2019年02月17日

ひとりで飲めるもん!コナリミサト (芳文社)



「凪のお暇」がブレイクしてる(本当にブレイクしてるよ。なあちこちで大プッシュされてる)コナリ先生の最新刊はグルメマンガでした。

超美女の主人公は、外ではバリバリの働く女性。でも、趣味はチェーン外食店でひとり飲み。飲むと頭身が縮まり「なまらうみゃー」とココロで叫んで夢中になって食べるのです。

連載開始が2017年。グルメマンガブームで染められてたくらいのマンガ界(あるいはもうだいぶ下火だっけ)に連載が開始されただけのことはあって、あまたある人気グルメマンガをすごく研究しているね。

働く女性の会社メインのストーリー→だから出先や帰りに外食チェーン→だからひとり飲み。「なまらうみゃー」の決め言葉→頭身が縮むことでかわいさも表現。外食チェーンで飲むというニッチなシバリをつく。実名は出ないけどモデルとなった店はわかりやすく、なおかつ、そのまま食べることより、食べ物を工夫してより美味しく食べたりするという実践的なネタ。たとえば皿うどんを4つのゾーンにわけて食べるとか。しかも、ひとり飲みじゃなくて出先でちょっと飲んで帰るってパターンが多いから、駅のホームにあるカフェでケーキとワインなんて本格的に飲むのとはちがうラインもアリ。逆に居酒屋などと飲酒をメインにしたところはナシ。もちろん牛丼とビールなんてもある。アラサーのOLの腹にちょうどいい感じなのもいいね。小天丼にグラス小ビール。餃子とウーロンハイ。
とどめに、後半からライバルが出現。これがまたいいアクセントに。

非常に上手い。スキがない。グルメマンガとしての完成度が激高い。毎話8pとは思えない充実した内容。

「凪のお暇」の主人公は外食なんかめったにしない内食派(というか自炊派)なのでそのことを考えたら、作者の引き出しの多さがまたいい。それぞれ付け焼き刃じゃない感じあるしなー。

と、なんていうか、グルメマンガブームが去って、別のなんか(異世界とか?)がはじまろうとしてるなか、時代の徒花みたいな感じでグルメマンガの名作がポンと出てくるのはおもしろいねえ。次の世代のゲームハードがでてるときに旧世代の集大成とばかり「これでもくらえ」と名作が届けられたようじゃ。

あと、「凪のお暇」の1巻か2巻にあったあとがきマンガ。作者がアフロになる前の凪さんが好きだったって話。本作の紅さんはちょっとその面影あるね。バリバリのエリートビジネスマン。欠点はない。ただ、「なまらうみゃー」って逃げ道を用意してたので彼女はバーストしなくて済んだのではないかと。

さしあたって餃子の三角食べは真似してみたい。




posted by すけきょう at 14:02| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする