャルの新キャラを隣の席にして大々的にフィーチャーする作戦に打って出た。これが大成功というレベルじゃない完璧な成功。
しかも、そのマンバギャルが古見さんの2年になって最初の友達であり、かなり親友になり、只野くんに恋慕させるというにくたらしい技を繰り出してきた。古見さん自身、着実に只野くんを好きになっていっているというのに。

そしてなおかつ2周目の学校行事に突入した! これが白眉だったりする。1回目のコミュ症とはだいぶちがうコミュ症であるところをぶちかましてくる。これはすばらしい。2周目の体育祭と文化祭が楽しみだ。修学旅行はないんだろうけどな。

くわえて画力がいよいよすごいことになってきた。ぶっちゃけ最初の4巻くらいまではそこがわりと弱点ではあった気はするけど右肩上がりによくなっている。それでいて扇情的な方向には向かってないのがすごい。けっこうシモネタも多いのに。

1番おもしろい。このあいだ9巻まで全部読み直したらすごく楽しかった。7巻からは1巻ごとに音が聞こえるイキオイでクオリティがましている。そして最新刊が1番というのがずっと上書き更新実施中。
1番おもしろい。

アニメだとここから2期か3期か。もうアニメ化しねえと嘘だろ。世の中そんなアニメ化にふさわしいおもしろいマンガねえぞ!超気合い入れてアニメ化してほしいわ。修学旅行編が劇場版になるくらいのイキオイの。






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2018年09月17日

コアゴア G=ヒコロウ(コアマガジン メガストアコミックス)

コアゴア (メガストアコミックス)
Posted with Amakuri at 2018.9.17
G=ヒコロウ
コアマガジン

8年ぶりの新刊だそうですよ。2007年から連載していて1回も落としたことのないという大河連載。1回1pだからねえ。
こうなると歴史そのものを楽しむ感じで、ヒコロウ氏のさまざまなネタを圧縮した超濃厚の1pから徐々にゆるくなっていくけど反面、絵のネタに比重がかかっていく。えーと、以前のは言葉遊び的なネタが多かったのが絵で笑わせる系にと。
そして68からちょっとだけ登場した魔王ズガガーン様がとてもいい。もっと出ててほしかったけど。

最大の弱点はパクりたくなることだよなあ。活かした言い回しをSNSにパクりたくなる。正直にいうと多少アレンジしていただいたりしてる。

盟友の道満晴明氏もお祝いイラストでお描きになってたけど次また8年後ってなるとせつないので芳文社あたりでコミックを出して売れてほしい。で、あれやこれやのセリフを声優さんに意味がわからないなりに絶叫してもらいたいものです。

「26才でセーラー服で なにやってんのさあんた!!」
「やりたい事をやっている!!!」



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2018年09月14日

クミカのミカク 6 小野中彰大(徳間書店 リュウコミックス)


最終巻。
異星間での行き来が当たり前になった世界。別の星からきたミカクさん。彼女は「食べる」ということをしなくてもいい人種でした。呼吸することで必要な栄養を摂取できる。でも、ひょんなことから「食べて」みると食べるのワンダフルってことになってってグルメマンガです。

6巻ともなるともう食べなれてしまって「新鮮」みたいなリアクションはなくなって会社内の人間関係、とくに本人の恋の行方にシフトが向かう感じです。
わりにいい感じの着地点。ラストもイキな終わりだった。

しかし、今年で終わったグルメ作品多いね。本格的にジャンルとしてのグルメは老舗といくつかの成功例を残して店じまいですね。おれの買っていたグルメマンガもめしばな刑事タチバナくらいかな。ブームの終焉でしょうか。だからいいタイミングとはいえますよね。それでいてかなり健闘したほうじゃないんでしょうか。

次に終了するジャンルは、デスゲームか、異世界モノか、ジンガイのラブストーリーか。というか、本作はそういうのけっこう複雑にまたいではいたな。


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2018年09月12日

粘菌人間ヒトモジ (2) 間瀬 元朗(小学館 ビッグコミックススペシャル)



ストレスがたまると人がドロドロのスライムになるという奇病がある世界の、その奇病対策スタッフにフォーカスしたオムニバス作品。
2巻では2編。新興宗教の親子の断絶の話。いじめられた経験があるドラマ脚本家が自身の体験かと思うような原作の脚本を担当させられてストレスがたまってどろりんちょとなる話。
相変わらず人間ドラマが濃い。しかも、つづく3巻ではちょっと新展開ありそう。そこいらも上手い。
おもしろいわー。



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2018年09月11日

サマータイムレンダ 3 田中 靖規(集英社 ジャンプコミックス)



島にエイリアンが侵略してくる。島民が次々の入れ替わる。それに気がついた少年がなんとかしようと同じ時間を繰り返すという話。
方向性が決まった3巻。表紙にあるHカップの女性が大活躍する。
ゾンビとはまたちがう敵なのでやっつけ方が新鮮。

ただ、全体的に盛りすぎな気がするなあと。設定が細かすぎて窮屈なような。しかも、3巻から急にそれがドカドカ現れたような。ただ、その仕込みが4巻で花開くといいよなあ。

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2018年09月10日

ヴィジランテ 5 ―僕のヒーローアカデミアILLEGALS― 別天 荒人(集英社 ジャンプコミックス)


ヒロアカスピンオフ5巻。よりクールな感じ。今回はゲストヒーローにイレイザーヘッドとファットガム。表紙に描いてあるからネタバレやないね。
本編より数年前、自警団、ヴィジランテを結成して活躍している3人を描く。とはいえ、5巻では師匠と呼ばれる1番強いひとがほぼ出てない。主人公とヒロインが活躍の巻。大阪にいったときにファットガムさんといっしょに戦うわけだな。
これまであったシリアス展開はちょっと控えめでドタバタとコメディアクションしている感じ。とはいえ、実は、奥に横たわる問題の深刻度は本編を凌駕するんだよな。しかも、本編ともシンクロしているところもあるし。で、数年前からこうだってことはこの作品はハッピーエンドになるのか?なんて考えたりなあ。
そこらへんの構成は本編よりしっかりしているから十分に考えられてはいるんだろうけどな。

考えられてるところというと前記のように奥底に横たわるネタがじわじわと忍び寄っているのがいいよなあ。そのための大阪編でもあるからなあ。またファットガムがかっこいいし、相方の女性刑事も設定盛りだくさんのわりにまとまっていていい。

ヒロインさん(地下アイドル)の歌も聞いてみたいなあ。アニメ化しろ。そういわれてみれば4巻のライブの感じは本編20巻の学園祭ライブに影響を与えているのかしらね。また、本編の作者もベタぼれだもんねえ。絵も話も惚れ込んでいる感じが伝わる。毎巻のイラスト寄稿も力入ってるもんなあ。

とはいえ、ちょっとインターミッション巻ではあるな。次巻の爆発期待。

あ、あと、前々からいおうとしてたけど、ヴィランとヴィジランテって混同しやすいよなあ。おれ、最初、ヴィランが主人公のダークな話かと思ってたんだもんなあ。





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2018年09月08日

ぼくたちは勉強ができない 8 筒井 大志(集英社 ジャンプコミックス)



毎度毎度バランスが尋常じゃないラブコメ。8巻はなんといっても文化祭が白眉。
文化祭は各キャラが問題を抱えてきて、メガネ主人公が孤軍奮闘してそれぞれの問題を解決しつつも別の問題発生と転がって転がって、それぞれのキャラとラブとコメやりつつ爆走していくという針の糸を通すような精緻なストーリーが展開していく。すごかった。

あとオマケにあったキャラ人気投票がおもしろかったなあ。基本ストーリーは勉強のできない美少女同級生3人の家庭教師をするって話だったのに1位が当初は敵役だった先生になるところがいいよなあ。まあ、キャラが立ってるもんなあ。

時間も過ぎていっているのでこれから怒涛の展開にはなりそうだな。



posted by すけきょう at 21:31| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする