2018年10月03日

タイニードライブ 2 大石まさる(少年画報社 ヤングキングコミックス)


中2妹と高2姉のほのぼの4コマ。
全然ほのぼのしてないのが特徴。本作はとくにこれまでの作品のような精緻な物語とかを入れ込まなくてもいい分よけいにぶっちぎりでほのぼのしてない。
全力でほのぼのして、全力でドタバタして、全力で精緻でかわいい絵をぶちかまして、全力で毎回趣向を凝らしている。

前も描いてたけど、どうしても「抜け」ない作風なんだよね。それはもう求めるべくもないけどなあ。

右手にガラス瓶が入ってる。爆発する寝癖、地下の自分の部屋が水浸し、アドベンチャーブック、停電で真っ暗、死神に取り憑かれる。

中でも印象的なのは、姉妹で延々とダンスを踊ってるマンガ。ずっと踊ってはいるんだけどこれが展開していくんだよね。ずっとかわいい2人が踊っていればいいのにシンプルに踊ってるの8ページの1ページ2本の4コマで15本(表紙があるから)中2本だけという。縄跳び飛んだり手品しだしたり最終的にドリフのヒゲダンスになるのよね。これが端的に「がんばりすぎ」感をあらわしてるような。
で、古いのかと思うと姉妹はスマホを駆使したりするしなあ。脱出ゲームする回もあるし。

好きなのはVRゲームの話かな。ダンボールで作ったVRっぽいサングラスをかけてVRでリゾート地にいるつもりで暑い家の中で過ごす話とか好きだわ。でも、じゃあ、なんでヒゲダンスなんだお?

と、「**の話いいよね」ってできるのが本作ならではって気がするね。ほかの日常4コマでそんなことできるか?ってえとね。ライブで転んだら縞パンだったってのがせいぜいだろうしな。そこはメリットだよね。たとえば日常でいうと「よつばと!」のカメラを買いに行く話とか、ふーかが失恋をバラされる話とかふっと思い出せるじゃない?そういうの。
そう考えると、個々のエピソードを思い出せるか否かってのはほのぼのマンガにおいてあまり意味がないってことなんだなと。いわれてみれば芳文社のほのぼのアニメで思い出せるエピソードがあるかってことだよな。

それはともかくとして本作はいいね。ちゃんと「かわいい」に1番真摯に取り組んでいるのがいい。パラリと読み返しては「ああかわいい」と読み継げる。この先四半世紀は確実にかわいくいられるよ。完結は残念だけどさっぱり終わらせてるしずっと作品を生み出し続けているのは最高です。



posted by すけきょう at 17:00| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする