2013年06月07日

こっちの"紅天女"ははじまった〜ピアノの森 23巻〜

ピアノの森(23) (ピアノの森 (23))
一色 まこと
講談社 (2013-05-23)


・1998年「ミスターマガジン」連載開始から現在も連載中。
・昨今では大河連載長期連載は珍しくもないけど、本作はなんていうか「大作」感がある。
・タイトルでネタバレですけど、ちょうど「ガラスの仮面」のような重厚さを感じる。テンポとかスケールが似ているような気がします。
・んまあ、マンガにおける「大河連載」を突き詰めると、「ガラスの仮面」「ゴルゴ13」「浮浪雲」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」「フジ三太郎」のどれかに行き着くような気がしますけど。

・ショパンコンクールのファイナル最終日、主人公カイの演奏がはじまりました。これは本作で「ガラスの仮面」における「紅天女」というマボロシの舞台に匹敵するものですね。
・これがはじまるまでの長いこと長いこと。大河連載の宿命だけど、だんだんと時間の流れがゆっくりとなるって例のやつが発動しております。
・ほんと、大河連載とはよくぞ名づけたりと思うのがここで、川も海の近く、つまり、川の終わりになるにつけて広くゆるやかな動きになります。それと同じ現象になっております。まあそれでいうと「ガラスの仮面」ってもう川が池とか湖になっているんじゃないかって感じではありますけどね。

・展開がのろいにつれ逆に読むスピードは早くなる。これがまた不思議なところです。
・きちんと丁寧にコマがわってあり、なおかつちゃんと「必要」と思われることを詰めてあるのに、「のろい」と思うし、反面、早く読み進めていくんですよね。ベテランのなせるワザなのか。まあ、大河連載をする以上はベテラン以外はありえないんですけど。

・次の巻はどうなるんだろう。カイの演奏で1巻以上持たせるのかしらん。
・まあ、「おもしろい・おもしろくない」ってことでの内容についての心配はしてませんけど。長さでは心配しているんですよ。おれが生きているうちに終わるかって。
・実際のところ、本作と「ガラスの仮面」の新刊を心待ちにしていた奥さんは最後までみることはありませんでしたし。おれ自身も去年救急車で運ばれたときにそのまま死んでいたら本巻を読むことはなかったですし。

・そういうことでいうと作者の体力なんかも心配です。

・マンガ家さんもそろそろ「そういうこと」を考えた展開を感じておられる方が多いですよね。ここしばらくの「まんが道」的な自伝マンガブームもそういうことなのかなと思ったりします。

・ガラスの仮面の方も、ピアノの森の方も、身体に気をつけて、いい感じで終わらせてくださいねと。
posted by すけきょう at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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