2017年05月31日

まどからマドカちゃん(1) 福田 泰宏 (講談社モーニング KC)


主人公の通勤路にある道沿いのアパートにまどかちゃんが住んでいる。そいで毎回、窓の奥で「なにか」やるという。
たとえば焼き鳥屋、たとえば寿司屋、コスプレじゃなくて、ちゃんと焼き鳥を焼いて、寿司を握って、主人公に振る舞う。主人公は戸惑いながらも食べたりする。

まどかちゃんは20代かな。スタイルよし。おっぱい大きい目。クチが描いてない。喋らない。煙草吸う。お姉さんタイプ。
巻末収録のプロトタイプだとわりと主人公にホの字っぽいけど本編ではよくわからなくなっている。謎の存在。

まどかちゃんかわいさが8割で持ってる感じあり。

非常に細部に渡って細かく描写してるだけにいろいろと謎がある。1番の謎は窓を力いっぱい開けるとかカワイイを全面に押し出すのに煙草吸いはイマドキではないのと、喋らないの、彼女の行動やその位置づけが意味不明なのか意味があるのかのラインが微妙すぎるところ。
かわいいを売りにしてるのにそのためのアクセントがそれに使役されてないところね。

あと、窓の奥になにがあるってネタ自体も、ギャグマンガだからウソもまるでOKのラインなのか、それともギリで用意できるノンフィクション的のラインなのか。
どっちかに振り切ったほうがおもしろい気がするんだけど。できれば後者か。前者は昭和のギャグだから。
そうなると、窓の奥に釣り堀があったり、桜の木が生えているのはどうにもキツイ。
たとえば「からかい上手の高木さん」。このマンガには「ウソ」はないです。マンガの中の彼らは現実に即した法則の中で暮らしてます。本作はマンガ的なウソの世界にいるのか、それともこちらと同じところにいるのか。別にはっきりさせる必要もないけど、あやふやすぎるのはシラケる。

そんなこんな全部、まどかちゃんがかわいいからいいかーで乗り切ろうともしてる感。

それでいいならいいんだけど、後々苦しくなるんじゃないかなあと。だって、ずっとまどかちゃんがかわいくないとダメだし。
2巻までみてみる。1巻はずっとかわいかった。


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2017年05月30日

はじめてのひと 2 谷川 史子 (集英社 マーガレットコミックス)


うわ、せつない。1巻ってどうだっけ?というかこんな強くせつなさを感じる作品あったっけ?

シンプルにあらすじを書くと、好きだった男性が自分を好いてくれてました。でも彼は結婚して子供もいました。それでも好きが止まらないという。

んまあ、ベタベタな話だけど、その表現がすばらしかった。

両思いになって一夜を過ごしてラブラブになったけど、次の日に、友達に「その人独身なの?」と尋ねられた瞬間、世界が「黒く」なっていくんだよ。これは物理的な意味で。
そこがスゴイんだよ。つまり、その瞬間から、このマンガのこの世界は彼女の気持ちを明るさ暗さで表すようになる。スマホの画面の明るさ調節のスライドバーのように。

ココロに不安を覚えると黒くなり、それでも彼氏との愛情にココロが沸き立つときは暗闇に光が灯る。

会うと明るい。でも、前のなにも知らなかったころのように真っ白の明るさじゃなくてところどころに「影」が忍び寄るような明るさ。そしてふっとしたことでいっきに黒くなる。レストランで不倫の別れ話をみたり、友達にもう別れたといったら。

このふとしたことにサッと入ってくる「黒」描写がもうたまらない。そしてせつない。主人公がかわいそすぎる。

谷川氏の描写でベッドシーンとかこういうのを読む日がくるとはなあと(ってほど長年のファンでもないんでもしかしたらベッドシーンについてはこだわりのあることで有名だったのかもしれないけどさ)。
もしかしたら谷川史子氏の成年コミックがでまわる日も近いのか(さすがにそれはない。成年コミックの手法としてはアリと思うけど、マネできなそうだよなあ)。

ベテランの変幻自在の技に翻弄された2巻でした。


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2017年05月29日

いぬやしき(9)奥 浩哉 (講談社イブニングKC)


ラス前。こうきたかと思った。「GANTZ」と似てはいるけど、こっちのほうがアレだな。

あああ、ネタバレ込みでつづきを読むからだ!



つづきをよむ
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2017年05月27日

ハミングバード・ベイビーズ 1 朔田 浩美 (集英社 ヤングジャンプコミックス)


「孤独のグルメ」「花のズボラ飯」の久住氏原作の新作グルメマンガ。作画の方も少女漫画系のベテランさん。こなれたカワイイ絵です。
コンサートで出会ったアラサー女子2人。ギタリストとドラマー。2人で組んでユニットをやることになる。それにラブ要素をからめたストリーラインと、基本2人で、「いい仕事」する酒屋でガンガン飲み食いして「あー最高」ってなるマンガ。
・久住氏がバンドを長年やっておられる方というのはドラマ版「孤独のグルメ」なんかでご存知の方も多いとは思うのだけど、バンドのライブや練習のあとの打ち上げ飯だよねつまり。
・なんというかいつもの飯というより「ハレの日」にちょっとスペシャルなものをみんなと楽しく腹に入れたいって感じのモノがメイン(その真逆もあるけど)で下戸なんだけど美味しそうに見える。

「花のズボラ飯」でもそう思ったけど、久住氏の「女子言葉」は独特だわ。あまり無理せずに書いておられるとは思うけど、作画が戸惑うようなセリフが多い。端的に「そんなこというか?」って。宇能鴻一郎氏をはじめ官能小説の大家の若い娘言葉的な。
それが味わいにはなってるね。ただ、好き嫌いは「孤独のグルメ」とか「食の軍師」のときより明確に分かれそうな気もするけど。

「うまさのループ 停止は不可能 ピーマンだめ押し トーゼンおかわり とっまっらっなっE!」
「大吉!! このジャンク味 ザッツ・オキナワ! スパムがどんギマリしてて ヤバイ!」

こんなの。また音楽がかなり重要な要素になってるマンガなのでセリフがリズミカル。

それを作画の方がちゃんとモノにされてるね。だいたいがグルメマンガがこんなに隆盛なのは、かわいいキャラと、写真取り込みでもなんでもいいからうまそうな料理を描くことができれば8割方完成ではあるからなんだよね。それに1アイデア入ったら完成。ここしばらくの参入のハードルが低いマンガだよ。
本作は上記の1アイデアね。でも、その1アイデアがかなりの「愛デア」なのよ。すなわち演奏シーンとかライブ後のダルい感じとかすごく上手く描けているなあと。これは久住さんどうお感じなんだろうなあ。

ただ、おれもバンドやってライブとか何回かやったけどこんなフレンドリーなのなかったけどなああ。演奏中ずっと袖で控えてる次のバンドに悪口いわれてたりとか(身内がそばにいて聞いてたのよ)。


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2017年05月25日

仕事場のちょっと奥までよろしいですか? 佐藤 ジュンコ ポプラ社


仙台在住のイラストレーターでルポライターな佐藤氏がルポする大人の「はたらくおじさん」なマンガ。
おれの購入動機は仙台在住の伊坂幸太郎氏といがらしみきお氏の仕事場訪問があることです。
仕事場拝見といっても妹尾河童氏のような繊細で詳細な鳥瞰図を描くような画風ではないし背景もちょっとだけなので仕事場より仕事そのものを本人にたずねて佐藤氏のおもしろかったことをいろいろとマンガ化する感じ。
ほかにはスナックのママとかこけし職人とかイラストレーター、グラフィックデザイナーとか。
作者わりと正直な人のようでノッてるときとノッてないといったらなんだけど描きにくい回がはっきりしてておもしろい。それは話をする人の情報量や人柄も関係ありそうだけど。
最大の特徴はボールペンで書いているという絵ですかね。フェルトの刺繍のような独特の質感があってこれは紙の本じゃないとわからない感じだなあと思いました。
いがらしみきお氏のクマガイ氏との出会いの話や、伊坂幸太郎氏の仕事の進め方とかおもしろかった。

ただ1200円は高い。読み応えはあるけど。


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2017年05月24日

踏切時間(2) 里好 (双葉社 アクションコミックス(月刊アクション)


踏切の遮断機が降りている間のオムニバスショートストーリー。
1巻は楽しかった。楽しかったけど「まあいいか」ってあまり深く考えてなかったので2巻はどうしようか悩んでいたけど、2巻が1巻を上回る傑作でしたよ。

1話めの「SNS兄妹」からいきなり新機軸。外で兄と話していると恥ずかしいので踏切を待っている間ずっとラインで話している兄妹の話。アニメ「月がきれい」でもうまく使っているけど、スタンプがいい感じにアクセントになるんだよね。それは実際もそうだけど創作でもいい感じ。
あとはゴスロリだったり重耳(三国志)だったり。上記のSNS兄妹もそうだけどスマホを上手く使ったりもしてるね。
前もあったっけ? 最後の2話連続エピソードも良かった。そもそも踏切とはA地点からB地点に移動する間に線路があるために存在するもので、A地点B地点とも待っている人がいる。その2人で話を作ることができるわけです。

ということでかなりおもしろくなったので3巻も期待です。あと、「SNS兄妹」は双葉社のほかの雑誌で独立させて連載すればいいんじゃないかな? そっちのほうがわかりやすく人気が出そうだわ。



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2017年05月23日

空挺ドラゴンズ(2) 桑原 太矩 (講談社アフタヌーンKC)


2巻もすばらしかった。あんまりすばらしいので2巻はどうしようかと思っていたんだ。
最近、重厚長大な作品、アニメでいえばジブリのような作品を前にするとひるむようになってきたんだ。脂っこい食べ物を好まなくなったのと同様、マンガも安定して大河なおもしろさが保証されているようなものは「別にいいかな」って反応を示すようになってきた。

ドラゴンがいる世界。そしてそれを狩って生活している人がいる世界。その狩人集団を描いております。
飛行船のような飛行艇でドラゴンを捕まえては街で売って生活する。

本作がすばらしい理由は大小を上手く描いていること。

大きなドラゴンも、街の人々の暮らしも、その縮尺をたしかにきっちりと描いている。地面も空も描いている。マクロもミクロも描いている。こういうのできそうでできないんだよね。
2巻は飛行艇で働く少年と娼館の客を取る前の娘の淡い恋と、捕まえたけど逃げ出した超巨大ドラゴンの捕物帖が同時進行する。
スケールの大きいマンガではありますが料理も美味しそう。すべてに神が宿るくらい細かく描かれており「みてきたんか」感が満載です。

読んでしまえば「読んでよかったな」とは思うんですよ。龍の肉のカツレツ食べたい。



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2017年05月22日

モキュメンタリーズ 1巻 百名 哲 (KADOKAWA ハルタコミックス)


モキュメンタリー、フェイク・ドキュメンタリーともいうけど(厳密にはちがいがあるんだっけか)、ドキュメンタリーを撮ってるってていで創作を描くという手法。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」が有名ですね。日本だと「放送禁止」シリーズとか。
ホラーが多いような気がするけど、4話収録されている本作にはいまのところホラーはありません。

架空のマンガ家、百野哲を主役とすえ、実際にカメラをまわしているという回もありますが、フェイク・コミックエッセイといった感じで展開する。

4話はバラエティに富んでおり、
・あるAVだけを延々と落札している男と接触して話を聞く
・アイドルのライブまで歩いて行くという「儀式」に同行する
・自分探しにバングラデシュの人里離れた漁村に放置される
・海軍カレーに対抗していた陸軍ナポリタンがあった

といった布陣。
向き不向きでいうと最初の話が1番おもしろかったな。そして最後のはいろいろと無理があったような。

パッと思いつくのは島田虎之介氏「ラストワルツ」かな。テイストとかちがうけど、とくに前半の聞いてきたような法螺話感が共通点を感じる。

本作はシマトラ作品と比較するならストレートなマンガ表現と起承転結を踏まえたまっすぐな話作りな分読みやすい。それにモキュメンタリーというワンクッション挟んでいる感じ。

たいへんおもしろかった。2巻も期待します。1話のような謎解きがあるのがええですね。


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2017年05月21日

おばけ道 小野寺 浩二 (少年画報社 ヤングキングコミックス)


「ソレミテ」の続編。「ソレミテ」はすごいマンガだった。
幽霊をみようってことでマンガ家の小野寺浩二氏と「それ町」でおなじみの石黒正数氏と編集をつれて心霊スポットを巡るルポマンガ。
3巻にわたって続いて結論として幽霊なんかいないってことになる。つまり、3巻分、ずっと夜の心霊スポットでウェーイでもなくてわりと常識のある大人がみにいって「なにもいない」って帰ってくるという「なにもない」マンガを描き続けてきたわけです。画期的といえばこれほど画期的なものはない。なにもない空間から「ネタ」を錬金してたわけだからな。

で、続編は、前作の反省からはじまる。幽霊をみてないのはつまり我々に霊感がないからだと。だから霊感をつけるために修行しようと。で、滝に打たれてはESPカードで結果をみて、少年画報社のパーティーにいっては各マンガ家さんにESPカードを試してもらったりとか。
今回はちゃんとネタがあるわけです。グーンと描きやすくなったんじゃないでしょうか。
でもだからってあきらかに前作よりおもしろくなったかというとそんなでもないのがマンガのおもしろいところですね。

つまらなくなったわけではありません。相変わらずのやり取りですし。こういう内輪受けで盛り上がる系って雑誌にひとつは必要ですし、そういう「編集が出てくる内輪受け系エッセイコミック」のなかではかなりレベル高いんじゃないかと思います。


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2017年05月20日

ゾンビ少年と殺人鬼少女 1 田村ゆうき (秋田書店少年 チャンピオン・コミックス)


ゾンビの少年が殺人鬼の少女に切り刻まれるギャグ。
昭和のギャグマンガのような容赦のない切り刻みっぷりでスゴイとは思う。
だいたい公園が舞台で2人しか登場しない。そこにゾンビ少年が住んでいる。そこに少女が放課後やってきていっしょにいるという図式。
たとえば、キャッチボールをしよう。あ、ボール忘れたって、少年の心臓を取り出してボール代わりにするとかそういうネタ。
ただ、それはスプラッタってことじゃなくて、どちらかとエロにウエイトをおいていて、切り刻んでるときの少女が恍惚としたアヘ顔をしていたり、手ブラって切り取った手を胸につけてみたりとかそういう方向。

あらゆる点で非常に丁寧です。エロシーンはエロいしそこそこリアリティのあるスプラッタだしで。だから昭和ギャグチックとはいえ、いろいろなところは21世紀仕様ではあります。

いろいろと細かい設定や小技を仕込んでいるみたいだけどそれが功を奏すことはあるのかなと思ったり。そうして展開することに勝算があるのかしらんとか。


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2017年05月19日

隣町のカタストロフ(1) 菅原 敬太 (双葉社 アクションコミックス)


「走馬灯株式会社」や「鉄民」の作者の新作。
天変地異じゃなくて「地変天異」が起こる。そのときに人はどうするかと。
ぶっちゃけると重力が逆転するのね。空にあらゆるものが吸い込まれる。
そこで人はどうするか?というオムニバス。
と、1巻ではそうだけど1巻の終わりくらいから様相が変わっていくのでどう転ぶかわからない。
その日付時間やかなり地域性があるところとか、911とか311を連想するし、アメリカドラマのアンダー・ザ・ドーム的なところもあるね。
しかも、「いい話」がないのがおもしろい。高校のときに野球部だったけどしくじったためにニートになった男に「それ」が起こって向かいの家に住んでいる幼馴染で初恋の相手が助けを呼びかけて必死に助けたら、怪我してる彼氏も助けてとかな。

アメリカドラマ風ではあるけど、きちんと終わりそうなのがアメリカドラマとちがうところっぽいのでそこは期待。


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2017年05月18日

宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 1 今井ムジイ (KADOKAWA MFC)


異世界モノ専門の雑誌が作られるくらいある昨今ですが、宝くじで40億円当たって寄付だなんだうるさいから人のいないところにいったらその家が異世界に通じていた。そして村はビンボーでヤバイ。だから、宝くじの資金とホームセンターでなんとかするって話。
おれはもっとこうなんていうか、ゾンビが現れてホムセンに立てこもっていろいろな道具を工夫して撃退する的な話を想像していたけど、しごく現実的に展開するのな。カマやらクワをアホほど買ってはリヤカーで運んで村に持っていく。なんとなれば業者にたのんで揚水水車を作らせてパーツごとに持っていって組み上げたりとか。栄養ドリンクを飲ませたりとか。
んー。いや、ま、現実的に考えればそうなんだろうけどなんかそこは思ってたのとちがって残念。

あと、主人公がこんなにまで献身的になるモチベーションとして村の女の子がかわいくてエロいってのがあるけど、大変にいいにくいですがその描写だいぶ足りないです。かわいくもエロくもないね。これは作画の責任。ほかのところがバッチリなのにまたどうして。しかも、鞘当の町のお嬢様と描き分けはできてるのに同じ感。

異世界モノは難しいっすね。いっときのグルメマンガやストーリー4コマ、エッセイコミックのような芋洗い状態で玉石混交。



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2017年05月17日

空電ノイズの姫君 (1) 冬目 景 (幻冬舎コミックス バーズコミックス)


ギタリストの父親を持ってギター上手な女子高生とミステリアスな美人の同級生の友情を軸に進んでいくあまりキャッキャウフフしてない「けいおん」。

これがあまり読んでいるわけでもないけど冬目景氏の作品ではいまのところもっとも楽しい。

ベタなキャラ配置で、バンドに誘われてるギターJKさんがボーカルに美人JKさんを誘って、ベースで天然だけど猪突猛進な男を取り合うとかそういう展開?って気はする。そしてそれを避けたとしてもベタではあるし。

ただ、それがどうしたっていうんだよ! とは。

本作、もっともいいところは、きちんとギター弾いてる音が聞こえるところです。上記ひきあいにだした「けいおん!」はまったくそういうのなかったから。太くてうるさいエレキがギャンギャン鳴ってます。そこがいい。

ということで主人公の癖っ毛の「長くつ下のピッピ」みたいっていわれた子がとってもいいわ。相方の21世紀の「吉祥天女/吉田秋生」みたいな子も。



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2017年05月16日

ハルモヤさん 2 まんしゅう きつこ (新潮社 BUNCH COMICS)


1巻でたのもかなり前だしどうしようかと思っていたけど買って正解。非常に良かった。
アラサーだけどほぼ引きこもり状態なので少女みたいなナリのハルモヤさんの終わりもはじまりもないどうしようもない日々を描いている創作マンガ。
作者はブログのぶっちゃけエッセイコミックで有名になられたけどそのテイストにクロマティ高校とか古谷実ギャグ時代のテイストなどを織り交ぜつつ非常に独特の味がでている。

描くの楽とかそういう理由もあると思うのですけどよく出てくる河原の土手描写がすごく似合うマンガなんですよね。
卯月妙子さんのマンガなんかと客観的に比べてもどん底感が少ないのにすごく諦念が漂っている。それと土手がマッチしてるんだよね。

どうにでもなれって諦めきった抜けるようになにもない土手のような心象風景が土手になっている感じ。

最終話も土手がラストシーン。そして唯一かわからないけどクライマックスに見開きに描かれていたのは食べさしのコンビニおでんの汁のドアップ。たまにあるワケのわからないアグレッシブさが作者の最大の武器ではあるわなあ。ただ、8割の読者が戸惑うんじゃないかなあと思ったり。

そのあとのセルフ聖地巡礼なエッセイコミックも、ハルモヤさんよりもっと創作系で、初期の蛭子能収さんみたいなホラー漫画もなんかいい。まんしゅうきつこ印の「幕の内弁当」感があって。

彼女にはぜひダーリンを作っていただいて西原さんとか卯月妙子さんみたいなノリのバカップルマンガを描いてもらいたいなあと思うんだけど、桜木さゆみさんのどうしようもない彼氏にハマるマンガになりそうだな。


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2017年05月15日

東坡食譜 大河原 遁 (集英社 ヤングジャンプコミックス)


中国の宋の時代の詩人蘇東坡先生はトンポーロー(東坡肉)なども発明した人だってことで、彼の作り出した料理と当時の歴史などを描く、時代物グルメ。

当時、豚肉は猫のエサにすることしかできない不浄の肉だったんですって。だけど、トンポーローのおかげで変わったんだと。で、住んでいるところの生産量もズンズン上がっていったと。
なんで豚肉が不浄の肉だったのかって理由もあって、「豚便所」って、汲み取り式の便所の穴の下に豚を入れて排泄物を食べさせていたんだって。だから、余計に寄生虫とか悪い虫がいっぱいあってアウトになることが多いので豚はより不人気になっていったそう。

そういうウンチクがあちこちにあって読み応えあり。

「王様の仕立て屋」の方だそうですがわかりません。描画にはかなりクセがあります。カゲ(ハイライト)を細い線をたくさん描くことで表現したり。
そうじゃなくても割合とバストショットや風景などもなくてネームの文章量で「読ませる」ってスタイル。たまにアクションシーンもあるけどね。
話としてはおもしろかった。いろいろとウンチクを仕入れたりな。


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2017年05月14日

残機0!! ザンキゼロ 1 アリマ ハレ (小学館 ビッグコミックス)


amazonのレビューに「汚いNEWGAME」ってあってすごく的確だなあと思った。
作者がかつて所属していたゲーム業界での残酷物語です。
主人公がヘタレで腹黒女子。あと描写が普通に汚い。悪い意味で同人誌クオリティなので「汚いNEWGAME」と。
彼女にとっては死ぬほどアレな環境だったろうけど、あのヤンキー上司も別にそういうもんだったんじゃないかなと思ったりもするがまあそれは人それぞれだしな。
主人公に1番だけど基本誰にも感情移入することができないまま「あー、はいー」って淡々と読み終わりました。
ただ、発売日にはそのゲームはさんざん遊び倒してるので飽きているってのはそうだろうなあと。


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2017年05月13日

ロッシとニコロのおかしな旅 1 深巳 琳子 (小学館 ビッグコミックス)


RPGよりグググと史実にそった現実的な中世を舞台とした医者のロッシと弟子のニコロの珍道中。
ゆく先々でミステリ的なことが起こりロッシが謎を解いたり解かなかったりと。
たとえば1話は殺人事件。誰が何のために殺したのか、に、中世という世界が絡む。
2話は道中で紙切れを拾う。これは恋文なのか魔女のまじないなのかロッシとニコロが賭けをする。
などと、中世ならではの風俗や歴史的背景を踏まえてのミステリやコメディが非常に興味深い。
作者は以前昔(時代は忘れました)の中国を舞台としたわがままな夫人の注文に四苦八苦する料理人の「沈夫人」シリーズをお描きになっておりそっちも楽しく読んでました。
いわゆる「できた人」がいなくてみんな人間臭いのがまたいい。中世も現代ももっといえば中国もヨーロッパも人間はあまりアップデートされることなく同じようなことで悩んだり喜んだり怒ってりしていたんだなあと。


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2017年05月12日

BEASTARS 3 板垣巴留 (秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


2ヶ月連続刊行の3巻。
2巻までにいろいろ散りばめられていた話は恋バナと学園生活ってラインで進行していくことになったみたい。
1巻冒頭の殺人事件ってミステリのライン、あと2巻まであった熱血スポ根風の演劇部の話は、わりあいと薄くなり、主人公ハイイロオオカミのラゴシを中心とした動物の世界による思春期のお話にフォーカスを絞った3巻。
ラゴシはヤリマンのウサギさんに恋をしてしまった。だけど、ウサギは草食動物でハイイロオオカミは肉食動物。そういう断絶がこの世界にある。そこいらが物語のキモになっているね。
3巻白眉は主人公とウサギの食事のシーン。学校のランチルームで食事しつつ、なんとか名前を聞き出そうとする素朴で純粋な少年のような主人公。ところがウサギのほうは本能が全力で「逃げろ」と叫んでいるのを隠して笑顔を作っている。その心理描写がすばらしい。

後半、演劇部の肉食動物のオスたちは町の「裏市」にいく。この世界に秩序をもたらすために必要なところ。んまあ、いわゆる「風俗」ですね。ところが人間の風俗とはまたちがうスタンス。ここいらにかなり深く踏み込んだ「ズートピア」の奥の世界観がまたすばらしくもエグい。

と、それとは別にインターミッション的にあるニワトリの女の子(めんどりねつまり)の読み切り的な話がまた素晴らしかった。あまりにも本編と関係なくてポンと入ってた感じが強いけど、これが1番おもしろく読むことができた。鳥類特有のポーカーフェイスなところもあっていいキャラだわ全く。主人公の「いいところ」もでてるしな。

このマンガ売れるわけだわ。


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2017年05月11日

六道の悪女たち 4 中村勇志 (秋田書店少年チャンピオン・コミックス)


2ヶ月連続刊行。
1巻から3巻までの流れをちょっと変えました変則巻。
これまでは毎巻新悪女が登場してはいろいろあって1巻かけて六道の仲間になるって流れ。今回はそれがちょっとなかった。そのかわり大きな風呂敷を広げにかかっている。
感動方面はちゃんと3巻のオチが最初に用意されていたのでそこいらは手堅い。

昨今の漫画事情を考えると風呂敷を広げることにすごい危惧を感じるけど、そんなことばかりいってると話が進まないってのもあるしなあ。難しい問題。

本作に関しては今のところあまり考えなくていい問題ですけどね。非常に前向きにあらゆる材料をぶっこんできていますよ。まさかラスボスがもうドーンと登場するとはなあ(それとも先があるのか)。ここいらの「いてまえ」な方針はスゴイ。なおかつ1巻で最低1回以上声を出して笑うところがあるのもいい。ここがおれにはけっこう大事。今回は182pの校舎だけ映ってるところのモノローグに笑った。

あと4巻からの乱奈さんのデフォルメ描写がいい感じ。


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2017年05月10日

スローモーションをもう一度 3 加納 梨衣 (小学館 ビッグコミックス)


「このマンガがすごいWEB」に載っていたので気にはなっていたのだけど決定打は地元の書店の「富山出身のマンガ家フェア」に並べられていたこと。作者富山の方なんですね。へー。
ということで1巻2巻買ったのも最近ですがやっとリアルタイムで追いつきました。

80年代のアイドルとか文化が大好きな現代の高校生が主人公。同級生女子も偶然同じ趣味だった。そうやって80年代をキーワードに展開するボーイミーツガールな初々しいラブコメ。
ヒーローは素直で純朴、ヒロインはリアルむっちりのJK体型でこれはけっこう希少な描写と思う。で、エロカワイイ話と。素直に2人の先行きを応援したくなる。そこいらは非常に好感。

で、あまり進行しないで大ゴマとかで引っ張るのがまた80年代っぽいというか、3巻でちょっとぬかるみにはまったかも注意報かな。もともとがわりと出落ちの一発ネタだった感は強いので1巻2巻で甘いところを全部放出した結果、ヒロインがカワイイ、主人公が純朴だけで押すには弱い。80年代ネタも使いどころがむずかしい。全員が80年代ファンってのもね。ひとりくらい仲いいけど80年代な事柄に「なんだコレ」的なツッコミ役を用意しておけばいいような気はするんだけど。鞘当で出した恋敵もキャラが弱い。ということで、ちょっと苦しめの3巻だった。
4巻以降どうするんだろう。ここいら踏ん張りどころな気がする。


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2017年05月09日

ライカンスロープ冒険保険 1 西 義之 (集英社ヤングジャンプコミックス)


「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」(名前しか知りません)の方の新作です。はじめて手に取りました。

剣と魔法の中世RPG世界で働く保険屋さんの物語です。
ゲームの世界でパーティーがダンジョンで全滅したときに次に気がついたら「死んでしまうとはなさけない」で生き返ってって所持金が半分なくなっているのはなぜか? それは保険屋がパーティーの死体と装備を回収してなおかつ手数料として所持金の半額を頂いているからなのですね。
ということで奮闘しているシャチョー(メガネで元魔法使い)とブチョー(ボインの拳法達人でスライム属性)コンビです。毎話読み切り。

1話目が1番イレギュラーな回ってのはどうだろうなあと。保険詐欺の話ですよ。だから中盤くらいまで読んでから「あ、そういうことか」って思ったりするところがあったり。
キャラ配置が上手いし描写がかわいいなと。ワキやゲストキャラと思っていたのがあちこちでさりげなくしかも意味があるリンクしていくのがベテランだなあと思いました。

「ヤングジャンプ」で連載されているだけあってわかりやすいエロもなんていうか少年誌からちょっとだけステップアップしてる感じでいいですし。

保険という存在に、クエストブレイカー(彼女のマッサージが1番エロかった)とかいろいろなネタを上手く消化しているし。おもしろかったです。


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2017年05月07日

鳥葬のバベル(2) 二宮 志郎 (講談社モーニング KC)


1巻はどう転ぶかわからなかったけど、どうも超能力対戦な感じか。
鳥に飲み込まれて再生したら能力者になる。それと人類の戦いのような図式。
特徴はみんな普通のルックスってことかな。老若男女いる。いろいろなタイプの能力者がいるのが新味かね。どうしたって若い美男美女になるじゃん?
そのおかげで誰が味方で敵かわかりづらい。あと描き分けで微妙なのが3人くらいいて紛らわしい。
普通の人だと思ってた主人公がみょうに強かったりワケアリだったりもしているよな。

あまり先を知りたいと思わないなあと。3巻までつきあうか。


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2017年05月06日

狭い世界のアイデンティティー(1) 押切 蓮介 (講談社モーニング KC)


暴力でのし上がっていくまんが道。兄が出版社から墜落死する。復讐のために妹が出版社にマンガを持ち込んでいくわけですね。
押切先生の得意でありメインである「負」の要素をぶちこんだ創作ですね。
なぜにWEBマンガを目の敵にしているのかわからないけどネタとしてけっこうぶっこんでいる。
最近は「ハイスコアガール」とかの叙情系の押切作品ばかりだったので新鮮ではあったけど、やっぱりこっち方面はおれはあまりかなあ。「でろでろ」だけでいいやって。

「岡崎に捧ぐ」の山本さほ氏をモデルにしたゲストキャラが妙に可愛かったな(帯に言及あり)。



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2017年05月05日

上野さんは不器用 2 tugeneko (白泉社 ヤングアニマルコミックス)


天才発明家の女子中学生の上野さんが毎回新発明を同じ科学部の男子の気を引くために、自分に夢中にさせるために使っては失敗する話です。

1巻の「新鮮フィー」はなくなった。そうして「クリア」な目でこのマンガを読むとエロいということがわかりました。エロいってのもまたクリアとは程遠いものですが、新鮮というフィルターを取り去ったらエロというフィルターがかかっていたことを発見したという次第です。

「エロい」といっても作品によって訴求するポイントがちがいますが、本作の場合「触感」が非常に描けていると思うのですよ。
上野さんも、もうひとりの女子部員山下さんも新キャラでいきなり全裸披露するというアクロバティックなことをした北長さんにしてもなんていうかな触感でいうと1番アピールするであろう「おチチ(本作表記)」はペタンコです。でも、たとえば、タイツや靴下やパンツの布(ごしの肌)の触感、二の腕のモチモチ感、そういう女子についてるお肉を恐ろしいくらいに描いてきて読者の脳やチンチンにビビビと反応を促すのです。

そして田中くんっすよ。ラブコメの定石といえば男性キャラが鈍いことだけど、あきらかにちがった切り口で鈍い。もしかしたら名前がつくタイプの病気じゃないのかと思うくらい。
ただ彼自身のとっても恵まれた環境にいて自覚のない感じは、でも、「なつかしい」という感情も呼び起こす。だって、現役女子高生と机となりで、話をしても無料だったんだぜ?

そして2巻のMVPは山下さんのエピソードでした。amazonのレビューでとてつもない人がいましたがやや気持ちがわかります。

エロかったエロかった。こりゃあ深夜でもアニメ化ムリかね。でも、声優さんの声付きで「おチチさわったー」とか「どグソが」とか聞いてみたい。ドラマCDとかあったら買うかもしれないけど、考えてみたらドラマCDってあまり聞かなくなったね(腐女子方面はまだバリバリなんでしょうけど)。


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2017年05月04日

僕らはみんな河合荘 9巻 宮原 るり (少年画報社 ヤングキングコミックス)


宮原るりは憎たらしい。
「そつがない」って微妙にホメ言葉にはならないかもしれないけど、これまで読んだ限りじゃ、そつがないことにかけては最上級を進呈してもいいんじゃないかと思うよ。ソツナシストってか。
画力ストーリーキャラ全てにまったく欠点がない。ギャグセンスは個人差があるから人それぞれだけどそれすらも大掛かりなネタの一部に組み込む技術の高さはすごいよ。
そう、「そつがない」の最上級はつまり「そつがない」という批評に対しての答えも用意してあるんだよ。9巻はそれが爆発してしまった。雑誌で読んでなかったので虚をつかれるというもんじゃなかった。

河合荘に住んでいるユカイな面々を描く。最年少の高校生は1コ上の女子高生に恋をしています。でも、告白もできないし、むこうも妙に気にしたりしつつも距離があいてって、「おなじみ」の寸止めラブコメです。

後半の爆弾投入にamazonのレビュー(画像クリックでリンクしてあるので読めますよ)もすごいことになってましたが、おれは前半の「仕込み編」であったヒロインとその恋敵だった人の「友情」がとってもいい感じだったしいい流れと思った。
それすらもいつもの「イメトレ」妄想パターンのギャグのあいだに滑り込ませているし。

すべてがつながっていて、この先もすべてがつながっていく感じ。あらゆるところに散りばめられているパーツのいっこいっこが全部機能しているという恐ろしさ。

そうみると9巻だけでも前半部の麻弓さん(もっといえば8巻の麻弓さんたち)のギャグも、前記の友情の流れを差し込むところも、花火大会の「いつもの」にみえる盛り上げようも、途中のベタすぎる怪談回での「元通り」感も全部周到に周到に計算されて配置し、作動させていることがわかる。

本当の神はそういうのすらまったく感じさせないんだろうけど、神ではないので分かってしまう。そしてそれでもかなり肉薄しており、その巧さに舌を巻かざるをえないわけですよ。

あー憎たらしい。


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2017年05月03日

ムッツリ真拳 1 杉田 尚 (集英社 ジャンプコミックス)


女性が圧倒的に力をもって支配してる世界、エロパワーで女性に対抗できる男が現れた。それがムッツリ真拳の使い手だったと。で、学園を牛耳る生徒会と戦うマンガ。
理屈なしのアホエロマンガなところが素晴らしすぎるのですが1巻分おれのモチベーションが続かないという弱点がありますね。
乳首OK、かなりきわどい疑似ペッティングOKと、こういうのの基準の移り変わりが、またいろいろあっておれが思春期のころの過激なレートに戻りつつありますねえ。

[[第1話]ムッツリ真拳 - 杉田尚 | 少年ジャンプ+]

Web連載だから?

すごく、整形のシリコンおっぱいなフォルムですね。


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2017年05月02日

妻に恋する66の方法(2) 福満 しげゆき (講談社 イブニングKC)


1巻は新書風のジャケットだったけど2巻はいきなり「いつもの」感じになっている。
しかし、しみじみ良くできているマンガだなあと思うのです。

本編とはちがう、ちょっと大きめな話からはじめさせてください。

エッセイコミックを描くことで1番必要なのはなにか?
コレに関してはわりと唯一解があると思うんですよ。
「観察眼」ね。
コレのない人でこのジャンル成功している人はただのひとりもいない。
「観察眼」はけっこう広義にわたるぼんやりした言葉であるけど、それもそのはずで、どこをどうみてるかってそれぞれちがうし、それをどう描くかってのもまたちがう。
極端な例でいうと手塚治虫氏の逸話を描いた「ブラックジャック創作秘話」でおなじみの吉本浩二氏のエッセイコミックなんかは「正確」という点ですごい観察眼。
正確に映しとるのは大事だけど、それをどう切り取るかってことで、えげつないほど正確にちゃんと描くのが吉本浩二氏。

エッセイコミックなのかどうかの論議もあるとは思いますが、「ど根性ガエルの娘」。1巻1話の話が実は全然ちがう視点で描かれたというので話題になったじゃないですか。あれをみると人がみえたこと、どう描くかってのは様々ってのがわかりますよね。

そういう中、すごいのって「あ、そうだった」と気づかせる思い出させるところですよ。

で、本作ですよ。いつまでも「モテナイ」という自身の気質が痛いほどよく分かるんですよね。いろいろと思い出させる。
おれも奥さんラブでありつつも、奥さんがこっちを好きなことにずっと懐疑的だったので、実家に帰って戻ってくるとホッとするし、遊びで喧嘩みたいなことをしてたときについ押し倒したらそこにまったくもって自分好みの人妻がいることにドキリとするとかまったくもって新鮮でありながらも同時にあるあるなんですよね。
ここいらができてないエッセイコミックってアホほどある。そして誤魔化すために自分を道化としておもしろおかしくだけを強調するというクソ寒いの。
いちいち具体例を挙げてもキリはない。そしてそういうのもけっこう「あるある」として重宝されてる方が多いし、そういう方を無駄に挑発してもいいことはないしな。

これらは本作に限ったことでもない福満マンガの特色ではあるんだけど、本作には、各話終了後に「中国嫁日記」のように奥さんからのひとことがあっていい。それがまたいちいち嘘がない「らしさ」があってさ。

奥さんカワイイなあホント。愛が溢れまくり。


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2017年05月01日

CITY(2) あらゐ けいいち (講談社 モーニング KC)


1巻で保留にしてましたけど、2巻はよくできていると思った。
1巻はモロモロ「動かす」ための仕込みに手間がかかっていたのではないかと推測。
あとおれ内の結論として主人公の南雲さんがイマイチなんだよね。2巻はわりと出番が少なかった。それが良かったんじゃないかな。
いろいろな仕掛けが連動しはじめた感じがあってそれも良かったな。南雲さんの出前勝負で2人の人生が変わってたりとかな。そのうちの1人は「日常」に出演されていた方の未来の姿だったり。

あと1巻では出演しなかった学生さんがいきなり「日常」のお蔵入りみたいなネタをぶっこんできたりと、シバリなしがシバリなのかと思うくらいの自由さがまた風通し良かったし。

しかししみじみ絵が上手い人で手間ヒマかかったもの毎回描いてるよなあと思う。そしてその1本の線にいたるまで「かわいい」が行き届いているのがいいね。

波長が合う「日常」の巻を読んでいるようだった。楽しむことができました。

あと登場するカメラ、中身はLOMOとかでいいから出してほしいわ。


posted by すけきょう at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする