2018年05月12日

BEASTARS 8 板垣巴留(秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)



おー、各種漫画賞を総なめにしている系のことを書いてある帯だ。
ズートピアってももはや通じなくなっているくらい昔になったのでわりとワン・アンド・オンリーになってきた、動物の世界のお話。

大きな話が進行しているけどその着地点がわからないので、昼は学園生活。夜は闇市場のある通りの開業医のもとで修行しているハイイロオオカミの主人公と、演劇部の部長だったのがヤクザの親分になってしまったアカシカとの2つのライン。あと、1巻冒頭の学校内で草食獣を食い殺した肉食獣は誰か?ってのか。どのラインもいいですね。ただ、わりあいとその本筋が「ふんわり」しているのでそこいらの着地点は提示してほしいかもしれないし、それがつまりちょっとだけふれていた「ビースターズ」のことをさすならもうちょっとそのネタを繰り返さないと忘れられるぞ。
ハイイロオオカミは元ヤリマンのウサギで、アカシカは肉食獣の中でストリッパーをしているオカピといい仲になったりしてるね。どっちも非処女なのがいいよな。そいでいて通常の少年漫画だとヒロインをつとめそうな、ハイイロオオカミで演劇部で美少女で性格のいい子はだいぶ端役になっている。

個人的にはやっぱり本線に関係のない読み切り作品がいいんだよね。今回はSNSを軸にヒョウとヒツジの友情を。そういうのばかりある短編集をやっぱり買っておこうかしら。

ああで、それを鑑みるに本線の展開ってのは少年チャンピオンに連載していることを意識して、少年マンガ的なハイイロオオカミと、少年チャンピオン的な裏社会のきったはったをアカシカに委ねたのかしらね。だって、前のカタチの「AIの遺伝子」みたいに毎話読みきりの上記のような動物ショートって連載形態も可能だったんだもん。というか、おれが編集ならそうしてた。でも、このような形態にしたのは編集のひらめきだったのかしらね。



posted by すけきょう at 19:13| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする