2016年12月07日

ファイアパンチ 3 藤本 タツキ( 集英社 ジャンプコミックス)


もともとが極端にチートな主人公。死なないし全身火だるま状態で触ったら相手が燃え尽きるまで火が消えない。直接攻撃したら無敵で直接攻撃されたら自滅。鬼ごっこの鬼だよ。タッチで終わる。だから主人公はピンチに陥らない。苦痛はずっとあるが。だから、どうやって敵がやっつけられるかしかない。3巻ではその残りのバリエーションを尽くした活躍集であり同時進行で話も一区切りつく。2巻の超展開から真逆に位置する主人公がバトるという超王道に見事にカジを切り替えたね。魔法のようじゃ。続いては「頗章(はしょう)」だそうで。頗の意味を調べたら極端に偏ってるそうで。もう本作は偏りまくってるのにさらに偏るのかと思ったり。うんまあこの先も期待だけど、ここまででも十二分に楽しかった。最高最高。


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2016年12月06日

外れたみんなの頭のネジ(1) 洋介犬 (泰文堂 アース・スターコミックス)


最初は「不安の種」みたいな読み切りショートホラーかと思っていた。あるいはホラー版アラビアンナイト(素直に百物語っていったほうがいいか)。頭がおかしい近隣の住人がいるというJKの観察日記的な、やっぱり本当にコワイのは「人間」にある(自分にも他人にも)って感じかと思いきや途中から話が転がりはじめる。「ツイン・ピークス」よろしく、この街がガイキチばかりになったのには理由があると。
この先どうなるのかわからないけど、この気持ち悪い世界が気持ちいいあたりはさすがだ。







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2016年12月05日

17歳のチズ 上 佐藤 智一 (小学館 ビッグコミックス)


佐藤智一さんの新作は上下巻で、内容は佐藤版「ちづかマップ+イリヤッド」。
東京を舞台に各地の古地図と古文書を駆使して謎を解いていく話。主人公は田舎っぺのJK。古本屋の祖父が、実写ドラマ化なんてことがあったときのためにもうオファー出しておけばいいんじゃないかってくらい泉谷しげるさんそのままのキャラ。主人公の方は誰でもいい感じではあるけど。
ベテランの超手堅い仕事ながらも上記のプラス「ヤングジャンプ」で連載していたデビュー作「ただいま!」やドラマ化もした代表作「ゴーストママ捜査線」的なアットホーム描写も健在です。
みればみるほど佐藤氏の絵って以前も以後もないワン・アンド・オンリーだよなあと感心。当時も今も古くもないし新しくもない。スゴイことだよ。






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2016年12月04日

誰が賢者を殺したか? 1巻 三雲 ネリ (集英社 ジャンプコミックス)


近未来。DNAデバイスによりARと現実の境目がなくなった世界。「魔王」が現れる。「勇者一行」がそれを退治する。そのメンバーのひとり賢者が殺される。犯人は同じパーティーの盗賊で日本人の大学生。殺された賢者の娘とFBIが彼に接触する、なんて感じで物語ははじまる、あまり無理なく魔法が使える異世界じゃない「この」世界でのミステリー。少年ジャンプ連載GPでダントツの1位だったそうです。この設定は抜群。盗賊が「目」を盗むと現実の人間も視界がなくなるよ。これって魔法だよな。

ところが内容は今のところ芯を食ってない感じ。作画原作ともにディティールが弱い気がする。物語に入り込むにはちょっと無理があるかなーって。全てにおいて「薄い」んだよね。作画も原作も。エロゲーのような人がそこに暮らせない背景描画、男女の区別がつきにくく感情移入しにくいキャラ。原作も超法規的な展開が多い気が。「こめけえことはいいんだよ」の精神がすぎるというか。2巻以降の巻き返しに期待。この世界観はもっとおもしろくできると思うのだけどな。


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2016年12月03日

アオバ自転車店へようこそ! 16巻 宮尾 岳 (少年画報社 ヤングキングコミックス)


大河連載で、たぶん、おれの買ってるコミックシリーズで最長かと思う。ワンピースとかもう止めたし。

1話完結で自転車のウンチクからちょっといい話からギャグまで幅広くカバーされてますが、本シリーズの最大の特徴はそのオキテを少しはみ出すことじゃないかと思うのです。

たとえば前シリーズ「アオバ自転車店」では1話完結というオキテをとっぱらって1巻まるまる話がつながる「ケイリンチャレンジ編」があったり。

本作ではそれに勝るオキテ破りがありました。4話「社用車第1号」です。なんと四輪。自動車。モータリゼーションです。アオバ自転車店の美人奥様が免許をとってクルマを乗り回す話。素晴らしいね。このチャレンジャブルな姿勢。

あとがきのインドネシアのコミックイベントにいったときのたった2pのエッセイコミックがまた素晴らしい。実は本作で1番感動しました。

だいたい20巻で1シーズン完結しておりますがまだまだ健在だろうなと思ったり、ほかのもの描くのかなあと思ったり。



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2016年11月30日

「BOX~箱の中に何かいる~」 1巻 諸星 大二郎 (講談社 モーニング KC)


諸星大二郎氏は若いなあと思った。

氏による「キューブ」で「ソウ」な話。いまやすっかり1ジャンルとして確立した「異常なシチュに閉じ込められる」モノです。それぞれのメンバーがひとつのパズルを持って大きな箱型の物体に呼び出され中に入る。そして閉じ込められる。あとは脱出ゲームがはじまると。こういう話だから1巻で終わるかと思ったらまさかの長編で2巻にも続いていく。

内部の不思議なギミックの数々は諸星節とでもいうようなお馴染みのもの。そこいらの評価なんかも全部飲み込んだ上で楽しんで描いておられる感じがとっても風通しがよくていいです。朝日ソノラマの「紙魚子」シリーズほかの作品群を経て、ぐっと肩の力が抜けたような作風になってて怖いシーンもどこかのんびりされてるようなのは今風に合わせたのか自然体なのかわかりませんが好ましいです。密室劇なのに風通しがいい。
主人公がやたら乱暴だったり、キーとなる女性が初登場パンチラサービスしたり、どう考えても「ボクっ娘」がいるしでキャラ配置の諸星氏による「今風」なのもなかなか味わいです。パンチラのフリル的な味わい。2巻も楽しみ。ただ長くならんよなこれ。


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2016年11月29日

「知らない魔法」 山田 さぶろう (マイクロマガジン マイクロマガジン☆コミックス)


ウラ表紙の帯のところにある「ばーか 滅びろ商店街!」のコマがよくネットのおもしろ画像に使われてるのでおなじみの方の作品集です。当該作品はペンネームを「てきとう」にしていた「てきとう劇場」に収録されていました。最初の作品は山田さぶろう名義に変えてからだそうで。
表題作はSFなラブストーリーで、てきとう劇場はギャグに寄った作品です。それらの登場人物が描き下ろしも含めて自在しクロスする感じですね。作画は非常に安定してますが、作風はそういった理由も相まって微妙にブレてます。よくいえばバラエティに富んでおります。
そいで正直なところちょっと「昔」ですね。伊集院光氏がいうところの昔のギャグに味わいが出て来るという「寝かせごろ(熟成度)」でいうとまだ芯まで沁みてない硬い感じ。
うん、山田さぶろう路線の第2作品集に期待でしょうか。



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2016年11月28日

「めしにしましょう」1巻 小林 銅蟲 (講談社イブニングKC)


マンガ家の有能アシスタントは有能メシスタントでもあったぞマンガ。
修羅場ほどゴーカイに作るメシが美味しいというクッキング系グルメマンガ。ワードセンスと料理センスが巧みでテンション高く進行し、ページは薄いのですが読み応えがあります。

ネットでは有名な方ではてなブックマークのホッテントリなんかにもよく料理写真が載ってる気がします。おれにとってはMiitomoのねぎ姉さんだなあ。そっちのほうは最近どうなさってるのか知りませんが。

弱点は、煮詰まった末のTHE男の料理的なザックリ豪快料理が多いのでどんな画力で持っても質実剛健な分見栄えがしないのと場所が漫画家宅に限られているので1巻にして強烈なマンネリってことっすかね。そしてその状態をすでに楽しいものにしてますけど。
あと1話の「ニャオス」を上回るものが今後ほしいところですね。

なお、五の膳の肉あんかけチャーハンを再現してみました。本職なので→ https://www.instagram.com/p/BNOwOxkhtN0/

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2016年11月27日

「妻に恋する66の方法」1巻 福満しげゆき (講談社 イブニングコミックス)


福満しげゆきさんの妻観察4コマ再始動です。新書版のような表紙だったのでもしかしたら字の本?と思ったけどきっちりマンガだし、あとがきのいろいろな意味で「びっしり」してる文章も健在です。ただそれが苦手なので彼の文章の本は避け気味です。
今回はお子様描写も持論展開も抑え目に「妻を愛する」ということに着目されているところが新機軸ですね。ただし内容はとっても既視感。作者がひきこもりに拍車がかかったようでさらに妻観察ばかりしてる模様。映画化された「生活」の集まりで東出昌大さんに握手してもらった妻がその行為を無意識にリプレイしてるの図が可愛かった。
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2016年11月26日

「北陸とらいあんぐる」 1巻 ちさこ (KADOKAWA MFコミックス フラッパーシリーズ)


東京住み、石川、富山、福井の北陸3県出身JKの地元あるあるショートコミック。最初に本屋で山積みされてるのをみたとき各地方のそれがあるのかなと思ったらどうも北陸のこれだけみたいで。どれくらいニーズがあるのか知らないけど思い切ったところ攻めたなあ。富山出身で富山あるあるネタをやっているピン芸人の長江もみさんを連想しましたよ。端的に「ネタがつづくのか?」と。

ところが実に隣の県と先隣の県の知らないコトだらけで驚いたわ。石川県在住は両隣のどっちが富山で福井なのかわからないってのに衝撃を受ける。あとあんばやし(こんにゃくのおでん田楽)のルーレットが富山だけどか、業間体育っておれが子供のころあったけど今はなくて福井は未だにあることとか。知らないもんだねえ。
サイワイ富山住みなので富山あるあるをはじめとして楽しむことができたがこの3県に縁もゆかりもない方にはどう映るのだろうと意味もなく心配になったり。


なお本屋にサイン本アリってことが購入の決め手となりました。サイン本はKindleにはないので強みっちゃ強みだよな。
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