2018年03月31日

ものするひと 1 オカヤ イヅミ(KADOKAWA ビームコミックス)

ものするひと 1 (ビームコミックス)
Posted with Amakuri at 2018.3.31
オカヤ イヅミ
KADOKAWA

あまり意識してなかったけど「いのまま」って食エッセイをお書きになられた方だな。最近みたなこういう画風と思ってたらいっしょだったという。
これはオリジナル。
純文学作家の日常を描いたあまり「おこらない」話。ダブルミーニング。あまり事件は「起こらない」し、主人公はあまり「怒らない」ひとだね。

食えないものだから警備員のバイトをする。終わってすぐに帰りの電車でポメラをあけてパチパチキーボードをたたく。
おもしろいのは「たほいや」って言葉遊びをするという企画で異業種の方といっしょに学園祭に出たんだけど、みんな「食えない」からいろいろなことしてるんだよね。マンガ家のひとも作曲家のひとも。

あと「そういう人」となぜか知り合う女性ってのも登場する。マストドンみてると「なんで?」って思うくらい顔が広いヒトがプチ自慢トゥートしてて「なぜに?」と思ったりもするんだよね。
彼女は2巻以降も活躍されるのか。

うん、ポメラがすごく欲しくなるね。だれか買って。小説書くから。
読了するとすっかり夜が明けたけどまだ朝じゃない外の空気を吸い込んだような気持ちになる(ちょっとあてられて文学的に)。
(と、amazonのアフィリエイトを貼ろうとしたらプレミアがついてけっこう高いことになってるのな今)



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2018年03月30日

北陸とらいあんぐる 3 ちさこ(KADOKAWA MFコミックス フラッパーシリーズ)


おー3巻とはすごい。
北陸3県、福井石川富山のJKが上京して女子寮でキャッキャウフフする話。北陸ネタ満載。
というかなりなきわものだったけど3巻の終わりには話が展開するという。まあ、ネタバレしてもいいんだろうけど、3人まとめて生徒会に入ることになるという。なんていうか普通の女子校話としても展開していってるし、それに不自然なところはなかったな。

安定しておもしろい。作者が石川県金沢のひとなのですけど、まんべんなく福井と富山にも愛がむけられていて、なおかつ先輩は新潟のひとという。このまま日本海側網羅ってことになるのもすげえだろうなあ。

ま、富山の子の兄が金沢でデートして金沢カレーにおどろくってあったけど、たぶん、富山県民の過半数以上は金沢カレー食べてると思うんだよねー。どっちかというと石川よりカレー好きが多い県民だからな。金沢カレーチェーンもカレーの市民アルバ以外は県内にまんべんなくあるし、レトルトならアルバもあるしなあ。インドカレーの店も他県に比べても異様に多いはず。なんとなれば街道沿いはラーメン屋とカレー屋は半々くらいじゃないか(それは石川もいっしょか)。


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2018年03月27日

空電ノイズの姫君 (2) 冬目 景(幻冬舎コミックス バーズコミックス)


JKバンドマンガ。有名なギタリストを父に持つちびっこ天才ギタリストと、超歌がうまいけどまだ才能が開花してない黒髪ロング美少女。
ギターはバンドに入って初ライブ。美少女は歌声がもとでちがうバンドの助っ人コーラスに。
丁寧にそれぞれの人を描いてじんわりと話が進んでいく。話がわからなくなることも、各キャラを見失うこともない。テンポがかったるいわけでもないけど、やっぱり独特の時間が過ぎていくなあと。基本、これはおれの好みの時間ではないので、すごいファンということにはならないんだけど、本作は好きなので終わりまで見守りたいなとは思う。
んま、早く、この2人でバンドやれとは思いますわ。


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2018年03月26日

ハイスコアガール(8) 押切蓮介(スクウェア・エニックス ビッグガンガンコミックススーパー)


8巻です。そしてアニメ化です。めでたいです。
6巻から2年ぶりに復帰です。いろいろあって。ただ、そのいろいろあってからの復帰でずいぶんと恋愛寄りになっていったんですよね。そりゃまあ主人公らは成長しているし今は盛りまくりの高校生だからしょうがないところもあるんですけど。

ヒロインと恋敵のタイマンが8巻のメインだったけど、アレっすよね。無口クールで表情とゲーム内の分身の動きで感情を表すってタイプなんだけど、高校生となるとその違和感がハンパねえなとは思うようになりました。そのままの性格でいながら年相応に盛ってるし。
アニメでヒロインの声の人いるのか?って感じはする(ムフーとかあるからいるんだろうけど)。

かわいいけど、リアリティがどんどんはがれていく。それはもうしょうがないっていえばしょうがないんだけどね。20代ばかりなのに「おまえらなんだ」ってマンガとかもあるしな(これもゲーム関係あるマンガ)。

しかも、そういうのでありながら、部屋に主人公を呼んでふたりでゲーム三昧のちに寝るとか謎の行動をとったりする。しかも、これがマンガの魔力なのか変な存在感もあるんだよね。とくに、主人公ひとりにゲームをやらせて寝そべってる彼女の妙なエロさな。

しみじみ不思議なマンガではあるよなあ。ただ、最近「ゲーム」はこじつけすぎのような気がしないでもない。とくに主人公、原付きの免許をとってみたりなんかちょっと「ゲームだけじゃアレなんじゃないか」モードになっているよなあ。あの人生だと高校がゲームバカのピークになるはずなんだけどねー。でも、それになると主人公らしくなさすぎるからね。それならもうちょっとゲームから距離をとればいいのにとも。実際、おれも恋愛脳がピークだったころに流行ってるゲームわからんし。

まあ難しいところっすね。しかし、押切氏のマンガっていつもどこか現実と決定的なところで断絶しているような気はするな。うまくいえないけど。


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2018年03月25日

メランコリア 上 道満 晴明(集英社ヤングジャンプコミックス)


道満晴明先生の新作はオムニバス短編集ですね。連作で徐々にキャラがリンクしていく方式。
ざっくりとした世界を共有しつつそれぞれが読み切り12pのドラマを繰り広げていく。
氏の同様の趣旨としては、キャラがリンクするのが「ヴォイニッチホテル」で短編なのは成年コミックから大量にあるという具合です。
本作は非常に余韻が深いように思った。
わりに突拍子もないネタや話は抑えめで、起承転結をふまえたストーリー重視の短編が多い。そのために従来のアナーキーな道満晴明節を望むファンからは物足りないようだね(amazonレビュー調べ)。

・女子高生3人を殺すために森のなかに連れて行く殺し屋の話とか。
・治験薬のバイトの話とか。
・時間を戻すハンドスピナーを宇宙人からもらった話とか。

どれも重たい余韻が残る。だから次の話にすっと進めない。それが弱点ではあるんだけど、珠玉の作品集ともいえるわけですよ。

下巻も楽しみです。たぶん、もっと複雑につながっていくんでしょうな。あと、あのインスタ映えのポーズ実際に流行るといいな。

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2018年03月24日

平太郎に怖いものはない 前編 スケラッコ(リイド社 torch comics)


「しょうゆさしの食いしん本」と同時発売。
平太郎16歳。ゴンちゃんという美人さんとお好み焼き屋をやってましたが、怪異現象が現れて、それまでの積み重ねで、出ていってしまい、怪異現象がありつつもお好み焼き屋をたんたんと営むという。
で、タイトル通り平太郎は怖くないのです。すべての怪異現象をただ「邪魔くさい」という応対。たとえばテレビの置いてある下にある押入れ(ってはいわんよね)から黒いヒモがあるので引っ張ってみたらそれは髪の毛でクビだけの女が出てきてなめてくる。邪魔くさいからちゃぶ台の脚に髪の毛を結わえ付けると。そういった感じで(表紙にもいますね)。
でも、ゴンちゃんのこと、そしてゴンちゃんに一目惚れした転校生にはココロが穏やかじゃないガラスの十代の平太郎。

おばけが出るけど怖くない。かといって逆にギャグめかしているわけでもない。平太郎のミニマルでシンプルな生活の「邪魔」として存在するという状態。それらをスケラッコさんのさっぱり目でありながらディティールがしっかりしてるイラストレイテッドな絵で描かれているという。
非常に独特。怖がらない人にとっての怪異は「日常」に負けるんだなあと。さすが「盆の国」の人じゃ。

下巻読まないとストーリーとかまだカチッとわからないし、おまけにあるけっこう長めの江戸時代の妖怪実録話が下敷きになってるみたい(古語なんでよう読んでないです。読みたいとは思うけど)。ですので、そういうところの感想は保留。


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2018年03月23日

ゴールデンカムイ 13 野田 サトル(集英社 ヤングジャンプコミックス)


北海道変態殺伐旅も目的の終着点である網走にはいって全キャストが集結して一気呵成のおもしろさ。
それでいながらグルメネタも北海道観光ネタも変態もアクションも全部入り。すごすぎるよな。
正直ここ2巻くらいはちょっとかったるい警報があったんだけどぶっ飛ばしたね。
「おもしろい」しかない驚異の13巻。次巻が素直に待ち遠しい。

余談:アニメ化しますよね。最近、アニメをみては外国人のリアクション動画芸人をみるのが決まりになりつつあるんですが、本作はどのように受け止められるのか楽しみでしょうがありません。意外にこの一瞬先にギャグがあるのかウンチクがあるのか殺伐としたアクションがあるのか予想がつかない感じは外国のモノにはあまりないような気もするんですよね。そんなことねえか。


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2018年03月22日

古見さんは、コミュ症です。 8 オダ トモヒト(小学館 少年サンデーコミックス)


古見さんという才色兼備なのにコミュ症がユカイな仲間とワイワイするマンガ。
8巻は修学旅行という大ネタがありましたが、これがちょっとピーク。本作の最高峰でした。つまり8巻が最高。

これまでも運動会や文化祭などの大ネタがあったし、実に、毎回趣向はこらしてるけど、今回はその仕掛けも含めてすべてが完璧にうまくいってる。

古見さんはコミュ症だから中学のときに修学旅行をサボったのよ。だから不安なのよ。今回も行けるかなあと。そこからもう仕掛けがはじまってるし、今回、いっきに3人も新キャラを導入する。修学旅行編の前に1人、そして古見さんと同じ班になるということで2人。この3人ががっつり芯を食い、修学旅行編の最大貢献を果たす。満を持した感じで温めていたキャラなのかしらね。普通でありながらキャラが立っていてなおかつ美味しいところをもっていくポテンシャルもあるという。
その新キャラメインでありながらもこれまでの準レギュラーも要所要所で美味しいところをとっていき、「修学旅行あるある」をからめつつちゃんと笑いに貢献してるからなあ。
なおかつおれにはあまりありがたくもないけど入浴シーンなんかもあるし(その2pあとに大笑いできるシーンもある)サービスシーンもあちこち満載。

いやもう表紙から終わりのおまけページまですべてあちこちにからみついて「おもしろ」に作用してる。すばらしすぎる。会心の1巻。大ネタイベント編は学園祭が最高と思ってたけど乗り越えたね。


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2018年03月21日

しょうゆさしの食いしん本 スケラッコ(芳文社 芳文社コミックス)


「平太郎に怖いものはない」と同時発売。
作者がしょうゆさしに手足がはえたものとして相方のビッグフットさんと暮らしておられての日々の食エッセイ。自炊。ああ、外食を再現してみようってのが多いかな。
作者がしょうゆさしで、相方ほか家族もジンガイって造形以外はなんていうかすごくオーソドックス。マンガの展開も料理も。
もうちょっと細かくいうと、ちょっとだけハレの日の「料理」なんだよね。自炊というより。
1話は会社員時代に毎朝コンビニでブリトーを買っては食べていたなあと思い出しては自宅でブリトーパーティーをする話(トルティーヤの皮を買うと簡単ね)。
そういう「ちょっとだけ」がミソ。自炊と料理の中間点の豪華な夕食、ちょっと洒落た昼食というライン。これが絶妙にセンスいい。

一昨年あたりがピークで去年はだいぶ陰りをみせはじめたグルメマンガブーム。生き残っているのはかなり食の要素を薄くしほかで補強したものか、キャラがずっと愛されているものか、似たものがない孤高でただただセンスがいいモノとなった気はする。おれは去年かなり意図的に避けていたのでつよく結論は出せませんが。
本作はその最後の。
ピザの生地づくりに熱中したり、ちゃんこ鍋、手巻き寿司パーティー、クリスマスにラザニアとか。みんな「美味しい」が容易に想像つくものを気取らずかといって変にデフォルメせず、美味しそうに簡単に作って、美味しそうに食べるという。かなりスタンダードな作りなのにマンガとしておもしろいのがすげえなあと。

とりあえずブリトーは作ってみたいなあと思いました。


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2018年03月20日

踏切時間(3) 里好 双葉社 アクションコミックス(月刊アクション))


アニメ化とな。これは意外。
踏切で電車が通過するまでのショートストーリーオムニバス。アニメ化で気がついたけど、案外と出てる人が準レギュラー的になっていたのね。

小さくて元気なJKと同級生で大きくと寡黙な男子。雨の日。彼が傘を持ってないから貸してやる。でも、JKがさすと男子高校生の顔に傘があたり、男子が持つと女子高生が全然濡れる。だからJKをおんぶして傘をさすことにする。でも、もう濡れてる男子高校生の背中におぶさるのでパンツまで雨水がしみこんでどうたらこうたら。おまけにちびっこ巨乳だからおっぱいの感触がとか。

高校に入ってゴスロリデビューしてSNSでは名が売れている。そんなある日踏切待ちでぎっくり腰。天を仰ぐポーズで動けなくなる。そんなときに中学校の同級生男子に会う。

多感な時期なので通学路はいっしょだけどLINE上でしか会話しない兄妹が2巻から引き続き登場とか。

エロ、ギャグ、にだいぶ寄せてきて、賑やかに1話をすごすという独自のスタイルが確立したような3巻ではありました。なるほどアニメ化。みれたらみようと思いました。


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2018年03月19日

早乙女選手、ひたかくす 5 水口 尚樹(小学館 ビッグコミックス)


5巻とな。
3巻がそうだったかな。ときおりかったるいんだよねこのマンガ。それが出た感じ。4巻は最高だったので5巻のかったるいのも6巻にむけての布石とは思いたいのだけど。とはいえ、全体的に出たんじゃなくて5巻は最初のほう、4巻の終わりからの引き継ぎと、今度は5巻の終わりのほう。なんかかったるかった。
思うに双方引きの回だわな。

4巻の終わり、ヤエさんが高架下で抱きついてきた。5巻はそこからはじまったけど、なんかその回がしょぼい。そのあとのドキュメンタリー番組の話ももうひとつ歯切れが悪い。
ところが、学園祭は全編最高。その打ち上げの女子会もいいし、弟のスーパーの買い物話もとてもいい。

うーん、冒頭の抱きつくエピソードも、終わりの早乙女選手がサトルに関して隠してることとか、「そんなたいそうなことか?」と思うからなのかもしれないな。いやま本人には重大なことっぽいだろうし、実は物語の根幹に関わることなのかもしれないし、そうだったらスマンかったとあやまるしかないんだけどさ。
わりに3巻くらい、実は軽いフリならもっと昔から引っ張ってきたことだけど、それってどうなの?って思ったりはずっとしてたんだな。

えーと、早乙女ヤエ選手。超ボクシング強くて腹筋が割れているけど中身は超乙女の女の子とボクシングの才能はないけどボクシング愛と早乙女選手愛にあふれてるサトルくんとのラブコメです。ぼくはそのラインでいいんだよ。この話で非サザエさん志向でおもしろおかしく卒業までつづいてほしいなあと。

あと、おれには笑い率が高そうなので早乙女選手の弟のケータの話のスピンオフも連載したらいいんじゃないかと思ったりします。ゴリラのエピソード最高だった。


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2018年03月18日

僕らの蟹工船 小林多喜二『蟹工船』より 唐沢 なをき(KADOKAWA ビームコミックス)



なんかお久しぶりといったらあれだけど。
そしてこうきたかというおどろき。
古典文芸名作「蟹工船」をベースにしたBLってことなのか。ちょっとしたワンアイディアのような気がするけどそれを1冊にまで昇華して、ミュージカル仕立てや少女漫画的にしたりとか、あらゆるアイディアをぶちこんでかなり本格的なBL化(というかBLのパロディ化?)がなされている。女性アシスタントの功績なんだろうか。
劣悪な環境で船内のどこでもうんこくさいのをバラの花が舞っているという表現にしたり、チンチンを蟹のはさみではさんだり。フルーツの男体盛りをやったり。

いやもうノリはまったくもって往年の唐沢なをきマンガ。お久しぶりといったらあれだけどなつかしいわ。そして、BURAIKENではワイルド、さちことねこさまではラブコメ、ヌイグルメンでは特撮俳優の青春ドラマって感じで、本作はかなりBL。実に、唐沢マンガで1番エロティックじゃないんかねえ。

ただ、全体的に落ち着いた感じがあるなあ。往年のノリなのに往年のギラギラはどこかに置いていったような。ネタじゃなくて全体的な雰囲気というか。

でもまあおれは唐沢なをき先生の「こういうの」求めていたんだなあとは思った。よかったです。


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2018年03月17日

六道の悪女たち 8 中村勇志(秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)



まだつづく暴走族一味との戦い。いよいよ芯を食ってるところだけど、まだ終わらないってのが、ややシラケ注意報が自身から発令された感。

謎の陰陽力で悪女が自分に惚れるようになった六道くん。悪女に惚れられ助けられつつも自身のチカラでどんどんのしあがっていく(本人はそんな気がないけど)。
最大の敵と思った暴走族幹部が全員六道のクラスに転校してくる。そして意外にも有効的に文化祭を盛り上げようとした。でもそれはワナだった。
本作においてジョーカーともいえる乱奈さんを人質にとり六道は奪還すべく学校の屋上をひとりひとり幹部をやっつけながら登る。そして屋上にたどり着いたのが8巻と。
久しぶりだったので全部あらすじを書いてみました。

そいでラストファイトのまま引きです。だから次の戦いがいいか悪いかで決まるけど、ちょっとだけなんかかったるかったんだよね8巻。読み直すとそんな不備もないし中だるみもいっさいないけどなんかそういうのちょっと感じた。
ひとつ考えられるのはこれまでより次の巻が出たのが遅かったからなのかなと。

椰子谷さんがおもいのほかカワイかったのが8巻最大のよかったところかな。



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2018年03月16日

金剛寺さんは面倒臭い 1 とよ田 みのる(小学館 ゲッサン少年サンデーコミックス)



最高だ。
金剛寺さんという面倒臭い女の子とつきあうラブコメ。
お相手は心優しい鬼とかいろいろあるけど今のところはあまり鬼は関係ないね。その設定は2巻から本格的に動いていくようだけど。

そして最高だ。

発表する作品すべて名作のとよ田みのる先生ですが本作の最大の特徴はスピード。そしてテンションの高さだね。たぶんとよ田マンガ史上最高のスピードとテンション。
1話で両思いになる。2話で手をつなぐ。3話で親と肉体言語で会話する。そして4話ではなんとケーキを「半分こ」するんだよ!そしてすべての話に笑いと涙がある。これは比喩表現とか大げさにいってるのではなくて、おれは声を出して笑い目から涙を流している。おれの涙腺を決壊させるトリガーはいまや高級羽毛布団より軽いのでアテにはならないんだけどね。笑いは重いぞ。でも笑ってるぞ。

クロックアップ。これまでのとよ田マンガのエッセンスを超圧縮してなおかつスピードアップ化を図ってる。そしてそれは成功してるというか「異様なもの」になっている。それが本作の正体。非常にエクストリームなラブコメの極北をひた走っている。

それでいて1巻はグランドプロローグという。恐ろしすぎる。この先どうなるんだろう?

ひょっとして1巻の新鮮フィーは失われて、魔界+ラブコメと、わりとアベレージのとよ田みのるマンガとして落ち着く可能性はある。
ただ、そこで前記のようなかつてないテンションの高さとスピードが「効いて」くるのではないかというワクワクが止められないのよ。

絶対に2巻のほうがおもしろくなるはずだ。そう思わずにいられない。


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2018年03月15日

さすがの猿飛G (1) 細野不二彦(ヒーローズ ヒーローズコミックス)


さすがの猿飛の現代リメイク。
amazon"忌憚なさすぎて無邪気の域に達してるのが多数"レビューだと当時の「さすがの猿飛」とは別物ってあるので、こういうリメイクマンガの難しさを思うなあ。
おれみたいにデビューからずっと単行本出たらノータイム買いをほぼほぼ続けているものにしてみればこれまでを踏まえて、なおかつ、細野不二彦ギャグセンスを注入し、現代によみがえらせるならこんな感じになるなあとわかりやすくはあった。

成人前のふたりでやや大人になった。時事ネタ、最新テクノロジー、流行り廃りをたっぷり盛り込んでアクションたっぷりの忍者学園モノ。
スマホを駆使する肉丸。VRをかぶっての訓練。パルクール勝負。うむ。「お手本」みたいなアップデート。

こう、リメイクってのは当時のノリのまんまになることはまずなくて、作者の変化による作風芸風の変化ってのは如実にでるけど、そこはそれずっと最前線で突っ走っておられてるわけで問題は「ほとんど」ない。

1コあるんだよね。最大にしてわりと人にとっては致命的といえるようなものが。

本作をはじめて手に取られた方には伺いしれないとは思うのだけど、細野不二彦氏は「美少女」を描くのが最大の武器ではあったんだよね。前も書いたけど、それをいつしか封印というほど大げさではないけど、他の武器を鍛えに鍛えることによって「それだけ」と呼ばれることがないようになった。
リメイクだとどうしても「それ」を求める往年のファンは出てくるし、細野氏も重々わかってると思う。たぶん、近作と比較しても魔子ちゃんの描画の気合の入り方はなみなみならぬものを感じる。ただ、超ぶっちゃけ、「それ」は手放したら二度と手に入らなくなると思うし、リビドーなんかにも如実に関連してくることとは思うのよね。ぶっちゃけ枯れるね。枯れてない人をみたことがない。エロは枯れたと思ったら「盛れ」ばなんとかなるところあるからともかく萌えは本当「期間限定」のスキル。それを自覚されたから細野氏はほかを鍛えだしたのかもしれないけど。

そして正直にいうわ。当時から細野氏をそういうマンガ家として接したことはないんだよね。可愛い女性は「ああカワイイ」と思うよ。でもある種そういう記号みたいな感じで。オッサンみてオッサン、オバハンみてオバハンみたいな。だからおれには最初からそこは問題ないんだ。さすがの猿飛の魔子ちゃんも、グーグーガンモのあゆみちゃんも、ギャラリーフェイクのサラも。ただ、「ごめんあそばせ」の鬼龍院ひな子は別格だけど、それはまた別の話なので省略。

肉丸の眉毛がキメすぎじゃねえかってのと、が〜まるちょばみたいな脇キャラがいい味出しそうだな。風間くんとかも今後もうちょっと活躍させてほしいとか。


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2018年03月14日

イジらないで、長瀞さん(1) ナナシ(講談社 講談社コミックス)


喉が渇くマンガだわあ。
高校2年美術部のヘタレオタク。ある日、描いていたマンガを1年のヤンキー系女子にみられる。そしてからかわれる。泣いてしまう。それからずっとつきまとわれる。その子が長瀞さん。「ながとろ」さん。一発変換で出るのね。

オビにある「Sデレ」ってのはちがうよな。それなら「からかい上手の高木さん」のほうがよほどSデレだわな。長瀞さんはわかりやすくデレだし、Sな攻撃は自爆しがち。読者はよくわかるしコミックスを読んでる読者は物語終了後の長瀞さんを描き下ろしでみてとることができるので余計にそうだと思うけど、彼女はもう命がけで先輩をからかうというアプローチしては失敗してるのでつまりそれはほぼ求愛行動なのですよね。
この2人のキャラ造形がすごい。そしてその攻防に喉が渇く。攻防というか、おもに長瀞さん内の葛藤という名のひとりの攻防か。これがジャンプ系ラブコメとちがって心理描写を全部モノローグで説明しないところがいいんだな。先輩は基本ヘタレ受け身だから。

先輩くんが少年誌エロコメを読んでるのをみつける。まちがえて巨乳をムニュッとさわるシーンを取り上げて長瀞さん「こういうのしたいんでしょ」って、小さい胸をちらっとみせる。先輩が赤くなりながら本を取り返そうともみ合いになって転ぶ。起き上がったら長瀞さんは先輩の股間をギュッと握ってるという。その次の瞬間の展開や長瀞さんの顔が絶品。

1巻で1番喉が渇いたのは「先輩、泡、残ってますよー」だよなあ。異論はないでしょ。新しいしエロい。あれまた本当にドキドキするよ。やってもらったことある。

両方のキャラ造形やシチュエーションなど、非常にエクストリームな設定になっているので、バランスをとるのに大変だとは思いますが、この「業」を抱えたままいい感じで続いてほしいなと思いますです。


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2018年03月13日

働かないふたり 13 吉田 覚(新潮社 BUNCH COMICS)


まさか1巻を読んでいるときにはこんな素敵なところに連れて行ってもらえるとは夢にも思わなかったよ。
かつて週刊少年サンデーで「ダメおやじ」というマンガがあった。「BARレモンハート」や「減点パパ」の古谷三敏氏のデビュー作で出世作。
ダメなおやじが家族や会社上司にいびられて半殺しになるギャグマンガ。それがあるとき大会社社長の娘だか社長だかを助けたことで人生が一変する。そしてほのぼのマンガにスイッチするんだよな。
つまりそういう感じ。最初からそういう要素はあったけど、近作はもう完全に「いい話」と「ギャグ」の割合が逆転している。

いちおうはニート兄妹のほがらかニートギャグマンガ。
ギャグがかなり奥に引っ込み、増え続ける各キャラで「いい話」がつづくんだよね。
母親の友達の母の息子をさそってインドへ旅行に行く兄のエピソード。あ、その前の秘密基地つくる話からしてそうだな。
新登場でいきなりいい話になってるユキちゃんの母エピソード。

そして戸川さんの一大決心が今回大きいね。
ニート家のお父さんの部下のOLさん。趣味で創作している。あるときニート兄がそこそこやるってきいたのでいっしょに同人を出さないかと持ちかける。兄は気軽に受けてマンガを提供する。それが珠玉すぎて自分の作品がまだまだという事実を突きつけられ落ち込む。それが前巻までで、今回、会社を辞めてその道を目指すことに決めるんですよ。その話がすばらしい。話もそうだけど、いつもクールで感情を殺して戸川さん、そのタガがはずれる瞬間。その表情がすばらしい。

表情でいうと、ニート兄妹のお隣さんでずっと観察していたけどつい知り合ってお友達になった倉木さん。彼女も本当に「いい顔」になった。そしてそういうことが見て取れるのは絵が素晴らしいからにほかならないわけでな。
夜に目が覚めてまだ午前3時。窓から様子を伺うと兄妹はいつものように遊んでいる。じゃあってんで、遊びにいったら、「お風呂入らない?」とゆず湯をオススメされる。そうその日は冬至だった。そしてすっかり落ち着いて兄妹の家でそのまま寝てしまうという話。なにげない2pのショートコミックだけどいいんだよな。奥底からジーンとする。

クリスマスイブの過ごし方もいいね。外で焼きおにぎりと豚汁を食べるクリスマスイブ。

それでいておまけ(ポスター)がついて500円という良心的にもほどがある価格。

最高なのでゆっくりでいいから揃えてくださいよ。ガッと買って一気に読むってもんじゃないです。


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2018年03月12日

少女終末旅行 6 つくみず(新潮社 BUNCH COMICS)

少女終末旅行 6 (BUNCH COMICS)
Posted with Amakuri at 2018.3.10
つくみず
新潮社

最終巻。ゆっくりと日常は終末に飲み込まれ、旅行も終末に飲み込まれていくのね。フェイドアウトな終わり方。
いやもうこうなってしまったらこうなるしかないっては思うけど、次の瞬間次の瞬間って奇跡を待ちながらページをめくったなあ。

本を燃やし、日記を燃やし、暖をとりながら生き延びていくってシーンが圧巻でした。それこそ、文明が崩壊し、それでも生き物として生きていくという地球全体の流れをダイジェストで演じてるサマに。

読んでいるとゆっくりとココロに雪が降り積もる感じ。そして終わる。近年ない印象に残る最終巻ではありました。いいもの読ませていただいてありがとうございます。



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2018年03月11日

こちら、あたためますか? 今井 大輔(実業之日本社リュエルコミックス)


ほぼ同時期発売の「セツナフリック」というスマホ以降のネット社会の短編オムニバスがよかったのでコレも買いました。値段が高くて版型も大きいのでやや躊躇もしました。
ローソンが舞台でのコンビニ内の人と人のふれあいを描いた短編連作集。
1話は毎日来ている疲れた顔のOLさん。気になってたバイト君がある日「今回おごりますよ」と勇気を出していってみる。OLさんはぼけーっとした顔して「はあ、どうも」といなくなる。バイト君は自己嫌悪にさいなまれる。やべえ、キモいからってもうこなくなるかなって。でも、OLさんは次の日にもきて「昨日はありがとうございました」とあいさつ。
2話はそのOLさん視点からこの物語がはじまる。OLさんはあのときどう思っていたのか?って。

こういう感じで続いていきます。毎回、店員と客でもないですが、コンビニが舞台です。交互視点ですね。

それでいてコンビニ強盗が現れたり、宇宙人や海外セレブが来店するとか、突飛な展開はないですが、市井の人々がそれぞれコンビニでひとのやさしさにふれてほっと自分を取り戻す的な。

最近、ほんとなんでも泣くんで自分が信用ならないんですけどこれも感動しますね。毎話じーんとくるし、このとき相手はこう考えていたのかってわかるのも新鮮。

ただまあ高いかな。そして最近、油断すると2ヶ月後くらいにもうキンドルで半額だったりするんだよね。そういうことやってると「安くなるかも」って紙の本に手が出なくなるし、手が出なくなって買わないまま出てることが忘れて、キンドルでやすかったことをあとで知ったりして、本格的にじゃあ買うのやーめたってなるのでおれにはすごい悪手と思うのだけどみなさんはどうでしょう? ものすげえぶっちゃけると「やれるかも委員会」。紙の本発売して、電子版発売して、すぐに半額になったり分冊売になって「なんだかなー」って。

本作は内容自体は丁寧に作られていていいものでした。


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2018年03月10日

1日外出録ハンチョウ(3) 上原 求, 新井 和也, 福本 伸行(講談社 ヤンマガKCスペシャル)

1日外出録ハンチョウ(3) (ヤンマガKCスペシャル)
Posted with Amakuri at 2018.3.6
上原 求, 新井 和也, 福本 伸行
講談社


借金の肩代わりに地下深くの炭鉱で働かされているハンチョウ。ただ、裏賭博で荒稼ぎしては地上での1日外出許可をもらう。その1日の遊びっぷりを観察するという、カイジシリーズのキャラのスピンオフ。

1巻で主なパターンが出尽くした。基本は外に出て休日に美味しいものを食べたり1日を遊ぶ。とくに1話に顕著。朝の立ち食いそば屋。これから会社に行く前にそばを流し込んでいるサラリーマンを横目にゆうゆうと酒を飲み天ぷらを食べている。そしてまわりに羨ましがられる。そういう感じで休日を楽しむ。

2巻は妙にマンネリ感があったのよね。いま読み直すとまた意見がちがうかもしれないけど、もともとのしばりが同スピンオフの「トネガワ」よりもキツイのでバリエーションのためのバリエーションのような感じになっていてそれがちょっとシラケるところがあった。

3巻はそんなことはなかったな。それぞれの話が珠玉でな。

スーパー銭湯を満喫する回からはじまり、高級料理店で鯖の塩焼きを食べ、名古屋に行き、今回の白眉である、友達の家に泊まってダラダラするという禁断の技まで使用する。

そのどれも非常によくできていた。ハンチョウ一味もエンジョイしまくり。

そしてこのチキンレースは最後どうなるんだろうと思う。

オチはわかってるよね。カイジに登場してカイジにコテンパンにやられるんだから。そうじゃなくて、休みの度に1日思いきり遊ぶ。で、だいたい1話読み切り。ネタにはアルアルかウンチクを盛り込む。非常にしばりがきついわりにもう1回同じことができない。構造は真似できるけど、たとえば、もう1回スーパー銭湯に行く場合はかなり思い切ったネタをぶっこまないといけない。
たとえば、3巻の最後は地下の炭鉱での年越しの様子だったけど、それが地上でのハンチョウ流年越しってパターンはあるかもしれない。でも、それでも苦しい気はする。

このクビの締まり方はほかのどの作品より厳しいような気がするんだよな。

あとこのスピンオフの新しいのは、ハンチョウだったりトネガワだったり、もう本編には登場しないし、脇役だったから設定もいろいろと固まってないってのがありますよね。だからいろいろな設定が「後のせ」できる。たとえばレイラを熱唱したりとか。


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2018年03月09日

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 4 武田一義, 平塚柾緒(太平洋戦争研究会)(白泉社 ヤングアニマルコミックス)

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 4 (ヤングアニマルコミックス)
Posted with Amakuri at 2018.3.6
武田一義, 平塚柾緒(太平洋戦争研究会)
白泉社

重松清氏のオビがすばらしいのよ。

『僕は、この島にいる彼らがたどる運命を知っている。なのに「奇跡」を望みながら頁をめくってしまう。それが、作品の力なのだ。』

このすばらしい紹介に負けない素晴らしさ。

ペリリュー島の日本軍は玉砕した。でも主人公らの苦難はまだつづく4巻。
そこに死がある世界。米兵だけじゃなく誰からもどこからでも死が訪れる。そこに意志強く立ち向かうわけでもなくただただ翻弄されてそこそこの「いのちたいせつに」だけで切り抜けている主人公といったおもむきで。あ、でも、今回能動的なシーンが多かったか。

しかし、ニーナとケヴィンってペリリュー島の先住民の子供らのエピソードはなんかしらんけどとりわけココロが震えた。

まだつづくみたいね。どうなるんだろう。主要キャラ(っても3人か)は生き残ってほしいとは思うんだわ。


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2018年03月08日

鬼滅の刃 10 吾峠 呼世晴(集英社ジャンプコミックス)


「ワールドトリガー」が好きなお嬢様がネットで「じゃあコレも気にいるかもよ」とオススメされたのが本作で、3巻まで買って読んでおもしろかったので残り9巻までいっきに買って、おれも追従して読んだらとまらなくて10巻はおれが買うなんてことになったのでした。

舞台は大正時代。家族を鬼に惨殺され、唯一残った妹は鬼になっていた。妹を鬼から戻すために鬼を討伐する非合法の組織に入隊する。あとは鬼一味とバトルバトルと。
んま、ポトチャリコミック名物のざっくりあらすじだとこんな感じ。

3巻までがもうセンスの塊でね。以降もすごいんだけど、絵やらネームやら構成やら全部の「若い」ところを有り余る独特のセンスで押さえつけて疾走してるのにやられてね。
ややこしいアクションなんかもわかりやすく描くという才能も配慮もあるけどそれよりも炸裂するセンスが大きい。

それは10巻のいまでも健在ではあるけど、それまでにほかの「若い」ところがどんどん成熟されてきて、何度かのターニングポイントはあるけど、8巻で現在形になって、10巻では吉原遊郭を舞台に花魁に扮してた鬼とバトってる状態です。

8巻からの基本は主人公は2人の同期と3バカ状態で活躍し、組織のトップの戦いをアシストって感じで展開してます。しばらくはこうなる気がします。って予想外に誰かが死ぬかもしれないですが、まあ、もう味方は殺せないだろうとは思うんだけどな。一気に読めば10巻まであっという間ではありますが、たとえば吉原遊郭編にしてもバトるまでのお膳立てがちょっとかったるいところがありますし、突然過去がインサートされたりそこでそのモノローグや展開はちょっと強引じゃないか?と思ったりしますが、それはONE PIECEもそうだからいいのか。

3巻まで。6巻まで、8巻までって、買われていくといいかなと思います。

そいで伊之助だよ。最高だあいつ。山でイノシシに育てられた男でイノシシの顔をいつもかぶってるけど、素顔は美少女と見紛う美少年。ただ、頭の中はゲットワイルド&タフ。8巻は最高の活躍を見せてくれたわ。彼の涙と一緒くらい泣いたわ。
彼のキャラの発想もとはなんだろうなあ。あの刀の意味もわからないし。

メンバー3人とも素でバカなのがまたいいよなあ。主人公なのにだいぶネジがはずれてるし伊之助と同じで山から降りてきた田舎者だからな。もうひとりも女と保身しか考えられないバカだし。それでいて3人とも少年漫画にふさわしい「いいやつ」なんだもんな。

ということで10巻はこれまでの集大成たるおもしろさがありましたね。前記のように3巻くらいまでのセンスですべてを押し切ろうとする感じからはだいぶ離れた、良くも悪くも「ジャンプの看板」的な作品になりかかってます。

ただまあ、ちょっとしたアラとしてなら強さのインフレ化というかバランスの調整が微妙になってきましたね。
鬼のボスがいて圧倒的に強い。その直下の子分があっさり殺されてしまうので恐怖に恐れおののいてそれで支配下においているという設定。
退治するほうはトップがその鬼の直下のボスと五分くらいの腕前。やや負けるくらい?
その差異を埋めるのがバトルマンガの主人公特有の未知のパワーを秘めているかもしれない出生の秘密って感じ。

このインフレ具合に9巻からはアマゾンレビューで「ファンタジー化」したという意見があったわ。全面的に賛成はともかく言い分はわからなくもない。そこいらに関してのちゃんとした解釈も用意しているとは思うんだけどさ。

ただ、おれは本作の「おもしろい」をバトルばかりから得てるわけじゃないしな。だから「殺したか!?」「いいやまだだ」みたいのが続くのは正直かったるい。それもう4回目くらいだし。主人公のピンチに討伐隊のトップが助けに駆けつけるパターンも続いてるしな。それが燃えるのもわかるスーパー黄金パターンってのは重々わかってるけど、作者ならそれを超えるなんか作り出せそうな気もする。11巻以降期待。伊之助は殺さんでくれ。



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2018年03月07日

弓塚いろはは手順が大事! 2 由伊 大輔(集英社 ジャンプコミックス)



結論として、おれはこのマンガが好きだということに気がついた。

才色兼備でお金持ちの子で美人で巨乳の弓塚いろはさん。彼女は完璧超人だけど、それゆえにちょっとボタンのかけちがえが起こるとパニックになってしまう。そのことを主人公が知り、陰ながらフォローしたり助け舟を出しているというラブコメ。

2巻になりお互いに距離を縮め、ラブコメっぽい展開に拍車がかかってはきている。でも、まだどこかギクシャクしてる感じ。

そのギクシャクは実際マンガ全体にいえるところもある。その話を前後編に持っていって2話にまたがっているのにその「取れ高か」と思ったり、とってつけたようにファミレスのバイト設定とかつけくわえたりとか、その手の弱点というか「あら」をみつけるのは簡単。

でもそれでも好きなんだな。

ふたりの恋をただ応援したくなる。作品もキャラも含めて不器用なところが愛しい。そういう感じ。先もずっとそればかりがつづくとどうかと思ったりもするけど現時点ではいいね。


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2018年03月06日

ひなつば 昌原 光一(リイド社)

ひなつば
Posted with Amakuri at 2018.3.1
昌原 光一
リイド社

「まげもん」「人情幕の内」の方による江戸マンガ。長編。1巻完結だけど厚いし読み応え抜群。
今回「おおっ」と思ったのは女性が主役で「かわいい」を押し出しているところかな。

江戸末期。剣術道場の先生の一人娘すずさんの話。

男勝りで剣の腕も上々でいつしか道場の外にはファンの女の子が集まっている状態。そんなとき門弟の伊庭にプロポーズされる。自分の中に「女」はないものと思っていたすずのココロに異変が起こる。

ほがらかな道場エロコメかなと思ったりして読んでました。伊庭が好きだって抱きしめてはお尻をもんでぶん殴られたりしてるし。

ところがそこは江戸マンガのベテラン、ひとすじなわではいかない。後半、夜鷹との出会い、夜鷹を襲う辻斬り、と、話が動いていくとけっこうなうねりが起こり、それに「大政奉還」というイベントまでぶっ込んでくる。そう、江戸が終わるわけです。
江戸の終わりと、女性の立場の変化、双方の変化をうまくシンクロしてくるわけです。

登場人物がみんな気持ちのいい人ばかりでなあ。それぞれの後日談、つまり、江戸が終わって、どうなったかってのも含めてとっても気持ちがいい。

とくに実在の女剣士をモデルにした琴さんがとってもいい。もはや自分の涙に信頼性はまったくないんですが、彼女のエピローグには涙が止まらないんだなあこれが。


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2018年03月05日

ハイポジ(3) きら たかし(双葉社 アクションコミックス)


46歳のおっさんが16歳の自分にタイムスリップする話。
これがいつもの「赤灯えれじい」とか「ケッチン」のノリで進行していくのに多少のかったるさを覚えてきた。
高校のときに知り合った嫁さんも若い、そしてずっと気になっていた美少女とはお近づきになる。なんか知らんけどセックスにも恵まれてる。でも、基本それら含めて「日常」ってことで前の16歳のときよりはだいぶリア充ではあるけど、それも含めて「日常」で淡々とすぎる。
タイムスリップして若くなるってかなりな非日常のマンガにおいてびっくりするくらいなつかしの昭和の日常なんだよ。
そりゃああるあるだしなつかしいけど、もうちょっとテンポアップしてもいいんじゃないかと思わなくもないけど、それをやりすぎるときらたかしのノリが損なわれるかね。
淡々とリプレイをするってパターンもありそうでないからな。それを狙ってるのかしら。

それはそれとして「(現状ではない)なにか」ほしくはある。これが書きたいことなんだといわれるとこちらはもう意見はないけど。


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2018年03月03日

スナックバス江 1 フォビドゥン澁川(集英社 ヤングジャンプコミックス)


なんとなく評判なので買ってみました。
1番読んで誤解してたのは、「バス江」って単純に「場末」とかけていたってことだね。ブラックバスのバスとかにかけたちょっと細かいのかと思ってたら。
スナック「バス江」で常連のお客さんとママのバス江さんと明美さんのかけあい漫才的な、コント的な。
これがなんとなく「読めた」感じがしたので手がでなかったんですが、ここでも誤解があって、バス江さんがババア特有ギャグでひっかきまわすって感じかと思ったらメインでまわしてるのは明美さんで、バス江さんはレッツゴー3匹だと長作氏であり、ダチョウ倶楽部であると寺門ジモン氏であり、東京03だと豊本明長氏なんですよね。
それでいてあらゆるネタをぶっこんでくる。パロディ、時事ネタ、力技、流血暴力、脱力、メタ、グロ。ああ、エロはないな。シモネタもかなり薄め。実際のスナックはシモネタばかりなのに。

16話のよびこみくんネタは思わずググったよ。

[【高音質】呼ひ゛込み君 BGM - YouTube]

思った以上に総力戦でその引き出しの多さやテクニックに圧倒される。表紙や雰囲気から想像できる予想を遥かに超えてすばらしかった。

2巻もこのクオリティでネタを繰り出してこられたならもうおれは大ファンかもしれない。


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2018年03月01日

月曜日の友達 2 阿部 共実(小学館 ビッグコミックス)



1巻はあんまりだったんだ。各所で絶賛だったり「このマンガがすごい!」ほかでも入賞(オトコ編で4位)しまくってたけど正直マジでか?と思ってたんだ。
それこそ2巻のオビにある糸井重里さんのコメントの通りなんだよ(裏のほうね)。

小学生だか中学生に大人びたセリフをしゃべられて、なんだか小癪なマンガだと思って読みはじめたのだけど、

これ。まさにこれ。ずっと阿部氏のマンガは買ってる。ノータイムで買ってるので商業出版のもの(同人があるか知らない)は全部持っているはずだけど、それらのこれまでのパターンにあてはめるなら、そういう文学少女の独白で進行する演劇をマンガ化したような感じなのかなと思ってたんだ。
それにしては異様な背景(実写取り込みの精緻なのを経由してのフリーハンド的な、かなりめんどくさいことされてる様子)の書き込みや、やたらとキラキラしてる描写がむしろ不穏ななにかを醸してて、むむむ?これはどっち(のパターン)だ? とは思っていたのよね。

それが2巻で全部吹き飛ばされた。2巻はわりに序盤からずっと涙が止まらないまま最後まで気持ちのいいところに連れて行ってもらえたわ。どっちのパターンでもなかったんだよ。それが最高だった。ココロの底から晴れやかな「おもしろいもの読んだ」というよろこびでいっぱいだ。それがなによりうれしい。

著者の最高傑作で代表作になる。この先、どんな作品を描いてもおれはこれが1位。全2冊なんだし買え&読め。

あ、あらすじいってないな。クラスのそこそこリア充の中1の主人公。物静かな同級生男子とひょんなことで夜の学校で会う。そして月曜の夜に会うことになる話。

あとごめん。ネタバラシになるかな。関係ない話になるかな。よくわからないから折りたたむ。



追記あり
posted by すけきょう at 20:16| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする