2019年02月15日

やんちゃギャルの安城さん 3 加藤 雄一 (少年画報社)


ギャルの安城さんと、美術部のさえない君とのラブコメ。さえない君がいろいろとドキドキアタックされるという図式。待望の3巻。
エロが入るラブコメ、あるいは、エロそのものでもいいんだけど、ポイントはどういうエロを描いているかってのがあると思う。つまりは形容詞ね。柔らかそうとかいい匂いとかさ。

本作は痩せてはいるんだけど安城さんの体重を感じるんだよね。骨とかも含めて実在する感じがたまらない。

多分にそれはデフォルメに逃げずあくまでデッサンをきっちりとやってる写実的な描画の賜物といえる。その「実在する」安城さんに抱きつかれたりするとそれはもうたまらないわけですよ。また、抱きついたりすり寄ってきたりのスキンシップが多い。その点でのクライマックスは足をくじいた安城さんを保健室から教室までおんぶで運ぶというシーン。「重さ」が非常にうまく描かれている。

マンガにおけるリアリティってのは大事でさ。そいでもってそれぞれがリアリティの出し方ってのがある。それは4コマの小さいコマでも出すことはできるし、見開き見開きでドーンドーンって絵でも当然出すことはできる。それでいて上記のように形容詞ね。「重さ」なんだよね。やせっぽっちでひきしまった身体の安城さんでもやはり「重さ」はあるわけで。そしてそれを描画することでラブがコメになるわけですよ。

表紙の書影でも伺えるけど膝まわりの描画がとくにいいんすよね。中に骨があって肉がついて安城さんになってることがよくわかる。

それでいて丁寧な描画に丁寧なストーリー。今回は学園祭。学園祭は学校の最大のイベントではある。ストーリーで勝負するには弱かったけど、お化け屋敷のメイクの練習を安城さんの顔でするとかさ。スキなのは両手がふさがってる男子に安城さんがポケットに手を入れてカギを取り出すシーンはこれはエロくてあまりみないなと感心したり。
あと、最高に丁寧と思うのはふたりの距離感な。いつまでも、積極女子のエロ攻撃にドギマギするほうが楽だけど、さすがにあんだけもくっつかれるとなれてきているってのがリアルでいい。それにふたりの関係の距離の近さを感じられる。実はあまりエロ系のラブコメで描かれてないところではあるなあ。ボインを押し付けられてドギマギしてるほうがいいからな。

サブキャラをもうちょっと立てたりとかいろいろなアレはあるけどいいマンガだよなあ。




posted by すけきょう at 12:12| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする