2017年04月21日

大江戸国芳よしづくし 崗田屋 愉一 (日本文芸社 ニチブンコミックス)


ああしくじった。
これは3月分の「このマンガがすごい!WEB」のランキングにねじ込んでおくべき名作だった。4月に入ってから読んだために間に合わなかった。

絵師、歌川国芳氏と、彼を食えない時期から金銭面精神面でサポートしていた遠州屋佐吉との友情を軸に実在の有名人がからんできてドラマを作り上げるというもの。
大きく2話あって、七代目市川團十郎氏の話と、鼠小僧次郎吉と遠山の金さんの話。このどちらも感動大作で「別々に」映画化できそうなクオリティ。まあ、わかりやすいお涙頂戴ではあるけど、これがすごく丁寧でいい仕事。
絵は劇画よりで力強いけど繊細なところもよくわかりバッチリ。ストーリーも史実とフィクションの混ぜ具合がまたいい感じでなあ(とはいえ史実のこといわれてもフーン程度なので噴飯モノかもしれないのですがおれにはわからなかった)。
なおかつちょっとしたBL風なタッチと雰囲気。男衆がみんながみんな本当にかっこよくていいやつなんだよ。古き良き(って古いんだけど実際)江戸っ子の粋で熱い感じがしびれる。
とくに国芳と佐吉の友情がね。直情径行でダイレクトに情に熱くて涙もろくて子供みたいなところのある国芳と冷静沈着でクールだけど国芳の絵のチカラと人柄にココロの底から惚れ込んでいる佐吉ってBLだとベタな組み合わせじゃない? それがとてもええんよ。しかも、そんなクールな佐吉さん、龍の入れ墨が体中に9匹いるんだよなんかセクシーじゃない?

ともかく薄い本を作りたくなるよ!(どの方面にプッシュしてるんだよ)


posted by すけきょう at 17:38| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする