2019年03月07日

惰性67パーセント 5 紙魚丸 (集英社)



エロくないんだ本作。
NOTリア充の美大生男女2人づつのダラダラライフ。それぞれ、とくにつきあうでなく。ほどよい距離感で。
これまではシモネタがすごく多かったけど、本作は驚くほどその手のが少なかった。

ハラが贅肉だけじゃないてのを証明するためにさわってみろ、あ、いや、男に触らせるわけにはいかない、感触だけでわかれ、ってことでディルドの先に棒をつけてハラをつつけってくらいかな。
酔っ払ったイキオイでラブホに行ったり、カネに目がくらんでコスプレやったりとかもありますが、それらに「エロ」がないんだよな。バカやってる学生ノリが全面に出てエロが薄まるというか。

根本のネタ自体はエロでバカなんだけど、描写にエロさがあまりないと。そしてそれはお上の規制がこわいっていうよりそこをどぎつくする必要がないからかなと。

それがいいんだ。おれはどうも本格的に枯れてきた感じで、マンガのエロがトゥーマッチに感じるようになってきている。ラブコメみたいのは相変わらず好きなんだけど。あれだ、おっさんが、エロDVDよりグラドルのイメージDVDのほうがいいっていってるわけが身にしみてわかった。おっさん、余裕をもってそういってるわけじゃなくてココロからそうだったんだなと。

これからはどうなるんでしょうかね。このままのバランスでいくか、ラブコメのほうにシフトするか、エロ再帰するか。まあどちらでも受け入れるとは思うんですけど。そう、彼らに愛着が湧いているからね。「キャラ惚れ」してるから。

吉澤と西田はやって恋人になってからもそれなりにおもしろくつづけられるような気はするけど、ムリかやっぱり。




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サイケまたしても(15)福地 翼 (小学館)


最終巻。
異能力者同士のバトルマンガです。それぞれ特殊能力がちがうってよくあるタイプの。
カバー折返しのあいさつにあったように、本作自体は14巻できれいに完結してるんですよね。だから長めの最終回その後を1巻まるごとやった感じ。
最終回でウソみたいな大きなミッション、まあ書いてもいいかな、地球を滅亡から救う。1巻で。
これまで登場した各キャラや主要キャラのあれやこれをキレイにゆっくりとほぐしていき、最終決戦に備えるという。

いい最終巻でしたし、通していい作品ではあったなと。ほどよい長さでもあると思いますし。正直、これ以上長かったらリタイヤしていたなとも。だからネパール編からここまでのはもうちょっと磨けたのかなとか。とくにアライグマ(どういうシーンかはいわんけど)がでてきたときは本当に止めようかと思ってた。

ただ、トータルで最終的な感想としてはおもしろかった。次回作も期待しております。



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まどいのよそじー惑いの四十路ー 2 小坂 俊史 (小学館)


40代の男女の「惑い」をテーマとしての読み切りオムニバスショートコミック。2巻。


小坂俊史さんのツイート: "単行本「まどいのよそじ」第2集からもう一編試し読みを。ラストに収録した「クリスマス」8ページ。結婚10年子供なしでクリスマスとの向き合い方が難しくなってきたきよみさん、聖夜にスマホの出会い系で…という話です。… " https://twitter.com/kosaka_s/status/1101450759479058432

最近流行りのマンガ家さん自らのダイレクトマーケティングで貼り付けておられるので堂々と貼ります。

40代の男女が惑うんですよ。小坂マンガらしいあまりみたことない「小事」に惑う。少なくとも黄昏流星群げな「事」ではない。そいでもって大か小かっていったら小かね。

たとえば、上記リンクしたクリスマス。子なしで10年クリスマスを過ごすとどうにもマンネリでネタ不足になる。ケーキもチキンもお互いのプレゼントもトゥーマッチでさ。だから彼女は出会い系に手を出す。そしてどうなったか。


たとえば「初めての雪」。ずっと南国に住んでいて機会がなかったので生まれてはじめてのつもった雪にはしゃぐ。会社の屋上で飛んで走り回って。挙げ句にかまくらを作ったりしたら女性社員にみつかってしまう。

かとおもったら「もう結婚しない」と見切っておひとりさま用のマンションを買ってしまう女性の話なんかも、非常に小坂マンガ的なラインに落ち着く。

40代ってのがみそなんですよ。10代から30代までの無茶を「がんばれ」ばやることができる。でも、やるとあちこちに無理が生じたり断念したり「なーんちゃって」って笑いになってしまう。
ぶっちゃけると30代からあっちの惑う事情なんてカネか健康か家庭や職場の人間関係しかないし。だから、小事に惑う最後の機会かもねえと。

もう長いとは思われますが、小坂氏の商業誌デビューから知ってるものとしては、「まどいのよそじ」での夫婦で行動する感じに変化と年月を感じる。元祖「おひとりさま」というくらい、ひとりで行動するマンガを描いておられる。また登場人物が小学生でも個人主義というのが芯にあるんじゃないかと思うくらいなんだかが、本作の夫婦で話が進行していくのは新鮮でもあるし、年月の変化や小坂氏の家庭などを伺わせるよなあと。

参照:[新婚よそじのメシ事情 小坂 俊史(竹書房 バンブーコミックス): ポトチャリコミック]

2巻での最高傑作は「心霊写真」かもしれない。これぞ「小坂俊史」ってあらゆるエッセンスがキレイに収まっている。オチも含めて。


40代のこだわりやソレに対する試行錯誤がもはや懐かしいと思うようになるとはなあ。自身の年齢と老いを感じるわけです。はい。




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事情を知らない転校生がグイグイくる。(2)川村拓 (スクウェア・エニックス)



2巻にしてタイトルがずれてくるよな。だってもはや転校生じゃないじゃん。
死神って陰キャでじと目の女の子に転校生のピュアストレート少年が「死神って超かっこいいあだ名」って慕ってグイグイくる話。あと死神のコもどんどんデレデレで死神の形無し状態。2巻ではクーデレのクーは完全霧消。

2巻は夏休み。プールでの水着と、陰キャのコの墓参りの話のダブルクライマックス。

夏休みに学校のプールで泳ぐのにスクール水着じゃダメって乙女心が新鮮。学校指定じゃまわりから浮くけど、かわいすぎると逆にからかわれる。このライン。そしてまんまとその冒険は成功するわけよ。よかったよね。

そのあとのがまたいいんだ。「死神」ってあだ名は母親が死んだコにはとっても残酷なあだ名じゃないかって転校生が気がついてしまうんだよね。だから距離をおいてしまう。ここいらの感じと、その処理がいい。というか最終回のノリだよな。

この2つともうひとつ思ったこと。
グイグイくるコの親友にタンクトップの天然男子がいる。わりと3人で遊ぶシーンが多いけど、女の子とタンクトップと2人のときの距離感がすごくよく描けているなと思う。友達はそれぞれみんな同じだけ仲がいいわけではない。それぞれの距離がある。それを描けてるなと。タンクトップと女の子は友達ではあるけど親友ではないと。

さて、問題は3巻だよな。次はどうなるんだろうなあ。



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