2019年03月02日

火事場のバカIQ 申 榎本 俊二 (小学館)


伝説のマンガ雑誌「IKKI」に連載してた作品。雑誌休刊から5年経って最終巻が発売されるという伝説の雑誌に連載されてそうな伝説的なエピソードじゃないですか。
IKKIはインパクトあった雑誌だった。最初の1年くらいは買っていた記憶はある。なんだろう、この雑誌が続いていたことが「コミックビーム」や「アックス」などが続いていたくらいのミステリーがあった。そこに榎本俊二氏が連載するのも違和感はないかな。

あるミュージシャン。ハードロックを基本とするバンドではあるがアルバムのたびにいろいろな表現や手法を流行りやそのときの影響により変化させる。テクノだったりラップだったりギター1本だったり全曲提供曲だったり。ファンがついたり離れたりするもそのスタンスは変わらず変え続ける。
そんなミュージシャンがなんの脈絡もなく原点回帰のハードロックアルバムを出す。本作はそんなシリーズのように思える。

榎本俊二氏のモーニング時代というべきか、ゴールデンラッキーからのえの素あたりの作品群を今の経験値と技術と感性で再現してみました。リファインでもリメイクでもカバーでもなくてあくまでオリジナル。

エロ、グロ、シュール、そしてギャグ。どれも「懐かしく」「新しい」。

と、IQ61から様子がちがってくるのがおもしろい。打ち切りが決まって、これまでにあまりみたことのない種類のぶっちゃけ話がはじまるのよね。

なおかつIQ65から描き下ろしがはじまる。破壊衝動とシュールとギャグをぶつけたあとIQ71からの真の最終回というかCDだと1分2分のブランクのあとにはじまる「もあみはよそもの」がシークレットトラックのようにはじまる。それにしては大作だけどな。人を殺さなくなるワクチンをめぐるシリアスSF短編。非常によくできている。

本作とはいわんけど1回くらいテレビアニメ化しないんかなあ。読み切りであった「ジャッキーグー」的なのとか。あるいは、ちょいとぬる目だけど一迅社や芳文社的な女の子ばかりで批判性の弱くてなおかつ持ち味出したやつとかどうでしょう。



posted by すけきょう at 14:17| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする