2015年02月11日

3月の購買予定

・3月です。
・決算ってことで例年は相当数のコミックが出るのですが、おれにとってはそんなでもないですね。

03/06 秋田書店 シャッフル学園 1 ホリ ユウスケ \463


「十五童貞漂流記」の方ですね。正直前の作品の感じも忘れましたが、いやな記憶はなかったのでどんなもんじゃろうかと。

03/13 小学館 今日を歩く いがらし みきお \580

3月にたくさん発売されるいがらしみきおさんです。おれはこれを。

03/中 復刊ドットコム (成)ひろもりしのぶ選集 みやす のんき \2160 書籍扱

本作は「オトナなんかだいっきらい!!」を底本としての単行本未収録作品もくわえたものだそうです。
・ここいらのひろもりしのぶさんの商業モノはだいたい目を通してると思うので買うか買わないかは限りなく微妙なんですが、今にして思えば、いろいろとボーダーレスにしたエポックな作品でありますよね。
・おれ的には「我慢して猟奇を読む」って感じになってたのもこのころです。
「残さず食べる」ってスローガンのもと、給食を食べているうちに、嫌いな食べ物を克服できたみたいな。それの最初ですね。
・だらだら書いてるついでに書かせていただくと、あとの「バナナシスターズ」あたりに収録される、点数の悪い女生徒が教師を身体で誘惑して100点をもらうって、あらすじどころか、教卓にもたれさせて立ちバックやるってプレイ内容まで「まんま」トレースしてるかの洋ピンをあとでみて(マイファザーコレクション)すごく衝撃を受けたことを思い出します。「そういうことしてもいいんだ」って。もうあのときのひろもりしのぶさんのひっぱりだこさはすごかったもんなあ。
・そしてそれは後続へのおおいなる道しるべになったものなあ。
・すごい偉大な人なんだよな。


03/23 講談社 おやこっこ 上巻 武田 一義 \未定
03/23 講談社 おやこっこ 下巻 武田 一義 \未定


[おやこっこ / 武田一義 - イブニング公式サイト - モアイ]

今は便利だよな。マンガの「体験版」が非常に重宝する。
「さよならタマちゃん」の作者によるドラマ。フィクションだろうけど、本人のがん闘病記である前記の作品にあるように、父親も妻を亡くしてから酒に溺れていってるからなあ。酒乱になったりひどいことはないようだけどさ。

03/23 双葉社 真・異種格闘大戦 上 相原 コージ \600 廉価版
03/23 双葉社 真・異種格闘大戦 下 相原 コージ \600 廉価版


読み直したいと思ったから。上下のボリュームで全作入っているのかわからんけど。
それはそれとして店に置けばいいし。これからは店はおれの読んだ「おもしろくない」ものばかりじゃなくていろいろと置いていこうかなと。

以下、全ラインナップ
posted by すけきょう at 12:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月09日

遊郭の光と影〜蝶のみちゆき

蝶のみちゆき (SPコミックス)
高浜寛
リイド社 (2015-01-30)


・長崎の遊女の一生を「泡日」や「イエローバックス」の高浜寛さんが描いております。
・わりになんとなく買ったけどぶっ飛びましたね。

・なにがすごいって画です。

[江戸時代の食事とか酒って凄いうまそうじゃね?:キニ速]

・これ。
・江戸時代のほうが食事とか酒とか美味しそうっていってるけどそんなわけ無いだろうと思う。
・おれが生きていた昭和の終わりから平成の今まででさえ、「もう昭和には戻れない」ってくらいの進化や進歩がある。味も材料も料理法も食材自体の質も調理器具もみんな「雲泥」といってもいいほどの差だよ。
・だからここのスレの連中が「食べたひ」とか書いてるのをみては「なにいってんの?」とは思うわけよ。農薬を使ってようが、今のゴハンのほうが絶対に美味いよと。

・それは食に限らず、すべてがそうだと。

・だから、遊郭の遊びにしてもそうだよなあと。

・そもそもが、電気水道ガスなにもないんだよ?

・で、キレイったってなあ、とか。

[日本史上の美男・美女たち - NAVER まとめ]

・ほらあ。

・と、まあ、美男美女の描写はともかくとして、当時の遊郭の「華やかさ」がリアルに描かれてることにすごく感動した。
・とくにライティングだね。行灯の薄明かりのなかの情事。酒を飲む時の灯り。往来は真ん中が暗くて廓のそばだけぼんやりと明るい。窓から月明かりに舟がうっすらと光って海に浮かんでいるサマ。その明るさ暗さにいちいち感じ入っていた。
・ああなるほど。この「華やかさ」を求めて、1晩、現代の金額換算で20万の女郎を買いに行くのか。
・なんとまあ昔の夜はロマンチックだったもんじゃと。

・そしてそれらは描写ももちのろんですが、CGによるところも大きいんだろうなあと。

・アニメのCG化もすごいですがマンガのそれもかなりなことになっている。それでここまでの表現の幅が増えたことには読者として単純に喜ぶべきなんだろうな。

・いやすごいものを見た。

・話は遊女の切ない恋心的なものです。泣かせます。
posted by すけきょう at 18:33| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月08日

グルメコミックの新展開となるか〜ダンジョン飯

ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス)
九井 諒子
KADOKAWA/エンターブレイン


・剣と魔法の世界。
・突如できたダンジョンに宝を求めて勇者たちが果敢に挑む。
・あるパーティーがけっこう下の階層でドラゴンに襲われ全滅しそうになる。主人公の妹は身を挺してほかのメンバーをダンジョンの外に送り出す。
・すぐに助け出そうとするも、先立つモノがない。
・だから最低の装備で、食事は「現地調達」にして急いで向かおうと。
・そうやってはじまる冒険譚。

・この設定で展開はグルメマンガになっていくわけです。

・つまりはダンジョンの魔物を食べるマンガ。
・これが相当「そっち」のほうに比重がおいてありまして、きっちりと料理して「食レポ」しております。
・1話はおばけキノコとスライムと大サソリ、2話は人喰い植物。
・料理法も毎回趣向をこらしていて、1話は水炊き、2話はタルト。

・いろいろな要素が組み合わさってます。
・ダンジョンの冒険譚。魔物を「美味しく」食べつつ階層を降りていくことは「冒険」なんだなと思い知らされます。いろいろな困難や戦いや冒険や葛藤やドラマがあります。
・グルメマンガ。このマンガはグルメマンガになります。想像上の魔物を食べるということですが、きちんとそれに応じた調理法が存在したり「美味しい」を追求したりしてます。
・そして、もう1コのポイントとしては、登場キャラの1人エルフの魔法使いマルシルです。彼女の存在がとっても大きい。
・グルメマンガとはいえ命を奪いにきたりグロい風体の魔物を食べるのはイヤです。主人公の勇者は魔物オタクが高じて「食べてみたい」となってるし、ワナ解除の男は「まあ、別に大丈夫か」って環境になれているし、途中から参加したドワーフはダンジョンの魔物を食べて10年というベテランです。
・そんななか、エルフの魔法使いは、ずっとなれずに拒否反応をみせます。でも食べると「美味しい」と。
・この所作はどこかでみたことがある。
・そうじゃ、ゲテモノのグルメリポートエッセイコミックじゃ。
・よく突撃リポートってエッセイコミックあるじゃないですか。マルシルのワーキャーの大騒ぎや悲鳴を上げたりしている感じはゲテモノ料理で大騒ぎしている作者(の分身)をホーフツとさせます。それでいてまともで良識があってそういうことに抵抗のない相方(たいがいは編集の人)がまぁまぁと諌めるって図式。

ひきだしにテラリウム
九井諒子
イースト・プレス


・この傑作ショートショート集の1編「えぐちみ代このスットコ訪問記 トーワ国編」が、本作に近いものがありまして。
・架空の国の架空のマンガ家によるレポートマンガ。それを架空の国のホテルで働いている下男とレポートマンガの2つの視点で描いてます。
・しかも、「いかにも」なディティールで高める。ウソの料理や名物なんか。

「ダンジョン飯」も構造としては同じです。ただ、そのディティールの積み重ねが半端ない。
・ダンジョンを冒険しつつ魔物を食べて過ごすって、ネタとしては思いつきそうなところを、誰にも追随できない完成度まで高めております。
・魔物を食べるということはすなわち魔物を知るということにもなります。
・たとえば、スライム。洗って干したらおいしくなるってクラゲっぽいですよね。そういうどこかでみたなにかみたいな食材からの連想で作り上げてます。
・なかでも秀逸なのが「動く鎧」。これはちょっとしたミステリーの謎解きにも似た感じで、なおかつちょっとした科学図鑑的な感じもある。

・ほかにも細かい工夫やネタの折り込み具合が半端ない。本作からは限りなくネタ元を汲み取れる。それだけたくさんのものを吸収消化している証ですよ。
・たとえば、きちんとRPGのゲームに準じたレベルに応じての魔物が登場してますしね。1話のおばけキノコにスライムに大サソリってまんまドラクエの最初の町の近所のモンスターです。
・料理紹介コーナーに材料の分量や栄養価が書いてあったり、それに添えてある詠嘆が「うわ〜」「ひ〜」「あぁ〜」って楳図かずおチックな書き文字だったり。
・魔物を食べるということはその生態を知るということでもあるしそれはつまり捕獲したり戦ったりするときの知識にもつながります。スライムをナイフ1本で退治する方法とかな。

・これだけの積み重ねの上での一発ギャグのような軽みもあるんですよね。「ダンジョンの魔物を食べて冒険するグルメマンガ」って渾身の一発ギャグ。全力のオッパッピーみたいな軽さ。これがまたなかなかできることではないですよ。

・それをここまでまとめ高める技法とボーダイな知識と情熱。
・近年グルメマンガは大ブーム中ですが、ここにきてあらたな局面を迎えつつあるのでしょうか。

・と、作者にたずねても「さあ、オッパッピー」みたいにはぐらかされそうな。そんな気がします。
(小島よしおさんお嫌いでしたらオッパピーじゃないでしょうが)
posted by すけきょう at 16:56| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする