2009年08月02日

「御誂人情幕ノ内」1巻 昌原 光一(リイド社)

・縁は異なものなどと申しますが。
・こう「引き寄せられる」とでもいうんですかね、最近はあまりみることもなくなってきた、アクセス解析をなんとはなしに眺めていたら、ちょっと昔のマンガのところからジャンプしていらした方いて、どんなマンガを読んだのかしら?とふとそのページを探るわけですよ。

[ポトチャリポラパ/コミック/2005年12月]
「人情幕ノ内」 1巻 昌原光一(集英社)

・ふと、このタイトルに目が留まるわけです。ヨイ本だったなあ、2巻は出てねえなあと思いつつも、気になったので、検索してみると本書が発売されていたことを知ったわけです。そりゃあ買いますよ。そして、
それがおもしろいのですごくありがたいわけです。いい縁に恵まれた。

・と、「コミック乱」という時代劇専門マンガ雑誌に連載されていた作品をまとめたものです。
・1話完結の江戸時代を舞台とした短編読みきりです。市井の方のお涙ちょうだい物語でございます。
・と、精緻な「みてきたような」江戸時代のリアルな背景に小物、いかにも「マンガ」然としたユーモラスなニンゲンが時代を超越するヒューマンドラマを演じるという、ぶっちゃけ「落語」ですわな。そういう世界です。

・たぶんに、これが1番ちゃんとした「落語」をマンガにしたものじゃないかなと思ったりもします。

・長屋の長老(差配さんっていうんかね)に相談にくる店子って感じ多いか。毎朝、戸口に謎の文があり、それは自分に対するラブレターで、とんと覚えがないけど、誰だろう?(猫又)。

・職人さんの細工勝負、コレに勝ったら、スキなアノ子にプロポーズしようと思っていた。でも、負けた(業)。

・橋ですれちがう女性にこの先の男と絶対に関わってはいけませんと忠告される。したがっていたけど、ひょんなことで話しかけてしまう(神無月)。

・などなど13編です。
・物語に、時代考証がしっかりしている精緻な背景画に、キャラクターに、感心しっぱなしです。

・たとえば、ラジオからテレビから、ふと聞こえてくる落語を聞き入った経験のある方なら適性はすごく高いです。

・あとなんていったらいいんだろ、おなかがふくれるマンガを求めているヒトにもいい1冊かと思います。
・読後「ああーたくさんマンガ読んだ」って充足感に浸ることができるマンガといいますかね。ま、2文字で「濃い」と。

[Amazon.co.jp: 御誂人情幕ノ内 1 (SPコミックス): 昌原 光一: 本]

posted by すけきょう at 20:15| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック