2019年03月17日

Change!(4)曽田 正人/冨山 玖呂 (講談社 )


女子高生2人がラップバトルに青春をぶつけるマンガ2巻。マンが家は超ベテランの曽田正人氏。掲載誌は月刊少年マガジン。おれが人生でもっとも長い間定期購読していた雑誌だ。おれが購読してたときは曽田氏は「カペタ」というカートレースマンガ(後にF-1になったんだっけ?)を連載していた。
コミック自体はそれ以前のサンデーに連載してた「め組の大吾」から読んではいた。

4巻では親バレ回。そういう問題をクリアしつつ、お嬢様高校に親経由でラップでの活動を認めさせ、いよいよ高校生ラップ選手権の出場がはじまるという。

すごく少年誌スポーツ漫画のテンポで進行してます。ラップバトルが文字通りのバトル。見事にバトルとなっている描画。しかもラップの言葉が刺さってくるんだよね。本職にラップ監修しておるのもあるけど、超ベテランの描画力と、8小節のバトルでのラップを「ひと吹き出し(たまに2吹き出し)」に1小節で8つ。その魅せ方が本当にかっこいい。カメラアングルやラップのフォントの大小での強弱をつける感じとか。なるほどバトルマンガとして成立しているな。

ラップマンガ自体はけっこう最近ある印象。1ジャンルとして隆盛を極めるまでいかないけどかなり盛り上がってきてる。
ラップでゾンビが蔓延した世界をいきていくのから、「デトロイト・メタル・シティ」の作者によるものとか、まだほかにもあったかな。あー流行ってるんだという感じで、本作も書店の売り場の視界の片隅にはあった。
それをヒプノシスマイク経由でラップにハマっている上のお嬢様にすすめられて読んだところおもしろいとそういった経緯。

久しぶりに読みやすい少年誌のスポーツ&バトルのハイテンションで高スピードのものを読んだ。大ゴマがバチバチ決まりつつ、ストーリーも描画も細かいところまで手を抜かずぶっこむ。

ONE PIECEやHUNTERXHUNTERあたりからの細かく情報を詰め込んでいく高密度圧縮の作法ではない。そこがどうでるか。端的に飽きが早くまわってくるのではないかと。1回1巻ごとの満足度は高い。でも、1回性がつよいというのもある。それは少年誌のマンガの宿命でもある。

あと、主人公の父親まで含めて男性キャラは抜群なんだよな。とくに敵役とまではいわないが、野心をもってガツンとくるタイプのひとクセふたクセありつつも、いまどきのナリのキャラがすごく良くできている。4巻でも主人公ラッパーのライバルであり、その先、ラブロマンスまでいくであろう、男性キャラの噛ませ犬役で登場したのが抜群にいい。
それに引き換え、美人でもあるし可愛くもあるけど女性キャラの魅力は1枚2枚落ちる。絵に過不足はない。ただ、女性キャラってのは過剰なくらいでもOKな世界だからな。ジャストだと物足りないくらいの世界。彼女らはもうちょっと掘り下げて描く価値はあったんじゃないかい? なんとなくラップに心奪われる。そこに強烈なエピソードをかませられなかったというか。

アニメというか実写化したのを切にみたい。この刺さってくるラップも実際にきいてみたいし。

高校生ラップ選手権自体、NHKでやったのを上記のようなにわかヒップホップファンの上のお嬢様とみたことある。もうあのレベルはマンガじゃ超えてるんだけど、その最初の頃のなれてないラップからどんどん進化して本線で戦えるレベルになる進化もわかってとても達者。

上のお嬢様が買う限りはおれも読ませていただきますよ。おもしろかったし。サクサク読むこともできるし。




posted by すけきょう at 21:03| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする