2017年08月19日

からかい上手の高木さん 6 山本 崇一朗 (小学館 ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)


あ、どうしたことだ。少年サンデー関連のラブコメの最前線をひた走っていて、オビにアニメ化決定とあるのに6巻はわりとつまらないぞ。
つまらないという表現は適当ではないか。おもしろさが薄れてきているぞ。

単純でざっくりした話を描かせていただくと、マンガにかぎらず連続のお話は、1回目が新鮮さのピークでそれは回を進ませる毎にどんどん薄れていきます。そして新鮮フィーが無くなる前に次の手を打って、新鮮さを取り戻すというのがセオリーです。新キャラ、新展開などなどね。

ところが、本作は、高木さんが隣の席の西片くんをからかうマンガです。それ以上でも以下でもないんだよね。永遠に中1だしな。

6巻ではテコ入れといえばコレ以上ない、プールでダブルデートという昭和だったら犯罪になる行為にまで手をそめているし、さすがのクオリティなんですけど、うーむ。新鮮フィーがねー。かといってどう展開させたりテコ入れさせるかというとやっぱり難しいところがあるよねえ。だからこのままでいいし、たぶん、続く限りノータイムで買うとは思うんだけど、7巻では「なんか」あってほしいね。作者も編集も脳みその回路が焼け付くまで考えろ。スピンオフとか考えてるヒマあったら本編をおもしろくすること考えろ。
と、ここだけの話、スピンオフもおもしろいんだけどね。西片くんと結婚した高木さんの話だぜ。
とりあえず最終回近辺かわからないけどプロポーズはやってほしいよなあ。どうやって結婚したのか知りたいわ。


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2017年08月18日

大きい犬 スケラッコ(リイド社 torch comics)

大きい犬 (torch comics)
Posted with Amakuri at 2017.8.11
スケラッコ
リイド社

「盆の国」の作者による短編集。7編収録。

・住宅地に住んでいる家1軒分ほどの大きな犬との交流を描く表題作。
・じいちゃんが実は「えびすさま」だとカミングアウトして七福神のみんなに会いたいといいだす「七福神ふたたび」
・誰よりもクリスマスが待ち遠しい幸子さんの密かな楽しみ「クリスマス幸子」
・地球がどんどん弱りはじめて、そんなときに地球そっくりの星がみつかったのでみんな移住していったあとの地球の話「梅桃桜」
・田舎で出会って都会で同棲している彼氏の唯一の友達の話「彼の友達」
・給食のおばさんにあこがれてついになってしまったホーライくん(男)の元に対決を挑んできた怪しい男「給食のおばさんホーライくん」
・巻頭の「大きい犬」に憧れるチワワの話「小さい犬」

どれもこれも異様にキラキラしている。圧倒的なメジャー感と、劇場版アニメのようなずっと先を見通せるような透明度の高い世界の広がり(スタジオ・ジブリ感ね)。かわいくて明るくてイヤミのないキャラ。かわいい絵なのに派手な展開、そしてその描写の確実なこと。有無を言わせないハッピーエンド。

個人的には唯一くらいSF(少し不思議)が少なめの「クリスマス幸子」が大好きです。あのハッピーであふれているクリスマスの風景はすばらしい。そしてなによりいいのが「恋愛」(愛はあるね)の要素がないこと(ネタバレか)。クリスマスにそんなモノ要らないんですよ。実写化したい。つか、全部実写化してオムニバス映画にしたい。そのプロデューサーをやりたい。

最高最高。スケラッコ作品は少なくとも今後10年は作者買いする。ハードなBLでも買う。



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2017年08月17日

タイムスリップオタガール(2) 佐々木 陽子(ほるぷ出版 ポラリスCOMICS)


1巻は正直「まあまあ」って感じでした。
30歳の半引きこもりフリーターオタク女がタイムスリップってか中1の自分に戻るリプレイものです。

1巻では死んだばあちゃんが生きていた「うれしい」。若くて身体が動く「うれしい」。自分の黒歴史発見「うわー」。みたいな感じでしたが、それと同様にあちこちにまいていた種がいっせいに芽吹いた2巻だったのです。

1巻のラストで主人公はこの先の中学生ライフを思い出すのです。テストの赤点の束が親にみつかって暗黒期になった「マンガ禁止令」が起こる。だから先手を打って、というか、もうぶっちゃけようと、「私は実は30歳です」とカミングアウトします。その1巻のクライマックスがどうなったのかというと、「なにバカなこといってんの」と軽く流されるのです。

でも、マンガ禁止令は回避されるのです。なぜかというと、30歳の中身で中学生。引きこもりの反社会的日々を送りつつも、フリーターやって家で穀を潰している手前、家事も手伝うし、「親の都合」なんてのもよくわかるので、風呂を掃除したり、庭の草むしり、ごはんを作る手伝い、風呂に入れなどの急かされることに素直に反応するわけですよ。それが功を奏した。こういうミクロなところを丁寧に描いた点に唸ったのです。

中学生男子なんか子供にしかみえないし、恋人いない歴年齢だとしても30にもなるとそこそこの応対ができるようになっているというので「男あしらい」ってことでも発揮されるけど、それはまあかつてのリプレイモノでもあるわな。憧れの女教師と思っていたけど、40のおっさんからみるとただの狭量な小娘だったとか谷口ジロー先生のマンガでもあったわ。
でも、中学生の時の無闇に親のいうことに逆らったり、「風呂に入る」という行為が死ぬほどめんどくさかったり、今人生で1番大事な時間(アニメをみてる)なのに邪魔するから殺すって感じになるのとか、丁寧に描写して、1巻からの伏線も活かしているのが素晴らしい。

おれは時間モノ、リプレイやタイムスリップモノが大好きなのでわりと手にとって読む方なんですが、こういう流れはみたことないなあと。

あとよかったのは、これまでのリプレイのファンが自分だけだったのが徐々にまわり、たとえば友達と遊ぶことの異様なくらいのありがたい時間を実感したりするシーンもなあ。
「また明日」といってくれる友達がいるってな。
佐野元春さんの歌にもあったね。「また明日」。いい言葉をチョイスしたなあと。

まあでもぶっちゃけると上記の「素晴らしい」ところがあまり描かれないわけもわかるのよね。それはあまり「おもしろい」につながらないからね。どうせ、中学生に戻るんだからもっとドーンっていろいろやれよってことにはなるからね。

そのラインでも動きがあります。そういうときに中学生ってのが効いてくるんだよね。いろいろと「やる」可能性がみえるけど中学生でできることには限りがあるわけよ。その不都合がキモになっている。

それが味わいだけど、それだと話も進まないしなあ。痛し痒し。かといって2巻のヒキみたいな大きなハラハラにはあまり期待しないんだよなあ。どうしたもんじゃろな。

ただまあ2巻はすごく良かった。


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2017年08月16日

ファイアパンチ 6 藤本 タツキ(集英社 ジャンプコミックス)


本当に先が読めないマンガですわ。
なんとファイヤパンチが燃えてない巻。ネタバレになるのか。そもそも読んでいない人にはなんのことかわからないね。こういう毎巻展開がちがうマンガは1巻から延々とあらすじを書いていかないとダメなのでそれもまた辛いし。
呪いと奇跡と愛と憎って紙一重だよなあって。
作者は本当に先の展開がわかって描いてるんだろうかなあって。
そして21世紀のいま、こういうマンガがジャンプで連載されているってすばらしいよなあ。これこそがジャンプがジャンプたる所以だと思うんだよ。ずっとチャレンジャーなんだよな。ずっとジャンプし続けている挑戦し続けているって雑誌の姿勢こそがジャンプなんだよ。それは少年誌で漫画雑誌でダントツの1位をキープして四半世紀以上経つ今でも。ジャンプ読んで育つ日本男児(女児も)はそこにうっすらと影響を受けて生きていると思うんだ。
ところでちらっとみたフランスのオタクフェスティバルの動画にもでかい看板がかかってたなあ。フランス人にはどういうふうに映るんだろう。





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2017年08月15日

ぼくたちは勉強ができない 2 筒井 大志 (集英社 ジャンプコミックス)


2巻いいですね。好調です。
理系の天才が文系の大学を目指し、文系の天才が理系を目指す。あと水泳の天才も。それらの家庭教師役をするというハーレムラブコメ。
1巻から徐々に頭角を現していましたがもはや理系の天才ことメガネショートちびっこ巨乳のリズりん無双になりつつあるような気がします。だいたい3者を均等にメイン回に添えてまわしているんだけど、心に残るのはリズりんネタが多いようなってそれはおまえが単にリズりんがすきだからじゃないかという。まあそれも強くは否定できませんが、クライマックスの林間学校編で美味しいところを一手に引き受けていたし2巻はリズりん無双ってことで大丈夫じゃないでしょうか。なんか頭の悪いこと書いているような気がする。

筒井氏のマンガが上手いなと思うのは描き下ろしの無人島に4人でいったときのおまけネタに発揮されているなと思うんですよね。3pしかないのに非常に読み応えがある。中身が詰まっている。コンパクトに各キャラを活かしつつネタとして昇華しているという。それをまた上手くまとめている。2ちゃんねるのまとめサイトを運営しても能力を発揮していたんじゃないでしょうか(それはなんの意味もないホメ言葉だね)。

2巻にしてキーパーソンになりそうな新キャラが2人投入されましたが、これの導入も自然だったし、すっと馴染んだしな。

あとデフォルメ絵の黒いまん丸を目に下半分をストライプにするヤーツは筒井氏の発明なのかしら。わからないけど効果的ですね。


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2017年08月14日

ワニ男爵(1) 岡田 卓也 (講談社 モーニング KC)

ワニ男爵(1) (モーニング KC)
Posted with Amakuri at 2017.8.7
岡田 卓也
講談社

ワニの小説家が書生さんというか子分のような相棒のウサギといっしょにいろいろなところで美味しいものを食べるという話。
動物が人間の世界で料理自体は普通に人間が食べるようなところで人間のように食べる。
どこに軸をおいて読めばいいのか悩む。
グルメマンガかと思えば、さして食い物に関するウンチクはなし、ギャグマンガにしてはゆったりしたテンポだし、ワニが我を忘れて野生に戻って大暴れするってのがキモだけど、そこで食堂を荒らしたりするのもなーんかなーって感じがするしなあ。
それでもなーんかおもしろいって。なーんかなマンガ。こっちもどう捉えていいのか難しい。芯を食ってないというかなあ。それとももっとシンプルに食えないマンガってことにしようかなあ。グルメマンガってことで。


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甘木唯子のツノと愛 久野 遥子(KADOKAWA ビームコミックス)


4作収録の短編集。アニメ作家として有名な方だそうです。岩井俊二氏がオビのコメントをお書きになております。
2010年から2017年までの長めのスパンでの4作ということが関係あるのかもしれませんが、多分にシンプルに超絵が上手い人で、4作ともタッチや雰囲気が違います。これが4作とも「好き」っと思う魅力にあふれるものなのが衝撃でした。
4作とも少女が主人公なのか。これがまた4作とも「好き」と思う可愛さがあるし。
それでいて「まだまだ上手くなりたい!」って強いパッションも感じられます。すごい模索してる感じで。切磋琢磨ってるのがわかるのよ。おこがましいけどさ。


小学校のときの担任がいまだに好きで高校生になっても会いにいってるJKがやっているバイトとは、って「IDOL」が1番好きですね。オチもバーンと決まっていたし。


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2017年08月12日

おじょじょじょ 4 完結 クール教信者(竹書房 バンブーコミックス)


クール教信者の商業誌初連載で1番長期連載が終了しました。そうなんだねなんか意外。小森さんとかメイドドラゴンかと思ってた。
お嬢様と一般庶民の恋の話。
4巻は終わらせるための展開のような気がした。クール教信者氏お得意のスケール大きくなりまーすがはじまって、それはうまいことたたむことができたなとは思うけど、やっぱこうなるなと。ダイナミックプロダクションの諸作品と同じで最後は宇宙で神と悪魔の大戦争になるってのもなれると「ああまたか」くらいの感慨しかないのでな。
あと、もう必要ないと思ってらっしゃるのかわからないけど絵はあまり上達しねえままやなあ。行間を読めとばかり急激に間を端折る(あまり説明口調がないという特長でもあるが)独特の演出も相変わらず。これにリアリティを見出すか不親切を見出すか。まあ、人を選んでしまうよね。
ということで映画マトリックスみたいな読後感でした。1はもう神オブ神だったんだけどなあ。2から急速にって。
いや、悪くはないんだよ?感動したし最後泣いたし。 でも1巻は神オブ神だったからさ。


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2017年08月11日

めしばな刑事タチバナ 26 坂戸佐兵衛, 旅井とり(徳間書店トクマコミックス)

めしばな刑事タチバナ 26 (トクマコミックス)
Posted with Amakuri at 2017.8.7
坂戸佐兵衛, 旅井とり
徳間書店

メインはファミレスで呑むってネタ。
主人公のタチバナ氏があまりしゃべらないようになってるメイン回ではあった。
あとは、
ぼんち揚げと歌舞伎揚のちがい。
ネオバターロール
エビ満月の芸術
スーパーやコンビニの焼き芋
なんかを取り上げてます。おれは下戸なのもあってかこの回はメイン回よりこちらのほうが良かったですね。
ただ、機会があってサイゼリヤにいったのでタチバナ氏オススメのキャベツとアンチョビのソテーは食べました。そう聞いていたからかもしれませんが酒のアテ度は高かったですね。ただ、ピザに乗せたらアンチョビピザになりそうとは思いましたか。


あと25巻から引き続き村中ちゃんのおっぱいは大きい目で描かれていたので良かったです。マニア受けじゃないぞ(最後にそういうネタがあるの)、村中ちゃんこそが本作品の本命だから。


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2017年08月10日

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 3 武田一義, 平塚柾緒(太平洋戦争研究会)(白泉社 ヤングアニマルコミックス)

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 3 (ヤングアニマルコミックス)
Posted with Amakuri at 2017.7.30
武田一義, 平塚柾緒(太平洋戦争研究会)
白泉社

戦いはいよいよ熾烈さを増していく3巻です。というか3巻はひたすら熾烈だけでした。
第2次世界対戦南洋の島ペリリューの戦いを描いています。
アメリカ兵が明確に殺しにきて日本兵も殺すというのがなんだか不思議です。これまでのこの手の話は一方的にアメリカ兵に殺される一方で日本兵が撃った銃で殺られる米兵はいない感じです。でも、日本兵もやることはやっている。この場合のやるはもちろん殺るです。
そして仲間割れも起こると。
そんなこんな含んで地獄絵図です。
さらに地獄なのが今これを読んでいるのが夏ってことです。季節ドンピシャ。そして読んでいるのが仕事場でエアコンなしなので感情移入できるってもんじゃないよ。

3巻クライマックスの見開きの叫びがまた心にくる。

今の幸せを噛みしめるってもんですよ。


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2017年08月09日

マーチャンダイス 2巻 大石 まさる(少年画報社 ヤングキングコミックス)


2巻になって本領発揮というところかな。人が住むようになった50年代くらいのアメリカのオールディーズな雰囲気の火星。そこのアパートの住人を舞台とした1話読み切り連作集。
まったくもってゴージャス。

年増のバウンティーハンター、宇宙人からもらった宇宙船を駆使して悪をこらしめるねこねこ仮面の姉弟、300年前の宇宙船トラブルから唯一生還した夫婦、火星の湖で釣りをすることが夢の男。火星のボニ&ークライド。
そしてそれら全てに関わる謎の植物スキュラを操る女。
これらが全員同じアパートにそうと知らずに住んでいるってのがいいじゃないですか。

デフォルメギャグは同時発売の4コマ作品「タイニードライブ」に振ってあるので、こちらはあくまでリアルトーンの絵。毎回磨かれていって多分本シリーズから誰にも似てない大石まさる画になったなと思う。そんじょそこらじゃ描けない真似ることのできない凄まじい絵。

そんな絵でドタバタを描いているのがいいねえ。すごく贅沢な感じ。どこかチカラの抜けた感じなのは、上記の通り火星を舞台としてハードなSF的な設定を何重にも張り巡らしているのに結果としてオールドアメリカンなやや牧歌的な雰囲気があるからなんだろうなあ。ガソリン車を郊外のスタンドで給油したり、男性も女性もドーム的な環境にいるのにタバコをスパスパ吸ったりなあ。あと女性キャラのほとんどがハダカになってるし。
そういう出し惜しみしないし「楽しんで描いてるから楽しんで読んでいってね」の雰囲気が心地よい。もちろん押し付けがましいこともない。

売れないかなー。彼の編集じゃなくてよかったような残念なような。売れてほしいわ、知られてほしいわ。もっともっと。


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2017年08月08日

タイニードライブ 1巻 大石 まさる(少年画報社 ヤングキングコミックス)


血のつながってないJK姉妹の日常4コマ。
そこはそれ大石まさるじるしのモノでデフォルメ画ではありますが、異様な描き込み。そして独特のクセがある、妙に好き嫌いが別れるだろう仕上がり。大ファンのおれにもそういうところがわかるくらいのクセ。

かつて「リンリン」シリーズって小学生姉妹の同居ライフマンガがあって、あっちのほうがいろいろな意味で今も通用するし、アニメ化が近いような気がするんだけど、大石氏はこうなってしまったかーって感じはある。それもまた良し。正直「日常」4コマというクオリティにおさまってない無茶苦茶を感じる。

たとえば歩いているとなぜか靴の中に小石が入ってる現象で1回分。
だれもみてない人形劇を2人で延々とやる回とか。
1話まるごと空中ダイブしている話(空から落ちている)。

うーん、大石まさるだーって。千鳥のノブ風に「クセがスゴイんじゃ!」と。

あ、風邪のとき大根おろしにはちみつかけるのやってみたい(そういう話も当然あるのよ)。

ということでおれは楽しめました。正直氏のSD系のは読めてないのもあるんですけどこれはスルスルと。だから2巻楽しみ。


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2017年08月07日

バディドッグ 1 細野 不二彦 (小学館 ビッグコミックス)


唸る出来栄え。

前作になるのかな。「いちまつ捕物帳」がとてもよかったのでなんだか後半バタバタ店じまいして最終巻にコレの予告が早々にあったとき、「えー」とは思っていたのよ。もっと「いちまつ捕物帳」読んでいたかったなと。

オッサンが主人公。オッサンはいっときはやったロボット愛玩動物のアフターフォローをする部署で働く妻子あるサラリーマン。そんな彼がふと1匹のロボを拾う。そしてはじまる同居生活と。

そう、これは藤子不二雄先生18番の「異物」が一般家庭にくるという同居モノですね。ドラえもんが有名ですね。
細野氏も「グーグーガンモ」というアニメ化までした有名作品をモノにされております。

ところが本作、その図式でいてもっといろいろと練り込んであります。設定の鬼とでもいうべきありとあらゆる情報を練り込んでいて、話に深みと「不透明」さを与えます。

そう、おわかりのとおり普通の同居モノではないです。

まず、この犬ロボが謎だらけです。いっしょに住んではいるけど、敵か味方かもわかりません。というか、最初に素性がわかりますがとんでもないものです。

そして、主人にあたる主人公との仲も険悪です。仲の悪い同居モノってのもありますけどなりゆきで同居するとか、オヤジが主人公ってなるとなかなか珍しいものではあるかなと。

主人公の設定がまたいいんだよな。もう終わった流行りであるロボ犬のメンテって閑職に飛ばされている。でも、かつてのモーレツ社員だったころのノリを忘れずに家族を養わないととってハッスルってアウト・オブ・タイムな役。だから、知性のあるロボ犬との相性が悪いんだよね。それがいい凸凹コンビになっている。
これが娘とロボだとスムーズだけど深みがでなくなるんだよなあと。

こんな状態でかなりロボがえげつないことするんだよね。PC関連ネット関連AI関連のボーダイな知識が流入するのはおわかりだと思うけどそれにもうワンステップワンダーを噛ましててな。
細野氏はもともと高千穂遙氏の「クラッシャージョウ」のコミカライズでデビューで、その後もSF的なものに対する造詣が深いのですが、ここにきて久しぶりの気合の入った本格ハードSFで、これまでのキャリアで培った技術や、掲載誌への配慮などの化学変化により、予想を大きく超えて挑戦的な内容に仕上がってます。その攻めの姿勢には発奮させられましたよ。おれもいろいろとがんばろうと気持ちを新たにしました。

唸る出来栄え。(犬だけに)

あと庵野秀明氏と対談もあり。おまけエッセイマンガもあり。こういうところのフットワークの軽さがスゴイね。


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2017年08月06日

ふたりモノローグ(1) ツナミノ ユウ (講談社 サイコミ)

ふたりモノローグ(1) (サイコミ)
Posted with Amakuri at 2017.7.31
ツナミノ ユウ
講談社

実写ドラマ化するそうで。それを先に知り、「へー」くらいに思ってましたが表紙絵のインパクトについ買ったらこれが良かったです。ナイスフィッシング。作者は初めて買います。
小学校のとき親友だったけど気まずい感じになって転校した子が10年ぶりにきてなおかつ席も隣。
で、お互いにおどおどしながらモノローグを中心におたがいを探りすれちがったりアンジャッシュのコント的な感じも含みので展開していく。
この手のマンガの最近のテンプレのように男性はいっさい出てこない(今のところ)

表紙のふたりのだいぶちがうキャラメイクをみてもらってもわかるように、本作はわりとマンガな「崩し」絵が多いし、その幅が広い。昨今のとちがってその引き出しがすごく多い。そこが最大の特徴かと思われる。
ギャルの子が好きすぎてテンパって異様な迫力になってネクラの子を怖がらせるって図式が基本だけど、そのときの様々な手法がおもしろい。
お互いの友達を新キャラとして増やす手法も自然で無理がなくてきちんと話に噛み合っていていい。

おれは存じ上げなかった人ですけど、相当なベテランさんのようでなるほど巧みなわけだなと。

おまけマンガの各種パロの達者なことや、地肩の強さから、いろいろなことできそうだけど、鬱展開はやめてほしいなーとは思いました。
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2017年08月05日

ジャガーン 2 にしだ けんすけ, 金城 宗幸(小学館 ビッグコミックス)

ジャガーン 2 (ビッグコミックス)
Posted with Amakuri at 2017.7.31
にしだ けんすけ, 金城 宗幸
小学館

1巻は「このマンガがすごいWEB」でランキング入りしていたので。
ストレスがたまったら怪人に変化して人間を襲うようになる病気が蔓延する。
主人公は銃を手にもつ正義の怪人になる。怪人を退治することでまともに保つ薬を飲むことでシラフでいられるみたいな。
2巻は主人公と同級生の恋愛話を軸に謎の存在が現れたり物語にさらなる肉付けが行われた。
恋愛話といってもわりあいと穏やかなのは主人公のほうで、同級生のほうは歪みっぱなしのエグ味の強いものでしたね。主人公は1巻に前恋人とエグい「別れ」を体験してるしね。
そう、基本的にグロっぽく悪趣味に展開していく作風なんです。そして悲しいのです。人間の悲哀が描かれてます。だってストレスで怪人になるわけですから。学校の先生はモンスターペアレンツと受験のことばかり考えてる生徒に爆発して生徒を食い殺すワニの怪人になるわけですから。
悲しいしグロいけどなんだかクセになる味ですね。
ただ、物語自体にもうちょいと強いフックがほしいかな。




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2017年08月04日

エルフさんは痩せられない。 1巻 シネクドキ (ワニブックス ガムコミックスプラス)


書店みるとなんか売れてるなってわかったのよね。平積みでおいてあってへーと思ってたんだ。
だけど今年はグルメネタと亜人ネタはやめようかなーって1回目はスルー。
その次に書店にいったら残り1〜3冊くらいになって売れてるんだーって。さらに次行ったらまたドーンと山積み。そして買いましたよそりゃ。そうしたら2刷め。オー。

マッサージ業の主人公のところにエルフさんが登場する。ダイエットコースのマッサージを志望。いろいろとたずねたら異世界から地球にきたらポテトフライに目覚めてしまいすっかりとりこで食べまくっていたら太ってしまって、魔界に帰ることができなくなったそうで。魔界への扉は体重が同じじゃないと開かないんだって。
ということでがんばってダイエットさせるって1話。
その後、毎話体型で悩んでる亜人が登場するという段取りになっております。

亜人関係ないんだよねー、ぶっちゃけ。それが最大の難点。ただ、暴力的なくらいぽっこりお腹が出てそれを恥ずかしがったりポテトフライに執着するエルフさんがカワイイ。その1点で突破をこころみて見事に成功してなおかつ売れているという。

エロも出し惜しみするんかなと思ったらスーパー銭湯に行くシーンなんてあって主要メンバーが全裸披露してるしこの話からのオーガさんは全裸で初登場するという。

全員モッチモチの身体つきでそれを見事に描写しておるわけです。キモ中のキモですが、予想のかなり上に見事です。着衣から全裸まであまり嘘はない、でも、えげつなくなるギリのラインでムチムチに描いてる亜人たち(たぶん、亜人を描く理由の1位がここかなと)は素敵すぎるわけですよ。すげえそのスジのグラビアやビデオを見倒してるんだろうなあと。
そういう作者の「これが好きや!」って魂の入った熱筆に感動するというわけで。
ムチムチの描き分けもすげえんだよな。腹だけ出てるの、尻だけ出てるの。二の腕、筋肉質なのにデブとか、いろいろなムチムチを見事にまあ。またその身体つきが性格を表してもいるからすげえとしか言いようがない。

でもまあそういった点では2巻以降どうなるかね。延々とキャラを増やしていくのか。


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2017年08月03日

北陸とらいあんぐる 2 ちさこ(KADOKAWA MFコミックス フラッパーシリーズ)


富山、石川、福井出身のJKが3人ぼっちで東京の女子校で田舎自慢をするって図式でいうと排他的な北陸の人っぽいなーって思わせるほのぼの北陸あるあるショートギャグ。
と、2巻では新潟が絡んできたの。北陸4県になったがな。マンガ内でも突っ込まれてたかな。北陸4県とはいわないもんの。でも、かといって東北キャラってのもちがうしで、いつでもどっちつかずなのが新潟人なのよね。それで先輩キャラってのがまた。たしかに新潟は上級生感あるよな。石川、富山、福井が3県まとまってもいろいろな点でかなわない感ある。
新潟の2年生と福井のとなりの京都の3年生にはさまれてる感。なお、新潟にしか売ってないサラダホープは富山でもハラシンって新潟発チェーンのスーパーなら買うことができます。美味しい。

それで、彼女らほかにコネクション作らなくて大丈夫か問題はやや解決ね。
考えてみるとこういう女の子グループマンガってそういうところをとりあえずフォロー気味に描くのと、まったく切り捨てるのと、完全に組み込んでいて機能させるのと3種類あるよね。多分あとほど難易度が高い気がする。
あとまあ百合要素がグググと入ってきましたね。これもまた最近のはやりなのでしょうか。
やっぱり自県びいきになるんかね。富山県の子が1番カワイイと思うがどうだ?
あと、表紙秘話があとがきマンガにありますが、富山県民の食べている昆布のおにぎりはマジで富山県民はクレイジーなほど好きです。作るのめんどくせえのとちょいと高めの昆布つかってるのでうちとこノリのおにぎりより10円高く設定しているけどわりに圧倒的にみんな10円だして昆布のおにぎりをチョイスします。

しかし、よくも北陸3県のネタがメインで2巻までもたせたもんやの。3巻はどうなるんだろう。


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2017年08月02日

スローモーションをもう一度 4 加納 梨衣 (小学館 ビッグコミックス)


80年代好きの高校生カップルのラブコメ。4巻になりました。
恋の鞘当て登場ということで年上のショートカットのサバサバ系の姉御がでてきました。名前は小泉です。うーむ。キョンキョンは小さいけど彼女はすらりと長身。ヒロインの小柄ぽっちゃり系とはいい対比になってますね。

んまーいい頃合いだし、80年代好きというフックのほかはそれこそ80年代の王道ラブコメとして真ん中の道を「法定速度」に準じて的確にスピードを出している感じ。

絵で魅せるタイプのラブコメではあるんだよね。小泉さんの「なーんちゃって」はこのマンガ屈指の名シーンだわ。

5巻はヒロインの少しクセのある性格の謎が解けそう。

今回帯に「富山漫画祭りだ」と「ようことよしなに」の紹介がありました。作者は富山出身なんですよね。
富山県すげー。ということで富山県在住のポトチャリコミックも引き続きよろしく。明日もこちらは富山漫画祭りの予定です。


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2017年08月01日

ようことよしなに 1 町田 翠(小学館 ビッグコミックス)


富山県の田舎に住むJK2人が音楽ユニットを組んで群雄割拠のショービジネスに乗り出そうって話ではないようです。
なにもない田舎、それでもなにかしてやろうとあがく。でも、田舎の虚無感となにもなさとまわりの「それがあたりまえ」に飲み込まれて自分が消えてしまいそうになる。それに必死に逆らってるふたりに感動という。
身も蓋もない書き方をすればJK版「日々ロック」。ただもっとgdgdしてて汗臭さがないです。JKだから。でも泥臭さはあります。なんたって富山の田舎が舞台ですし。

というのと別に思ったこと。いろいろと察してほしいとも書いておきます。

まずざっくりした絵のようですがドン引くほど写実的です。「サクラクエスト」というアニメのように富山を舞台にしてますが架空の地名ではなくて思い切り実在する富山の地名が出てきてそこが舞台です。そしておそろしいことに背景に描かれてるものも中途半端に隠す必要があるのかと思うくらいその実在する地名にあるものです。それが写実的です。小さなコマの見切れてるような背景がどこって特定できるレベルで写実的です。
なおかつそれは「昔」のものなのですね。今はないところもあります。とくに駅。なんで知ってるのか口がさけてもいいませんが、カバー裏の駅舎の左側の木にカミナリが落ちて倒れて駅舎をぶち壊したんですよ。
JKがまだガラケーをポチポチしていた時代です。ただまあそれだと背景がおかしいところがある気もしますがまあそれはそれ。これまたドン引くほど写実的だった「おおかみこどもの雨と雪」もおかしなことになってましたしね。
こうなるともうまともな感想は書くことができません。たとえば、「この世界の片隅に」を広島の呉市在住の人がみたらざわざわとして気持ちになるのと同じですね。それを初体験しております。
なるほど、これまでも富山を舞台にしたりした作品はあちこちでありますがそういうレベルじゃないところを舞台にされるとまたちがった感慨を持つんだなとわかりました。

そしてそれがなにか効果あるかというと、むしろ普遍的な青春讃歌を感じるから不思議なんですよね。同時に、たぶんに作者より頻繁に「そこ」をみているものとしては登場人物がここでギター弾いたり髪を引っ張って喧嘩したりしてると思うとこれまでにない「リアル」を感じると同時に、まったく逆のこと、つまり、どこでもそれはあることなんだなあという普遍的、いいかた変えるとおなじみの青春が繰り広げられているんだなあと。

応援します。2巻も楽しみ。いきなりロケ場所が広がるようだし。あとおれの店出して〜(そこでそんなこと書いたらダメか)。



posted by すけきょう at 23:44| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする