2017年04月30日

BOX~箱の中に何かいる~(2) 諸星 大二郎 (講談社 モーニング KC)


箱の中に閉じ込められたわけありが脱出しようとドタバタする話。
これが最近の諸星大二郎氏のギャグっぽい明るさと、デビューからの伝統である融合系&なんだかわからない系の気持ち悪さと、妙にヴァイオレンス(西遊妖猿伝なんかでも滲み出てる部分よね)なところと相まって、唯一無二の世界を作り出しておられますね。

ただ、こういうデスゲーム系にしちゃあ牧歌的すぎねえかなあと。新しいアプローチであるけど、新しいのは誰もがやってないからというよりやったら割合と台無しになるって分かっていたからじゃないのかなと思ったり。

次で終わりそう感。


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BEASTARS 2 板垣巴留 (秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


1巻はずっと気になっていたのよ。でも、チャンピオンで連載だろ?って。
ところが、心酔している「六道の悪女たち」と共同フェアを開催してる。両方2ヶ月連続新刊発売。おお、すげえなおい。それほどなのかと手にとってみましたよ。

動物の世界です。人間以外の哺乳類が服を着て文明の利器を使いこなして生活している世界。その学校の演劇部が舞台です。
1巻冒頭に殺人事件。草食動物が肉食動物に殺されたと。被害者は演劇部の部員。それでの悪評を晴らすべく舞台は予定通り開催されることになるって感じの2巻。演劇部マンガなんですね。
・主人公はハイイロオオカミ。ただし非常に心優しいし弱気。演劇部でも裏方に徹しております。ただ、2巻ではトラブルで舞台に立つことになりました。

1巻の殺人事件、2巻冒頭のビッチウサギ、そこいらがわりと「置いて」はあるけど、ないがしろになってる感じがした。今の話をすすめるにはちょっとワキによけていてもらうべきなんだろうけど、ちょっとだけでいいから進行させておいたりして読者に「忘れてませんよ」アピールをした方がいいんじゃないかと思ったわ。

それはそれとして。
「ふくらはぎが涼しい」というフレーズは本当にすばらしい。この1フレーズだけであの洋画のケモノ社会の長編アニメに肉薄した感あるね。

アイディアはいいし、きちんと青春物語になっているし、ケモノ世界のルールもよくわかるし、多分に「ズートピア」(ここでいうならぼやかすなよ)っぽいんだけど、ズートピアではなあなあにされていることも踏み込んでいて興味深い。

ということなので、「ズートピア」が生涯にみた映画ベスト3で発売日にブルーレイディスクを買ったマイドーターに読ませたところ「うーん」っていってました。

BEASTARS 1 (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店 (2017-01-06)
売り上げランキング: 1,553

まだ2巻ですし、すぐに3巻も出るので追いかけるタイミングとしてはいいですよ。

おれは来月は「六道の悪女たち」とともに発売をお楽しみにしてる1冊とします。




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2017年04月28日

うちのクラスの女子がヤバい(3)<完> 衿沢 世衣子 (講談社 マガジンエッジKC)


完結。
思春期のみにおこる誰の役にも立たない超能力、無能力があるJKのお話。
1話ひとりでだいたい1クラス。最後のエピソードが美しかったなあ。非常によかった。
本作はこれまでの衿沢作品にはないスケールの大きさ。アクションの動きの派手さと色恋沙汰をわりあいと表に出しておるという意欲作でありつつもそれらがすべて功を奏している。これまでの衿沢世衣子世界を壊さずになおかつ新味を出すのに成功している。

特筆すべきはみぞれちゃんかな。JCで巨乳という。ロリ巨乳でっせ。体型にわかりやすい特徴をもたせ、なおかつこれまでと顔の造形がちがう感じもまた意欲的。彼女とそのエピソードはラストエピソードに関係があるんだな。教育実習の方もそうか。そうずっとそうだったけど3巻はラストエピソードへと連なる伏線が張りまくり。

うむ。何回も読み返すがやっぱり最高傑作だ。高校1年が2年になるのにこんな感動するマンガは他にない。
おれが鈴木敏夫さんだったらヒゲモジャオバケにこれで長編アニメを撮れっていうけど、ヒゲモジャはもっと若いのが好みか。じゃあ、シンゴジラの監督でもいいかな。

次回作に期待してます。


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2017年04月27日

あしたのジョーに憧れて(3)<完> 川 三番地 (講談社 KCデラックス 月刊少年マガジン)


完結か。決められていたかのようなすっきりした完結。
ちばてつや氏のアシスタント時代を描いた、川版の「まんが道」ですね。
きちんとアシスタントとしての成長度合いも描かれているのが憎いですよね。1巻ではかなり初歩的なことを描かれてました。失敗もありました。
それが3巻では応用編であり、全マンガ家にむけたメッセージ的なこともあります。それでいてすでにしてロストテクノロジーとなりつつある技術を惜しげもなく公開してるよなあ。ちょっとした門外不出なところとか。

と、そういうマンガであるから、「これでもか」って背景の超絶具合に舌を巻く。自身のマンガ家生命だけでなくちばてつや氏や他スタッフの名誉も背負ってるんだもん、気合も入りまくりだったんだろうな。描いてある技術や熱意も惜しげもなく投入している。ページ単価というか手間がかかってるんだろうなあ。「まんが道」が手塚治虫ステマだったのと同じかそれ以上だな。「まんが道」で知った手塚治虫まんがって多いもんなあ。

あと物語最重要キャラの御城さんってやっぱりオリジナルなのかね? かなりそれっぽいけど同時期にデビューした超絶絵の女性SFマンガ家っているか?


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2017年04月26日

わたしのふしだら 2巻 大見 武士 (少年画報社 ヤングキングコミックス)



シリーズ完結。うーむ。
悪魔と契約して999分だけ若さを手に入れた女教師が生徒と「同い年」になり恋愛するという話。
で、時間を伸ばしたいときはセックスをするという。
ご推測のとおりの結末になりました。前回の「ぼくらのふしだら」よりどよーんとしたラストになりました。

ここまで「やめてくれ」って思うエロシーンも珍しい。
「ホテル・ニューハンプシャー」ってジョン・アーヴィングの作品で姉弟相姦するシーンもかなり痛々しい(映画でみて原作はエロいかなと思ったら原作が痛々しかったのよ。だから印象深い)のがあったけどそれを超えたね。
やってること自体はわりと普通なのになあ。
ずっとバリエーションを描かれてるベテランの面目躍如ではありますけどやりすぎだよなあ。
サキュバスが最後までエロエロな目に遭わせて命を奪うってのや、昔のマンガ的表現で精を絞りすぎてペラペラになるってのは、普通にエロいし、なんとなればそこわりとストライクなところあるけど、本作はなかったんだよなあ。メンヘラとつきあってなんでもやってくれることに感激するのもつかの間であとは苦痛しかなくなるってのはつまりこんな感じなのかなと思ったり。そしてそれを描くことができている凄み。

作者もさすがにしんどかったようなので次は馬鹿みたいに明るいものになるかもしれないとのことで「ギャグマンガ家」としての作者が好きなおれとしては楽しみにしております。ただ、この路線売れてるそうなんですって。いわれてみれば書店でもけっこう平積みやったわ。


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2017年04月25日

かぐや様は告らせたい 5 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ 赤坂 アカ (集英社 ヤングジャンプコミックス)


おお、全ては5巻収録44話45話前後編「花火の音が聞こえない」に至るまでにあったのかと思うくらいのこれまでの最大最高のクライマックスが用意されてました。
これを描きたいがためにここまで引っ張ったのかと思われるくらいのハマり具合。あまりの鮮やかさに「やられた」と思ってしまいましたよ。なににやられたのかよくわからないですが。
そして、さらにすばらしいのが46話。全力でそれをリセットしにきた。全力の「なんちゃってー」。そして本当に戻るのがいい。実のところ44話45話だとやや物足りないくらいな気はしてるんだけど、シリアス編を連発されると逆に安くなるもんな。それなら最後の「ぐにゃーぐにゃー」の四宮さん的な路線を磨いたほうがいいって判断だよな。

圧倒的正解。

作者判断か編集判断かわからないけどおれが編集ならちょいちょいシリアス入れようっていいたくなるなあ。そうしなさに「プロみ」感じるわ。

そのほかいろいろな細かいネタがあちこちでリンクしているのがいいよね。ラーメン四天王のJ鈴木が44話45話ではすごくいい仕事してるしな。

とはいえ、もうおまえらめんどくさいからつきあえよとも思うせっかちな年寄り。四宮との親との対決にシフトしたらいいんじゃないか。ってそれだとタイトルも変わるか。

ともあれ。5巻までは読まれるといいと思いますよ。おれは6巻楽しみ。ついコンビニでヤンジャンで表紙だから立ち読みしてしまったわ。


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2017年04月24日

亜人ちゃんは語りたい(5) ペトス (講談社 ヤンマガKCスペシャル)



丁寧に変化させているなあの5巻。
ヴァンパイヤやデュラハンや雪女やサキュバスが出てくる日常マンガです。

アニメみててあらためて惚れ直していたのだけども、アニメ最終回の水着回ってのはオリジナルなのかと思っていたら原作があったのですね。そこからはじまります。佐藤先生の爆乳水着姿がエロいってことですが、これはアニメのほうに負けますねえ。作者の女体はエロくない。悪い方に妙にリアル。

その後がよかった。というか、アニメでは省略されていたデュラハン考察話とか、ヴァンパイヤ家族話につづいて、新「亜人」が登場するタイミングが鮮やか。これがどう「本線」と絡んでいくのか。

与太話。
しかし、佐藤先生と実際にエッチをいたすことってできるのかね。筒井康隆氏の短編にあった世界一美女の話。生まれたとき産婦人科の医者がたまらず自慰をした。オヤジは3歳になるまでに自慰のしすぎで死んだ。死刑を覚悟して強姦しようとしてもスカートを捲った瞬間に射精が止まらなくて死んでしまう。だから、50歳すぎてもまだ処女ってのを思い出すのだけど、そうなるんじゃないかなあと。
あとさらに余談だけど、佐藤先生がマニアックな体型だった場合、それでも催淫効果はあるわけとすると、その地域に爆発的に特殊趣味の人が増えるんじゃないかと思った。いわゆる樽ドルとか骨皮筋衛門とか。そうじゃなくても年齢によってもあるな。ロリ好きの地域が佐藤先生の加齢に合わせて熟女好きが増えるとか。そこいらはアンソロジー的なネタだね。そうじゃなくてもこの地域の教師モノ(ジャージモノ)のAVの貸出率が異常とかありそうだよなあ。
佐藤先生にしてみたらすごくいやだろうけど。


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2017年04月23日

カメントツの漫画ならず道 1 と カメントツのルポ漫画地獄 カメントツ (小学館 ゲッサン少年サンデーコミックス)



ネットでなにかと話題を振りまいたお方の2冊同時発売です。
「漫画ならず道」のほうがゲッサンで連載中で「ルポ漫画地獄」はオモコロってWEBで連載されているものですね(まだいちおう連載中ですよね)。

「漫画ならず道」のほうはともかく、「ルポ漫画地獄」は全部収録されてないし、1ページ4コマ漫画的なサイズで真ん中にちんまりという老眼にやさしくない仕様。値段もけっこう勉強されているのだけど正直「つかまされた」感あり。パラパラ漫画などのサービスもあるけど、それは「ぼのぼの」でもあるしね。
でも、「ルポ漫画地獄」のほうがおもしろいんだよな。おもしろいっていうのも語弊があるけど、いろいろな手法や表現を模索されていて興味深い。

[カメントツが書いた記事]

こちらがオモコロのほう。名作は押さえてあるなと思うのですが、こちらのほうが「なんでもあり」感がスゴイのです。

ただ、それらの修行の成果が「漫画ならず道」ではよくあらわれていて、インディーズ界のエースが満を持してメジャーデビュー感ある。そこいらはさすが小学館。

両作品でのちがいというと、漫画ならず道は担当さんとのかけあい漫才になっていることと、カメントツさんをはじめかなり「漫画用」にはしゃぎ度を高めに描いてること。
あとひとつは、カメントツ氏が才能を自覚し開花していることかな。

それは「かわいがられ」の才能。大物に限らずではあるけど、基本目上の人にかわいがられる才能がある気がする。
西原理恵子さんにはじまり(エッセイ(ルポ)関連のマンガ家さんで西原さんにいじってもらうと1人前感あるよね)、青山剛昌さんやらあだち充さんやら。

ちゃんとかわいがられてる。それをおもしろおかしくルポマンガにして成立させている。おおスゴイ。

と、前記じゃないけど、インディーズから応援していた私のアイドルがどんどん遠い存在になっていくのねと。
思い起こせば「まあじゃんほうろうき」を描いていた西原理恵子さんにもそれを感じてた。リーチ棒を胸にはさんでたりとかにドキドキしてた純情だったころのおれを思い出すよ。

なあなあしすぎるとおもしろくないので今後はそこいらのさじ加減もポイントかなあとか。

ただ、のむらしんぼさんの描き下ろしあとがきで涙がでたよ。


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2017年04月22日

4月のこのマンガがすごい!ランキングに投稿したもの

【もっともオススメする作品】
オッドマン11 道満晴明 コアマガジン

【2番目にオススメする作品】
ダンジョン飯 4 九井諒子 角川書店

【3番目にオススメする作品】
それでも町は廻っている 16巻 石黒 正数(少年画報社 ヤングキングコミックス

[このマンガがすごい!WEB]のアンケート協力者として、毎月、その月のベスト3を選び、寸評を書いております。
・毎月の投票によってランキングが決定するので毎回投稿した文章がすべて掲載されるとは限りません。
・もったいないので、その月の掲載期間が終わってから、すなわち次の月のランキングが掲載されてから、ここに載せることにしました。多少の加筆修正などもさせてもらいます。

・宝島社からは許可を得ております。


続きを読む
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2017年04月21日

大江戸国芳よしづくし 崗田屋 愉一 (日本文芸社 ニチブンコミックス)


ああしくじった。
これは3月分の「このマンガがすごい!WEB」のランキングにねじ込んでおくべき名作だった。4月に入ってから読んだために間に合わなかった。

絵師、歌川国芳氏と、彼を食えない時期から金銭面精神面でサポートしていた遠州屋佐吉との友情を軸に実在の有名人がからんできてドラマを作り上げるというもの。
大きく2話あって、七代目市川團十郎氏の話と、鼠小僧次郎吉と遠山の金さんの話。このどちらも感動大作で「別々に」映画化できそうなクオリティ。まあ、わかりやすいお涙頂戴ではあるけど、これがすごく丁寧でいい仕事。
絵は劇画よりで力強いけど繊細なところもよくわかりバッチリ。ストーリーも史実とフィクションの混ぜ具合がまたいい感じでなあ(とはいえ史実のこといわれてもフーン程度なので噴飯モノかもしれないのですがおれにはわからなかった)。
なおかつちょっとしたBL風なタッチと雰囲気。男衆がみんながみんな本当にかっこよくていいやつなんだよ。古き良き(って古いんだけど実際)江戸っ子の粋で熱い感じがしびれる。
とくに国芳と佐吉の友情がね。直情径行でダイレクトに情に熱くて涙もろくて子供みたいなところのある国芳と冷静沈着でクールだけど国芳の絵のチカラと人柄にココロの底から惚れ込んでいる佐吉ってBLだとベタな組み合わせじゃない? それがとてもええんよ。しかも、そんなクールな佐吉さん、龍の入れ墨が体中に9匹いるんだよなんかセクシーじゃない?

ともかく薄い本を作りたくなるよ!(どの方面にプッシュしてるんだよ)


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2017年04月20日

めしばな刑事タチバナ 25 坂戸佐兵衛,旅井とり (徳間書店 トクマコミックス)


実は通販で買い漏らしてて、書店でみつけたとき買おうかどうしようか迷ったんだけど、買ってよかったわ。
25巻は1巻通して、ホットケーキとお好み焼きという粉ものキング2大巨頭相まみえるカタチ。

25巻ではホットケーキ編ではほぼ主役。そして全編出ずっぱりの本作のマドンナ「村中ちゃん祭り」巻だったのです。
入浴シーンとかは既刊にあるからそれをみてくれって感じだけど、今回は様々な服を着た喜怒哀楽豊かな村中ちゃんを堪能できるのが最大の見所だったりします。
高校時代の村中ちゃんからはじまって、ジャージ姿、旅館での浴衣姿、メガネにスーツの教授姿などなど。
つくづくカワイイねえ。そいで、もうひとつポイントは、案外と巻によりおっぱいの描かれ方がちがうんだけど今回の村中ちゃんは全編通して大きめに描かれていてそれもまたポイント。
もともと、村中ちゃんがいいなと思うのは心筋梗塞で3ヶ月入院していたときの看護師にそっくりな子がいて(小柄だけど)、良くしてもらってたからなんだよね。その子がまたかなりのパイオツカイデーでなあ。

話の方もコミックスを意識した凝った作りになっていて、ホットケーキの小ネタ(生地を生でなめる)から入ったかと思うと歴史、美味しい店ときて、途中お好み焼きにシフトしつつも最後には家で作る美味しいホットケーキのコツってオチに戻るという。しかも、間にはさむインターミッション的なところに、「うすやき」ってお菓子と、焼き餃子という、「焼き」でまとめる小技も効いている。
まさに円熟の境地。25巻に即すると「よく焼き」で。まっことすばらしいできでした。やっぱりこのマンガはスゴイ。


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2017年04月19日

レイリ 第3巻 室井大資 岩明均 (秋田書店 少年チャンピオン・コミックスエクストラ)



1巻2巻同時発売からの3巻。
影武者がやられて、チャンチャンバラバラのあとの軍法会議が、チャンチャンバラバラと同様の迫力のある息を飲む「戦い」だったのがすばらしいね。
歴史がわからないから武田がどうなったのか織田信長がこの先なにをしたのか(ずっと後の子孫は浅田真央さんの引退に生放送で号泣してたことは知っている)がわからないから、シンプルに楽しむことができてラッキー。世界史専攻してて良かったー。(って世界史もアホーだけど)


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2017年04月18日

あつまれ!ふしぎ研究部 1 安部真弘 (秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


「侵略!イカ娘」の方の新作ですね。
正直なところ「イカ娘」はリタイヤしたのでお試しということで買いました。
オカルトと催眠術と手品の好きな子3人が男生徒を巻き込んで「ふしぎ研究部」という寸法です。
エッチなところはけっこうなところまで踏み込んでますね。裸回とかありますしね。胸をさわったりパンツをみたり。

ああこんなだったと、3〜4巻つきあってたイカ娘のノリを思い出しました。

あとがきに人柄を感じましたよ。

もう1巻つきあってみようかなー。


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2017年04月17日

六道の悪女たち 3 中村勇志 (秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


すげえなあ。3巻もまた一気に駆け抜けた。

新人は3巻でつまづくことが多いなあという持論はまったく通じなかった。

悪女にのみモテまくる呪いを使った六道少年の苦難の日々を描いてるヤンキーアクションハーレムラブコメマンガ。
3巻はバイクを全面的にフィーチャーしてバリバリ走らせている。バイクの絵って難易度マックスの描画だそうですが、なんなくこなしてる。ばかりか、熾烈なバイク上の戦いを出し惜しみ無く描きまくり。

あとがきによると作者はバリバリにバイク好きだそうでなるほど上手いわけだ。それでいながらバイクにうとい読者(おれとか)にもわかるようなギャグや描写もまったく手を抜いてない。
こういう好きなものを描くときは往々にして「リアル」に描きたがる。とくにバイクやらクルマやらミリタリー関連のマニアはそうなりがちだけど、そんなことはないんだよね。マンガとしてのおもしろさを優先させている。おれはそれに感動する。

それぞれのキャラも適材適所でいいシーンがあるしなあ。ただ3巻はゲストヒロインも主人公も食ういきおいでレギュラーキャラ飯沼が大活躍。同じクラスのヤンキーで最初に六道に惚れてる向日葵(スケバン)にぶっ飛ばされて以降、いっしょに行動をともにするようになった生え抜きのヤンキー。
バイクだけ趣味が悪いってネタで最初から最後までストーリーもギャグも美味しいところを持っていく。最高だった。

いいマンガ。


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2017年04月16日

バイバイ人類 3 萩原 あさ美 (集英社 ジャンプコミックス)


非常にマイペースで展開している3巻。
インベーダーものだね。ゾンビとちがい、いろいろなクラスがあり上層部はかなり頭がいい「なにか」が人間を乗っ取って街を形成しつつある。そこにいろいろエキスパートのJK3人が乗り込んでいくという。
爆弾や銃を駆使するJKと、超人的なチカラとゾンビ的な気持ち悪さで襲ってくるモト人間との戦い。おお、エンターテインメント。

話も展開や描写は派手なのに淡々と進行していくし、各キャラもいい感じで動いていて、ふと冷静になると「ありえねー」って超展開をサクサクと飲み込ませていく。
まだ冷静100%ではないかな。


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2017年04月15日

僕のヒーローアカデミア 13 堀越 耕平 (集英社 ジャンプコミックス)


ちょっと苦しい13巻。今後のための布石を置きまくりで、「伏線を張る工事中」ってのがもろわかりでちょっとしんどかった。

「次」からおもしろくするためにどれもこれも必要なんだろうけど、けっこう風呂敷が大きくなっていっているので、これはきちんとたたまれる風呂敷で、おれはこの広大な風呂敷をたたむのをちゃんと楽しんで読んでいくことができるのかという不安も湧いてくる。長編にはありがちだけどな。

1番強く感じたのは轟くんがいいやつだなということかな。


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2017年04月14日

セブングレイズ 01 吉田聡 (秋田書店 ヤングチャンピオンコミックス)


久しぶりに氏の作品を手に取りました。
デビュー作もそうで、暴走族マンガがメインのようでいてなにげにこういうファンタジー的な設定をお好きでいらっしゃるんだよな。周期的にそういうのをお描きになっておられる印象。とはいえ、ここ10年くらいはお見限りでしたのでそう断定もできないんですが。

宇宙人が調査で来る。たまたま発見した男をサンプルとしてコピーする。さて調査に行こうと記憶の同化している途中でアクシデントがあり、なにもわからない状態で野に放たれる。「らーめん」と「せっくす」という2つの単語だけを残して。

今のところ話が進まないんだよな。じわじわと展開してるけど芯を食ってないし、おれもイマイチ入り込めない。マンガ自体は超ベテランらしく読みにくいとかそういうことはまったくないんだけど、どうしたいんだかさっぱりわからない。
何箇所か声を出して笑わせるあたりすげえなと思うが。

2巻までは読んでみるけど、なんかなあと。


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2017年04月13日

背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 10 横田 卓馬(集英社 ジャンプコミックス)


高校生社交ダンスマンガも最終巻。10巻で一気に2年時間をワープさせて「その後色々あって、みんな立派になりました」オチ。それを10巻の単行本の大半を使ってやることができたのでまあ作者もぼちぼち本望なのかね。

本作終わりにプロトタイプの読み切りがあった。ほぼ話も踏襲しているし、キャラも同じだけど、絵が全然ちがう。この読み切り時の絵だったら単行本をジャケ買いしてなかったなあと思うので、本編の絵はやっぱり魅力的なんだなと再確認。

次作もこの絵でガーンと。あと、本作の主人公とヒロインは地味で優しくていいやつって「薄め」だったので次は濃い目の主人公が大暴れするようなのがいいな。


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2017年04月12日

手品先輩(3) アズ (講談社 ヤンマガKCスペシャル)


テコを入れられるところは全部いれてみた生き残りをかけた総力戦の3巻といったオモムキ。
キャラを倍に増やし(2人→4人)、お色気も手品ネタも増量し、増えたキャラが大道芸部との合併だったので大道芸でエロって展開も。
その心意気やヨシ!

それでいて、この手のクセの強い女の子萌えギャグにおいてはトップクラスの「なにも起こらない」ワールドは持続。へんなバランスで成り立っております。

しかし、あらためてこれまで2人でこんなフェロモンぶちまけ女といっしょにいてなんともなかったもんだよなあ主人公の男。だいたいがこの手のエロに強めの萌えギャグは、男キャラがほとんどインポ疑惑だよな。

今回1番味わい深かったのが帯についていたQRコードな。「スタンプ風画像」プレゼントだよ。スタンプじゃないんだよ。画像が並べてあって、手動で画像を保存して、手動でメッセージやLINEに貼り付けるという。この物悲しくなってくるような貧乏くさい工夫が本作に非常にマッチしている。

SDキャラにいろいろなバリエーションがあるけど、これの「正解」をみつけてほしいなとはちょっと思った。



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映画大好きポンポさん 人間プラモ pixiv


話題の作品です。pixivで無料公開しています(2017/04/10 19:15:58現在)
無料公開なので思いきりネタバレで書こうと思います。
上記リンクより読後、「つづきを読む」よりどうぞ。




追記あり
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2017年04月11日

どこか遠くの話をしよう 上 須藤 真澄 (KADOKAWA ビームコミックス)


久しぶりに氏の本を手に取った。上下巻というのが決め手かな。

どこだろネパールとか? 山岳地帯が舞台。モノと話ができる少女が主人公。彼女が納屋で異邦人が病気で苦しんでいることを知ってからはじまるお話。
終わらないとあらすじらしいあらすじも書くことができないが、話が芯を食うまでの間のもたせ方がすばらしい。飽きさせず徐々に核心に迫っていく感じ。匠のワザがさえわたりますね。

上巻の終わりにわかる事実で、最初からこれまでに1本線がググググと走る瞬間、ゾクゾクする。

名作の予感あり。






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2017年04月10日

あかぼし俳句帖 5 有間 しのぶ (小学館 ビッグコミックス)


いっとき「THEごーしちご」ってSNSにハマっててユルユルの俳句で楽しもうなんてことやってて、ボーダイな数の17文字を投稿してて「俳句ってたのしー」って気分ではいたのよ。歳時記サイト読んだりな。

だからおっさんが俳句の魅力にハマっていく本作は非常におもしろい。

読めば読むほどおれが前記のSNSでやっていたのはなんちゃってなんだなということがわかるくらい俳句の奥の深さがわかった。季語の大事さとか、逆に季重ねって季語が重なることのダサさとかわかった気になった。それはすごくエキサイトなマンガ体験ではあるんだよね。

でも、それが俳句に興味のない人にどう映るのかさっぱりわからない。趣味趣味マンガってそういうもんだと思うけど。

5巻ではおっさんが俳人としてひと皮むけるシーンで感動したりもする。次で終わるのが残念だけど6巻もつづいたのはやっぱりおもしろがる人が多かったんだね。すごく奥が深いね。おれもさらにおっさんになったら地元のこういうサークルに入ろうかと思ったけどだいぶ怖くなったわ。


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2017年04月08日

ディザインズ(2) 五十嵐 大介 (講談社 アフタヌーンKC)


五十嵐版けものフレンズも2巻かーって1巻発売時には「けものフレンズ」なかったね(あとおれけものフレンズみたことない)。

HA、ヒューマナイズドアニマルという人間とけもののハイブリッドをベースにすごく大きな話が動いております。そういうけものフレンズなキメラとハローバイバイ関氏の年に2回くらいやるやる都市伝説SPな陰謀と策略の世界との融合。

2巻で特筆すべきところは五十嵐マンガの萌え度がドドンと上がったことかな。見開き2pでチョコレートを食べているクーベルチュールちゃんのかわいいことかわいいこと。あと、メイドのジャスミンちゃんもカワイイね。これまで氏の猫描写にはカワイーってのは思ったけど、人物は萌えとは逆方向のモノかと思ってたから、この萌えはかなり新鮮。

と、だれも書かないところを言及しておいたところで、あとはこの美しくも血なまぐさい世界観にどっぷり浸れる超絶絵を眺めよう。超絶的な状態のモノたちが超絶的な動きをしているのにそれが理解できるというすばらしさよ。これこそが「絵がうまい」ってやつ。そういうシンプルでいて表現者側にとってはこの上なく難しい奇跡を楽しむことができる。幸せだ。


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2017年04月07日

天国ニョーボ 3 須賀原 洋行 (小学館 ビッグコミックス)


迷走の3巻。
1巻ではガンで他界したニョーボがあの世から戻ってくる。2巻では他界の原因となったガンの闘病記になる。3巻ではどうなるかと思うと2巻で決着がついてなかったのでそのつづきと。しかも決着がつかず。でもって4巻で終わるそう。
ん? こうなると1巻のくだり必要だったか? そしてそれが必要なら3巻は大急ぎでニョーボを「殺さない」と話が進まないだろうに、なぜか3巻は「現在」の子供らの先行きについて「予想」まで入れて描いたり、かと思えば、作者の学生時代を描いたり。
いちおう、その理由も描いてある。


(天国にいるニョーボさん)「ダンナが前回、今回と、闘病記を休んでほんわかした話を描いてるのはなぜ?」
ジグちゃん(フロイト)「無意識の領域から「ここから先を描くと心がやばいぞ」と信号が出ているのだろう」「このまま描き続けるとまたニョーボが死んでしまうという」という強い抑圧に襲われておるのじゃ。



あー、こういわれるとなにもいえないって気にもなるけど、それ以前に、もう3回4回死んだときの模様を軽くは描いてるんだし、覚悟はできてるのかと思ったわ。そして「それ(抑圧)」を優先させるとマンガのクオリティは下がると思うし、事実下がったんだけど、それはそのあとのニョーボさんの遺言である、息子たちを独り立ちさせるまで金を稼ぐ必要があるから闘病記でもなんでも描きなさいってのとちょっと反しないかい?

まあ、もうちょっと作者側に立つとすると、息子のことを託されたからには息子の先行きを描かないとダメだし、入院してるときもおれの手料理を美味しそうに食べていたってことで、冗長におもわれるかもしれないそれらの描写は「必要」なのかもしれない。
ただamazonの「5つ☆レビュー」にあるように、実在ニョーボシリーズのこれまでの愛読者ならそれも込みで楽しむことができるかもしれない。でもそれなら古巣の竹書房やら講談社で描くのがベターだよな。お初の小学館で「はじめて」読む人相手にこういうの描くのはありていにいって悪手だろ。はじめての人にはちんぷんかんぷんに思われそうだ。

まあ、おれも反論されないように書いておくと、奥さんをガンで亡くしてます。実在ニョーボさんより若くして、かつ前に。だから1巻2巻はかなりココロにきた。「そういうこと」で。
そして別に物書きではないWEB日記書きとしてでも、奥さんの闘病記は書く気になれない。書くことができない。それは上記のジグちゃんの見立てと同じ理由だろうと思う。
だからこそそれを書きはじめた作者はすごいと思った。「モーニング」を創刊から読んでいたので作者はデビュー時から実在ニョーボ(OL)でブレイクしたところとか存じております。それでこれまでコミックは買ったことはなかった。そう「判断」したから。おれにはいらないなと。
でも、本作は買わないといけないと思ったので買った。これは読まないとダメだって。だからこそ3巻にがっかりしてるんだよ。

描きはじめた以上はハラをくくって「ちゃんと」ニョーボを殺さないと。それが表現者としての責任と違うか? そしてニョーボさんとの約束じゃないのかな? この「ちゃんと」ってのはすなわち作品としてのクオリティを高めて名作として完結させろってことだよ。
それを考えると現在、1巻と、2巻3巻がチグハグすぎるんだよな。さらっと振り返るなら振り返ることにしないとダメだったのにそれもできずに3巻でもまだ闘病記の決着はつかないまま。そして次で終わるんだよね。どう考えても4巻も闘病記で終始しそうだよなあ。

絵もなんだか妙な大ゴマと意味がうすそうな描画が目立つようになったしなあ。食材だけ1ページ映す芸のない調理シーンとかなああ。

1巻も2巻もホメてたんだぜおれ。

http://sukekyo.seesaa.net/pages/user/m/article?article_id=425393955

http://sukekyo.seesaa.net/article/441450453.html

いやまあ4巻で大逆転がもしかしたらあるかもしれないから一縷の望みってのは残しておきたいとは思いますがねえ。



posted by すけきょう at 17:26| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月06日

まかない君 5 西川魯介 (白泉社ヤングアニマルコミックス)


料理を作って食べるマンガとみせかけてずっと3姉妹とバカ話をしているマンガも5巻になりますです。作者最長記録だよね。
料理は工程も含めて複雑になり、話はややマニアックになりつつありますが、どちらもどこかでブレーキをかけようと心がけておられる模様。複雑になりすぎよう、マニアックになり過ぎぬよう。その匙加減のベタランっぷりを「おお、これはなかなか」と楽しむのが通っぽいかね。

1巻あたりだと3姉妹が食べたりしてるサマのエロさにあたれられたりするまかない君でしたが「まかない」だけに慣れた感じ。女性の艶っぽさは抜けたし、メガネの三女はつまみ食いしすぎてけっこう下膨れて来てるしなあ。もうかつてのようなエロは描けないのかしらね。この連載終わったらセルフでエロい同人をお描きになりそうでもあるんだけどね。



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2017年04月05日

団地ともお 29 小田 扉 (小学館 ビッグコミックス)


模索している時期と、いろいろな意味でストレートなときと、針が振れている傾向にあると思うのですよ。長寿連載ですからね。
で、29巻は実験してるね。

いきなり60年後のともおたちが出てきて、その次はカスタマーセンターと母親の会話だけ、長ズボンの呪いの話という、けれんの極北のような作品3連発で度肝を抜く幕開けです。

そしてカレンダーにシールの話で大笑い。こういうモノを題材にしたネタ本当に好きだわ。

その後も実験の手を緩めず、アンケート、新聞係、心霊業界ときて、大作がやってきます。ハリウッドで映画化できそうなくらいの前後編で。「何屋敷かなともお」です。これ実写でハリウッドくらいの金をかけたのをみてみたいわ。

相変わらずスゴイままだなあと満足の1冊でした。次は30巻ですし王道編かね。そしてアニメも劇場映画化ですかね。ともおが劇場映画になるとどうなるんだろう? ンまあ、NHKのアニメスタッフにはやってほしくない感があるけども。



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2017年04月04日

トーキョーエイリアンブラザーズ 3 真造 圭伍 (小学館ビッグコミックス)


最終巻。いい感じの終わり方だ。地球調査にきたエイリアンの兄弟が東京を舞台にドタバタすると。
このマンガは1巻から3巻までずっと「上京して、ひとり暮らしからみた東京」を描いている。それがおれのときと見える風景に多少の差異はあるけれども本質のところで変わってはいないことをこのマンガを通じて知ることができてよかった。

ひんやりしておりややカラッと刺すような感触なんだよな。東京のひとり暮らしがみている風景って。視覚触覚ないまぜだけど。そういうの描くことができる数少ないマンガ家だと思う。

それは別に地方人じゃくても異星人でも同じだしね。東京が懐かしくなった。住んでしまうとキラキラしたところがものすごいいきおいで減っていくもんな。渋谷とかも今記憶にあるのはセンター街のビルの隅に捨ててあるマクドナルドの袋とかゲロとかだし。そしてそれでも魅力的ではあるんだよね。なつかしい。

次回作に期待してます。




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2017年04月03日

バイオレンスアクション 1 浅井 蓮次 (小学館 ビッグコミックススペシャル)


読んでおいてよかったわ。

「専門学生の女性がバイトで殺し屋をやっている」

これがおもしろいマンガである確率は実は恐ろしく低い。なぜなら誰もが考えつくような陳腐な設定だから。
よって書店でみかけたときも1回スルーしたんだ。でも、町山智浩氏がホメてたってどこかで読んで「ほお、それなら」と。そう思ってみてみるとネットじゃもうどこも売り切れ。うむ、みんなよくわかってるわ。

そう、これ名作。

あらすじは書いたね。それ以上のことは書くことができない。そしてあと感想は「名作」。これ以上も蛇足になる。よってこれからの文章は蛇足。こういうちょっと文体が変わるくらい名作だと思っていただければいいのでせっかちな人は上記の書影をクリックしてもう買うといいよ。Kindleならすぐ手に入るしアフィのパーセンテージが大きいからおれの実入りも大きいし。

名作のゆえんはしっかりしてるところだね。アクションも設定も。
ヤクザな社会が舞台。デリヘルのサイトからたのむとすぐさま派遣されてさっくり「仕事」をする。その中のひとりで「ナンバーワン」が主人公ね。
ナイフも格闘も銃もなんでもござれ。そして簿記2級の勉強中。
こういう設定を書けば書くほど陳腐に見えるな。でも、そうなんだもんな。

ドライなんだよな。この雰囲気はかなり思い出す人がいる。北野武氏だ。
「その男、凶暴につき」「ソナチネ」などの殺人がかなり身近な映画、「座頭市」「アウトレイジ」なんかの何が起こってるのかわからないくらいのアクションの監督。
そう、本作は北野武氏への挑戦状だと思った。「たけしの挑戦状」はゲームだけど、このマンガは「たけしへの挑戦状」だ。

「これをおもしろく実写映画化できるもんならしてみろ」と。多分に、世界で1番おもしろく映画化できるのは彼だと思う。ドライなのに血の匂いがするという相反した「画」を実写でできる人はそういない。しかも、ユーモアの糖衣で。
マンガ化できる人もしかり。

まあ、つまり、このマンガの「バイオレンス」はそういう感じ。

だから北野武氏に読んでもらいたい。町山氏がオススメしてくれないかな。

1巻に必要なものはみんな詰め込んである。で、2巻ではどの「部品」を使って展開していくんだろうなあと。



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2017年04月02日

シャッフル学園 5 ホリユウスケ (秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


完結巻。日本一複雑なんていわれてたデスゲームマンガ。特殊な環境で、クラスメイトの中身が入れ替わってる状態。それで殺人鬼も混ざっている。殺人鬼は誰の中にいる?って、あらすじだけでもめんどくさそうなのがわかるマンガ。

タネ明かし編になる5巻を読むと「うむー?」ってところはあったけども、最後がこの作者らしくてよかった。いわく「童貞愛」にあふれててな。これ以上は書かない。

各描き分けも細かいギミックもトリックも着地点もかなり健闘していたなあと。まあクライマックスの展開からラストにやられたんだよ。読み直そうとは思わなかったけど(なんていうか殺しまくるスプラッタなことに比重をおきすぎてるから)。

次回作も期待しよう。


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2017年04月01日

ゴールデンカムイ 10 野田 サトル (集英社ヤングジャンプコミックス)


最高だ。最高のギャグマンガだ(といいきっていい配合になったよね)。
なんでもかんでも入れた闇鍋よろしく、あらゆるジャンルがあらゆるジャンルに入り込むという状況のマンガで唯一くらい他要素が入らない殺し合いの部分でもギャグが混ざってきたわ。96話の最後のページね。声出して笑ってしまったわ。
この時代の北海道はアホや奇人がヒグマなどと跳梁跋扈してたんだなあとまちがった歴史を脳みそに刻みつけられる。

ということで、北海道を舞台に財宝を求めての大騒ぎは、気球での空中戦なども含めて、ちょっとグルメ少なめになったけど最高潮を持続しているというミラクルの光に照らされて依然ギラギラと輝いているのです。

相変わらず1pあとにはなにが待ち構えてるのか読めない展開だしなあ。すばらしいです。なんだろうこのテンション持続力。マンガ内のコトバでいうとずっと「勃起」してる状態だ。



posted by すけきょう at 18:29| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする