なんだかスゴイことになってきているね。初期の作品集とは違った方向にこじれていってる。
そしてなかなかの問題作。
女性のおっぱいさわるのって勇気をもらう感じするよな。わかるわ。
相変わらず女性はなんていうかおとなしめの「いい人」っぽいステレオタイプのが多いですが、男の方は女性恐怖から克服していってる印象。
ちなみ福満エッセイコミック好きの下のガキはパラパラとみてから「ないわー」って返しました。
まあなあ。
[姫さまは退屈を知らない (IDコミックス REXコミックス)]
pixivで描いていたものに描きおろしなどをくわえて完成させたもの。
(4) 「姫さまは退屈を知らない(1)」/「こう1」の漫画 [pixiv]
これを読むのと紙の本になって読み返すのとずいぶんと印象がちがうことに気づく。
WEB発のマンガって、最近は、わりと紙の本になることを前提としてしているけど、それでも、WEBのときと紙の本になるとずいぶん印象がちがう。
有名なところで「中国嫁日記」は最初から紙の本になることを意識した作り方をしていたそうだ。
今は多くはそうなんだろうなとは思うけど、それでもなおWEBのほうが映える、紙のほうが映えるってあると思う。その理由はよくわからないけども。あきらかにちがいはある。
本作は前者。紙の本になってぐっと読みやすくなった。
架空のRPG的な中世王国をベースにした現代が舞台。ここのモットーは国民全体がお姫様をからかうことで国力を維持するという。ちょうど「からかい上手の高木さん」の逆バージョンではありますね。
この手のタイトルと背表紙の説明とかちょっと読むとどういうのかわかるシチュ特化の萌えマンガって、ここしばらくではもっとも当たり外れが激しいジャンルではありますが、これは大当たりかと。
[怪奇まんが道 (ホームコミックス)]
オムニバス1話完結で怪奇まんが家のインタビュー(原作本があるのかしら)をもとにコミカライズしたもの。古賀新一氏、日野日出志氏、伊藤潤二氏、犬木加奈子氏の4人。
手塚治虫氏への熱い思いを語った古賀新一氏。
数奇でハードな人生を語った日野日出志氏(かなり「絵」の人なのね)。
審査員の楳図かずお氏にマンガをみてほしいとの想いで応募したら入選した伊藤潤二氏。
今は描いてないということを知り、実働10年だったことに驚く犬木加奈子氏。
人に歴史ありだなあと。
作画の方はあまり存じない方ですが非常に模写が上手でなおかつ味わいがありインタビューをコミカライズしたものなのに飽きなかったわ。
[アイアムアヒーロー 18 (ビッグコミックス)]
やっちゃったな。JKと主人公が1巻かけてセックスする巻。自転車でそーっと移動するのがバレにくいってのはあるんだなとは思った。
ゾンビが潜んでるかもしれない人気のない街角描写ってそうとう上手い。独特の廃墟感。映像はあったかもしれないけどマンガでその空気をかもしてるのはスゴイよ。
かつて、江口寿史氏が写真をトレスしてPCに落とし込んだ背景なんてマンガの背景じゃない的なことをTwitterに書き込んで物議を巻き起こしてましたが、それに対しての答えのひとつはコレだよな。浅野いにお氏「デデデデ」もそうだよな。
そういうマンガもあるってことだ。