2019年04月03日

鬱ごはん(第3巻)施川ユウキ (秋田書店)


あー、うー。いいきろうか悩んでいるんだよね。
施川ユウキ氏はいま3種類ある。「銀河の死なない子供たちへ」「ヨルとネル」「美しい犬(原作)」のときのシリアス編。「バーナード嬢曰く。」「サナギさん」の百合風味のかわいい女性登場編。あと本作かなと。あえていえば本人に近い本人が出てくるエッセイコミック? 本作の主人公は多分に作者と重なっている印象がある。

本作はその3種の中でも純度の高いギャグマンガなんだよね。そして1行目。いいきろうか悩んでるんだよ。おれはこの路線が1番好きだ!って。
タイトルの通り「ごはん」を日常の中として食べているマンガ。「死んだ豚の肉を食べた」なんて表現もしていたように、「美味しく」食べるマンガではない。むしろ逆になるようなものが多い。あるいは、いつもの外食チェーンのものを外食チェーンの長所「いつでもどこでも同じ味を食べるという。
それ自体を楽しんでるわけではない。だけどおいし〜ってなったりメシバナ刑事タチバナのようにあとで話のネタにするわけでもない。限りなくどこで食べているかはわかるのだけど実名ではない。理由はいわずもがな。

スタ丼を食べて帰る。ローストビーフ丼をよろこんでる若者客にローストビーフは血合いがゴハンに載っているのでローストビーフ丼というより血丼だとか。
生牡蠣にタバスコをかけて食べたいから調味料持ち込みOKの牡蠣料理店にタバスコを持ち込んで食べたところ「予想通り」となる。チーズが苦手なのになぜかこれなら大丈夫じゃないかってクリームチーズを買ってていろいろとためしながら食べたら「キライだけど美味しい」みたいな状態になるけど、最終的に普通に大量にチーズだけ食べたらやっぱりまずくてキライになるとか。

美味しそうにはみえない。でも、笑えると。

本作1巻2巻あたりまではイマジナリーフレンドというか主人公にしかみえない猫という会話相手が登場していたがいつの間にか本人ひとりのモノローグになった。ああ、孤独のグルメっすね。個人的にはそれが正解とは思います。スタイルは同じだけど行動や考えは真逆だからな。かたやグルメを楽しむのと、ひとりで失敗したり苦い思い出食べ物を流し込んでるだけとかですし。バッティングはしないと。

そして「バーナード嬢曰く。」がその逆。前は見栄張り読書マンガだったのが百合風味をいれたらそっちのほうがいい感じになってきている。ブックガイド+百合という組み合わせ。

3巻では旅に行ってるのも新基軸っすかね。石川県にいって石川らしさがまったくない食事をとったりしてる。

何回でも書きますがアニメ化するとしたら(可能性はゼロではないけどその他の作品のアニメ化が大ヒットしないとダメだろうな。
そのときのOPに推したいのはコレ!

[カーネーション CARNATION 「E.B.I.」@下北沢GARDEN 2016.12.11 - YouTube]

・やっぱこれよ。元気がないし食欲がないけど食べなきゃなあという歌でさ。



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ハイスコアガール(10)押切蓮介 (スクウェア・エニックス)


最終巻。いろいろあった末に、収まるところに収まる最終巻。こうじゃなきゃどうなるってラストではあるのでネタバレもなんもない。でも、絶対に描かなければならないという、もっと適当な表現もありそうだけど出来レースな終了。
それに文句があろうはずもない。もう復活後はこのゴールに向けて全速力で進んでいたとはいえる。

ゲームしかない男がゲームでコテンパンにやられた女と出会う。そして紆余曲折の末に結ばれる。

ありきたりで王道のボーイ・ミーツ・ガール。でも、そうであるからこそ「それ」を強烈に求められるんだよね。これまたコトバは悪いけど、置きにいったところもある。
でも、それこそなんだよ。きちんと終わらせてた。感動した。なんとなれば号泣。なんとなればかぐや様〜と同じく天丼でしたよ。さらにまんまの天丼だなと。でも、まんまとハマるし「これしかない」ね。

うん、だからよかったんだよ。でも、こんな穿った書き方になるのは、なんていうかポトチャリコミックの文法ではこうするしかないからなんだよな。そしてあまり書きたくない根底から覆すフレーズ「いいものはいい」ってやつ。でも、そうなんだよ。

おもしろかったよ。感動したよ。3回読んで3回号泣するよ。アニメ2期が決定して最後までやるそうだけどそれよみても泣くだろうなあ。



posted by すけきょう at 01:17| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

先輩の顔も三度まで 位置原光Z (白泉社)



女の子主体のエロ系ショートコミックの第3弾。1話読み切りで毎回キャラもちがうタイプ。そいでも男女だったり女女だったりでいろいろとエロい話をしたりするわけですね。キャラがちょっと浮かびでているというかなりお金のかかった装丁です。電子書籍だと味わえない「触感」がちがうってやつですね。

先輩(女性)とファミレスで食事。先輩が乳首がかゆくなったが場所が場所だけにかくことができない。でも、後輩がかゆいのをごまかすためにもぞもぞやってるのは帰って目立ってカッコ悪いってことになりかきはじめたら(当然着衣のままね)、後輩が突然ペニス周りがかゆくなってしまうという「かゆいところ」

後輩(女性)が先輩に好きな体位のアンケートをはじめる。正常位ってコトバがキライで。ほかがみんな異常みたいのが納得いかないって「アンケート」

後輩(女性)が恋人を驚かせてやりたいのでフェラの練習をさせてくれと、先輩の股間にバナナを持たせて練習をはじめる「教えて!先輩!!」

基本的にそのものズバリの表現はないです。なかにはこの話のあと存分に成年コミックみたいなことになるって話もありましたが。それは描写することはないです。

セックス描写がないのは要らないからってことなんでしょうね。興奮させたりムズムズは状況として必要だけどそれをダイレクトおかずとして使用するのはちがうって手前のラインでとどまってるのがうまいなと。

その「エロさ」に性差を感じるし、作者のセンスをすごく感じる。興奮を醸してるんではなくて、興奮する状況で生じるそこはかとないエロさと馬鹿らしさ、もっといえば笑える状況。そこにちょっと戸惑う自分もおもしろい。

おもしろい本だよ。




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