最新刊は8巻です。ちょっと遅いのですが、7巻で主要キャラが出揃って本格スタートという形になったのでまあいいんじゃないかと思います。
そして8巻までずっとべらぼうにおもしろいです。
「スケットダンス」「彼方のアストラ」という2作品とも名作でありつつアニメ化も決めている作者による最新作です。
魔女のニコを護衛するために鬼の男がニコと同棲する。その後、入居者が増えていき、天狗に、狼男に、吸血鬼って具合に6巻で4人。ということで5人で同居しております。これが固定メンバーというところか。
ニコは1000年に1度の特別な能力を持つ魔女で彼女が襲われるという予言がありましたので4人でなにか災厄からニコを守ろうと。だから、タイトルに帰結するわけです。
「彼方のアストラ」から知って「スケットダンス」を読んだのでにわかなんですが、「スケットダンス」にはいろいろと驚かされました。これって「こち亀」じゃんって。
その細かいキャラ設定、変幻自在の引き出し。ギャグと油断したらドシリアスな展開。アクションも豊富。と、なるほど、彼方のアストラの幕の内弁当かっていうくらいの詰め込み具合、サービス精神は、作者の芸風なんだなと感心しました。
本作はスケットダンス路線でありつつも、ニコの魔法が織りなすドタバタがさらに盛り込まれていて、スケットダンスではわりと封印気味であった、時事ネタやジャンプのパロディなどさらにもりだくさんな内容になっており、毎話今度はどうなる?と思ったりしてました。
ユーチューバーネタやヴィンテージジーンズ、デスゲーム、おじさん構文、同人誌即売会、現在のヤングがどう思うのかは実際のところ知らないですが、現在のヤングも楽しめるコンテンツが盛りだくさんの、「雑誌」のタイミングで読んで、「ああ今週もおもしろかった」と思うマンガですよね。そういう意味でも王道。時事ネタの意味がある、ジャンプ他キャラの内輪ネタの意味がある王道。でも、コミックで読んでもちゃんとおもしろい。そうところは優れている。熟練の味わい。