2013年08月03日

このマンガがエロい、、、か?〜「真田と浜子」1巻 ハイソンヤギ(徳間書店)〜

真田と浜子 1 (リュウコミックス)
ハイソン ヤギ
徳間書店 (2012-12-13)


・なんの気なしに買ったんだよな。おもに帯の惹句によって。

現代人の半同棲生活を鋭くエグる変態性欲コメディー

・その感じとざらりとしたラフな表紙&裏表紙&帯裏の本文からの抜粋レイアウト絵で、「ちょっとおもしろそう」と手にとって読みはじめたところ、予想外にエロくてビックリしたのです。
・どれくらいかというと半勃ちするくらい。
・こりゃああんたおれ的にはドエライことですよ。心臓の病気をやってから入院中はまったくなかったし退院してからも積極的にいろいろとためしてもあまり芳しい結果がなかったのですよ。
・最近はだいぶ回復したとはいえ、もうマンガじゃどうもこうもない感じでした。
・それが半勃ちですよ! 驚天動地ですよ!
[真田と浜子|月刊COMICリュウ]
・1話無料公開中(2013年8月1日現在)です。
「な? 勃つだろ」
・と、他者にオススメするには難しいのですけど、まあ、「おもしろい」ことはおわかりいただけたのと、予想より、もうちょっと踏み込んでエロいこともおわかりいただけましたことでしょ?
・エロティックコメディってジャンルはけっこうあるけど、けっこうなのが「どこがエロティックなにょ?」って感じのが多いじゃないですか。それじゃあ寸止めじゃなくて尺止めだよって。少年誌のエロのほうがマシよって。

・こういうのがマンガのマジックなんだなとおもうのですよ。
・点2つに線1本で人の顔にみえる。それから派生して、登場人物に笑って泣けて萌えてエロい気持ちになることができるわけです。
・さっぱりした描写に妙に安定しないふたりの造形。それなのにエロを読み取ることができる。なんとなれば勃つ。描くほうも読むほうもすばらしいスキルです。
・こういう非成年コミックで勃つとかそういう気持ちになるのはすごくトクした気分になるので好きです。
・古くは、はらたいらさんの「モンローちゃん」にまで遡ることができる筋金が入ったスキルです。モンローちゃん、エロかったです。
参照:[モンローちゃん - Google 検索]

・本作、浜子さんと真田さんとエロいことを話したりしたり、特殊な半同棲エロコメディに思えますが、それって、同棲生活における一部分を切り取っただけですし、このバカップルやってばかりって思えるけどそれもロングにひいてみると回数は多くあると思いますけど、生活の一部ではあるんですよね。
・それがいいのです。もう自分の性嗜好のカミングアウト以外のなんでもないんですけど、おれは好き同士が日常生活の流れで日常生活としてイチャイチャとしてるのが大好物です。
・レイプは論外だし、行きずりであった二人が突然燃え上がる的なアバンチュール的なものもイマイチなんですよね。
・そういった意味でおれはAVにもうひとつハマってないのかもしれないし(はじましてーではじまるAVが異様に多いからね。アタリマエっちゃアタリマエだけど)、AVでも妙に仲のいいベテラン2人が雑談しながらはじめるのが好きだったりします。

浜子「きっと落ち込んでいるだろうからせめてプレゼントでもと思ったワケ」
真田「なぜ服を脱ぐ」「「私をあげる」てとか安直な物もいらないからね」
浜子「あらそうなの」
真田「普段タダで貰ってる物を」
浜子「私 すげぇ太っ腹だな」

・こういう感じの話ばかりしてます。で、最中描写はあまりないんで事前事後を。
・浜子さんは真田さんになんでもするくらいメロメロな感じで、そんな浜子さんのエロ提案に真田さんはイヤだイヤだといいつつも結局乗ってしまうのです。お尻の処女も奪われたりするのです。モーニングフェラも出すまでつきあうのです。
・すごく愛ですよね。そして普通ですよね。程度の差こそあれ、同棲やそれくらい盛り上がってかつなれて倦怠な感じのときは、日常にシームレスにエロが混ざっています。
・その感じがとってもいいです。羨ましいです。だから、「羨まし勃ち」ってことでしょうね。

中国嫁日記 一
中国嫁日記 一
posted with amazlet at 13.08.03
井上 純一
エンターブレイン


・こういう日常エロで非成年コミックなのは「赤灯えれじい/きらたかし」なんかもそうですが、実は「中国嫁日記」がなかなかなのです。

[中国嫁日記]


・ご存じの方も多いでしょうが、もともとはWEBマンガです。なおかつ実話ではあるんですよね。エッセイコミックのジャンルになりますし。
「中国嫁日記」ってWEBで読む限り、あんまりエロでもないんですよね。
・これが描き下ろしや、各話での奥さんの語りおろしエピソードなんかに、コマの外から(日常の中の)エロなニオイが漂ってくるんですよね。
・例えば、中国嫁の奥さんは巨乳です。これは4コマにもありますけど、旦那(作者)が四六時中おっぱいにさわってくるとかは奥さんの語りおろしだったりします。
・あと描き下ろし語りおろしではないのですが、ふたりで日本の旅館に泊まりにいって個室露天で作者が湯船であぐらを描いているところに奥さんをちょこんと乗せたりとかな。ああいうのになんともいえないリアリティを感じ、かつ「羨まし勃ち」を感じるんですよ。そう「中国嫁日記」のキモはリアリティなんですよねえ。

参照:
[中国嫁日記:石和温泉郷新婚旅行事件 第6回]

「このマンガがすごい」ってありますよね。当然「このマンガがエロい」ってのもありそうですよね。エロマンガレビューサイトや2ちゃんねるでやってたりしないのですか? 知らないですが。
・そこに、非成年コミック部門をいれてほしいなあと思うのです。で、本作をノミネートしてほしいなあと。

・まあイチャイチャしてえなあって結論で。
・本作みてると「いいなあ」って思うよ。同棲したいとか結婚したいとか浜子がエロいとか思うかどうかはともかく「いいなあ」と思うよ。好きな人と思うさまイチャイチャしてるってのはとっても幸せでいいこと。それはたぶん人間がサルのころから共通してる幸せだよ。そういうけっこう普遍の愛みたいなことにまで思いをはせてしまうよ。

・あと、取り上げるのが遅かったでもうじき2巻がでます。楽しみです。またモヤモヤとしよう。
posted by すけきょう at 16:04| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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