2020年05月09日

六道の悪女たち 20 中村勇志 (秋田書店)



20巻大台にノリましたね。道中ややムラはありますがずっと20巻泣いて笑ってアドレナリン大放出のマンガです。

悪女に惚れられる技をもった男が悪女と自身の才覚でいろいろと丁丁発止を切り抜けるヤンキーマンガですね。タイトルや内容のわりに男の熱い想いがヒリヒリしている硬派なのが特長です。そこいらはヤンキーマンガのフォーマットに忠実です。ハーレムマンガとかじゃないですね。あざといエロシーンってありそうでないですしね(ややある)。

作者のあとがきで驚きました。これで六道にちなんだ悪女ガールズが6人揃ったって。ええ?って一瞬驚いたけど、これまで登場したのは敵だったりゲストだったり更生したりしてたのかな。

スケバン、番長、バイカー、闇金、カンフー、占い師

作者も謎のラインナップっていってたけどその最後の占い師が19巻にして登場します。うむ。カンフーはキャラも好きだし(なんなら1番好き)、立ってるんだけど、他がキャラとしてちょいと弱いのよね。とくにバイカーなあ。定期的に出てるからゲストではないんだな。闇金はそのままいなくなってもいい感じだったのに妙に出てたからなんかもうひとからみあるのかと思ったら六道ガールズになるのかとか。

それもこれも最初のスケバンが最強になっていて物語のキーになりすぎていて、その展開において、ほかの5人があまり密接にはからんでないんだよな。それぞれキーポイントにはなってて、彼女らとスケバンが科学融合して話が進行するって感じで。

そこらへんを払拭させるような全員がからみあった活躍を21巻以降では期待したいなと。これまでをみてるとすごく期待できるけどね。実際、こうやって書いてるうちにも6人のキャラをすべて説明できるからね。キャラを把握できるマンガがおれにとってはいいマンガです。おれのキャラ把握能力を棚に上げてそう設定してます。それはわりと「おもしろい」への必須条件だったりします。そしてすごい難しいことだとは思ってます。





posted by すけきょう at 14:34| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

異世界おじさん 4 殆ど死んでいる (KADOKAWA)



4巻。人気作なんですし既刊も取り上げたのですが、4巻、たぶんいまのところ今年1番笑ったから。すべてのメディアどころか現実でも比べて1番笑ったからなあ。だから2020年最高のギャグマンガです。今のところ。たぶんそれを超えるものはないでしょう。

おれが笑ったのは総司令を論破するためにおじさんが変身してなったものとそのあとの展開でした。たぶん、異世界でもっとも離れたものです。作者はまちがいなく天才です。このネタを思いついて実行する世界で唯一のひとです。死ぬかと思うほど笑ったので命の危険を感じたほどですよ。

とういうことでおれが世界一笑ったのでもしかしたらあなたもけっこう笑える確率があると思われます。マンガで笑うって、まあ個人的にはとんと少なくなりましたし、マンガ自体も純粋に笑い殺すって感じのガツガツしたのは少なくなりましたよね。純ギャグマンガです。

珈琲店はスターバックスコーヒー的なスタイルが増えてきました。「甘い」に特化してきて、そのバリエーションが超豊富ですよね。いわゆる呪文のようなトッピングのものはだいたい甘いものです。
昨今のマンガもそうじゃないですか。純ギャグをコーヒーとするなら、トッピングのホイップやラテ部やヘーゼルナッツとかは女の子ですよ。女の子やゆるキャラなんかの「カワイイ」です。それが大量に乗ってカロリーを稼ぐ寸法になってきてます。

たぶんにネットの影響が大きくなりましたが、ただ「笑える」だけのネタはネットが完全に賄うことになってます。2ch(5chではない)とかブログ、Twitterなんかでボーボー火はついていたのですが各方面を軽く安いものとみているうちにあらゆるギャグはネットのそれに取って代わられ主流になってきました。バラエティ番組、漫才落語の芸能、映画、ラジオ、そしてマンガもいつの間にかギャグにおいては完全にイニシアティブを取られてしまった(まあ争うものではないという見方もありますが)。
だからこそ対抗としてギャグにいろいろ足すことをはじめる。つまりは各種コーヒーにラテ的なものを足すスタバチックな方針な。

マンガにおける笑いのメイントレンドは「笑い+かわいい女子」です。実は昭和からそうだし赤塚不二夫先生以前からそうですが。ギャグマンガとかわいい女子は実はすごく親
密なものがありますが、そっちの歴史にふれてるといたずらに長くなってしまいそうなのでこのへんにしておきます。

ということで本作においてもかわいい女子はバッチリだし、今回もきっちりです。ただ、スタバでたとえるならギャグ、すなわちコーヒーの部分がクリームやらヘーゼルナッツやらピスタチオクリームやらストロベリーソースの味と互角以上の戦いを繰り広げたわけです。つまりは超うまいコーヒーだったわけよ。

なおかつ巻末におまけっていうには異様にチカラの入ってるセガドライブミニがただすごい楽しいってだけのマンガもあってそのセガ熱に涙です(それがおれにとってのコーヒー以外の要素だったりもする)。
毎月新しいタイトルが配信されてそのたびに一喜一憂してマジで泣いたりしてたものとしてすばらしいです。いまも遊んでますセガドライブミニ。最高最高。これを買うとおじさんの気持ちもわかるのでついでに買おうぜひ買おう。

ただ、絶対やりそうなアニメ化。そのときに4巻のギャグはアニメになるんだろうかという心配が。最近はアニメ化することで海外のみなさんのリアクション動画がゲラゲラ笑ってるのをみるのが好きなんでさ。ソレ考えると4巻の1番笑ったネタは海外はポカーンになるのかわからないなあ。まあビジュアルでなんか笑うか。

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posted by すけきょう at 13:17| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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