2018年12月31日

僕の心のヤバイやつ(1) 桜井 のりお(秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


「みつどもえ」のひとですね。買おうかなと思ってるとマイドーターが買ったので読ませてもらいました。

陰キャ中2病のTHE典型な少年と、陽キャというよりちょっとファニーでストレンジな美少女。雑誌モデルもやってる同級生。
彼女がまぶしくて中2病がまざって殺意をもったりしてたけど、彼女とどんどんお知り合いになっていくわけです。

ドーターいわく「途中から普通のラブコメになる」と不満げだったけど、おれとしてはそれがすごくよかった。

少年少女が少しづつ「知って」いく感じがとてもいい。まあ、陰キャ少年が彼女を「知って」いくんだね。どんどん接触(実際さわるシーンはあまりないけど)していき、彼女に惹かれていく。

あの少女の行動というか動きの感じが福満しげゆきさんを思い出すのよね。影響を感じられるというか。性差云々の話をするのはどうかと思うけど、福満しげゆき氏の描く女性はそれが長年いっしょにいる妻ですら「オンナはわからない」というところがある。そしてそれこそが魅力の多くなんだよな。だけども、本作の作者は女性なんだよな。だからエキセントリックなところには裏付けがあるなあとは思うけどさ。そこのところが非常にうまく描けてる。これまで福満しげゆき氏の独占市場の牙城を崩しにきてるなあって(そんな大げさなものか知らんけど)。
ただ、反面といったらなんだけど、男の方は気持ち悪さとかが足りないかなとも。心根のやさしい少年だしなあ。それでいいとも思うけど。

クライマックになるバスケットボールが顔に当たって鼻血まみれになって以降のエピソードはすごくいい。

2巻からオレが買います。




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野良カメコのピラミッド だよね(KADOKAWA MFC)


最近多いTwitterのTLでみておもしろそうと思って買ったパターン。

コスプレイヤーと非モテのカメラマン(カメコ)のリアルな自虐ギャグという感じで。

奥が深い世界だというのがまず。なるほど、アイドルオタクといっしょで「こういうこと」でもなければ美女と知り合う近づける(それ以上はなにもできないにせよ)という機会はないしって。

その中でも一部のカメラマンは気軽にコスプレイヤーと寝たりするピラミッドの頂上にいるし、そこを目指そうと。

たとえばカメラがどんどんすごくなっていくのは、スマホでとると加工できないからいやがる。きちんとしたカメラでとってレタッチして加工したものじゃないとアップしてほしくない(その結果作り物丸出しの画像があふれるんだけどな)、だからカメラには金がかかる一方。

そしてレイヤーに好かれるために様々なノウハウもある。菓子を配って回ったりSNSに早く投稿して話題にしてもらうために命をかけたり知り合いのレイヤーを作ったりとか。

えげつなくリアルな世界。そういう意味じゃすごく人間が描けてる。

そしてそこにあって上記のようにとてつもない美女と知り合いになれるということな。後半に美少女JKが登場する。彼女がちょっといいんだよな。そのモテないおっさんカメコに近づいてくる。いわゆるBL的な興味からくるような変人。でも美少女。うーむ。なんていうかなおれ内の結論とすると「夢がある」わけよ。そこのところがよかった。キャラとしてもいいし。




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保安官エヴァンスの嘘: ~DEAD OR LOVE~ (6) 栗山 ミヅキ(小学館 少年サンデーコミックス)


モテたい一心で保安官を営んでるけど、モテなくて事件ばかり解決してしまうエヴァンスの話。

すごく正直に書こうか。5巻でもう買うのやめようかなって思ってたんだ。なんか飽きてきて。
で、6巻はすごくよかったからセーフっていいたかったところだけど正直なところそれほどでもなかった。

ここしばらくの巻であった長編がなかった。けっこう本格的なアクションの回。何回かつづく。これは最初は新鮮だったけど本格的にアクションすぎて逆に飽きるという現象が起こったなあと思ってた。
6巻では残り1/5ほどはエヴァンスの偽物編があったけどこれはかなりいい感じにほどよいギャグを織り交ぜてあった。ギャグもキレがあったし。その前の単発ネタもよかったしな。

もうちょっとギャグにステ振りしたほうがいいんかなーとは思った。あともっとオークレイ出さないとダメだな。ほぼレギュラー化してたけど。あともうじれったいからつきあえよ。あのふたりつきあいはじめたとしても話は続けられると思うんだけどな。

7巻は買います(多分)



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パンダ探偵社 1 澤江ポンプ(リイド社 torch comics)

パンダ探偵社 1 (torch comics)
Posted with Amakuri at 2018.12.30
澤江ポンプ
リイド社

こうサブカル特有のスカしたマンガのようでいて、実は王道も王道のストーリー。それでいてサブカルのスカしもある。

変身病のある世界。病気にかかるとひとは動物に変身していきついには人間じゃなくなる。

主人公はパンダになる病気にかかる。そこで会社をやめて探偵事務所で働くようになる。そこでの変身病のクライアントの人間模様を描く。5編収録。

1話読み切りでいながら2巻につづくという王道仕様。

すべてが洒脱。ストーリー、キャラ、台詞回し、作画力。それでいて難解ではない。わかりやすさの上に立った洒脱。もっといいかたを変えると、マニアックなようでいてきっちり売れ線にいるというか。そこのところが最高にすごい。

家出娘の調査。彼女は鳥になる病気にかかっている。そこからはじまる1話。

パンダくんと所長との関係。各人の家庭事情、そして「大きなうねり」。なんていうかスキがなさすぎて物語に素直に没頭できる。計算され尽くしてる。

売れるぞ。これは売れるぞ。そしておれはすごい先見の明があったってことにしてほしいです。とてもよかったです。2巻楽しみです。




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ルーザーズ~日本初の週刊青年誌の誕生~(2) 吉本 浩二(双葉社 アクションコミックス)


富山県出身ということもあるし単行本は全部ノータイム買いの作者ではあるんだけど、本作は1巻は買うには買ったけどけっこう寝かせていた。
正直に言うと手塚治虫秘話あたりからの実録シリーズにちょっと飽きがまわってきてたんだな。
ただ、本作はこれまでとはちがう。頭ひとつ突き抜けていた。作者は新しい地平に立っているような快作になっている。

漫画アクションの誕生秘話です。

双葉社が舞台。清水文人氏がモンキー・パンチ氏を見出し、「新しさ」を感じる。そういう時代の移り変わりに合っていると。

2巻ではバロン吉元氏が登場。マンガもそうだけど本人がまた破天荒でおもしろい。
そしていよいよ漫画アクションが始動しはじめるというところ。

本作がこれまでの実録モノと一線を画してるところは、実録でありながら、伝え聞きで描くというより完全なる物語として進行していることだね。現在から振り返っているのではなく各キャラと一緒に時代を歩んでいる。
1966年。藤子不二雄A氏の「まんが道」とはちがう大きな大きな流れ。もっといえば、「まんが道」をカウンターとしての「新しい」を生み出そうとあがいてる人たちの奮闘ですよ。

2巻、バロン吉元氏登場。彼はベレー帽によれよれのカッコに紙袋に原稿をさげた冴えない従来のマンガ家とはちがうというところをみせようと「イキって」ダブルのスーツにサングラス。アタッシュケースに入れた原稿を開いて「さあみてくれ」と渡す。
これまでの編集はその中にあるアメコミを基調とした「新しい」がわからずに突っ返す。それで意気消沈していたけど双葉社の清水氏は「あ、これだな」と。そのシーンに素直に涙が出る。なぜなら評伝でありながらきちんとドラマになってるから。

その後も「アクション」という名付けた意味とか、各編集の熱さとか、キャラが全員イチイチ立っている。全員かっこいい。「新しいものを作る」という情熱で一丸となっている。
それがすごく素直に伝わる。

とくに副編集長がしびれる。

熱いよ。



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マコちゃん絵日記(12) うさくん(茜新社 FLOW COMICS)


アニメ化したいのにこのネタはダメだろって考えてしまう意味のわからないおせっかい現象が生まれるのがこの作品なんだよなあ。
もともとはかなり先鋭的なエロマンガ誌で連載されてるアウトもアウトなものだから、そっちの基準でいうとぬるま湯どころか人肌の体温程度なんだけどさ。でも、深夜でもアニメはアウトになりそうなネタが多い。12巻は多かった。

小3のマコちゃんがほがらかにすごす大河マンガです。

12巻冒頭のマンガ家志望の知根ちゃんネタを推してるなあ。オビ裏は全部彼女だし、話と話の間の白紙にいれるイラストというかキャッチも彼女だし。いくつかのパターンをまわしているというサザエさんからのおなじみのやつだけど、たぶん、今後は知根ちゃんのマンガ道ネタも含まれそうだな。

マゲ天、でこぴん対決、ハンハンベア島、小次郎親衛隊などなど。12巻では1番好きな長豪近先生エピソードがうれしかった。あとは、PMSのネタとかセイラちゃんの母親のネタなんかはうれしいところ。

なんのかんの毎巻楽しいけど、リアル小学生読者(もっといえばその保護者)にはばれないでほしいなとは思ったりするな。






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ゴールデンカムイ 16 野田サトル(集英社 ヤングジャンプコミックスDIGITAL)


アニメは2期が最高のクリフハンガーで終わる。外人さんの反応動画がおもしろかったなあ。ちょうど網走監獄編のクライマックスでさ。そりゃあ止めるならあそこが最高だよな。作画声優展開演出OPもEDもすべてがよかったし。
そこにきて負けずに最新刊がおもしろい。

16巻は各キャラシャッフルのすえに樺太を舞台に追跡劇。アシリパちゃんを追い探す杉元一行。行き着いたサーカスで話題になることでアシリパちゃんにみつけてもらおう作戦でサーカスをやるの巻。

これが史上最高に笑えたなあ。あらゆるギャグをぶっこんでくるけど、基本は変顔ってのがまたすごいな。

ただ、この物語の着地点がわからなくなってきたし、わりかしパターンが確立してきたなあと。そこいらもわかってる作者だろうし、またザクザク展開していきそうだよな。
してみると、作者はちょっとせっかちなところあるよね。ストーリーをグイグイ引っ張っていくことと、読者が飽きることをすごく嫌ってそう。それはすばらしいことなんですけどね。


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2018年12月25日

3月のライオン 14 羽海野チカ(白泉社 ヤングアニマルコミックス)


読後「おう、さすがだなあ」と満腹気分でいたら、あにはからずやアマゾンのレビューじゃ大炎上。

なんでも「将棋マンガじゃない」「ストーリーがいっこも進んでない」「あいつらを出したりするのは同人誌でやれ」とか。

そういうのはそれこそ2巻3巻からそうじゃなかったか?

桐山くんって天才棋士の孤独の魂がさすらう将棋マンガ。

もう彼は「幸せ」になった。美人3姉妹の愛にまみれたために彼は幸せになった。でも、彼の孤独を考えるとこれがやっとスタート地点だったんだよね。で、ここからいろいろとあるんだなと。
彼は守らなければならないものができる。たくさんはげましたりはげまされたりがある。んま、適当な言葉ではないかもしれないけど「しがらみ」ができる。(ネーおくさん、しがらみって「柵」って書くのよ。知ってた?)

それらを得て桐山くんはどうするかと。さりげないけど、魚釣りのシーン。イソメを針につける。3姉妹の誰もできないから平気なふりして無理しながらつける。つまり彼はこれから「こういうこと」をしてあらゆるところでさりげなく守って守られて生きていくをはじめていくわけなんだなと。

そういうふわーっと広がっていくストーリーがゴリゴリのハードな将棋マンガをのぞむ諸兄にはモノ足りないと。

無指向性で広がるストーリーってあるなあと思ったのよ。マイクでもスピーカーでもカメラでもいいんだけど、風船がふくらむイメージでストーリーが展開していく。「このマンガがすごい!」2019のオンナ編で1位だった「メタモルフォーゼの縁側」もそうだけどさ。

広がっていく中でおのおののキャラを描く。彼ら彼女らがなにを考えどう動くか。これって「将棋」だよね?

あと、将棋ネタないっていったけど、後半の将棋職団戦なんてのは全く知らなかったからな。こういうのは広義の上で将棋の話題だしな。へー、ホーと思ってた。

まあ、2行を書いた諸兄の気持ちもわかるけどさ。ガシガシとストーリーをすすめてどうなるもんじゃないしなあ。もう本作は羽海野チカ総力戦みたいな世界だから。まるごとありったけだから。引き出し総ざらいだし。(ネーおくさん、総ざらいのさらいって「浚い」って書くのよ。知ってた?)

14巻読み終えてからの表紙をあらためてみての涙が止まらないのでおれは全肯定。彼女を肯定しろよ。将棋してるのが読みたいならスピンオフの読んでろよ(おれそっちは読んでないけど)。




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2018年12月24日

私のおっとり旦那 木崎アオコ(スクウェア・エニックス ガンガンコミックスpixiv)

私のおっとり旦那 (ガンガンコミックスpixiv)
Posted with Amakuri at 2018.12.23
木崎アオコ
スクウェア・エニックス

Twitterでバズった作品の書籍化。
おっとりした旦那と結婚しておっとりおもしろな日常になったエッセイコミック。

オールカラー150ページ弱で1000円という、ピクシブコミック強気値段。
でも、本書は描き下ろし80pがすばらしいね。それで一気にその値段の価値が生まれた。

出会い、プロポーズ、旦那の家族、初の大喧嘩あたりをたっぷり描き下ろしている。これが圧巻。ファンはもとより、これらでTwitterなんかであった小ネタがぐっと締まった。

作者は特徴としていろいろとネガティブな「お察し」なところをモヤっと描く傾向にあるけど、それはまあ気にしなくていいのかなと思いつつ、「ここを読んでほしい」に注力していけばいいんだな。
なにしろ命を削って紙にまぶして描いている感じがすごい。「愛を!」「愛を!」って。それは求めるほうにも与えるほうにも一生懸命でさ。
本書内で自己分析されてるように、かように作者は思いつめてどんどんと尖って先鋭的になりつつあるその「切っ先」が旦那の「おっとり」で受け止められゆっくり丸められているんだなあと。「おっとり」がいい感じで伝染っている。
ああ素晴らしきかな、「おっとり」力。

いいよ。結婚したくなるよ。




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2018年12月23日

葬送行進曲 ウチヤマ ユージ(講談社 イブニングKC)

葬送行進曲 (イブニングKC)
Posted with Amakuri at 2018.12.20
ウチヤマ ユージ
講談社

新作はノータイムで買ってる作者買いの方。
鳴り物入りで登場して読んでいたWEB雑誌の「コミックDAYS」で連載されておりしばらくは読んでいたけど、まとめて読めばいいかと放置して待っていた。

強盗で懲役にふくして出所したオトコが刑務所でもらった住所をたよりにしていってみたら廃屋でしょうがないと雨宿りしていたらそこには老女が住んでいた。いわゆるゴミ屋敷な。その住人との奇妙な共同生活がはじまる。

非常に邦画的な。それは各作品に共通する。1本のオリジナル脚本の映画をつくるように丁寧に組み立てている。それは今作も健在。

これまでで1番さっぱりとして後味がよろしい話。そしてもう1度読む。あともう1回読む。「さっぱり」の感触が増していく。さっぱりしたマンガなんだよつまりは。
もうちょっと話に踏み込んでいくと、ムショ帰りのオトコはその老女に雇われてゴミ屋敷を整理するわけよ。そうしているうちにいろいろなことがわかってくるわけよ。そういった意味の「さっぱり」でね。なるほどな俗にいう「断捨離」ってこういうことなんだよな。
伊集院光氏がいってた「断捨離はこわい。なぜなら突き詰めると自分も捨てることになるから」と昔のラジオでおっしゃっていたけど、それをちょっと思い出したのよね。
そう、「水清ければ魚棲まず」じゃないけど、ゴミ屋敷がさっぱりすることで見えてくるものは「いいこと」ばかりではない。そういうことも描いている。

それでもさっぱりとした読後感だよ。それでもかなり拡大解釈ではあるがボーイ・ミーツ・ガールなんだよな。いい「出会い」だったんだよ。



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サイケまたしても (14) 福地 翼(小学館 少年サンデーコミックス)



小さな悪魔編終了。そのまま終わるかと思ったらもう1巻あって15巻で最終巻になるそうです。

サイケという異能力を持つ少年。彼は池で溺れることで前の日からやり直すことができる。その能力を使い様々な困難なミッションをクリアしていく。そのうちに異能力の仲間ができて大きな戦いがあってって。
そしてラスボスといえるようなかなりな悪が登場してきた。その決着がついた巻。そしてラストページに大きなネタをぶっこんでくる。というか、次で終わるのか?




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古見さんは、コミュ症です。 (11) オダ トモヒト(小学館 少年サンデーコミックス)


毎度毎度取り上げてはおもしろいおもしろいいうのもワンパターンなんだけど、おもしろいから書きたくなるんだよね。11巻も最高だった。10巻でかなり極まったと思ったけど、11巻もすごかった。

古見さんという容姿端麗頭脳優秀な女性だけどコミュ症なコが友達100人を作るべくいろいろとおもしろおかしくやってるマンガ。

11巻前半は家族旅行に連載内連載的な、ひとりスピンオフ的な、「古見くんはコミュ症」で只野くんの妹無双をかます。これがまた画期的に最高。なにが最高かって、このマンガ史上で1番笑ったわ。「ラァーーーーーーっ!!」な。(これがどう素晴らしいかとうとうと語りたい)

後半は準レギュラー活躍回。10巻からの万場木さんをはじめ。新キャラもいるよ。ただ、万場木さんの活躍エピソードのラストがとくにいい。雨の日2景ということで、古見さんの新しいカサ編(絵に自信がないと描けない大胆なやつ)と、持ってきたカサが壊れて途方にくれた万場木さんに只野くんがカサを貸してくれた話。これが尊い。
貸してくれたカサをさして帰る途中、シャー芯買いに文具屋に。そこでカサを店の軒の傘立てに入れようとして思い直してカサをハンカチでキレイに拭いて中に持ち込むのがとっても尊い。彼女はみかけギャルだけど非常にピュアで優しいんだよな。すばらしいよ。あのシーンとってもいい。古見さんと只野くんの恋の鞘当にするのは惜しいというかもったいないというか、彼女には幸せになってほしいなと。

と、笑ってニヤにしてほろっと(あ、そっちの要素は今回ないか)して大変な11巻でした。そして11巻になるとやっぱり交通整理に苦心するよなあ。新キャラと旧キャラのせめぎあいというか。

11巻の「ラァーーーーーーっ!!」をアニメで絶対にみたいのです。でも、マンガとアニメの尺や流れから考えると2期にならないと見ることができません。そうなるには、かなり大御所のアニメスタジオの有名監督が手がけないと!豪華声優もやらないと! すげえ宣伝で盛り上げないと! だからアニメ化が遅れてるんだよね?そうだといって! アニメ化して! 半端じゃないクオリティのやつで! 今期やってる(あ、やっぱ悪口書いてもしゃあねえか省略)




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2018年12月21日

かっぱのねね子 こうの史代小品集 こうの史代(朝日新聞出版)

かっぱのねね子 こうの史代小品集
Posted with Amakuri at 2018.12.20
こうの史代
朝日新聞出版

未発表作品集ではあるのよ。そういうのいつも購入を考える(読むのも)。答えはシンプルで、おもしろいものがめったにないから。その答えもシンプルで寄せ集めだから。そしてそれこそが未発表作品集だからとループになる。

こうの史代幻の名作がついに書籍化

とまあこういうオビのコピーですよ。

表題作のオールカラーの小学生向けの児童雑誌に連載されていた1回2pの作品。タイトル通りかっぱのねね子が人間社会でドタバタする話。

あとは単発読み切りの4コマ作品。作者の商業デビューは4コマだからね。モーニングのプレゼントコーナーに描いていたイラスト。

これらすべてとっても「こうの史代」と思う。すべての作品にあるどこにも似てない絵(最近はメタモルフォーゼの縁側に多少の影響を見受けられるが)、どこにも似てない独特の「ほのぼの」。全作品にこれは封じ込められている。でも、たとえば、「この世界の片隅に」や「夕凪の街 桜の国」なんかには、ときにはフレーヴァーになってしまう感じ。シリアスのじゃなくても「さんさん録」でも、「長い道」でもそう。100%ではないなあと。

本作はそういう意味じゃ「こうの史代」度が限りなく100%に近いような気がする。あー、エッセンスというかな。だから、本作はこうの史代エッセンスのかなり純度が高いやつだなあと。ま、個人にしちゃあれか。マンガ家としての「こうの史代」の持ち味か。

「こっこさん」の同人誌を中野ブロードウェイにある「タコシェ」でみつけて読んでファンになってからのものとしては「あーこれこれ」って感じはありますね。しかも、もうひとつの大きめの「こうの史代」エッセンスであるところのしっとり編は「かっぱのねね子」にはなくて、ほがらかギャグ100%でそういう意味でもとってもいい。のびのびとしたねね子のはっちゃけぶりをたっぷり堪能できる。のびのび描かれた絵もすばらしい。

あとの4コマも鳥4コマもあるし、かわいい変わった女性が登場する4コマもあるし。たのしい「こうの史代」は満喫できますよ。

またこういう路線で1冊とは思います。いろいろ描きたいものを描いたあとでけっこうです。



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2018年12月19日

勇者たち 浅野 いにお(小学館 裏少年サンデーコミックス)



呪いの物語でループの物語。
RPG的な世界においてラスボスを退治することから話ははじまる。
ところが問題が起こり勇者たちパーティー一同がおかしなことになっていく。
それを1話でループさせる。登場人物が増えて減って変わって。
ほとんどギャグマンガのフォーマットと内容でいて、どんどんとシリアスに、かつバカバカしく展開していく。そのたびにどんな顔して読んでいいのか戸惑う。作者は戸惑わせようと思って描いているんじゃないかとは推測する。それが思う壺なんだろう。

1アイディア(に複合的なアイディアがからみつく)で長編1冊。

これらは全部現在の「浅野いにお」でないと到達できてはいない地点にあるなと。正直これまでの全作品ひっくるめて1番おもしろかった。

しかし、「デデデデ」あるいは「おやすみプンプン」あたりから爆発したキャラ造形力ってのはどこからきたんだろう。
これまでのあくまで架空の、それでもどこか必ず「多め」に接地してたキャラたちはいっそ清々しいほど宙空にいる。それでいて、いや、あるいは、それだからこそ感じるリアリティ。これがマンガだよなと思ったり。おれはマンガのドラえもんの「手触り」を想像できる。メイドインアビスのナナチのモフモフにうっとりできる。
それだよ。





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2018年12月18日

ぼくたちは勉強ができない 9 筒井大志(集英社 ジャンプコミックスDIGITAL)


3人の天才の家庭教師をやる秀才男子のハーレムモノ。アニメ化も決まっております(放映未定だけど)。で、アニメ放映の前に終了するんじゃないかってくらい時期的に押し迫ってるよな。3年で受験ってことのわりにはいろいろな学校行事をはじめいろいろなイベントをはさんできたけどいよいよそんなこといってられなくなるような感じ。
実際問題、ここまでマジメに勉強しているし、今巻ではうるかさんが進路に大きな爆弾がセットされる。これからこういうのが増えていくんだろうな。

と、それ以外は相変わらずの超バランスの巻。登場女性キャラを均等に配するメイン回と均等に登場するオールスター回。くわえて、キスマークに悩んだり、ハンバーグをこねてるとき後ろから邪魔にならないように髪の毛を結うとか。あとキャラ全員にメイドカフェで限定店員させたりとかのシリーズ連載化してるサービスのドキドキシーンもほどよく品を保っていていい感じ。とくに髪を結うのいいね。

よくできてるよなあ。アニメのPVちょっと心配なデキなんだけどこのおもしろい原作をいいアニメにしてやっておくれという気持ちでいっぱいや。

あと基本1回完結って実は相当すごいね。




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2018年12月16日

僕のヒーローアカデミア 21 堀越 耕平(集英社 ジャンプコミックス)


いつごろからはじめたのか検証したいなとは思うけど、本作はずっと単行本1冊において「幕の内弁当」になるように構成されているなあと思った。

たとえば、21巻では、ちょっとネタバレになるけど、構成として、20巻から引き続きの、エンデヴァーのヒーロー人気投票1位になってからの戦い、そのあとの家族とのエピソード、ホークスのエピソード、そして主人公デクのオール・フォー・ワンの記憶、そしてメインディッシュになるA組とB組の演習試合。1戦目のあと2戦目の途中まで。

まあ他所の作品と比較するのもなんだけど「鬼滅の刃」。これは延々2巻とか戦い続けとかになるからな。そこいらの、「もうちょっとこのシーン読みたい」と「このシーン長い」をすごく計算してるなあという発見。それを強く感じたのはヤクザ宅へ女の子奪還するエピソードだったかな。あれは思った以上にコンパクトにまとまっていて感心したもんじゃ。

これが再読性を高めているんだろうなあとは思う。「おもしろさ」とダイレクトに関係があるかは微妙だけど。適度な長さってのは絶対に必要。そして相反するかもしれないけど、短くするのは「まだみたい」というおもしろさを阻害するかもしれないけど長い目で見るとそっちのほうがいいことが多いとは思ったり。

でもって、各エピソードでおのおのメインのキャラがかっこいいんだ。A組B組の対決では、圧倒的に蛙吹梅雨さんがすばらしい。Google日本語入力はいつのまにか「あすいつゆ」で1発変換できるようになっているし。でも久しぶりに大活躍したな。なんたってアニメでやった原作でやってないエピソードでも役にたってなかったもんな。その弱点も克服して(寒さ対策)、大活躍。
で、すばらしいのが、蛙吹梅雨さんの舌に巻き付かれることよね。そりゃああんた高校生だっせ。ヒーロー同士とはいえ同級生女子に舌で全身巻き付かれて拘束されるのはエロいしドキドキするよな。考えてみれば戦ってる透明能力のコもずっと裸ってことだしさ。ヒーローだって思春期の高校生だもんな。

また新規登場が多いB組のキャラが立ってる!そこいらはネタバレにもなるから詳細は書かないけど、B組(プラスあいつ)もいい感じで活躍できるかもしれないな。

ということで安定した幕の内弁当な1冊まるごと大堪能。




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2018年12月15日

終末の惑星 大家(一迅社)

終末の惑星
Posted with Amakuri at 2018.12.7
大家
一迅社


Twitterで作者のnoteをみてピンときて買いました。ビンゴでさ。

大家|note https://note.mu/ksyjkysk

SF短編集。SF特有の情緒のあるウェッティな仕上がりの短編集。そうとうなSFモノだなと。

あらすじもネタバレになるものが多いのでさしさわりのないものでいうと、
月に帰ったかぐや姫の「その後」を描いた「昔々あるところに」
プー太郎に自分の記憶を売らないかと持ち寄られる「思い出機構」
地球に向かって落ちてくる星がある世界の生活「終末の惑星」

など6編。単行本だけ2編描き下ろし。
作者もあとがきで書いてるようにバッドエンドが多いけど、でもそれこそがSFだしってところあるしな。バッドエンドこそSFだよな。(SFSFいうてるけどバカにはしてないんで)

近々すごい長編をモノにされて「どうだ!」って突きつけそうな才能をビンビン感じられます。




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2018年12月14日

ドリフターズ 6 平野耕太(少年画報社 ヤングキングコミックス)


久しぶりですね。死んだ偉人が大挙して異世界に行って戦争をするってマンガ。アニメ化もしましたね。みてないですが(視聴できるとこでやってなかった)。

織田信長率いる「漂流者」軍と謎のひとが率いてる「廃棄物」軍との戦いの巻。あっと驚く偉人が登場してきてああなってこうなってって血湧き肉躍るあれ。終盤涙が止まらないあれ。

おもしろいのは異論ゼロなんだけどスケール感が不思議なんだよな。ものすごい大きいような小さいような。とても規模の大きい合戦なんだけどその感じが弱い。描画ではない、あ、いや、その理由は描画なのかな。「圧」が強いんだよな。筆圧、コマ内の圧縮率、だから逆にコンパクトにみえてしまう。まるで圧縮をかけられてコンパクトになったデータのようじゃ。zip?

もう登場人物敵も味方も全員かっこよすぎるんだよな。ちょっとした歌舞伎のような見栄の決め具合。それぞれのセリフや行動に涙が出てくる。しびれる。なんだろう?歴史上の偉人なんてまったくわからないし興味もないのに。`ここらへんは魔法だよなあ。



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2018年12月13日

刑務所でマンガを教えています。 苑場凌(KADOKAWA MFC)


刑務所でマンガの背景画を教えているマンガ家。どうしてそうなったか、どうやっているのかを描いた実録。
この「どうしてマンガを教えることになったのか」というのが知りたくて買ってみました。

どうしてかは、きちんと描いてある。どのように教えてるかも描いてある。どういう感じのひとが描いてるのかもある。ただ、どういう犯罪をおかしたとかそういう下世話なことない。

マンガ家は実際に背景に使用したマンガを1冊出しているし、現在背景をネットで販売しているそうです。

漫画家本舗
https://mangakahonpo.thebase.in/

これをごらんになるとおわかりのとおりかなり精緻なデキとなっております。写真をベースに線引きしてパソコンで仕上げるというカタチです。

経緯やそこでの身バレしない限りの「生徒」たちの驚異的な上達ぶり、そのためのかなり実践的な背景画のテクニックなど感心。

現在の「劇画」ってこういう絵のことなんだろうなあと。




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異種族レビュアーズ 2 masha(KADOKAWA ドラゴンコミックスエイジ ま 7-1-2)


2巻。どうなったのかとヤキモキしていたけど2巻も好調でよかった。

異世界の風俗嬢のプレイリポートのクロスレビューを発表するマンガ。当然のことながら異種族とのプレイは変わってるわけですよ。あ、でも成年コミックじゃないですよ。プレイよりもプレイ後のリポートがメインですから。
2巻ではマイコニド娘からはじまります。キノコ人間ですね。キノコだけに多様な種族とプレイがあるのが特徴。受付に好みのタイプをみわけられてあてがわれるわけよ。ローションプレイが好きそうだからなめたけちゃんとか、地味な子がすきそうだからぶなしめじとか。

そういうシステムです。

1巻同様、ちょっとできなそうな異種族もいろいろなプレイで対応。たとえば、1巻ではティアプレートって常に炎をまとってる龍?的な女の子が登場するんだけど、彼女とはできないけど、彼女の身体で焼き肉をするって女体盛り的なことをするわけです。

2巻の変化球は産卵ショーっすか。鳥人やリザードなんかが卵を産むところをみるわけです。異世界でもけっこう特殊なプレイに思えるんだけどね。3個産むのは淫乱だから盛り上がるとかよくわからない知識を得たり。

そして、2巻では全員が10点をつける40点満点の店が登場します。どういう店なのか? これには非常に感心したのでぜひ君たちの目でたしかめてほしい。おれもこの店なら10点つけるなきっと。

ガチの純粋サキュバスの店ってのもいいよなー。これまた新鮮な視点で。

とまあ異世界でエロはどうするかってありったけぶっこむ天原氏の天才原作のテイストをきっちりコミカライズする多種多様な亜人の描写もばっちりです。作画もすばらしい。

2018年は世間的(ネット的)にいろいろと女性差別関連の話が盛り上がっていたのでなるべくここはそういうスジの方にみつからないでいつまでもニヤニヤと楽しめるといいなあと思いました(まあ文句のつけようもないとは思うのだけどね。そこはそれ)。




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2018年12月12日

ノラと雑草(1) 真造 圭伍(講談社 モーニング KC)

ノラと雑草(1) (モーニング KC)
Posted with Amakuri at 2018.12.1
真造 圭伍
講談社

気がつくと新作をきっちり押さえ続けている作者になったな。
刑事がJKリフレの摘発にきたときに出会った亡き娘に面影のある少女。彼女と自分が微妙にリンクしてくる。

相変わらずの「今」を切り取った東京の(ってことは日本の)風景。くわえて表情がすごいなと思った。

雨のなかカサもささずに漂ってる少女を発見。思わず追いかける刑事。そして話しかけたら、「泊めてくれませんか?」とくる。
そして次の瞬間、刑事を思い出す。「こいつは敵だ」って。これを表情で描いてる。そのときの目。なるほどタイトルの通りだ。

そのあと陳腐な表現だけど「絵に描いたような」不幸を少女が襲う。ラストのスマホのシーンは唸ったよ。

ただ、この話の先になにがあるんかなあ。それ考えると。あと、率直なところ、マイドーターがこのルートを辿らなくてよかったなあとも。



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2018年12月11日

ハイポジ(5) きら たかし(双葉社 アクションコミックス)


最終巻。アマゾンのレビューで「ぶん投げたラスト」とあったけどそんなことないやろ。
主人公のおっさん、デリヘルを呼んだホテルで火事に巻き込まれて死にかけたと思ったら高校時代にタイムスリップ。
そこで現在結婚している同級生と、そのとき恋い焦がれていた彼女。2回目の高校はだいぶ雰囲気がちがう。それとおっさんの青春である1980年代のバブルにさしかかる時代がを彩ると。

5巻の中盤以降の展開がいいんだ。

いわゆるリプレイものはテーマがいくつかあるけど、本作の場合、パッとしない人生をやり直すってことにポイントをおいて、それに対しての具体的なゴールがなかった。あえていえば、高校で知り合った妻とは別に気になっていた女の子がいたけどそのコとなんとかなるのかなと。でも、「それ」じゃないんだよな。あ、「それ」は含まれて入るけど一部なんだよな。

たとえば、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズにあるような「@@しないと@@が死ぬ」みたいな明確なものはない。それがよくわかるのは中盤以降。

そのメッセージがほぼ同じ世代のおれとしてhど真ん中にハマるんだよな。まあ、ネタバラシになるか微妙だけど、ずばり書くと「人生なるようになる」。その結論への道筋描写がとてもよかった。

だいたい世間のさえないおっさんがどれだけ人生をやり直してもそれはほぼ誤差範囲内ではある。でも、それでもまあまあ人生はいいもんじゃないかと。本来伝えたいだろうそのメッセージはきっちり伝わってますよ。

全5巻完結。よく5chまとめスレなんかでみる「全5巻で完結する名作」ってのにいれてもまあいいんじゃないかと。時間モノとホラーは長ければ長いほど内容がブレておかしくなるとは思うのよね。(いま、某マンガを同じ文量でdisってましたけど消しました)




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2018年12月09日

CITY(6) あらゐ けいいち(講談社 モーニング KC)

CITY(6) (モーニング KC)
Posted with Amakuri at 2018.12.1
あらゐ けいいち
講談社

どんどん純度の高い「かわいい」になってくるな。マンガ全部がかわいい。そしてそれがギャグマンガの生き残る道なんだと思う。
ぶっちゃけかつてあった破壊力のある笑えるギャグというのはスピードも量もそしてそれゆえ相対的に質もネット、SNSのそれには負ける。
それで「萌え」を軸にギャグマンガは発展してきた。
これまでもすべてのギャグマンガにかわいいは内包されてきている。その主従が逆転されたというわけだ。しかも、かなり大幅な逆転だ。
とはいえそうなってけっこう長いよね。

そういうことを「日常」のときから考えている。なぜならそのラインに「萌え」というより「かわいい」で攻めてきている。そこのほうが実は茨の道ではあるよな(作者の特性でもあるんだけどさ

それでいて「CITY」においてかわいいをますます先鋭化させている。日常でのその「対象」をより拡大化してタイトルの通り街の老若男女に分け隔てなく「かわいい」を描こうとする。その「かわいい」を逆に利用する攻めの姿勢。

そう、あらゐ けいいち氏がすごくでクールなのは、主従こそ逆転したけどギャグをあきらめてないことだよ。あきらかにまだ追求している。

たあいえ6巻。意外にパターン化してきたなー。今回のクライマックスは劇団テカリダケの公演か。

6巻は攻めよりも安定の巻だったかなと。



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2018年12月08日

マーチャンダイス 3 大石まさる(少年画報社 ヤングキングコミックス)


完結。火星のアパートのマーチャンダイズの住人たちを描いた群像劇。
舞台が火星でありながら西部劇までいかない1950年代のグッドオールデイズなアメリカン。
住人は一癖ありそうなひとばかり。凄腕の殺し屋。ボニー&クライドなカップルな強盗。サイエンティスト。マッド・サイエンティスト。元宇宙海賊の首領などなど。
それらがオムニバスの1話完結が徐々に収束して、なんつか、大石まさるの「大きい」ほうの話でお馴染みの壮大なオチへとつながるです。

すべてに安心安定でなおかつSでFなロマンも堪能。

今回は人物と表情で魅せるところがステキでござんした。絵も話もどんどん進化してるけど、SでFなところとコメディセンスは変わらないっすねえ。それが悪かろうはずはなく。

たとえば、SでFなところを抜いた非センスオブワンダーな純日常なきらら的な作品を描こうって気はまったくないご様子。それは前作にあたる「タイニィドライブ」での初期の「りんりんD.I.Y」シリーズ的な姉妹のふたり暮らしに「いろいろ」混ぜることからも伺える。吾妻ひでお氏じゃないけど、背中に「SF」ってアザができてるご様子。じゃあおれのいえることはひとつしかない。

次回作を楽しみに待ってます。




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