2020年11月20日

異世界狙撃手は女戦士のモフモフ愛玩動物 - 光永康則, いのまる (少年画報社)






異世界ものです。銃オタクの引きこもりが改造銃の暴発で死にました。転生しデスクオークってテディベアっぽいモフモフな小動物になりました。
転生にあたり神様にチートを付与されました。銃のない剣と魔法の世界で銃を扱えるチートです。2キロ先から狙撃するわけです。そしてボインの女戦士をバディとするわけですよ。
すばらしい設定です。さすが「時間停止勇者」の光永さんの原作です。無駄を省いたシャープでクールでエロで斬新な設定です。
しかも、その設定がずっと活きてます。
遠くからどんな敵でもヘッドショットできるのですが、そこに、デスクオークというぬいぐるみ体型や徹底的に非力なことが枷になっている。女戦士はモフモフ好きだし清潔なので頻繁に入浴シーンもあるという。しかも、モフモフなオークだからエロエロになるわけでもない一線を守る感じ。
1巻の終わりでは女格闘家も現れて2人してエロエロで強強です。なおかつ2巻終わりにまた女性キャラが登場するという。

いのまる氏の作画も申し分ない。シックスパックでバキバキの腹筋にちょいとかたそうな女戦士(格闘家)ボインをうまく描いておりますし、やわやわなお姫様おっぱいとの描き分けもすばらしいし、敵の男やモンスターもばっちり。「玉キック」からの安定のコンビです。

[玉キック 1 いのまる 光永康則(少年画報社 ヤングキングコミックス): ポトチャリコミック]

こちらと設定は似てますがおれは本作のほうが好きかな。

異世界狙撃手は女戦士のモフモフ愛玩動物(2) - 光永康則, いのまる
異世界狙撃手は女戦士のモフモフ愛玩動物(2) - 光永康則, いのまる
異世界狙撃手は女戦士のモフモフ愛玩動物(1) - 光永康則, いのまる
異世界狙撃手は女戦士のモフモフ愛玩動物(1) - 光永康則, いのまる
posted by すけきょう at 14:20| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月17日

サバエとヤッたら終わる 早坂 啓吾 (新潮社)






サークルでいっしょのガサツで酒飲みでちゃらんぽらんなサバエさんですが、ボインでエッチでウマが合う。だけど、彼女とやってしまうと、憧れの桜井さんとの芽がつぶれてしまうので我慢するのですってギャグマンガ。

ま、読んでるひとほぼ全員が「やればいいのに」と思いながらも、ウザカワというよりウザエロなサバエさんとのやりとりを愛でるという具合で。

作者は「ゆとりやくざ」などの集英社で連載されている作品集もありますが、Amazon Kindleのインディーズマンガというカテゴリーで無料のマンガを多く発表されております。

[Amazon.co.jp 早坂啓吾 ]

とくに「ツッこんで お願いだから私にツッこんで!!」は他作品が4コマ形態なのに比べて、サバエ〜と同じコマ展開なので読みやすいです。ニュアンスも近いし。

[1話 ツッこんで お願いだから私にツッこんで!! | 早坂啓吾 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon]

この作品はそうですが、サバエのほうは写真背景も含めて書き込みが細かいですが、そのぶん、逆に雑に映るという、よくいえば「過渡期」。さらによくいえば「味がある」描画となっています。それとは別軸で2巻では飛躍的にサバエがかわいくなっております。ほんとサバエにのみ特化して画力向上してるので余計目立ちます。結果、ますますタイトルと設定がぶれて、「いや、サバエとやればいいじゃん」と思わずにいられないという。とくにAVでよくあるシチュエーションネタとかいいよなあ。試着室ではじめて店員に尋ねられて顔だけ出して応対するとかそういうの。

しかし、部屋に入れて2人でAVみて、向こうが乗り気になってギャグで腕ひしぎ十字固めとかしておっぱいやまたが腕にあたってる状況で平気でいるなよ!って変な寸止めでもやもやするな。

[家性婦とシタ1: 家政婦 | 早坂啓吾 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon]

やってるほうはこっちの無料マンガにたくさんありますわ。

しかし、サバエさんのネタ、番外編としてあらゆるバリエーションをつっこんでるので、もうこのネタは使えないよなあと思いつつ、3巻も楽しみに待ってます。

サバエとヤッたら終わる 2巻【電子特典コラボグラビア付き】: バンチコミックス - 早坂啓吾
サバエとヤッたら終わる 2巻【電子特典コラボグラビア付き】: バンチコミックス - 早坂啓吾サバエとヤッたら終わる 1巻: バンチコミックス - 早坂啓吾
サバエとヤッたら終わる 1巻: バンチコミックス - 早坂啓吾

1話 ツッこんで お願いだから私にツッこんで!! - 早坂啓吾
1話 ツッこんで お願いだから私にツッこんで!! - 早坂啓吾家性婦とシタ1: 家政婦 - 早坂啓吾
家性婦とシタ1: 家政婦 - 早坂啓吾
posted by すけきょう at 15:05| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

葬送のフリーレン 山田 鐘人/アベ ツカサ 小学館





現在(2020年11月17日)2巻まで。12月には3巻が出る模様。週刊少年サンデー連載中。

中世RPGの世界。今だと異世界のほうが通りがいいですか。10年かけて勇者一行(4人)は魔王をやっつけて平和をもたらした。
そして50年後。みんなと再会します。「人間」はすっかり老いぼれている。でも、主人公フリーレンは長命であるエルフ族だから見かけは変わりがないわけです。
1話で勇者は「老衰」で死にます。「そこ」からはじまる物語。

1話が名短編そのもので。はじまり終わる感じに他がいらないように思うほどの完成度。でも、人生と同じで範囲指定でカット&ペーストした物語の「前」もあるし「後ろ」もあるわけです。本作はそういうものだと思ってました。

勇者たちにとって、そして彼女にとって、10年の勇者一行による魔王退治の物語は一生残るものだったのですね。あるひとにとっての戦争のように。つまりは戦後に戦争についてずっと語ってるひとがいらっしゃるじゃないですか。そういう感じでもありますね。

本作は各キャラが深く描かれていることで、とくにフリーレンはすごい。長命であること、魔法使いなことが関係あるのか死生観を筆頭にいろいろな価値観がちがう。それなのになんともいえない呑気さがある。それがほぼフリーレンの個性ってことなんだろうなあ。
この終わったあとの物語と「葬送」というタイトルが示すような抒情をベースとして静か。それに上記の呑気。だから黄昏の世界でほのぼのと進む系の物語かと思ってたんだよね。それこそ「ヨコハマ買い出し紀行」の異世界版みたいな。それが2巻の後半から急転直下の展開。

うむ。一筋縄でいかないのはなんとなく予想してたけどけっこうな展開だなあ。

3巻以降どうなるんだろう。


posted by すけきょう at 13:30| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする