読んでいるあいだじゅうずっと涙が止まらない。むろん感動してだよ。
JK3人組の映像研がアニメを作るために奮闘する青春マンガ。「私の考えた最強の世界」を仲間と想像を共有させて作り出していくシーンに涙腺が刺激されっぱなし。
たとえば、オンボロの部室を自分らで直しているとき、この部室は宇宙船で船外作業をしていると思いこんでやってたりとかね。その妄想も派手なら、実際の展開も波乱万丈でみていてまったく静かでおとなしいイメージはない。実際アニメ制作は机に座ってシコシコと作業するのが大半だからね。
メンバーのひとり浅草さんは「未来少年コナン」にやられて「アニメを作りたい」=「自分の考えたすごい設定を具現化したい」なんて背景画、イメージボードと呼ばれるものを描いてばかりいる。
おそらくは作者の趣味とリンクしているだろうとは思うが、妄想の世界も現実の世界も「背景」が主役とばかりに大活躍。すごく芸をしている。学校といいコインランドリーといい。妄想での崩壊後の世界といい宇宙船部室号といい。
なおかつ話もきちんと段取りを踏んで1巻でちゃんと起承転結になっている(終わってはいない)。本巻のラストにも大きなクライマックスが用意されていてそのシーンがまた趣味趣味しているのに感動的だったりする。
作品詳細『映像研には手を出すな!』 | ビッグコミックスピリッツ公式サイト -スピネット-
まあまあ。おためしの1話を読んでくださいよ。論より証拠。読モやってるお嬢様だけどアニメ大好きな木崎さんの描いた人物画と浅草さんの背景画の合体なんてもう最高に美しいシーンですよ。
吹き出しにパースかかっていたりなどの、絵や人物や台詞回しなんかの作者の「気持ちいい」「かっこいい」「おもしろい」「こだわり」がギュウギュウにつめこまれているのでずっとニヤニヤしてしまう。
最高です。ぶっ飛びました。ジャケ買いだったんだぜこれ。なんだか宝くじの特等ひいた気分だわ。
女子高生がアニメを作るったらこれもあるけど、まったく関係がないのが素晴らしいね。まったく関係がなくてどちらも名作という。