2022年09月23日

月出づる街の人々(1)酢豚ゆうき 双葉社

連作短編という感じでしょうか。1話読み切りですが話やキャラはつながっている。

高校生がメインの登場人物。この世界はいわゆる亜人が登場する。フランケン、透明人間、狼男、メドゥーサ、ナーガ、ドラキュラなどなど。

なにかするわけでもなく、イメージとして近いのは、「僕のヒーローアカデミア」のようにそれぞれが個性としてどこかに属しているという感じで、それもまた血ではないんだよね。だから、メデューサの子供がフランケンだったりする。個性だったり特徴としてのフランケンだったりメデューサだったりする。そんなゆるゆるな世界。ここでけっこう好き嫌いが出そうな気はしないでもないがおれは気にはならなかったわ。

第1話。透明人間少女と狼男少年。雨の日に傘を貸して自分は狼に変身して帰った少年と少女との交流。図書室であって狼となった少年の毛づくろいをする。少女はペットセラピーと親が犬アレルギーで飼えなかったので嬉々として狼にブラッシングするけど、そこはそれ狼男は思春期なわけで女の子に毎日ブラッシングされたらモヤモヤするよなそりゃ。

第3話がネットで知った透明人間少女とメデューサの話。メデューサは髪の毛が生きた蛇でできているのよね。それぞれ名前をつけてかわいがってる。頭から生えてる蛇を飼ってる感じね。透明人間少女は彼らを餌付けさせてもらうのが趣味になっている。で、メデューサにおいての「抜け毛」ってつまり蛇の寿命でもあるのよね。ということで蛇が死ぬ話です。感動ですし、こんなメデューサの話をみたことないなあと感心しました。

かように身体的な特徴の差異をベースに多感な時期の少年少女を描いております。柔らかい描画もあいまって読後「いいなあ」と思うやさしい味の世界が広がっております。「なんじゃこの世界」とも思いますが。ここまでわかりやすくそれぞれの個性があったら逆にみんながみんなに寛大になってやさしくなれるんんだろうなあとも思いましたよ。

「フランケンの糸」なんて話は作者にしか思いつかないだろうなあ。これまでにみたことないアプローチのフランケン像。



ほっこりしますよ。2巻楽しみです。

posted by すけきょう at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする