2017年01月19日

タイムスリップオタガール(1) 佐々木陽子 (ほるぷ出版 ポラリスCOMICS)


三十路のオタクフリーターガールがコミケの帰りにタイムスリップして中学1年になる。1996年ですね。で、起こる騒動。1996年ってのが絶妙ですね。ネットなし、ケータイなし、PCなしにビデオデッキで録画の時代。
くわえて中学生だからカネもなしでオタグッズも買えない。それでどうするか?という。

主人公がアホのようにハイテンションで妄想にふけまくる。だから、まわりの誹謗中傷や中学生だから男子とどうしたこうしたって抵抗もさすがに30手前だからないってことで「君の名は。」での入れ替わってるときのような別人状態になる。
おもしろいのは三十路フリーターのオタクの唯一の武器として「画力」ってのがあること。ずっと描き続けてきたということでそりゃまあ中学生同級生よりは画力があるしそれまでのオタク知識の蓄積もあるってことで。
ただ、1巻ではそこまで戦略的に展開していかなくてあくまでハイテンションギャグとしてずっと1996年の懐かしさにワーキャーしたまま駆け抜けていく。それで全然OKってノリが楽しかった1巻ではあります。まあ、1巻はね。この次の巻がヤマバにはなるだろうね。

見開きWで4ページにも渡って中学のときの創作ノートを流すのは同じことしていた女性にはさぞかし刺さるだろうなあと思ったわ。
しかし、語尾が「ござる」のオタクって実在するのか? 四半世紀にまたがる謎。


posted by すけきょう at 17:10| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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