2018年01月20日

かぐや様は告らせたい 8 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ 赤坂 アカ(集英社 ヤングジャンプコミックス)



新キャラが増えて8巻。わりあいとインターミッション的なノリ。大ネタがなくて、7巻からの新キャラの配置をみなに周知させているような感覚。

ただ各エピソードはやはり上手い。集団でワイワイするのもあるし、少女漫画をみせて「恋したい」気分にさせて告白させよう作戦からの少女漫画パロディへのつながり。ラブコメ恒例のイベントである体育倉庫閉じ込められネタから不治の病につながるあたりの見事さとか。

おもしろい。ただ、これまでの盛りだくさんっぷりに比べたら、あっさり風味ではあったかな。原点回帰的な。9巻は大作が控えてそうなので期待してます。


posted by すけきょう at 22:13| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月19日

彼女は宇宙一 谷口 菜津子(KADOKAWA ビームコミックス)



表紙だけじゃなんともいえませんが、でんぱ組.incの夢眠ねむ氏が推薦していたので「よしそれなら」とジャケ買いしてみましたよ。

短編集。
ヤリチンが宇宙人を自称する女性に振り回される表題作「彼女は宇宙一」
カロリーを大量摂取することで巨大化して戦う「カロリーファイターアイちゃん」

など6編。いまどき女性とSF(少し不思議)な組み合わせ。

[ストレンジ・ファニー・ラブ チョーヒカル(祥伝社 フィールコミックス): ポトチャリコミック]

ちょっとこれを連想。ただ、図式は同じですが味付けはだいぶちがいます。こっちのオチはギャグよりのものが多くて全体的にゆるふわであるけどカラッとしている感じ。

女の子はもっちりしてる感じ。エロ描写もあるし。「サセコちゃん愛をさがす」なんて、主人公はサセコちゃんだし。地球の男に飽きたので宇宙に行く話。

で、ラスト。SFがない「ランチの憂鬱」がよかったな。いじめっ子といじめられっ子の話。給食のときはよかったけど弁当になったら仲間グループでいじめが始まる感じ。

SF風味だけど、そのSFは話の本筋に全面的にからんでないんだよね。だから本作というか作者の作風にあまりSFは重要ではない。よって上記の作品と「ランチの憂鬱」は同じくらいおもしろい。作風の触感も同じだし。基本少女の恋と悩みみたいなな。

けっこうな完成度を誇るのでどっちの方向に進まれても谷口印になってるのがたのもしい。

余談。
表題作の「彼女は宇宙一」に登場する呼吸をするよりかんたんにセックスにありつけるヤリチン。「凪のお暇」に登場して主人公を苦しめてるヤリチンとちょっと似てますが、作品ごとの作者のひとこと解説では、モデルがいて彼のことを「小癪」と表現していたのに妙に納得いったなあ。そうなんだな、ああいうヤリチンは「小癪」に映るんだな。


posted by すけきょう at 18:54| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月18日

玉キック 1 いのまる 光永康則(少年画報社 ヤングキングコミックス)

玉キック 1 (ヤングキングコミックス)
Posted with Amakuri at 2018.1.17
いのまる 光永康則
少年画報社

ナイスバディ探偵さんが引きこもりでWEBカメラでしか外界とふれてないオタクを助手としてオカルトよりの怪事件に取り組むというバディもの。ただ、テレビ化も映画化もアニメ化も絶望的だろうな。
なぜなら、探偵さん、毎回フルヌードになるから。あと、ライバルの女刑事さんも毎回大体フルヌードになってエロい目に遭うから。

原作は「怪物王女」の光永康則氏。作画は成年コミックでブイブイいわせておられるいのまる氏。

光永氏は求められているであろうものを出し惜しみなく提出されておられますな。女児、恵体、アクション、オカルト、露出。でもって1話読み切りをベースとして徐々に展開するという安定した仕事っぷり。
いっぽう、いのまる氏の女体描写も他描写も非常に安定されております。
探偵さん超ナイスバディだけど設定として処女です。まあ、毎回処女喪失のピンチになりますが。そういった意味でもわかるように一線を超えないというお約束で、ありがちといえばありがちですが手堅いです。

毎回屋外で裸になるってシーンが多いのが特筆すべきところでしょうか。毎回脱ぐときに恥ずかしがるというところもいいです。

2巻ではなにか違う展開はあるんでしょうか。あってもよしなくてもよしという感じではあります。


posted by すけきょう at 18:37| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月17日

凪のお暇 3 コナリミサト(秋田書店 A.L.C.DX)

凪のお暇 3 (A.L.C.DX)
Posted with Amakuri at 2018.1.17
コナリミサト
秋田書店

「こうきたか」と冷静に思いつつもわなわなと震える3巻。
会社で周囲に気を使いすぎたあまりに倒れてしまったナギさんが、安アパートで断捨離スローライフをして自分を取り戻すってほのぼのストーリー。
だったのは2巻の途中までで、どんどんきな臭くなって、3巻ではついに「こう」きてしまったんですよ。

会社で知り合った前の彼氏を吹っ切った。そしてアパートの隣に住む男性に惹かれる。ところが惹かれすぎる。この男性の描き方がなんていうか「えげつない」。容赦ないえげつなさ。

くわしく書いてみようかな。
やさしい男なのよ。困ってるときに的確な言葉をかける。ただ向こうからの好意は100受け止める。それが「誰であっても」。目の前の人には100受け止めて100の愛を返す。だけど、それは誰であってもそうだから浮気とか本気とかそういう概念がない。つまり悪意なく浮気する。それはすなわち悪意なく傷つけるということになる。それでナギさんがボロボロになっていく3巻なんです。もうひとついうとエッチも超うまいと。
そしていわれるあだ名がメンヘラ製造機と。そりゃあつきあう女性はおかしくなるわな。
あんのー、マストドンなんかを眺めてると、聞いちゃいないのに今誰それとつきあっててどうこうってのをみんなつぶさに書いてる。「こういうの」にはまってる人がいるのよね。ああ、モテるんだなあと。
そして、こういうキャラをこういう風に描くってすげえよな。なんかワナワナしちゃった。あ、あれか、押見修造氏、よくまとめサイトで引用されてるヒスる女性みたいの。あれの男性版か。

前半部にナギさんの母親が登場する。母はその彼と真逆。くわしくは読んでのお楽しみですが、こっちもかなりえげつない。で、実は、彼女をおかしくするという点で同じ。ほのぼのスローライフだったモノのの地獄の釜がパカリと開いた3巻です。

そして1巻から登場していた不器用なストーカーに成り下がってる元彼氏がぐぐぐと役に立っていくって展開ではあるけど、元彼氏もたよりないからなあ。どうなるんやろ。

そう、このマンガ、基本的に登場人物全員のダメなところをピシッと描いている。だから、ナギさんを助けてくれる万能の存在がいない。というか、それがお隣の住人かと思ったらそれがラスボスだった感な。

母親との対決も控えてるし。3巻がもっとも鬱巻だといいなあ。正直これが次もつづくとしんどいぞ。

このマンガ、あの男をああいう風に描くことによって、じゃあ「幸せ」ってなに?ってことになるのよ。そりゃあ感覚としてはわかるよ。ただ、理屈で言うと、やさしくて愛してくれてセックスもうまい。でも、その男じゃ消耗する。じゃあ、誰ならナギさんは幸せになれるんだ?って。その答えは4巻以降にあるんだろうか。


posted by すけきょう at 18:34| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月16日

二本松兄妹と木造渓谷の冒険 水上悟志(少年画報社 ヤングキングコミックス)


ザッツ・エンタテインメント。ジャスト・エンタテイメント。
タイトルがすべて。二本松兄妹が木造峡谷で冒険する話。
二本松兄妹は拝み屋。借金のために安い賃金で退魔している。あるとき少女を拾う。彼女を故郷の木造峡谷まで送り届けることになる。そしてはじまる大活劇と。

読み終えて最初に思ったことは「全1巻」流行るな!って。全1巻か上下巻な。それで本作のようなドタバタ活劇とか息も詰まるサスペンスな。これは流行るぞ。どうしてかというと、これほどアニメ化、劇場アニメ化、実写映画化にむいたボリュームはないからだ。
長編漫画をあれこれ削って無残なメディアミックスにするくらいなら最初から勝負できる作者に全1巻を描いてもらえばいいんだよ。
水上悟志氏はピッタリだよ。そして、これは劇場アニメにするには100点満点だよ。
水上氏でいうなら「惑星のさみだれ」とか「戦国妖狐」なんかのコクのありすぎる長編のほうが有名だしガツンとくるファンも多いだろうけど、それぞれ全10巻、全17巻よ。これ、2時間3時間にまとめたアニメでみてみたいか? あるいはつづきつづきだとしても10年くらいのスパンでみたいか?それはテレビアニメ化にしたってそうだろうや。

なら、最初から「水上悟志」のエキスがたっぷりつまった「それ」だろうよ。作者や編集が意図したものかは知らないけど、本作、おあつらえむきオブジイヤーだよ。むしろ、架空の劇場アニメのコミカライズといってもいいくらいだよ。良コミカライズって感じになるよ。どんだけねじくれまがった感覚なのかわからんけど(読んだ方にしかわからないけど木造峡谷とかけております)。

泣いて笑ってアクションがあって愛すべきキャラが多数いて壮大なスケールでかわいいキャラもたくさんいて、おっぱいで。およそ最近の劇場アニメに必要なものは全部盛り込まれている。実際、敵の手下のスズメらはすでにグッズ化が決まってるしな。

こういうのバンバンやっていこう!そしてアニメ屋さんもそれからずいずいアニメ化していこうよ。そうすると「道」ができる。

そう思ってみるとさらに最の高でございますよ本作。同時発売の短編集に収録されている「虚無をゆく」よりこっちでしょ。ジブリ、細田守監督、新海誠監督、湯浅政明監督、などの劇場大作のノリを連想させつつ、それらにないモノもたくさんある。すなわち、「戦うことができる」作品だなと、読んでいて興奮しっぱなしでした。おれが野望プロデューサーなら少年画報社に電話かけてるね。

「我らコンタクティ 森田 るい(講談社アフタヌーンKC)」「どこか遠くの話をしよう 須藤 真澄(KADOKAWA ビームコミックス)」とか近々でも手頃なのいっぱいあるよ。そういう劇場アニメ原作プレゼンがしやすい枠を定着させていくといいんじゃないかと思うわ。
レビュワーや読者も「もっと長く読みたかった」みたいなことばかりいわないようにね。もうそれは「古い」感覚だよ。長いのは長いのに合ったモノがある。本作これが3巻4巻になったのみたいか?それなら作者がカバーめくった表紙にあるように兄妹の別の冒険のほうがいいやろ。


posted by すけきょう at 19:02| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月15日

どこか遠くの話をしよう 下 須藤 真澄(KADOKAWA ビームコミックス)



もっとかかるかと思ったら案外と早く出ました。上下巻完結。
南米高地の小さな村。見知らぬ男が迷い込む。言葉もわからないし自分が誰かもわからない。ただ、チロという娘をはじめとして村の温かいもてなしで言葉を覚え、溶け込んでいく。ところが彼のもちものをみてみると明らかにこの時代じゃないものがある。ってのが上巻。

下巻では彼がなにものかという正体がわかる。これがかなり予想を超えてなおかつドラマチックだった。

そしてそれを受けてラストへの流れもまたよかった。こっちはドラマチックじゃないところが感動的だった。そして基本静かにはじまり静かに終わる。だけど壮大な物語を秘めている。

よかった。


posted by すけきょう at 18:24| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月14日

でぃす×こみ 3 ゆうき まさみ(小学館 ビッグコミックススペシャル)



完結巻。惜しかったようないい引き際だったのか。
兄が描いたBLを応募したら入選しデビューが決まったために、描いたことないBLを毎回描く羽目になったJKマンガ家のドタバタマンガ。
3巻では名作「究極超人あ〜る」の匂いがすごくした。なつかしくも楽しい。

蘭丸しずかってキャラが抜群にいい。ものわかりがよくて知性があるけど図々しいキャラってのがゆうきマンガには定期的に出てくる。というか、知性がないキャラってのがめったにでないんだよね。そこいらがゆうきマンガの最大の特徴じゃないか。主人公に退治されるために理論も知性もへったくれもない悪逆非道なキャラってのはこれまで1回たりとも出てないんじゃないか。彼女がいい意味で、場を適度にかき混ぜる。ゴスロリで惚れっぽい感じだけどビジネスライクに仕事したり妙にライバル意識を持ったり。それこそ、前述のあ〜るでいうと西園寺マリィと大戸島さんごのやりとりのような。

そいでもっていいラストだったしなあ。

次回作は時代物だそうですが、またゆるゆるなのもいつかお願いします。どうも、ゆるゆる一辺倒なのはダメって思ってらっしゃるきらいがあるようで本作もいろいろと微妙な縛りがありますが、もっとゆるいのでいいし、へんに展開しないで、ずっとこいつらだけ描いていたいみたいな感じのがいいっすねえ(それが難しいのかもしれませんが)


posted by すけきょう at 18:56| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月13日

恋文-山本崇一朗短編集- (ゲッサン少年サンデーコミックス)&ロマンチック-山本崇一朗(裏)短編集- (ゲッサン少年サンデーコミックス) 山本 崇一朗(小学館)





「からかい上手の高木さん」がアニメ化になり、関連スピンオフが2つはじまってて、新連載もはじまった押しも押されもせぬ大看板の作者の短編集2冊同時発売。
と、この2冊読んでもったいないなあと思った。この2冊の短編がいちいちおもしろいんだもん。でも、いま、忙しくて短編描くヒマないでしょ。もったいない。
「ロマンチック」のほうが初期短編集。そいで「恋文」のほうが最近。
当然のことながら絵の完成度、「高木さん」度は「恋文」のほうが上。じゃあ「ロマンチック」がおもしろくないのかというとこれがまた非常に興味深い。

たとえばロマンチック収録「この夏」。デブでダメな兄と小学生弟。両方ともそれぞれ好きになった女性がいるのでがんばって身体を鍛えて(兄はダイエット)プロポーズしようって話。これ、「からかい上手の高木さん」がこのラストだったら暴動が起こるような。
表題作である「ロマンチック」もいろいろな要素がからまって入っててかなりどうかしてる話。
「スズキと大山」という話の妙にもってまわった展開とか。
それでものちの「ふだつきのキョーコちゃん」における非常に丁寧に丁寧に紡がれる物語の萌芽がみてとれるので最後まで楽しむことができる。また女性が可愛いのはもうそのころからだし。

そして「恋文」では、その「ふだつきのキョーコちゃん」のプロトタイプとなる「まちにまったおとなりさん」がある。
そしてなんていうか自身が資質を見極めて覚悟が決まった感じがするのが「恋文」なんだよね。
表題作では、少年が今日も渡せない恋文を抱えてたらその好きな相手に「**にこれ渡して」ってラブレターを託される話。これベタっちゃベタな話なんだけど、これも「からかい上手の高木さん」の2人のプロトタイプのようなキャラ(中身はだいぶちがう)なので、神山さんの可愛さでいっきに寄り切るという「絵力」が結実するという。
そして2冊の中でももっともどうかしている「ネコのオッサン」という話も、「ロマンチック」のときよりどうかしてるし、いろいろな要素は内包されているんだけどスッキリしてる。

そう。この2冊ロマンチックから恋文と通して読むと、新人漫画家が「からかい上手の高木さん」を描いて大成功に至るまでの道がみえてくるんだよね。ここが最大の特徴よ。とくにマンガ家志望は読み込みまくるといいと思う。
ものすごいイキオイで取捨選択され洗練され、氏が自分の武器(可愛い女子他)に開眼してその武器を最大限に効果を発する話をずいずいと描いていく。そして完成度もずいずい上がっていく。そして現時点での「完成形」として「からかい上手の高木さん」へとつながっていく。
ちょいとゲスい表現させてもらうと「売れる」マンガを書くための洗練具合を研究するのにこれ以上ないテキスト2冊ですよ。本気でそう思います。この2冊を教科書としてマンガ学科の教授やってもいいくらいよ。それくらいいろいろなものを得られると思うよ。いろいろなことを語ることができると思うよ。
なおかつもう1回書くけど、初期の「ロマンチック」もおもしろいんだよ。

そして1番おもしろいのは「ロマンチック」の最後にあるらくがきおまけまんがなのよ。だからお忙しいのにムチ打つようなこというのなんだけど、短編もまた描いてほしー。


posted by すけきょう at 21:18| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月10日

水上悟志短編集「放浪世界」 水上 悟志 (マッグガーデン BLADE COMICS)

水上悟志短編集「放浪世界」 (BLADE COMICS)
Posted with Amakuri at 2018.1.10
水上 悟志
マッグガーデン


「戦国妖狐」「惑星のさみだれ」の作者の4冊目の短編集。短編集がすばらしいのはいつものことですが今回のハズレ知らずは恐ろしい。
全5編。帯にもあってホットエントリーになった「虚無をゆく」が半分以上を占めますし、圧巻のひとことですし、ネットで読んだときより感動もましてましたが(読んだときの気分の問題が大きかったのかもしれない)、ほかの4編が素晴らしかった。「虚無をゆく」は1冊の短編集としてしんがりにひかえるすごいトリだってくらいに覚えておいて(そのほうがインパクト強いし)ほかの4編を軽く紹介します。

「竹屋敷姉妹、みやぶられる」が初っ端。これがもっともビビビときましたよ。作者の得意な方向のSF(サイエンス・フィクションも少し不思議も)がないってのがSF(少し不思議)に思えるくらい。でもいい。うわ、最高じゃん!と。
正直、帯に「新たなる金字塔 「虚無をゆく」収録」ってのをみて「うへえ」と思ったんだよな。こういうのばかりなのかしらん?って。それと真逆な感じで。26pのそれぞれの表情が絶品。
えーと、双子の姉妹がみやぶられる話。

正直なところ、これを読んだ瞬間、帯の裏にあった「二本松兄妹と木造峡谷の冒険」を注文したくらいで。

「まつりコネクション」。これはSFな感じで(あ、あと全部SFな感じ)。でも、マクロなSFだよな。小さいものが頭の上に住んでいる話。サングラスアフロ老人がいい味出してたな。

「今更ファンタジー」。これまた水上悟志節とでもいうようなやつ。3つの願いで中学の時に願ったファンタジーの主人公になる妻子持ちの話。妻子にもランプの精がみえて喋ってるのがなんか新鮮だった。「あなた以外には見えないのよ」が定番だったから。

「エニグマバイキング」。これまた水上悟志節。時代妖怪退治短編にグルメ要素アリ。問題などあるわけがないおもしろさ。

ということで途中でわかったのですが、非SFで非壮大なスケールの水上悟志作品である「竹屋敷姉妹、みやぶられる」を絶賛したかったんだねおれは。

でも、全作品通してもまた素晴らしい短編集よ。


posted by すけきょう at 18:44| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月09日

なんでここに先生が!?(3) (ヤンマガKCスペシャル)


女教師と生徒のエロコメ。
本作の最大の特徴は巻ごとにそのキャラ2人が総入れ替えになること。
とはいえ本作家の最大の特徴はとろけそうにやわらかそうな大きいおっぱい描画にあるのでグラマーなのは変わらないかな。今回もそこはもう堪能堪能。
3巻では幼馴染で姉御肌の色黒体育教師(でも純情)とショタ度激高い少年。
姉御としてマウントを取りたいけど次々と起こるエロアクシデントにテレてしまうってところが「愛で」ポイントっすかね。
ABCのCはやってないだけど、AもBも突発的な不可抗力なアクシデントの名のもとに相当なことまでしてます。きちんと先生はアクメります。
いつ書店にいっても1巻2巻が平置きなので人気なんでしょうな。それはよくわかりますよ。少年のリビドーに直撃でしょうな。ビビビビくるわきっと。
毎巻キャラを入れ替えるって縛りがなかったら飽きたところでしょうが、これのおかげで次はどうなる?って楽しみができますね。雑誌で読んでいるとどうなんだろうな。あとタイプじゃない場合とか。
あ、でもそうか。3巻のキャラはちょいとふたりの関係とかかつてのエピソードとか性格描写とかそういう掘り下げというか性格のアクセントが弱かったかもしれないね。あまり濃くてもなんだけどさ。ここいらのサジ加減もむずかしいんだろうな。



posted by すけきょう at 18:40| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月08日

賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編(16) 福本 伸行(講談社 ヤンマガKCスペシャル)



おー、今回ちょいと長いよな。やっとワンポーカーは決着した。このあとまだ続くそうな。
相変わらず1巻あたりにかける時間が短い。サーッと読み終わる。それはそれでいいし、まあまだギリその値段に見合ったものはあるような気はする。
今回の和也は敵キャラ史上でももっとも深く描かれていたしな。実質ラス前のボスだしな。
しかし、なんていうかなぼんやりとみえている「本スジ」はどうなっていくんだろうな。おれが生きているうちに決着がつくことがあるのだろうかね?
カイジは大金を持って兵藤と対決するってことになるんだろうか。

んま、つきあえるうちにはつきあいます。今度は和也のスピンオフがあったりしてなあ。少年和也みたいの。



posted by すけきょう at 22:35| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月06日

チェイサー 5 コージィ 城倉(小学館 ビッグコミックス)

チェイサー 5 (ビッグコミックス)
Posted with Amakuri at 2018.1.5
コージィ 城倉
小学館

手塚治虫が好きすぎて手塚の足跡をピッタリと追いかける男の話。年1冊ペースで5巻。
5巻は大阪万博の前後。手塚治虫氏がそのキャリアの中でもっともどん底だったころ。
そして一方で追いかけてきた男はジャンプの連載があたってアニメ化も決まりたぶんキャリアにおいてもっとも儲かっている。でも、手塚氏へのあこがれが強すぎて、そのころに描いておられる「暗い」マンガがえらくて、自分のジャンプノリのマンガを「おバカ」と卑下する感じ。
このころ、リアルには知らない。ギリ生まれてないし。おれがモノゴコロつくのは続く6巻での「ブラックジャック」の奇跡的な復活以降なんだよな。
だけど、このときの空気の「萌芽」みたいなものはわかる。やっとわかる時代になった感。正直、西岸良平氏の「三丁目の夕日」はなつかしくもなんともないんだよね。
そしておれの「手塚治虫」像ってのはここまでのキャリア。あとで知ったのもある(手塚治虫全集は大々的に発表されてどこの本屋でもあったしどこでも立ち読みできた時代だから)けど、それらが全部まとまってボーダイな量を描いた天才としてドバーって感じに入り込んでいる。そして藤子不二雄A氏の「まんが道」の神として。

本作の主人公は追いつけば追いつけそうな天才がいつしか神になる姿をおいかけているというどことなく宗教的、どことなく神話的なものすら感じられる。それでいて戦後マンガ史と手塚治虫の生涯も描いているという。生き神様の生涯を追い続けている男。「火の鳥」にそんなのいなかったっけ?

また週刊少年マンガ誌が出揃って、マンガすべての主戦場がそこに移り、以降半世紀近く(今もってことだ)続く血で血を争う戦争もよく描かれているな。マガジンのインテリ路線、ジャンプの専属契約、サンデーの若手の頑張りとか。

あとまあもういいんだけどさ5巻では主人公の奥さんの美人モードはなかったね。


posted by すけきょう at 19:00| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月05日

やわらかな鋭角 1 多田 基生(KADOKAWA it COMICS)

やわらかな鋭角 1 (it COMICS)
Posted with Amakuri at 2017.12.31
多田 基生
KADOKAWA


週刊誌記者が宗教施設に侵入取材。そこはひどいホテル火災で唯一生き延びた少女を教祖として奉っている。
そして記者が取材をしていくうちにいろいろなことが明るみになってくる。
1巻はまだ不気味な雰囲気と進行がメインでストーリーも芯を食ってないけど、この雰囲気が最高。また1巻のヒキがすばらしすぎる。
と、多くは語ることはできない。でも、2巻は買う。2巻だともうちょっと語ることができそう。


posted by すけきょう at 17:43| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月04日

五佰年BOX(2) 宮尾 行巳(講談社 イブニングKC)

五佰年BOX(2) (イブニングKC)
Posted with Amakuri at 2017.12.31
宮尾 行巳
講談社


蔵でみつけた箱。開けたらなかで小さい人たちが営みをしていた。箱の中はどうやら戦国時代のようだ。
そこでふと精巧にできた家を触ろうとして潰す。そうしたら現実の21世紀の世界に変化があった。

と、ドラえもんチックなひみつ道具をシリアスに展開していったらみたいなノリで2巻目。
各キャラもいい感じで展開し、謎が解けると別の謎も生まれるという具合に転がっている。話のゴール設定もいい感じであり、そこに主人公は猛進していっているのもいい。こういうの「どうしたい?」ってぼんやりすることが多いから。

1巻2巻と2冊買って、いっきに読んだんだけど、ちょっとした弱点は、1巻も2巻もヒキが弱いってことかな。あと、物語全体の引っ張る力もちょっと弱い。
基本、地味っちゃ地味な展開ではあるが奇天烈な発想で、これはこの先どうなるんだろうとは思う。


posted by すけきょう at 20:14| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月02日

よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話 いしい さや(講談社 KCデラックス ヤングマガジン)


エホバの証人の王国を信じる母親とともに宗教活動を続けていた子供が描いた実録マンガ。
というと、「カルト村で生まれました」というのを思い出しますが、こっちのほうが閉塞感は強い。どこか呑気でいてまだ全然「抜け」てない「カルト村〜」の作者に比べるとかなり重い。
ずっと「これはおかしいのではないか?」という気持ちを抱えたために、抜け出したあとに今やってる「サタンの行為」とのギャップでおかしくなるとかはやっぱりそうなるよなあとは思う。
抜群のエピソードとしては、ツバメ。奉仕の日(つまりはタイトル通りの宗教勧誘をする日)ちょっと遅れ気味だったのでいそいでクルマで行こうとしたらフロントガラスにツバメがぶつかる。主人公は「まだ生きてるかもしれないから助けよう」という母親は遅れることを気にするが泣いている我が子のために舌打ちしつつも戻ろうとはする。そこに通りがかったおじさんがツバメを拾う。母親はこれ幸いと「あの人が助けてくれるからもう大丈夫」といってしまう。おじさんは横目であいつがやったのかと睨んでいる。それをずっと覚えているということだよな。
(一応書いておくとエホバは人間のための救済にだけ働く宗教で畜生は関係ないってスタンスらしいのでこういうのはどうでもいいらしいです)

あと、邪な心をが入った子供を「正す」ための「やり方」を母親たちが話すシーンもなあ。ベルトがいいとかゴルフのグリップが1番いうこと聞くとか。

争い事を避けるので運動会の応援練習などはなにもできない。選挙も白紙で出す。

そしておじいちゃんの葬式。行くけど焼香も合唱もしないでただ座っている。

そういうことの「おかしい」はやっぱりずっと蓄積されておぼえているんだなあ。そしてそれは一般人といっしょに暮らしてるから余計に際立つことで、そう考えると「カルト村〜」の人は田舎に「こっち側」の人間とばかり暮らしてるからそういうことはなかなか思わないので、ああいうちょっとした選民思想的なことがまだ抜けないんだろうかなあと思ったり。

んまあ、人とは、政治と宗教と好きなひいきのスポーツチームと仕事と給料の話をするなってのがよくわかるね。宗教がとくにタブー中のタブーだね。
このマンガの全部が全部そのままではないけど部分部分で思い当たるところはヤマのようにあります。うむ。こわいこわい。



posted by すけきょう at 17:22| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月01日

ようことよしなに 2 町田 翠(小学館 ビッグコミックス)


富山の田舎のJK2人のダラダラマンガ。
音楽で一発当てようって意識があり、2巻最初から中盤までの雪上ライブが白眉。後半はPVを作る編。ここらへん広がりそうで広がらない狭い人間関係と、暗くて地味な田舎の天気と風景が相変わらず抜群。というかまた別の場所ネタを大量に仕入れたなあ。
もうほぼアングル変えたらおれの店が映るのになあと思ったり。
こういう超地元ネタをからめつつもきちんと田舎JKライフの満喫度合いがわかるのがおもしろいなああ。
あ、そうそう。ヨニーの廃墟おれも犬と入ったことあるわー。実際は窓ガラス割れてないから内部侵入はかなりハードル高いし定期的にメンテの人がいたので中には入れなかったけどな。でも、こういうことだよなあ。


posted by すけきょう at 13:05| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする