4コマではずっと連載されていたんだよね、桜氏。このマンガは氏のエッセイの細かいところをさらに細分化して表現してる限りなくミクロの世界のネタが展開されてていいよな。
こういうこともマンガになる、ネタになるって、可能性を広げておられる。そんな大げさな気持ちはないんだろうけど。
かつてのシリーズのような変則版型のほうが読みやすくはあるけどいろいろと事情があるんだろうなと読んだ。ただ、読みにくかったので再読しねえかなとも思った。
[よつばと! (13) (電撃コミックス)]
2年8ヶ月ぶりの新刊。
あまり描いてないわ、新キャラのばあちゃんってのがなんだか引っかかったので心配してたんだけど、杞憂だった。そのばあちゃん編こそが13巻の白眉だった。もう泣けた泣けた。泣けすぎて再読しにくいくらい。
というのも、よつばとばあちゃんのふれあいが母とガキのそれにダブってなんかいつもより身近に感じるのよね。下が生まれたときはもうガンで調子悪かったけど、上は随分とおばあちゃんっ子でな。
あと別の話。絵に脂が抜けたね。今回隣家の3姉妹の活躍が少なかったけど、エロさ萌えさが減退した感。
だいたいマンガ家ってキャリアとともに絵柄が変わるのに2つの傾向がある。
ひとつは性欲減退や加齢により、脂が抜けていく。多くはこれ。本作もこれ。
もうひとつは、それを食い止めようとより脂を足していく感じ。エロ劇画家の「アブラ増し」な感じ。そしてそれが「わかって」しまうんだよな。
萌えやエロを表現するのはマンガ家人生においても期間限定なんだよなあと思う。
文句ないデキでおどろいた。
[いぬやしき(5) (イブニングKC)]
ロボ化した2人の悪人のほうがやさしい同級生に目覚めさせられる編。
どうやってるのかわからないけど2chで自分の悪口を書き込みしてるやつらをどんどん殺していくってのはよかった。荒唐無稽すぎて誰も書かないところだけど強引に描いてるところが「THEマンガ」で。
この方はこういうハリウッド大作なマンガを描くって覚悟を決めておられるのがいいね。