2017年03月31日

アイアムアヒーロー 22 花沢 健吾 (小学館 ビッグコミックス)


完結しました。ちょっとネタバレありで書きたいので、そういうのお嫌いな方は読んでから出直せなさい。




つづきを読む
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2017年03月30日

100万の命の上に俺は立っている(2) 奈央 晃徳( 講談社 講談社コミックス)


1巻を読んだのもつい先日でほぼつづけて読みました。作者作品ともに前情報なし。ジャケ買いってやつです。
異世界モノです。ある日突然クラスメイト2人とともに異世界にジャンプされ、おかしな人にクエストをクリアしろといわれる。世界は異世界の定番中世RPG的。モンスターをやっつけてレベルアップしながらクエストをこなしていく。
2巻ではキャラ(パーティーとNPCと)が増えて、よりハードなクエストがはじまってます。2巻で終わりきらないような。
それなりの知識がないと読み進めるのがとってもしんどいマンガです。そしてそれなりの知識があると「なんだかなー」が多いという。

シンプルにいうなら設定や目指すところはかなり複雑で「高いところ」なんだけど、それを表現するに見合うスキルが伴ってない。

メタの構造で、人々や魔物が生きて暮らしているところをプレイフィールドとして、彼らは「勇者」となり「ゲーム」をしている(もしかしたら今後それをひっくり返すなにかがあるかもしれないけど)。死んでも生き返るし魔法やら不思議な力を使うことができる。虚空から武器を出したり、ランクアップしたらジョブチェンジができたり。かなり(ってもありモノを下敷きに)練り込んだ世界の情勢の中、自分らがどうするかって(クエスト自体が具体的なものじゃなくて謎解きの要素がある)探り探り進行する。
キャラは主人公以外メインは女性。なおかつ主人公以外の男性キャラは甲冑に身を包んだりなどで極力顔を見せないようにしたりしてる。キャラにしても、設定は細かく深いんだ。読モだったりいじめられっ子だったり男性恐怖症だったり。
主人公は、厭世的で人嫌いでありながらも、狡猾でわりとドライな人の道に外れがちな行動に躊躇ない。3人のうち1人でも生き残ればセーフというシステムを利用するためにあーしてこうしての応用な。ゲームの構造を点く的な。

これらの魅力的な要素が全部、見せ方や活かし方が上手くいってるとは思えない。全部ね。

すべてのバランス調整が甘いんだな。だから、個別では魅力的なものが噛み合ってない。原作者がとくに「一生懸命すぎ」るんだな。抜きどころがなくて詰め込みすぎたためににっちもさっちもいかない状態。

「尺の都合で「登場人物は知ってるけど漫画内にはまだ書けてない情報」がいくつか出てきているので順に書いていきます。」

2巻のおまけ設定ページのまえがきが裏付けてます。「登場人物は知ってるけど漫画内にはまだ書けてない情報」は漫画には必要のないものです。そしてそれが後々必要ならこういうもの書く前に全力で漫画内に盛り込むべきです。ほかの「どうでもいいところ」を削ってでも。

これだけギチギチの設定で動く場合、それぞれのキャラのバックボーンは切り捨てるべきか、むしろそっちを活かすなら設定をゆるやかにするかどれかを省略しても成り立つかどうかをすごく一生懸命考えるべきです。設定が読モとかすごくどうでもいいし、前半にあった主人公がクラスメイト2人とクエストってハーレムか?とかの期待するシーン不要じゃないかね? 実際2巻にいたる前にそういうところ全然どうでも良くなっているし(ぶっちゃけ別のヒロインが登場してるし)。

ビュッフェで美味しそうなものをあれもこれもととってみたら大皿から零れるわ、料理同士が混ざって干渉して味が台無しだわって。

そもそも。タイトルに即するなら主人公のソロで、クエスト毎にゲスト登場って構造のほうが良かったんじゃないかなーって。まあ、後々の構想に障るのかもしれないけどさ。

ところがよ、それらのダメを飲み込んでも「これ、どうなるんだろう?」ってのは残るんだよね。何回も書くけど、あちこちに「美味しい」ところはあるんだよ。たとえば、ゲームの世界に住んでいるとして勇者一行を傍目からみたらどう映るかとかさ。上記のように、本人とゲームマスター以外は時間が止まっている。そしてジョブチェンジだの武器を変えたらそれは突然変わっているようにしか見えない。そういうのが伺える(ビジュアル化すればいいのにと思うのだけど)のがおもしろかったりさ。
だから非常にもったいないものがあるんだ。

どうしたもんだろうなあ。

つーか、逆のほうがおもしろかったような気はするんだよな。自分らの住んでいるところを舞台にゲームしてる存在と干渉してクエストするみたいな。あー、それは「GANTZ」か。





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2017年03月29日

AIの遺電子 05 山田胡瓜 (秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


ちょっと「難しく」なってきている印象。
ロボットやヒューマノイドが普通にいる未来(近未来ではないよな)での医者が登場するショートコミック。
すでに主人公である医者は「世にも奇妙な物語」におけるタモリ氏のような狂言回しな役割になる回が多くて、だいたいはその話のみのゲストで患者の、人間だったりヒューマノイドだったりロボットが主役。
そいでもって話はややもしたら哲学の領域に入り込んでいるかのような深く込み入った「人間とは何か」みたいな話が目にとまるようになってきたなと。それが難しいなと。話として難しい。そしてマンガのおもしろさとしても難しいなと。考えさせられて余韻は残るのだけどそういうのばかりずっと読んでもなあって。ひとつひとつクオリティは高いし先に控えてる未来という気はするんだけどさ。もっとこういろいろな切り口の話とか笑える話とかほしいなあって思うようになった。ずっと「苦味」ばかりなんだもの。
とくにヒューマノイドの殺人鬼の話は非常に不気味。マンガとしてのオチが弱すぎるのも不気味。



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2017年03月28日

純潔戦線 (1)草野 紅壱 (幻冬舎コミックス バーズコミックス)


魔法少女モノです。「まどか☆マギカ」な現実的な火器を使用して敵というか今のところ変質者を退治するマンガです。可愛い女の子が2人出ているのに、裸になるのは男ばかりという誰得なギャグです。

かなりどうかしている設定と描写なのに魔法少女は純粋でなくてはいけないって設定もとっても意味がわからなくていいです。

ただ、作者の前作「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」はリタイヤしてるので心配です。その場その場のシチュエーションはおもしろいんだけど話の芯を食わないので集中力が続かなくなるんですよね。そこらへんどうかは2巻でわかりそうな気がするのでまあとりあえず2巻までは。


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2017年03月27日

時計じかけの姉 (1) いけだ たかし (幻冬舎コミックス バーズコミックス)


本書はいけだたかし版の淫魔の乱舞説。

いわく、女子高生がキャッキャ百合百合していた「ささめきこと」が「あずまんが大王」としたら、日常をじっくりと描いた「34歳無職さん」が「よつばと!」となるから、エロエロの本書はあずまきよひこ氏が別名で描かれた淫魔の乱舞じゃなかろうかと。

シャッターな商店街。そこの時計屋には姉弟が住んでいる。姉は時計の修理をし、弟は男娼をしていると。そんな話。

あとがきによるとエロい美少年が描きたかったということでして、そりゃあ描きたいんだからしょうがないわな。ということで、かなりブレーキを踏んでない感じのエロ描写です。

[時計じかけの姉:作品・シリーズ | 幻冬舎コミックス GENTOSHA COMICS]

まあまあ。1話読んで判断してみてください。これよりも後ほどになればなるほどノーブレーキでアクセルは踏まれます。

そして、エロエロなのに商店街の様子ときたらまるで「それでも町は廻っている」じゃないですか。のん気でコメディな商店街描写。でも、商店街の連中はだいたい弟の「客」という異常事態。なんだこりゃ。興奮を阻害してるような、変なエロさが醸し出されるような。

さてどうなるんだろこのマンガ。


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2017年03月26日

サイケまたしても 8 福地 翼 (小学館 少年サンデーコミックス)


うなるほどおもしろかった。
うちとこのお嬢さんが買っていたものだけど6巻くらいからおれと交互に金を出し合って買うことになりまして。だから読んだのは実は最近だったりします。ちなみに8巻はおれが出しました。
8巻はネパール編の完結巻。

と、その前に、なにがおもしろいかを書くために未読者にちょっとあらすじと説明を。

超能力バトルの話です。少年少女が超能力で戦います。だいたいひとり1能力って「ジョジョ」あたりからのルールなんでしょうかね。エスパー魔美とかだとバトルはないけどたくさん能力持ってましたよね。
主人公サイケは近所にあるモグラ池で「溺死」することで1日前に戻ることができるという能力を持ってます。
それを駆使して、どんな敵にあってけちょんけちょんに負けてもそれを「リセット」することで勝ちます。何百回も愚直にリプレイするわけです。
ラスボスが登場してます。そして度重なる能力駆使のために身体がボロボロになっております。だから世界に何人もいない完全に病気を治療できる能力のいるものを探してネパールに飛びます。それが7巻8巻。

ネパールというのがミソなんですね。主人公には「モグラ池」がないのですよ。だから能力を使えない。つまりただの死にかけです。たよりになるのは仲間2人だけと。

7巻ではやっとの思いで治療の能力者に出会うところまで、そしていいところでラスボスが登場します。そして8巻。
すごい熱いんですよ。これまでの集大成。爆発しております。肉弾戦あり、知能戦あり、ギャグあり、駆け引きあり、友情、正義、などなどこれでもかとこれまでの要素を美味しくまとめてます。たとえるなら、「キラキラ☆プリキュアアラモード」の3月26日放送回。これまで作ったスイーツが全部のっているデコレーションケーキのようです。

「ワールドトリガー」同様の主人公が努力と弱い能力でやりくりする系とはいえます。だからスカっとするところが少ないし、味わいではありますが描写が「モチャモチャ」してます。でも、決めるところは決めているしキャラはすごく立っている。
能力戦も限界までネタを出してそれを利用しているのがいいね。キャラのひとりアナという女性の触れたものに絶対にはがれないガムテープを出すという能力の汎用性の高さよ。

8巻でいい感じでひと区切りだからまとめ読みに最適ですよ。



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2017年03月25日

CITY(1)あらゐ けいいち(講談社 モーニング KC)


モーニングではじめたあらゐけいいち氏の新作はやっぱり「日常」みたいなやつだった。
ちがいというと前回はJKメインだったのが今回は町に暮らす方々ということで。今のところ学生さんはかなり意識されておられるのか出てこない。

メインで動くのがぐーたらフリーターの南雲氏(女性)でアパートの家賃支払のためにレストランのバイトをはじめたとかそういうことはどうでもいいような気はするね。

最初はどうなるかと思ったけど後半から調子が出てきたみたいでみんな元気よく動くようになってきたのでひと安心。

「日常」を読んでらした方には「いつもの」あらゐけいいち節といえば通じるし、もうちょっとつけ足すならちょっとハイテンション気味っていうと更に通じるかな。

新しい方向性としては「セクシー」かな。まあ、アヒル口の回のことですけど。変顔で笑わせるってのいうのではあるけどそれに「女子力」とかエクスキューズが足されたのが「日常」のときとちょっとちがう。

すぐに2巻が出るので全体的な評価はその次に。キャラが弱いかなあ。


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2017年03月24日

ゲレクシス(2)<完> 古谷 実 (講談社 イブニングKC)


完結してしまった。説明不足だなとか物足りなさを感じたのだけど、不条理の塊でしかない1巻に合理的な説明をしたところでたいしたことにならないのでそれは最初からのことだったんだろうなあ。

ふと調べたら古谷実氏はおれとたいして年齢が変わらない(年下だけど)。それで思った仮説がやや実証されたので書いてみる。

古谷実氏は自身の実年齢よりちょっと下の年齢のキャラを主人公に据える。そしてちょっと前のそのころに思っていたこと感じていたことを主人公に代弁させたりシンクロさせる。それは多分、稲中から徐々に主人公の年齢が上がっていくのをみるとそうだなと推測できる。

「ゲレクシス」の主人公は40歳。
これまでの話、ヒミズ以降かな、それらにある冴えない平凡な主人公が美女に好かれるってパターンを破るところが1巻の山場。今回それどころじゃなくなるから。それを上回る不条理展開が起こるから。
そしてその着地点に用意したのは「友情」だったんだよね。もともとはすごく気になる美女がいることや、24歳でなんでもいいあえるそこそこの女性従業員がいたりとかそういう方向にいく雰囲気はあったけど、結局のところ、彼は友情をとったというのがネタバレゴメンですがこのマンガのテーマだったのです。
それが稲中だったり僕といっしょだったりの原点に戻ったのか、それとも、主人公にははじめてだったからなのか、それともこの年齢になると女より友情のほうが尊いと作者の想いをシンクロさせたのかはわかりませんが、女よりトモダチをとるって選択した40歳に異様なインパクトを感じたんですよ。
なぜなら、かなりシンパシーと感動をもたらされているからです。おっさんの鼻水と涙まみれで少ない髪の毛を振り乱して叫んでる様に涙が出てきてます。ギャグとしてもとれるシーンなのに。

そう思ってから読み返すとそのテーマを描くために必要なことは全部描かれているんだよね。だからおそらく当初の予定通り描ききったんじゃないかなと。

だって、まんまと満足して感動してるし。

そして次作へと期待は向けられるワケよ。おれの上記の説が正しいのなら、古谷作品は、たとえば、桜玉吉氏の等身大のエッセイコミックと同様のモノがあるわけで、それでいうなら次はどの「一手」になるのかなと。


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2017年03月21日

アヴァルト(4) 光永 康則 (講談社 シリウスKC)


心地の良い混迷。あらすじはカンタンには書かせないぞというくらい複雑怪奇にいろいろな要素がからまりつつ、謎が解けたらそこから別の謎が生まれる状態であるけど、目的地や目標がぼんやりと明かされていく4巻。

光永先生の作画というとエロいおっぱいが目につきやすいんだけど、この作品は「おっぱいどころじゃねえ!」ってくらい次から次へと息をつくヒマなくトラブルが起こる。
敵となるアヴァルトという神もいまだに対抗する突破口が生まれず、不気味なまま存在してるし、RPGお約束のモンスターとそれですらないただ殺戮するだけのマシーンのようなモンスターも跋扈してる。

そこにきて新キャラの「ドラ坊っちゃん」が味わいでなあ。先生のショタや幼女描写は味わいあるよなあ。

ただ、4巻はさすがに度肝を抜かれるような描写や展開はなかったかなあ。


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2017年03月20日

初恋ゾンビ 6 峰浪 りょう (小学館 少年サンデーコミックス)


帯に「ここがサンデーラブコメ 最前線!!!」などとありますがそれはふかしすぎでもないと思えるような堂々たる6巻でした。

男の初恋の相手が浮遊霊のように取り憑いているのがみえる体質の主人公とヒロインがドタバタするラブコメ。その浮遊霊がゾンビ、初恋ゾンビということで、多分に、世界でもっとも「ゾンビ」という概念から遠い存在のようには思える。
初恋の相手、そしてその「状態(いろいろある)」がみえるので、恋愛相談にのってしまうという展開になる。ここしばらくそれがなかった。てめえらの「それ」に忙しかったから。
でも6巻では久しぶりに他人の恋愛にクビをつっこみ編。これが非常に安心してみていられる。ヒロインで男装女子はすっかり色ボケになってるし、鞘当で表紙で(なぜかヒロイン人気爆発になってたけど)出てくるパイオツオバケのお姉さんも後半1/3くらいしか出番がないけど(だから表紙か?)ダレ場もなくきっちり盛り上げて成立していましたからね。
でも、1番おもしろかったのは、最後に収録してあった男装女子ともうひとりのキャラが超大金持ちだからきたことなかったファミレスにいっしょにいく話かな。完璧なインターミッションではあるんだけど、これが非常に新鮮だった。ドリンクバーで変な味のミックスジュースを出したのに色ボケ女子が「間接キス」ってことにテンパってせっかく不味いの飲ませる悪戯なのにわからないっての。

物語的には手の内は全部晒してある状態になり、ゴールをどこに設定するかってタイミングではあるけど、でも、それでいて、今回新たな「禁忌」ができてしまったのはどう処理するんだろうなあと。


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2017年03月19日

古見さんは、コミュ症です。 3 オダ トモヒト (小学館 少年サンデーコミックス)


美人であらゆることに万能だけどコミュ症なのでなんていうかおかしなことになっている古見さんと愉快な仲間たちを描くギャグマンガ。
1巻にあった目的では「友達100人作りたい」って話だったけど3巻では新キャラは出てこないで、ドリフ大爆笑よろしく「もしも古見さんが○○に行ったら?」って感じで1巻を通された。あ、まあ、古見さんの家族にフォーカスしてましたかね。
これは作者の判断なのか編集の判断なのか相談の末なのかわかりませんけど上手いとはいえます。
なぜならちょうど3巻は時期的に夏休みですからね。本線である「トモダチたくさん作るぞ作戦」はひと休みってね。なんだか律儀。

バランスとしてギャグによってきたのでおれはギャグマンガとして認識してますが、今回そのラインですばらしいシーンがあった。プールの回、75Pね。このギャグというか行動は見たことないなあと。かなり意表を突かれて笑ってしまったわ。意味がわからないゆえに笑いにつながる現象といいますか。

おれは笑わせてもらったマンガはすごく贔屓にします。マンガにかぎらずですが笑わせていただくことは本当に有り難いことです。

ああ、ここんところ、「3巻の魔」って説を唱えてます。本作はそれでいうとペンディングですよね。前記の通り3巻まるごと番外編のような感じだから。流行りのコトバだとスピンオフっていうんかい?

あと、古見さんはデフォルメ画が非常に多くてそれがカワイイってのもスゴイです。「フンス!」ってのは作者の発明ではないでしょうが、すでに「モノにしている」感じはします。それがいいんだ。

ということなので4巻も楽しみにしてます。


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2017年03月18日

クミカのミカク 3 小野中彰大 (徳間書店 リュウコミックス)


異星人がアタリマエのようにいる世界。ゴハンを食べないというクミカさん。空気を吸うだけで栄養が摂取できるから。だから地球にきてはじめて食事するようになる。成人女性なのに口にする物がはじめてというそういうグルメマンガ。

「ビックリハウス」という雑誌がかつてあった。全編ラジオの深夜番組の投稿コーナーのような感じで構成されていて、その中のひとつに「変態よゐこ新聞」という糸井重里氏が手がけておられるコーナーがあった。
その中の人気コーナー「気持ち悪いものとは」というところに、「炊きたてご飯に鼻血1滴」というのがあり、何十年経っても忘れられない。
ほんのすこしのことで台無しになるということですよね。
そう、本作には「鼻血」があった。

クミカさんのトモダチの別種族の異星人が乗っているクルマ。これの描写がかなりアレだった。アレはないよなあと思うくらいアレだった。そう思ったとたん、背景、小物の描写のアラが急にみえるようになってきてかなり色あせてみえるようになる。

話としては3巻にきてグルメよりもそれぞれのキャラにシフトして、クミカさんも同僚の憎からず思ってる人との距離感を縮めてみたり、他の異星人との交流とか(女性が異星人なんだよね基本)も深まって世界は広がってる、深みを増している。

でも、あのクルマはねえよなあー。
以前、今も活躍されてるマンガ家さんのギター描写にもそう思うことがあった。楽器はとくに多いですね。「けいおん!」とかもそうかな。
これが精緻ならいいってことじゃないんだよね。そのマンガの中で「嘘」じゃなかったらいい。だけど、3巻のクルマは嘘だとおれは思った。そう考えると、クミカさんの部屋にみんなで家具を手作りで作るとかもなんか「描きやすいように直線を多用したものなのか?」と思ったりなあ。
マンガなんて所詮、紙にペンで描かれた「絵」です。それなのに魔法がかけられていて、人物は動き話しそれらに笑ったり泣いたりできる。こんなすばらしい魔法ってない。それはでもデリケートなものだからほんのちょっとしたことで壊れる。嘘に気がつくってそういうこと。

ムー。

「妄想テレパシー」でも書いた「3巻の魔」。昨今有象無象出現しているグルメマンガにおいては、「3巻でもはやあまりグルメ関係なくなる」ってのはあるあるなのかもしれないな。「ダンジョン飯」でもそうだったし。
本作は「外星人」の生態や考え方や人間との異種間交流のほうにシフトしつつあります。その交流に「食事」が重要な要素を持っているということで。

うむ。「ダンジョン飯」同様、4巻でドカーンってのを期待しております。

【3月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編】押切蓮介の自伝……ではなく母伝!? オトコ編第1位は……  |  このマンガがすごい!WEB

蛇足ながら念のため。
「このマンガがすごい!WEB」の2016年3月度のランキングに入っている「クミカのミカク」1巻の投票はしておりますので。4巻ほんと期待してるから。
また魔法をかけてください。


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2017年03月17日

妄想テレパシー(3) NOBEL (講談社 星海社COMICS)




苦しいながらもよく乗り切ったとは思った。
「3巻の魔」とでもいうべきだろうか。1巻はスタートダッシュ。2巻はその余波で乗り切ることができるが、3巻はいろいろと考えなければならないんだよなと思う。

テレパシー能力を持つJK。サッカー部のエースで頭脳優秀のクール系美少年が自分にぞっこんでエロエロ妄想を繰り返している。それを軸にどんどん交流が増えていくというラブコメ。
これがテレパシー能力者の憂鬱みたいなものを据えながらもラブコメで展開している。ラブでコメ。そしてラブコメ要素がどんどん強くなっていく。関連キャラも増えていく。まあ王道の流れだ。
王道でありがちな設定がどこかにいってしまうということもなくうまくテレパシー要素もからめてたり、恋愛模様もいい感じで絡んでいく。
ただ、1行目。
王道パターンでありがちの話の流れがどんどん重くなる。話が川の流れとしたらどんどん「とろみ」がついていく感じ。
それが正直苦しかった。というか、ラブストーリーってこうなるわな。しかも、テレパシー介在してドロドロ度にさらにブーストがかかってるわけだし。2巻までは「さわやかさ」を強めに出していたのはスゴイよな。

いやだから3巻がつまらないわけじゃないんだ。サービス満点だし各キャラ描写や愛着もどんどん深まっている。でもなんか息苦しさと「停滞」を感じただけで、おれはもちろんテレパシー能力なんかないから余計なお世話もいいところなんだけどさ。

4巻でそれはまったく杞憂であることがわかるといいなと。ただ、すごい微妙なキャラバランスで成り立ってるからおいそれと大刷新ってわけにもいかないし難しいところよのお。


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2017年03月14日

ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ ―童貞SOS―(6)<完> すぎむら しんいち (講談社シリウスKC)


完結。非常におもしろかった。昨今のマンガ(映画はよくわからんので)のゾンビ系のそれとはまったくちがうベクトルを猛ダッシュで突き進んでいて気が付くと誰もまわりにいないという独走状態。
ゾンビのマンガ。男はゾンビになるけど、女は女ンビになる女ンビは理性があるけど凶暴になる。で、タイトル通り中野ブロードウェイを舞台にクライマックス。

最終巻でやっとおれは繋がったんだけど、本作はすぎむらしんいち版「バイオレンスジャック」なんだなと。


関東が地震で分断されて孤島化して起こる世紀末大河物語。永井豪氏のこれまでのキャリアに登場したキャラがほぼ登場する。「ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド」はそのすぎむらしんいち版だなと。
同じ人物とばかりでもないんですけど、女ンビ版のサムライダーが登場したり、主人公が「スター学園」の主人公(コキジ)に似てたり、たぶんほかにも「あ、あれはあの作品なのか」というオマージュがありそう。
それでいて初見でも十分堪能できる。
主人公が最初から最後までチンポ丸出しだし、すべての女性キャラはエロシーンがあるという。全編まるごとエロエログログロワールドが最高。
こんな楽しいエンターテインメントにステ振りしたゾンビマンガって他にないよなあ。最初から最後まで「ヒャハー」で終わらせた。
作者の巻末インタビューでもノリノリだったのがわかる。
作者にとって楽しいことばかり描いてあるのを楽しいことばかりだと読者は歓ぶ。理想的じゃないですか。
最高最高。


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2017年03月13日

オッドマン11 道満 晴明 (コアマガジン メガストアコミックス)


出てたの気がつかなくてさ。買うことができてラッキーったらない。すばらしい1冊でした。
オッドマンって異能者11人が出てくるマンガ。全員に勝つとメガネ美青年とつきあえるということで主人公(非オッドマン)はオッドマンに戦いを挑みます。
オッドマンはビッチ(ネコ耳)だったり露出狂(ハルク)だったり犬だったり(乳首6つ)イカだったり(語尾はゲソ)します。
そして拳を交わしたオッドマンは主人公と仲良しになります。
だから中盤を待たずしてほのぼの日常女子図鑑マンガになるわけです。亜人図鑑ですね。ただ、連載が2011年からだから相当先駆けてますよ。

マンガ家にはそれぞれに必要な「エロ度」というものがあると思うのです。とくにエロ出身の方はそうですけど、それこそやなせたかし氏でもあるとは思うのですよ。適正エロ度とでもいいましょうか。
「ヴォイニッチホテル」「ニッケルオデオン」などの「メジャー」ではちょっとだけ本当紙一重くらいですけど、エロ度が足りなかった。本作は妙にしっくりきてる。ほどよい下品度とエロ度。のびのびやっておられる感じがする。それが最高。
ビッチちゃんのけつたぶをグイと広げてアナルを確認している描画のエロさと下品さがすごく「上品」でそれがよくぞやったり道満晴明って感じなんですよね。うん、わかってもらえなくてもいいんだ。

つくづくキャラ立ちが最高。道満晴明史上最高のキュートガールズたちじゃないか。みんな甲乙つけがたいキュートさ。イカちゃんが日焼けしてるので皮をむいては醤油をかけて食べるなどの素敵シーンが随所にあります。普通のマンガだと1巻にひとつあれば上等なのに。素敵シーン含有割合ってことで考えるとコスパ最高です。それも道満晴明史上最大の最高じゃないかしら。
つまり、最高傑作ってことですか?(問いてどうする)

話はずっと続いております。次巻は2022年です。生きていられるかマジでわからないので早めていただくと助かります。



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2017年03月12日

ワールドトリガー 18 葦原 大介 (集英社 ジャンプコミックス)


おれが買っているわけではないのですが、熱心にすすめる身内がいるので読んでおります。そういう感じでわりとお気楽極楽な読者ということを前もっていっておきます。
だからモーレツにキャラが登場するのも、複雑な話や設定も、イマイチ芯をとらえているのか自信はありません。とくにキャラを出されて「この人はどういう人?」は1%くらいしか正解しないんじゃないかな。18巻に載っていた人気投票の結果発表のベスト10位内ですら「これ誰だっけ?」ってのあるもんな。

終わりのないランク戦と広がり続ける世界設定と増え続けるキャラで先は読めないけど先に向かうまでの展開はわかるということになっている。

「主人公チームが戦ってランク戦上位になり、異界への遠征戦に行く」

そして18巻もその目的に向かい膨大にある将棋の駒を少しづつ動かしている感じ。

設定の細かさ、主人公がメガネなのでほかに極力メガネを出さず、しかも、10代20代の同年代が大量に登場して、描き分けるってものすごいめんどくさいことをしていて、おれみたいに見分け力が弱い人間には難しいけど多くの人にはわかってもらっているというのもスゴイ。

でも、1番は主人公の設定だな。

主人公は典型的な巻き込まれ型で、ラノベおなじみの書き出し「おれは**。平凡な高校2年生」ってやつそのまま。そして、いろいろあったすえに戦うことになリ、いろいろ修羅場も重ねているけど、まわりの異能力者のクレイジーな強さに比べると平凡さ度合い高いまま。RPGのパーティーに混ざってる町人A状態。
ところが「主人公」なんだよな。「友情・努力・勝利」というジャンプ3大アレを体現している。とくに努力な。ワンピースみたいに次のページで2年経って傷を増やして「強くなったぞ」じゃない涙ぐましいまでの努力をきっちり描いているけど、それでも力の差が埋まらないし、ヒロアカのように宝くじ当選的な力を得る機会もない(ヒロアカ自体も当初主人公は特殊能力がない設定だったらしいけどね)。
だから、ひたすら知恵を絞り、ひたすら自分の特性とチーム戦ということを考えて行動する。歩兵は歩兵としての矜持をもって行動する。滅私奉公している主人公。いいところ美味しいところを必ずしも持っていかない。
でも主人公なんだよな。その匙加減が最高。

少年誌らしくて切った張ったの恋愛模様が少なめなのもいいよなあ。

ということですが、どうも作者の体調が思わしくないようで、身内がしきりに心配しております。養生して復活してほしいものです。じゃねえと作者はともかくおれの寿命が間に合わないぞ。あるいはヒマそうな富樫が描けばいいと思う。


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2017年03月11日

ファイアパンチ 4 藤本 タツキ (集英社 ジャンプコミックス)


なるほど。どうかしてる世界だからどうかしてる人しかいないわけだ。そしてどうかしてるから世界もどうかなっているんだ。そういうことがわかった4巻でした。
筒井康隆氏の「霊長類南へ」という核攻撃がはじまって地球が滅ぶ話。最後なったであろう人が人類を代表とする最期の言葉をいわなければって緊張するってシーンがあったけど、その言葉そのままなことが起こっている(原作読んで確認しましょう)。

紐の付いてない風船のような話に呼応するかのように作画の方も好き勝手感(手抜きではないよ念のため)がすごい。

「みんなキミを神様だと本気で信じている / ただの燃えてる露出狂だなんて少しも思ってない」

主人公にこんなこというかね?

主人公が出てきた。倒すべきボスとその目的も明かされた。全員に目的がある。でも、そのための「手段」がさっぱりわからない話ではあるね。だから相変わらず五里霧中状態。どうなるかわからない。

[【インタビュー】藤本タツキ『ファイアパンチ』 1巻ごとにジャンルが変わる!? トガタの登場は計算された「裏切り」!? その真相に迫る!!  |  このマンガがすごい!WEB]

ここによると序破急の物語構成になっており破に入った模様。この先も考えて有りそうですが、やっぱり読者としては一寸先も読めないようで非常にスリリングであります。



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2017年03月10日

星空のきみ 1 塚本 夢浩 (小学館 少年サンデーコミックス)


幼馴染だけど高校に疎遠になってしまった気になるあの子が大変なことになってそいでもって同棲することになった話。
あらすじはシンプルだけどひとすじなわでいかない奇妙なねじれ具合。だから、ラブなのかコメなのかすら判断がつきかねるという。
その最大の原因は絵。すごい熱量を感じる。命を削ってる感かぎりなし。
とくに後半登場するメンでヘラな子が出てからは勢いが加速する。話は芯をまだ食ってないけど、絵の迫力で押し切るイキオイはある1巻。2巻が気になる。


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2017年03月09日

ななかさんの印税生活入門 (1) kashmir (芳文社 まんがタイムKRコミックス)


作家になって印税生活をもくろむJCのななかさんの小説入門ギャグ4コマ。カシミール版「さるまん」ともいえますか。相原コージ&竹熊健太郎「サルでも描けるまんが教室」的に、毎話、ラノベの「お約束」をギャグにしてる。

今回の特色はななかさんをはじめ各キャラの「かわいい」を追求していることかもしれない。いや、もっと正確に書こう。これまでだってずっと追求されてるのだし。今回の特色は「かわいい」の公約数を最大とまでいわないけど、広めに追求していこうという目論見を感じられた。くだけたことばでいうと、たくさんの人に萌えてもらおうという意欲を感じられます。さらに具体的に書くと「不思議ちゃん」の不思議度合いが抑え目。これは昨今のトレンドと思う。地に足ついた不思議ちゃん。

ネタはラノベやら異世界やらRPG関連のお約束をベースとして逸脱していくいつもの感じですが、それと同量かやや多めに「かわいい」を追求されておられます。そこが新機軸。ひと皮むけた感アリアリ。
「ぱらのま」もそうでしたが、あとパイオツカイデーの追求の手をゆるみません。そりゃあまあ多くの人は幼女も好きだけどボインも好きだからね。

だから、本作はカシミールにしては甘口なんですよ。カレーにかけてますよこのおもしろいの。カレーだけにかけている。

あと、ストーリーも展開してていい。あからさまに展開している。おい、売れるんじゃないかアニメ化じゃないかと福本伸行マンガの群衆のようにザワザワと色めき立って読み終えました。

ワイルドな店構えに驚く 富山・射水のパキスタンカレー カシミール:(2杯目)しろたま さる1号の蕎麦と甘味の探求記録:So-netブログ



なお富山にはかなりアナーキーな雰囲気(国道沿いの海外向けの自動車ディーラーが乱立してる場所)にある富山のインパキ料理店の草分け的存在の老舗の店「カシミール」があります。美味しいらしいです。旅行好きのカシミール氏にもぜひ行ってほしいところ。(って文章を書いた以上責任を感じたので昨日行ってきました。「てるみな」に出てきそうな店でした。とっても美味しかったです)

異国感あり。客は日本人だけだけど。マトンのカレー辛口。美味いわー。
来たぜカシミール
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2017年03月08日

すうの空気攻略 1 福井 セイ (小学館 少年サンデーコミックス)


昨今のサンデーらしいカワイイ&クセの強い女の子が出るコメディ。
島から東京に単身転校してきたスウちゃんが母親熱筆の空気攻略法を読みながら一歩一歩空気を読んでまわりに馴染んでいこうとして失敗する的な。
空気とかいてフェイズと読んだり、各指南にトレカのようなイラストとかっこいい横文字が入ってるギャグはおれには響かないけど(そもそもトレカに興味ないし)、その空気ネタのミニマムでニッチで埋没されがちなところを丁寧に掘り起こしてあるのはすばらしい。

後半ほどネタのうまさにうなる。
英語の授業の発音。あまりにネイティブだと恥ずかしいけど、逆にあまりに日本語英語だとさらに恥ずかしいからその隙間を絶妙につくことが大事とか、友達の名前を呼び捨てにするタイミングとか。

すでにネタ出しが地獄になってそうな予感がプンプンしてるのですが1巻はとってもおもしろかったです。
絵もカワイイし、主人公と親友と両方いなたくて友達がいないだろうってのがわかりつつカワイイって描写が抜群。


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2017年03月07日

岡崎に捧ぐ 3 山本 さほ (小学館 BIG SUPERIOR COMICS SPECIAL)


もしかして大河ドラマになるのか?の3巻目。山本さんと岡崎さんの自伝エッセイコミック。小学生編から続いている。

別々の高校になって気の合うトモダチが少なくてショボショボになってる山本さん。ゲームをやりに岡崎さん家にいるときが「自分」みたいな世界。

ただ、岡崎さんにあまり会わないだけあって自分にフォーカスが合っている。そして変わり続ける自分やまわりと相対してまったく変わらない(でも美少女に描かれてる)岡崎さんというのが不思議でありおもしろくもあり。でも、こんな時期の自分を助けてくれたってことは大きいんだろうなあ。

山本さんの「子ども」に必死でしがみつこうという姿勢と、その時代ならではの「子ども」な感じがおもしろかった。授業中ゲームボーイアドバンスでマリカーやったりとか。

青春だよなあと思った。

「ケータイって車に惹かれたら道路がキラキラするんだよ」ってすごい名フレーズだと思った。シビレたわ。


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2017年03月06日

アイアムアヒーロー in NAGASAKI 花沢 健吾 (小学館 ビッグコミックススペシャル


「アイアムアヒーロー」のスピンオフ作品ですね。大阪編が既刊であり、長崎編と茨城編が同時発売という。
世界観やこの物語でのゾンビ、ZQNの設定を踏襲してなおかつその「場所」ってのを活かしつつ展開。
長崎も茨城もも学生さんが主人公で、長崎編は弓道部の美少女ギャルJKと童貞少年。軍艦島に逃げようとしたら本編のショッピングモールやビルのようなボスとの攻防戦になる。
やっぱりスピンオフでも本編でやったパターンのどれかになるのかなと思ったり。
ただこの主人公が徹底的にヘタレで逃げよう逃げようとしまくるところが新しい(でもうざい)のと、女の子がカワイイ&エロいのが売りかしらねえ。
茨城編でも書いたけどこのシリーズは続けてほしいし、もっと斬新な切り口がありそうな気はするんだよなあ。


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2017年03月05日

アイアムアヒーロー in IBARAKI 花沢 健吾 (小学館 ビッグコミックススペシャル)


「アイアムアヒーロー」のスピンオフ作品ですね。大阪編が既刊であり、長崎編と茨城編が同時発売という。
世界観やこの物語でのゾンビ、「ZQN」の設定を踏襲してなおかつその場所を活かしつつ展開。
茨城も長崎も学生さんが主人公。茨城は犬と童貞くさい少年。それでいてモトトモダチ、現在いじめっ子いじめられっ子での「小競り合い」。でもZQNなわけで命がけの小競り合い。
本編もZQNが介在した命がけの痴話喧嘩がOPでしたからね。というか最後までそうか。
世界観が共通してるので入り込みやすいし話が早いのがいい。そういったところではおれはこのシリーズ買います。本編が終わってからもまたやってみてほしい。もうちょっと原作から離れた大胆な切り口がいいな。大阪も茨城も長崎も「入口」からはじまるじゃない。あれがねえ。もう入り口すら省略してもいいんだけど、それだと1本の作品としていろいろ困るのか。
・あ、あとアンソロジーもあったな。あれはダメだった。アレに比べればマシかな。

・茨城は小ネタの積み重ねが秀逸。一般市民や金の亡者の叔父一家のZQN化のときの滑稽さは本編もかくやというくらい細かくおもしろかった。
・犬がすごくたのもしかったけど、犬はZQN化しないんだよなこの設定だと。だから良かったのか。でも、どう考えても感染してるよな。ZQNに噛み付いてたし。
・茨城あまり関係ないのも痛かったか。ときおりZQNのいる茨城名所案内みたいなのがあってそれはそれで悪趣味でよかったけどさ。納豆まみれになっても工場でウロウロしているZQNとか。


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2017年03月04日

淋しいのはアンタだけじゃない 2 吉本 浩二 (小学館 ビッグコミックス)


待望の2巻。また一段とすごいところに到達し、多分、その最終着地点はとてつもないところになるのではないか。そしてそれは作者自身もきっちり読みきれてないというところがスゴイ。

佐村河内守氏は「聞こえているのか?」ということではじまった難聴者の世界をマンガにするという壮大なココロミは2巻にして急転直下。「聞こえてるのか」という問題は根深く厄介ということを丁寧に解き明かしていく。これはミステリーもかくやのスリリングな展開。
そしてホラー。まったく無音じゃない世界に生きる難聴者は、無音の世界より怖い。言葉の分からない国に置いてきぼりされた気持ちになる。他言語ならばその気になれば習得し理解できるが難聴者にとっては一生わかることがない。つまり、永遠に言葉が通じない国に「ひとり」なわけだ。最強の疎外感を味わっているわけだ。これはそのまま映画になりそうな題材ですよ。
で、当初の課題。「聞こえているのか?」ではなくて「どのように聞こえているのか?」になるんだよな。ただ、そういう「こと」と別に、相変わらず冷静沈着な「カメラ」をお持ちの吉本氏は同情の姿勢をみせつつもシビアに佐村河内氏を観察している。

医者への話が多い巻。みなすごく真摯に「先」を考えておられて感服する。


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2017年03月03日

大阪ハムレット(5) 森下 裕美 (双葉社 アクションコミックス)


シリーズひさしぶりでしたが最終巻とのことです。短編2編収録。
読み書きのできないおばあちゃんと少年の交流「サリバン先生」。男子高校生の目から通してみた在りし日の村の風景「山の花嫁」。

「ここだけのふたり!!」や最初の「少年アシベ」のときにあったトゲトゲした人間関係はすっかりなくなったのだけど、その分、熟成された甘みの中の苦味が非常に効果的な昨今の作品。
「いいひと」をストレートにいい人に描く。本作も裏がない「いいひと」が多い。「サリバン先生」の読み書きできないおばあちゃんの小動物のような愛くるしさ。「山の花嫁」に出てくる不細工な男に嫁いだ美人妻、少年が憧れた先輩。どちらも気持ちのいいくらいに裏表のないストレートな美人。昨今のマンガよりマンガ的な欠点がない美人。だけど非常に苦い展開が待ち受けている。なんだこの感じ?
さきほども書いたけど初期のトゲのあるひねったキャラ。「少年アシベ」だったか「ここだけのふたり」だったか忘れたけど、可愛くて清楚っぽい乙女が庭で草木に水をあげてるのを不細工な少年が木の陰でぽーっと見とれてる。その後ろから、あの子が水をあげてるのは大麻よって。それが好きではあるのでいまだに妙な違和感があるんだけど「これでいいんだ」と。それが森下先生が選んだ作風や道だしなあ。

少年の憧れた先輩と高校にいったら映画を一緒に行こうとバスで約束するシーンなんてしびれる。しびれはするしおもしろく読ませていただいたのです。
ただ、なんていうか、おれとはいろいろと合わなくなっている。その気持は残る。
「なのなフォトごろー」は好きだったけど、コママンガは合わない感じが強い。



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