マリー・アントワネット (KCデラックス モーニング) 惣領 冬実
【2番目にオススメする作品】
漫画ルポ 中年童貞 (LEED Cafe comics) 桜壱バーゲン , 中村淳彦
【3番目にオススメする作品】
Spotted Flower 2 (楽園コミックス) 木尾士目
[このマンガがすごい!WEB]のアンケート協力者として、毎月、その月のベスト3を選び、寸評を書いております。
・毎月の投票によってランキングが決定するので毎回投稿した文章がすべて掲載されるとは限りません。
・もったいないので、その月の掲載期間が終わってから、すなわち次の月のランキングが掲載されてから、ここに載せることにしました。多少の加筆修正などもさせてもらいます。
・宝島社からは許可を得ております。
・ヴェルサイユ宮殿初の監修作品で当時の服装や宮殿内の様子について細部に至るまでチェックが入ってます。そこで「見てきたんか」ってくらいの筆致でもって大御所惣領冬実さんの渾身のマリー・アントワネットとルイ16世の蜜月が描かれてます。これは考えられる限り最高最大にして極北に位置する「少女漫画」の到達点ですね。望むべくは続編を読みたいですが。
ちょっと加筆
・最後のくだりのところわかりにくいかと思うのでちょっと詳しく書きます。
・そもそもが童話。お姫様と王子様はいつまでも幸せに暮らしましたとさ。のオチの部分が少女漫画のテンプレのひとつではあると思うのですね。相思相愛ハッピーエンド。童話から派生してマンガでもファンタジー世界の王国の王子様お姫様が結ばれてって流れはかつてはよくあったものかと。
・それを実在の人物で、実在の場所で、そこの監修で、なおかつ新たな史実をもとに描くというのは、少女漫画のみならず「マンガ」という形態においてちょっと特筆すべき出来事だったと思うのです。
「お姫様と王子様はいつまでも幸せに暮らしましたとさ」を考えられる限り全力で作った感じ。本物の蟹を30杯使って1本のカニカマを作ったような、どこかトマソンのような感慨すらある。
誰もそう思わないだろうけど、視点をずらすと最高のギャグマンガでもあるんですよ。
トマソン - Wikipedia
・中村淳彦さんの同名作品をコミカライズ。
・30歳以上で女性体験がない中年童貞たちにインタビューしたものです。
・エグい描写に定評のある桜壱バーゲンさんのタッチが写実なんじゃないか?と思えるくらいリアルにそこに確実に存在する。
・実際、あとがきによると中村さんは写真を渡したわけでもないのに何人かは生き写しかと思うくらいそっくりだったそうです。
・おもしろいかどうかはともかくいつまでも脳裏にこびりつくものがある作品です。
加筆
・名前と顔がちゃんとしてて後に童貞脱却した人は口元によだれ描写がないんだよね(ネタバレか?)。
・2年ぶりの続刊。2巻から登場した新キャラ2人がズルいと思えるくらいの存在感。主役であるはずの2人を食いまくってます。そしてみんな幸せでよかったなあとしみじみ噛みしめるのです。
加筆
「げんしけん二代目」からのふたりが無事にカップルとして美女美女となって上手くやってるのがステキでなあ。両方良かったなあ。男の方(近くに本がないので名前とかわからんわごめん)が徹夜明けの疲れマラで「5分でいいから」と懇願するシーンがとってもいい。
「中年童貞」はオトコ編・第3位。
「Spotted Flower 2」はオンナ編・第3位。
「マリー・アントワネット」は番外編に。
・第1位だった「ゲレクシス」は2巻までみないとなんともいえないなと思ったので保留しました。