2019年01月23日

モブ子の恋 4 田村茜 (ノース・スターズ・ピクチャーズ)


モブ子告白されるの巻。
モブのように物語のすみっこにいると自虐していた子にバイト先で好きな人が生まれてそして告白しました。
実にそれだけの巻です。すごくない? 1巻かけて彼と彼女と告白しようと画策してそして、まあ、告白です。成功です。

実にそれだけです。でも、それで1巻をもたせるのすごいぞ。モブ子はもちろん、彼氏も、他登場人物もひとり残らず「いい人」なんだよ。誰もふたりの恋路を邪魔しない。どころか、全員が応援し祝福してくれる。全員がナイスピープル。掛け値なしのナイスピープル。
こうなると実際間が持たない。だけど1巻分「告白しよう」から「告白」まで。

Twitterにあったけどラブストーリーがおもしろいのはいろいろな要因でそれぞれの思いがうまく伝わらないで、その過程を楽しむって。
本作でも「そう」ではあるんだけど、その最たる障害である誰かの横槍が一切ない。ちょっとした偶然みたいなものはあるけど「本番」は邪魔がない。

だからクライマックスもそうだけど、前半の彼氏がモブ子に告白するって親友に伝えた際の「ついに決めたな」ってストレートな言葉と笑顔で祝福する感じ。そこに何回転かしてすごく感動したりする。これまでの裏があったりの鬱展開になれてるとかえってこれが新鮮で衝撃だったり。

デート当日に7pのサイレントでいそいそとモブ子が支度するところを描写する。その感じはかったるさよりも感情移入しきっているのでいっしょにドキドキする。

しかし、モブ子はともかく、同じく彼女いない歴年齢の彼氏が気が利きすぎているとは思う。ただ全部がかなりファンタジーなのでそこだけなんかいってもなと。

そして「次」はどうなるんだ? 生々しい方向(キスとか)にいくか、恋の鞘当てが登場するか。でもなあ。日本のきれいな川でしか棲むことのできない小魚2匹のカップルのようなもんだからなあ。なんか邪魔があったらそのまま死にそうだから、恋の鞘当てとかって感じではないよなあ。また周りが羨むような美男美女ではないしな(たぶん設定だと)。

だから次が楽しみなようなこわいような。



posted by すけきょう at 20:08| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする