2019年02月27日

きつねくんと先生 園田ゆり リブレ


かわいいオブジイヤーだったし、かわいストオブWEBマンガだったのでノータイムで買いますよそりゃあ。

こぎつねが人間に化けて学校に潜り込んでいるのを、もともと怪異の変身を見破る能力のあるヤングイケメン先生がそうとわかりつついっしょにいるというマンガ。

きつねくんが無口で小3でひらがなも書くことができないってな感じですが、かわいいのですべてのことが許せるのです。

かわいーん!かわいーん!ああもう!ああもう!で終わるのです。つーか、先生が1番それだよな。先生という立場からすればあからさまにひいきしてるんだけどまあそこはそれ。きつねくんがそこにいて慕ってくれるのをムゲにできる人間はいないよな。でもって、途中にあるバケガラスとの邂逅がいい。シンプルでさっぱりしてるけどかなり奥深くてわかるストーリーで、理解が深まる、とってもいい隠し味になってる。これができるとできないとがかなり大きい。

あときつねくんがあまり「人間ナイズ」されないサジ加減も絶妙。ここいら非常にむずかしいところで、長くなると、もうちょっと人間にしたほうがまわしやすくなるけど1巻ではちゃんとケモノケモノしたきつねくんが徐々に本当に徐々に人間ナイズされていくのがいいな。メルヘンだけど節度をもっている様子(いろいろひきあいを出して語りたいがガマン)。

[【創作】きつねくんと先生|sonoda_yuri|note]

本格的に連載する前のプレきつねくんだね。これもコミックだといまのきつねくんにリライトされてた。

もともと作者は上のガキがファンで同人を読んでいたりしたのですが、本作、ガツンとくるといいなあ。




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2019年02月25日

王様ランキング 1 、 2 十日 草輔 (KADOKAWA)





一夜にして超話題になった感じのWEBコミックの紙版が発売。1巻2巻同時発売。ただ、本作はもう単行本にして7巻とか?進行してるしずんずん先に進んでる(んだよな?)。

[王様ランキング / 十日草輔(goriemon) - マンガハック | 無料Web漫画が毎日更新]

そしてWEB連載のお約束で1話から9話までが読めてそれ以降は最新話近辺しか読むことができなくなっている。単行本発売前は全部読むことができてだいぶ追いついて読んでいた気がする(が、加齢によりほぼ忘れてる。加齢はこういうとき便利)。9話だと1巻の2/3くらい。

王様ランキングという概念がある中世RPGなファンタジー世界。いい国を統治している王様につける順位っすね。ぶっちゃけ、おれが読んでる60話くらいまではあまり本筋にガツンと絡んでないっすかね。

耳が聞こえずしゃべることのできないボッジ王子の活躍を描いております。カゲという親友との出会い、父(王)の死、王位継承を弟にとられ、そして旅立ちと、波乱万丈に展開していきます。もと絵本で目指してたようで(2巻おまけにそのラフがある)、イラストレイテッドなシンプルそうにみえる絵でいて、多数のキャラが活躍する群像劇ということになっている。「ゲーム・オブ・スローンズ」のように、ヒトvsモンスターというより、人間同士の思惑がうごめく大人なストーリー。

おれの目や感覚によるものかもしれませんが、紙とWEBで読むとずいぶんと印象が変わる。これは本作に限ったことじゃないんですけどね。

大きく違うのは当然のことながら絵ですね。WEBと紙だと入ってくる情報量がちがう。これがWEBマンガと紙マンガのではあるのです。WEBマンガは紙マンガにくらべて情報量が少ない。逆にいうと紙マンガがWEBに移行すると画面がうるさすぎるように感じる。webマンガと紙マンガは実は両立できてないのかな?と思ったりするときはある。そのギャップは近年だいぶうめられてきてはいる。たとえば「中国嫁日記」のように最初から書籍化を目論んでいるものなんかがスタンダードにはなっている。

WEBならではの、紙では許されないであろう、文字のない動きだけを延々と描写したりも多い。

2巻では取り上げようと思ってるけど、天原帝国氏が原作でクール教信者氏が作画をしている「平穏世代の韋駄天達」。この作品は、WEBマンガをリファインしているものであります。このWEBマンガはいまでも読むことができます。
あとがきにはWEBマンガの「自由」を語ったりされてます。

その「自由」を本作からも感じられます。WEBマンガはそれなりの歴史のうちに独自の流れや文化を生み出してはきている。そして本作は商業誌っていうか商業WEBというか、そういうものに掲載されてはいるけど、その流れにはある1本だなとは思う。WEBからでないと出てこなかった。そしてWEBでバズったからこそ紙になったともいえる。それはとてもいいことだ。革命だなあと。

さて内容としてはずっと5巻くらいまではずっとわかってるけど、波乱万丈だしすごいのでずっと買いますよ。




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2019年02月18日

凪のお暇(5)コナリミサト (秋田書店)




精神的なアレからエリートビジネスマンからドロップアウトして心機一転スローライフを実践してる凪さんの奮戦記。
4巻からの反撃からはじまって5巻は新たな挑戦と救いがテーマかと。

隣の美人母子とのドライブ。4巻で知り合ったスナックでの仕事。彼女らスタッフとの交流。それらからの救い。

なかでも本作全体でも屈指「凪、女子会をする」の回。非常に重要なエピソードであり、これまでいくつかあったクライマックスの中でも最大のカタルシスがあったのでは。


スナックの仲間となにもない凪の部屋で飲み会をする。今もしつこくつきまとう元彼が私のことを今も思ってるんじゃなくてコスパがいい風俗として多少の距離はあるけど通っているんだと風俗サイトのもろもろのオプションなどを計算してみんなに告げる。このシーンが自分でも気がついてない彼女の価値観を如実にしている。

これまで一流会社のOLとして「相応しい」ようにすべてを削りながら生きていた。監視され値踏みされ、彼氏や同僚にダメ出しされないかビビりながら取り繕い生きてきた。挙げ句に疲弊し爆発して現在に至る。そして風俗体験もなく、まちがいなく男性経験も少ない彼女が風俗サイトで「1回これくらい」って計算できるのは自分にそれだけの価値があるとの推測によるものですわな。その根拠ってなにかというと、彼氏が気持ちよさそうにしてることなんだよね。彼女自身には価値がないと思いつつも自分の仕事に関しての自信はある。その彼女が風俗嬢と同等の「仕事」ができているから、すなわち、彼が満足してるから彼氏は通うのだと解釈してる。そしてさらにその根拠は恋愛感情じゃなくて身体と技術に満足してそうだからと思ってるあたりの歪み具合。(あるいはセックス自体「そんなもん」と思ってるってラインもあるんだけど)
そもそもコスパでいうならそのシーンで彼氏がGIF画像でさくりと抜くってシーンがある。コスパだけでいうならこれが最強なんだからな。

世の中が要求してるであろう平均の高さとそれになんとか食らいついているという自負がありながらも自信がない凪さん。その相反する価値観がずっとつきまとう。そして他者にも知らずにそういう基準でみていた。彼氏にしてみても会社内でも自慢できる有能だしってちょっと計算高いところがありつつも、自分が愛するのがおこがましいとか複雑。
だからスナックの掃除やもろもろの裏方仕事はママにとっては120点のデキなのに誰にでもできる取るに足らない「雑用」と思ってる。謙遜ではなくてココロの底から思ってる。見下しながら同時に自分もへりくだってるからセーフだろって魂胆なのかね。

そのタイミングで元彼との邂逅。モヤモヤが再発してまた出口のない迷路に向かおうとしたところ、彼女らに笑い飛ばしてもらえることで救われたんですよ。「自分は笑えるおかしなことをしてる」と思い知らされることで救われる。笑われるようなバカな環境にいたと。
5巻までにいろいろと救われてる凪さんではあるけど、この「救い」が1番大きいんじゃないか? この視点をこう描いたことがすばらしい。

あらゆることにこのエピソードが帰結していて、5巻表紙にある仮面のような表情のOL時代の凪さんが、中には微塵もないし、どんどんと認知のゆがみが治っていく感じとか、あらゆるヒトやモノやコトが「救い」というテーマで有機的にからみあっていく。

すばらしいじゃないですか。おれの涙腺はもう探偵ナイトスクープの西田局長ばりにアテにならないですがこのエピソードで凪さん同様に感極まってましたよ。

ここがターニングポイントだったのは、このエピソード以降、ちょっと視点がずれていくことからもわかる。凪さんはいったん「落ち着いた」から。そして「別の凪さん」が登場するから。

もういっこ思ったのは、ここまでもタイミングや相性が悪いのならばやっぱ凪さんと元彼はつきあえない運命なのかなと。全物語の構成上のオキテでありお約束でもあるタイミングの悪さやすれちがいってのは、ラブコメのお約束ではあるけどさ。こうも同じパターンでつづきすぎると最近は鼻白むようになってきた。本作のみがどうってことはないけど、肝心なことをいおうとするタイミングで邪魔が入るとかそういうのね。リアル奥さんがそうだったのよね。やっぱ運命にムリにあらがってた(そんなかっこいいもんじゃないけど)のかと思うこともあるわ。

あと、彼氏気の毒だなあ。こういう計算してるけど、実際、誤解によって逃げられて以降はやってないんだもんな。再会したあとのトラブルのあともGIFで自慰しただけで済ましてるからな。
凪さんも気の毒だけど周りの男たち(もうひとりいる)も気の毒だよなあ。
2巻から引っ張ってる実家の母親との対決がまたクライマックスになるのかしら。

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2019年02月17日

ひとりで飲めるもん!コナリミサト (芳文社)



「凪のお暇」がブレイクしてる(本当にブレイクしてるよ。なあちこちで大プッシュされてる)コナリ先生の最新刊はグルメマンガでした。

超美女の主人公は、外ではバリバリの働く女性。でも、趣味はチェーン外食店でひとり飲み。飲むと頭身が縮まり「なまらうみゃー」とココロで叫んで夢中になって食べるのです。

連載開始が2017年。グルメマンガブームで染められてたくらいのマンガ界(あるいはもうだいぶ下火だっけ)に連載が開始されただけのことはあって、あまたある人気グルメマンガをすごく研究しているね。

働く女性の会社メインのストーリー→だから出先や帰りに外食チェーン→だからひとり飲み。「なまらうみゃー」の決め言葉→頭身が縮むことでかわいさも表現。外食チェーンで飲むというニッチなシバリをつく。実名は出ないけどモデルとなった店はわかりやすく、なおかつ、そのまま食べることより、食べ物を工夫してより美味しく食べたりするという実践的なネタ。たとえば皿うどんを4つのゾーンにわけて食べるとか。しかも、ひとり飲みじゃなくて出先でちょっと飲んで帰るってパターンが多いから、駅のホームにあるカフェでケーキとワインなんて本格的に飲むのとはちがうラインもアリ。逆に居酒屋などと飲酒をメインにしたところはナシ。もちろん牛丼とビールなんてもある。アラサーのOLの腹にちょうどいい感じなのもいいね。小天丼にグラス小ビール。餃子とウーロンハイ。
とどめに、後半からライバルが出現。これがまたいいアクセントに。

非常に上手い。スキがない。グルメマンガとしての完成度が激高い。毎話8pとは思えない充実した内容。

「凪のお暇」の主人公は外食なんかめったにしない内食派(というか自炊派)なのでそのことを考えたら、作者の引き出しの多さがまたいい。それぞれ付け焼き刃じゃない感じあるしなー。

と、なんていうか、グルメマンガブームが去って、別のなんか(異世界とか?)がはじまろうとしてるなか、時代の徒花みたいな感じでグルメマンガの名作がポンと出てくるのはおもしろいねえ。次の世代のゲームハードがでてるときに旧世代の集大成とばかり「これでもくらえ」と名作が届けられたようじゃ。

あと、「凪のお暇」の1巻か2巻にあったあとがきマンガ。作者がアフロになる前の凪さんが好きだったって話。本作の紅さんはちょっとその面影あるね。バリバリのエリートビジネスマン。欠点はない。ただ、「なまらうみゃー」って逃げ道を用意してたので彼女はバーストしなくて済んだのではないかと。

さしあたって餃子の三角食べは真似してみたい。




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2019年02月16日

からかい上手の高木さん 10 山本 崇一朗 (小学館)


お!衝撃の10巻であった。

アニメ化もされ2期も決まった押しも押されぬ横綱ラブコメマンガであり、終わらない永遠の日常を送るはずだった「からかい上手の高木さん」は10巻にして路線変更しました。舞台の小豆島にゾンビが蔓延してというすぐにバレるウソはやめましょう。

隣の席の西片くんが高木さんにからかわれるマンガです。ついさっきまで小学生だった中1のふたりがなんと10巻から中2になりましたよ。「古見さんはコミュ症」も10巻で学年が変わったことですし、小学館のテコ入れは10巻からなのでしょうか。

と、テコを入れる必要のない、永遠の少年少女がからかいからかわれ「甘酸っぺー」となってればいいじゃないと思ってたんだけど、それを止めたわけです。進学したから。
で、中2になったふたりがどう変わったかというと、もったいつけてもしょうがないしネタバレになりますがあっさり書きます。高木さんがわりにラブ方面のアプローチを本格的にしはじめて、西片がそれに直面して考えるようになってきてます。

これは本作ではかなり画期的なことで、さきほども書きましたがちょっと前まで小学生で、小学生感満点だった西片くんが、高木さんの「真意」をまえよりもきちんと知りたくなってきてるんだよ。とくに後半3連発の「釣り」「箱」「呼び方」はちょっと唸ったわ。これまでと同じではいられないって変化の波がじわじわと押し寄せてきて否応なく飲み込まれていく感じ。
おもえば「エイプリルフール」がターニングポイントなのか。エイプリルフールなのに高木さんの策略で西片が「素直」になる日でさあ。完成度が1番高いのもこれじゃないか。

まあ、最高に衝撃だったのは10巻冒頭だったんだけどね。これは素直に「この巻はこれまでとちがうぞ」と。そしてネタバレしたらおもしろくないやつなんで隠しておきます。これの「あ!そういうことか」とわかったときのアハ体験がすごい。

やっぱすごいわ。



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2019年02月15日

やんちゃギャルの安城さん 3 加藤 雄一 (少年画報社)


ギャルの安城さんと、美術部のさえない君とのラブコメ。さえない君がいろいろとドキドキアタックされるという図式。待望の3巻。
エロが入るラブコメ、あるいは、エロそのものでもいいんだけど、ポイントはどういうエロを描いているかってのがあると思う。つまりは形容詞ね。柔らかそうとかいい匂いとかさ。

本作は痩せてはいるんだけど安城さんの体重を感じるんだよね。骨とかも含めて実在する感じがたまらない。

多分にそれはデフォルメに逃げずあくまでデッサンをきっちりとやってる写実的な描画の賜物といえる。その「実在する」安城さんに抱きつかれたりするとそれはもうたまらないわけですよ。また、抱きついたりすり寄ってきたりのスキンシップが多い。その点でのクライマックスは足をくじいた安城さんを保健室から教室までおんぶで運ぶというシーン。「重さ」が非常にうまく描かれている。

マンガにおけるリアリティってのは大事でさ。そいでもってそれぞれがリアリティの出し方ってのがある。それは4コマの小さいコマでも出すことはできるし、見開き見開きでドーンドーンって絵でも当然出すことはできる。それでいて上記のように形容詞ね。「重さ」なんだよね。やせっぽっちでひきしまった身体の安城さんでもやはり「重さ」はあるわけで。そしてそれを描画することでラブがコメになるわけですよ。

表紙の書影でも伺えるけど膝まわりの描画がとくにいいんすよね。中に骨があって肉がついて安城さんになってることがよくわかる。

それでいて丁寧な描画に丁寧なストーリー。今回は学園祭。学園祭は学校の最大のイベントではある。ストーリーで勝負するには弱かったけど、お化け屋敷のメイクの練習を安城さんの顔でするとかさ。スキなのは両手がふさがってる男子に安城さんがポケットに手を入れてカギを取り出すシーンはこれはエロくてあまりみないなと感心したり。
あと、最高に丁寧と思うのはふたりの距離感な。いつまでも、積極女子のエロ攻撃にドギマギするほうが楽だけど、さすがにあんだけもくっつかれるとなれてきているってのがリアルでいい。それにふたりの関係の距離の近さを感じられる。実はあまりエロ系のラブコメで描かれてないところではあるなあ。ボインを押し付けられてドギマギしてるほうがいいからな。

サブキャラをもうちょっと立てたりとかいろいろなアレはあるけどいいマンガだよなあ。




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2019年02月14日

イジらないで、長瀞さん(4)ナナシ (講談社 )


イケイケチームの長瀞(ながとろ)さんと、さえない美術部の男子のイチャイチャラブコメ。

3巻ではこれまでにあったちょっとメンでヘラっぽさがあった長瀞さんがずいぶん普通のヤキモチ焼きのラブコメキャラにマイナーチェンジしたかなと思ってたら4巻では「それはそれで」ということでなんかよくなってきました。
こっちからは大胆アプローチしてドキドキするのがスキだけど、むこうが不意にパーソナルスペースにくると動揺してしまう。あと、同級生ほかが彼氏にちょっかいを出すと狂ったように阻止しだすと。

これね、他作品と比較するのはちょっと反則気味だけど、同月発売の「やんちゃギャルの安城さん」との対比がおもしろいんだよな。

同じイケイケチームの女子に、美術部の男子で、女子が男子にちょっかいかけるって図式。本作と安城さんの3巻に同じく、男子がおんぶして運ぶってシチュがある。これがとてもおもしろいんだよね。
それぞれのキャラもちがうしそもそもの基本シチュにちょっとちがいがあるけど、おんぶしてお互いドキドキはいっしょ。安城さんはより抱きつくことでむこうをテレさせてマウントをとろうとして、長瀞さんもそのラインを目指しつつもテレてしまい、ついには走って逃げてしまうというあたり。これどっちもいいんだよねえ。(もっとも安城さんは足をくじいていたので走って逃げることはできなかったんだけど)

本作はとくに表情に命かけてますよね。どうしてもポーカーフェイスに徹しきれない感じが。猫系でコロコロ表情を変えるかわいらしさ。

本作のおまけにあった本格ストレッチ講座のようなラインになりたいのかしらんとも。




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姫乃ちゃんに恋はまだ早い 1 ゆずチリ (新潮社)


Twitterで知りました。最近ご新規はTwitter(ネットだとこれがダントツ)で知ることが多いです。書店でジャケ買いするのと割合としてはどうだろう。

[姫乃ちゃんに恋はまだ早い - ゆずチリ / 第1話 | くらげバンチ]

おませ小学生の姫乃ちゃんが恋してる隣の男子と「大人」なことをしようとしてうまくいかないみたいなね。

構造としていいところついたなと。ショートラブコメは設定が命みたいなところあります。ませた女の子がなにもわからない男子を振り回す。女の子の大人びた行動とそれをわからない男子と。
福満しげゆき氏の本にあったようにラブコメは両思いになると終了みたいなおきてがありますので、永遠の寸止め設定を作るのがポイントです。本作はそういったところで「その手があっったか」とは思いました。

でもって、本作がおもしろいので実はほかにゆずチリ氏の諸作をあたりましたが、おれにはこれがブレイクになるなとは思います。芯を食った感じ。

やさしい同級生男子はおませな姫乃さんにつられて知らず知らずに大人になっていく感じがまたいいですね。給食で姫乃さんがきらいなグリーンピースが出る。「大人だからグリーンピースは嫌いじゃない、むしろ大好物」なんていったために周りの友達からもたくさんもらって涙目になりながら食べてるのに助け舟を出すのが男子だったりしますよ。で、男子もそんな好きじゃないのでふたりとも「まずー」なんて思いながら我慢して食べるという。いいじゃあーりませんか。

そして本作は後半に出てきた、同級生だけど、中はおこちゃまの男子といっしょの女子が登場してまたぐっとおもしろくなっていきます。彼女を使いすぎたら本末転倒気味にはなりますが彼女も「その手が!」な感じですね。

いいです。次巻も楽しみだしアニメ化は狙ってみよう。



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2019年02月13日

アンダーニンジャ(1)花沢 健吾 (講談社)


「アイアムアヒーロー」に続いての新作ですね。小学館からも同じ連載をして同時発売してるようです。そちらのほうはまだ買ってません。

現代日本でも忍者がいるという設定。底辺ヒエラルキーのボロアパートに住むのが主人公。

うむ、そういや「アイアムアヒーロー」もそうだったな。1巻じゃなにがなんだかわからないんだよな。設定ははっきりしてるけど物語は進まない。アイアムアヒーローよりさらにちょっと遅いかな。期待させるところはあちこちにふりまいてるし、今回はだいぶコメディよりであるしなあ。
学校に潜入するって話が1巻で潜入してないってどうよ? おれが編集だったらちょっと苦言を呈するかもしれんな。
まあでもしばらくは期待。同時発売の「たかが黄昏れ」も押さえてはおこう。



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2019年02月11日

僕のヒーローアカデミア 22 堀越 耕平 (集英社)


A組vsB組の戦い4連戦。ここでいちおう決着か。このコンパクトにまとめるのがすごいんだって。「鬼滅の刃」ほか、バトルマンガを読むたびにつよく思う。すごくストイックに展開をコントロールしている。

各キャラを均等に活かそうという努力もすごい。今回は爆豪がかなりかっこよかった。ファンにはバイブル(神巻)になるくらい。いっぽうで、轟、八百万、飯田、常闇あたりのずっと苦労してるチームはまたちょっと辛酸を嘗めた。とくに轟は天才でしかないのに妙に報われてないのが不憫。

作画もキレキレではあるし、毎回ちがうタイプの戦いをみせてるけど、最近、「空中戦」が多くて、空中戦特有のなにを描いてるのかわからない現象も見受けられるね。「空を飛べる」というのは表現の枠がすごく広がりますが、それゆえになにを描いてるのかわからなくなるなあと。それこそ、ドラゴンボールですらそうだもんなああ。

22巻では蛙吹梅雨さん以来のショックともいえる角取ポニーさんが大活躍してました。なんていうかネタ的なカワイイキャラ。彼女よかったなあ。近作でモブ的なSDキャラに開眼されたのかそういった意味でもかわいさマシマシでいいよなあ。

大局としてはさてそろそろ次の「芯」がみたいの。10月にはアニメがはじまるけど、それといっしょに盛り上がる展開にしていきたいところっすね。



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2019年02月10日

金剛寺さんは面倒臭い 3 とよ田 みのる (小学館)


かなり冒険に出てますね。

「このマンガがすごい!」のオトコ編2位にランキングした作品です。

地獄とつながった現代社会。面倒くさくてかわいい金剛寺さんと鬼の樺山くんのラブコメです。すべてに「ハイ」どころじゃすまないマックスなマシマシなテンションでブチブチと弦を切りながら演奏している感じです。

3巻ではそれをさらに突き抜けた。なにが突き抜けたかというと、もう「先」を描き始めたことだよな。ハッピーなエンディングをもう描いている。結婚して幸せになって末永く生きている主人公を描いてしまった。

ほかにも今後の展開に非常にからみそうな気になる描画が随所にある。

あーと、Dr.スランプにおいて未来にタイムマシンで行くネタで、がっちゃんが2人になるのを当時はわからなかったので描けなかったことを言い訳してたなあ。本作においてはすっかりわかって覚悟しておいて、そういうエンディングがあることを提示しておいて、そこまでにどうなるのか?ってことに興味をおくと。

先がどうなるのか?というのは物語を読み進める上での最大のモチベーションではあるけど、それを前もって提示するのはその楽しみをだいぶ削ることになっている。でも、そうしたってのは勝算があるからなんだろうな。

あともうひとつの読み進むためのモチベーションである「どうしてこうなったのか?」というのもわりに提示されている。3巻で、いろいろ丸裸になったんだよなあ。「なぞ」といえば、3巻で提示されたビジュアルに関しての「どうしてこうなったのか?」ってのがメインだよ。

セルフネタバレ、覚悟のいるやり方だよなあ。すごい。そりゃあ見守るわって。



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2019年02月03日

グヤバノ・ホリデー panpanya (白泉社)


最新作です。新作はいつも話題になりますが、前作は人生でいろいろあった時期だったので買えずじまいでしたが、本作がおもしろかったので前作「二匹目の金魚」もいきなりほしくなりました。それくらいおもしろかった最新作です。

相変わらず日常からほんのちょっとずれた非日常に迷い込む話が秀逸です。そのさじ加減が抜群です。

わかりやすいのが「知らない夏」。散歩してたら、町に流しそうめんが流れていた。半分に切った竹でできた道に水とそうめんが流れていて、それが延々と続いている。「どこまで続いているんだろう?」と追いかける。

日常から非日常がはじまる。こういうマンガは多いですが、本作の特徴は、日常からほんのちょっと非日常に移り、また日常に戻ることが多いことだな。
行ったきりでもないし、もともと非日常でもないし。

ラストを飾る、これまでのその路線の総決算ともいえる大作「芋蔓ワンダーランド」などはすごいスケールなのに戻るからな(ネタバレごめん)。

そいでもって白眉が表題作なのです。なにげなく飲んだグヤバノジュース。グァバではなくグヤバノという果物が存在すると。その美味しさが忘れられずフィリピンまで探しに行くという。そう、紀行エッセイなのです。旅行マンガなのです。

これまでの登場人物と同じ造形(つまり諸作品の主人公は作者?)のキャラがフィリピンという日常に行き、みたこともないグヤバノという果物を食べる。

その視点や内容がまんま、他の創作漫画と同じ、異世界を楽しむ感じでとってもよかった。最高だったし、かなり突き抜けた。

本編もいいし、本編と関係ないネタの「こぼれ話」もとてもよかった。グヤバノもそうだけどバロットも食べてみたいわ。

おもしろかったなー。で、1行目へ。


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