2015年09月03日

8月に読んだマンガの感想 その1

[ちづかマップ 3 (フラワーコミックススペシャル)]
・地図をもってほっつきまわるの大好きJKマンガ完結。最後のほう、めずらしく男女の恋愛関連のフレイヴァーがあって新鮮。まあ、ちづかちゃんに惚れた子がいたって話なんだけど。
・相変わらずの誰にも感情移入をしてない作者のクールな視線。これこそが衿沢世衣子氏のほかに誰もマネのできない強みだな。ちづかにもおじいちゃんにもその他のキャラにも等距離を置いて愛をこめて入るけど必要過多にならないように注意を払って「平等」にみている。
・だから、ちづかの地図大好きも、そんなのアホらしくね?ってのも同等に描いている。


[僕のヒーローアカデミア 5 (ジャンプコミックス)]
・実は今唯一ちゃんと読んでいる週刊少年ジャンプ連載作品。ほかないよなたしか。暗殺教室もONE PIECEも何巻まで出て何巻まで読んだかわからないから。
・世の中の同じでツユちゃんが好きです。このマンガの最大の功績はツユちゃんを生み出したことですね。
・その視点では5巻はほぼ登場してなくて残念でした。そして、それを抜いても、ONE PIECEの同じ巻数時の熱意が感じられていいです。


[百人の半蔵(2)(少年チャンピオン・コミックス)]
・ロボット残党兵の作者のサイケな時代劇。「描きたいこと」を絵にするために中身を考えているような思い切りのいい絵が気持ちよろしい。2巻からおっぱい担当が現れてなおいい。ただ、1巻の所見インパクトを上回るものが2巻にはなくて、失速しつつある独特の飽きがまわってはいるなと思いました。


[πニャン(2) (ヤンマガKCスペシャル)]
・のほほん哲学猫漫画。すべての猫は人間の意識下に入ることができる。でも、猫だからみているだけってのがいいね。筒井康隆さんの「家族八景」「七瀬ふたたび」の美貌のエスパー七瀬さんみたいにいろいろな家にお手伝いさんとして侵入するけど、彼女よりもさらになにもしない。人間と会話できるけど所詮猫だから。
・そこがいい。作者の人間観がちょっと知りたいような気がする。

[ダンジョン飯 2巻 (ビームコミックス)]
・話題を独占した1巻に続く2巻目。ちょっとむずかしくなったね。そしてちょっとすっきりした。より深くより簡素に。まあ、基本だけど、1巻にくらべて洗練されすぎのような気はする。それでも相変わらずおもしろい。


[臆病の穴 1 (少年チャンピオン・コミックス・タップ!)]
・平成2年生まれで昭和40年代50年代の絵柄をモノとしておられる方のショート集。あの時代の絵だと表現できる内容であることに、当時にはあり、今はなくなったものを考えさせられる。また、パロディとはちがい完全に違和感なくモノにしてる。時代はぼんやりとはしてるけど(それがまたあのころの特徴)、あの時代にはなかったスマホとか出てくるけどおかしくはない。
・これがあのころからマンガを描いておられる人、たとえば「ガラスの仮面」なんかのケータイ描写は「はい、若者は持ってたあたりまえ、ケータイが登場しましたよ!」って書いてあるかのような違和感があってそれがまたギャグにまで昇華しているのがおかしかった。
・また、筒井康隆氏の小説のように豊臣秀吉が新幹線に乗って戦に赴くみたいなギャグ的なモノもない。
・そう、史群アル仙氏はあくまでマジってのがおもしろいんだよね。
「狙って」はいるけど「笑わせ」はしようとしてないんだよね。


[恋愛ラボ 11 (まんがタイムコミックス)]
・相変わらずうめえな。男子がたくさん出てきて実技編がはじまったときはどうしようと思っていたけど、きちんと進行してるね。
・ところどころで、「こいつらしょせん中学生」ってのをぶつけてくるのがまた上手い。作者は基本ちょっとエスだよね。キャラをいじめるのが好き。

[Back Street Girls(1) (ヤンマガKCスペシャル)]
・ヤクザの若い衆がドジったのをタイで全身整形&性転換手術でアイドルグループになるという。またそれが売れるという。
・深夜ドラマ化でAKBのメンバーを適当にみつくろってしょぼい演技でちょっとしょっぱいデキになりそうってことを見越して漫画化したかのような安さが心地よい。
・実はガキが買ったものです。
posted by すけきょう at 15:03| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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