2017年03月12日

ワールドトリガー 18 葦原 大介 (集英社 ジャンプコミックス)


おれが買っているわけではないのですが、熱心にすすめる身内がいるので読んでおります。そういう感じでわりとお気楽極楽な読者ということを前もっていっておきます。
だからモーレツにキャラが登場するのも、複雑な話や設定も、イマイチ芯をとらえているのか自信はありません。とくにキャラを出されて「この人はどういう人?」は1%くらいしか正解しないんじゃないかな。18巻に載っていた人気投票の結果発表のベスト10位内ですら「これ誰だっけ?」ってのあるもんな。

終わりのないランク戦と広がり続ける世界設定と増え続けるキャラで先は読めないけど先に向かうまでの展開はわかるということになっている。

「主人公チームが戦ってランク戦上位になり、異界への遠征戦に行く」

そして18巻もその目的に向かい膨大にある将棋の駒を少しづつ動かしている感じ。

設定の細かさ、主人公がメガネなのでほかに極力メガネを出さず、しかも、10代20代の同年代が大量に登場して、描き分けるってものすごいめんどくさいことをしていて、おれみたいに見分け力が弱い人間には難しいけど多くの人にはわかってもらっているというのもスゴイ。

でも、1番は主人公の設定だな。

主人公は典型的な巻き込まれ型で、ラノベおなじみの書き出し「おれは**。平凡な高校2年生」ってやつそのまま。そして、いろいろあったすえに戦うことになリ、いろいろ修羅場も重ねているけど、まわりの異能力者のクレイジーな強さに比べると平凡さ度合い高いまま。RPGのパーティーに混ざってる町人A状態。
ところが「主人公」なんだよな。「友情・努力・勝利」というジャンプ3大アレを体現している。とくに努力な。ワンピースみたいに次のページで2年経って傷を増やして「強くなったぞ」じゃない涙ぐましいまでの努力をきっちり描いているけど、それでも力の差が埋まらないし、ヒロアカのように宝くじ当選的な力を得る機会もない(ヒロアカ自体も当初主人公は特殊能力がない設定だったらしいけどね)。
だから、ひたすら知恵を絞り、ひたすら自分の特性とチーム戦ということを考えて行動する。歩兵は歩兵としての矜持をもって行動する。滅私奉公している主人公。いいところ美味しいところを必ずしも持っていかない。
でも主人公なんだよな。その匙加減が最高。

少年誌らしくて切った張ったの恋愛模様が少なめなのもいいよなあ。

ということですが、どうも作者の体調が思わしくないようで、身内がしきりに心配しております。養生して復活してほしいものです。じゃねえと作者はともかくおれの寿命が間に合わないぞ。あるいはヒマそうな富樫が描けばいいと思う。


posted by すけきょう at 19:17| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする