2013年07月14日

NFの傑作!〜非日常性バイアス〜

こういう昨今なので配慮しますよ。
18禁ではないですけどエロいマンガですからね。
エロいマンガですけど、別に画面とかzipとかないんでそういうのを求める方は
どこか探してくださいね。

(って書くことでケンサクにひっかかるかもしれませんが)

・さて、とるものもとりあえずNFとはなんぞやと。これはなにを隠そう今でっち上げた造語です。

・Nは「抜ける」ってことです。エロいってことですね。これからエロいマンガの話をしますよ。
・そしてFです。サイエンス・フィクションのF(フィクション)ではないです。
・日本の有名なマンガ家さんのFです。そう、藤子・F・不二雄先生のFです。
・あえてもうちょっとつけたすのなら、藤子・F・不二雄先生がおっしゃっていた自分の作品はサイエンス・フィクションのSFじゃなくて、SF(すこし・ふしぎ)だと。それに近いです。
・ただ、もっと広義で藤子・F・不二雄先生の象徴としてのFという感じです。
・ということでNF(抜ける・ふしぎ)です。

・本作は1話完結のショート・エロ・ギャグです。毎回別キャラで別シチュエーションです。
・ひらがな4文字のタイトルで、SFな出来事がベースで、それにエロがまじるというブレンドです。
・たとえば、「いれかわ」では頭をぶつけると中身が入れ替わる体質の男性が女性と頭をぶつけてしまい入れ替わり、そうこうしてるうちに女性の恋人に犯されてしまうという話。
「ちちゆれ」では季節によって巨乳から順番に乳全体が揺れ続けるという世界の話。格闘ゲームで女性キャラが立っているだけなのに揺れてるじゃないですか?ああいうの。
「さらわれ」では宇宙人女性と一線を超えた話。んまあ、宇宙人といたす話ね。

・こういうマンガを描かれてる方って他にいるのかしら?と考える。
・ショートはいっぱいいます。ショートギャグや、ショートエロはいっぱい。だけど、ショート・エロ・ギャグと3種盛りができるのは現在、かるま氏の他にいますかね?おれは知らないです。
・小説だと式貴士さんとかそうですかね。意外に他ジャンルでもあまりいらっしゃらないかもしれないね。
・なおかつNFですよ。ちゃんと「N」でちゃんと「F」。これの同居も非常に難しい。そもそも片方だけでも難しい。だから、ショートエロかショートギャグかショートFになるわけです。
・バランス・センス・テクニック。これらの総合力が高い人じゃないとできないと思います。ただセンスやバランスをいいだすと100人100通りの好みがありますし、なおかつそれに「N」要素が加わるとさらに倍増します。100人300通りくらいの好みが出てきますよ。
・なので一概にどうとはいえませんが、少なくともテクニックに関してはかるま氏は相当なものをお持ちですよ。
・Fなシチュエーションでエロということになるために様々な描写、とくにエロ描写ができなければならない。

・たとえば表紙にもなっている女性が登場する「おおつま」という回。
・文字通り巨大な人妻が登場するエロギャグです。
・おもちゃ屋さん(裏で大人のおもちゃ屋も経営)に特注で自分用のバイブを発注してましたけど、そのおもちゃ屋の店主がバイブより大きなチンポを持っていたのでつい浮気という展開です。
・さあ、ここまでの文章でマンガを描いてみろってことです。
・あと、「みにつま」って真逆の話もありますよ。
・「大小」を描き分けるってのは基本のようでいて実は難しいです。昨今はデカイ人間が現れるマンガが大人気じゃないですか。それも描き分けることができているからだとおもうのですよ。

・そういう「F」なシチュエーションのエロを描いてそれを「N」で成立させる。この難しさがおわかりいただけたと思います。

・繰り返しになりますが、エロがからむとセンスが多様化して正解がひとつではないため、どうしても好き嫌い論になりがちですが、おれはギャグエロでもグロでも通常のエロでも「N」をおろそかにするマンガは好きじゃないです。
・ギャグマンガだから、グロだからってことでエロをないがしろにすると、エロ要素のないギャグやグロより落ちるように感じます。(もちろん、あえて落とすスタンスや手法があることもわかります)
・単純なことで、エロギャグだと、エロとギャグと両方描かないといけなくなるから両立が大変になるわけですね。関ジャニ∞とNEWSと掛け持ちしていた錦戸亮君みたいなもんですよ。どういうたとえだよ。
・同じページ数ならエロならエロ、ギャグならギャグとわりきったほうが効率がいいですよね。
・あとは単純じゃないところで、中途半端なエロは、ギャグやグロを阻害し、お互いにデメリットが生じるような気がします。
・笑いながらコーフンするのが難しいように、怖がりながらコーフンするのが難しいように、エロは「おもしろ」さの足を引っ張ることがあります。
・だから、エロマンガ雑誌内におけるギャグマンガはわりあいと普通にギャグマンガなんですよね。むしろ少年誌のそれのほうがエロいくらいで。

・本作の毎回8Pのなかにはギャグとエロとがきちんと混在されていて、どっちもヒットしているかというと、正直なところ100%ではありません。ただ、非常に高度なレベルで成立してるとは思います。そしてそれが全体の中で非常に異質で例外だということなんですよね。

[人妻姫1 - アダルト電子コミック - DMM.R18]
[Amazon.co.jp: 人妻姫 1 (ワニマガジンコミックス): かるま 龍狼: 本]


・たぶんにこのNF路線での金字塔はこの「人妻姫」だと思います。これはショートではなく3巻まで連載されていたかるま氏のエロギャグやセンス・オブ・ワンダーのすべてがつまってる大傑作です。2001年発売の作品ですが今読んでもNでFです。

・ここしばらくは、ワニマガジン社からの単行本はエロ重視の成年コミッククオリティのもので、竹書房はライトなNF方面の作品になっておられます。
・どちらもけっこうなデキなんですが、本作を読んで、おれはかるま先生のNFな作品を待っていたんだなっと思いましたよ。

・2ちゃんねるのまとめサイトで「笑ったら寝ろ」的なおもしろ画像をまとめたものでもよくお見かけします。
本作はそのNF路線で久しぶりの快打です。NもFもここしばらくでは高いなと。
・勝因としては本作にはNとF以外の無駄なものが極力排除されているからだろうなと思われます。毎話読み切りでキャラも1回限り、無駄な設定は省いて、NでFなネタを繰り出す。
・そして、「おもしろ画像」と「マンガ」でいうと、元祖といいますか藤子・F・不二雄先生も圧倒的に多い。こちらはドラえもんで多いですが、氏のSF短篇集のなかからのコマ抜粋も多い。
・同じだからです。
・ネットにおける1番効率のいいマンガ形態は1ページ完結です。Tumblrしかり、Twitterしかり。2ちゃんねるの「おもしろ画像」しかり。
・いくら早くても、いくら無料でも、いちいちクリックしてページをめくるというスタイルが大勢に受け入れられてないことはもはやゆるぎがない。まあ、「現時点」ではということでもいいですけど。
・そして1コマや1ページ数コマで「笑」を得るということで、かるま龍狼氏、藤子・F・不二雄氏、共通点が多い。

・わりあいとベタなFも多いですが、月の世界の住人はウサギに胸をもちつきぺったんしてもらうと巨乳になれる(もちちち)とかどうやったら思いつくネタなんだろうとおもう。
・また、妖怪デリヘルのろくろ首嬢とのエロもすごい(ようかい)。こういう人外エロがトクイな方は何人か思いつきますけど(掘骨砕三氏とかね)、そういう方に負けないエロさ。

・と、みどころが多いですが、上記のまとめサイト的なところで「マジキチなマンガみつけたwwww」みたいに取り上げられるとしたら「ぺいんと」でしょうかね。これまたどういう発想なんだろ。

・そして冷静になると、この路線はやっぱりかるま氏以外には需要がないんだろうなあと思ったりはします。
・これからもたまにでいいからNFな作品をお願いしたいところです。


posted by すけきょう at 15:21| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/368461534
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック