2017年01月22日

かぐや様は告らせたい 4 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ 赤坂 アカ (集英社 ヤングジャンプコミックス)


超天才で生徒会長の男と超天才で超大金持ちの副会長の女は相思相愛だけどそのプライド故にむこうから告白させないとダメという概念に囚われていろいろと策をめぐらさせるというラブコメ。
1巻を読んだとき「これって長く続けられるのか?」と思ってた。設定のしばりがキツイし、正直絵も展途上気味。でももう4巻。そして右肩上がりでおもしろくなっていく(絵もキレがましていく)。謎だ。よしじゃあその謎を解いてみよう。
ひとつは副会長、かぐや様の変節だな。ともにツンデレのツンの状態でむこうからデレを引き出そうとしてるんだけど、これがかぐや様がかなり頻繁にデレを見せるようになってきているんだよ。この破壊力が抜群なんだよ。ヤバイんだよ。3巻でもヤバイと思ってたら4巻だとさらに激ヤバなんだよ。なんだこの頭の悪い表現は。知的でおちついたふいんきのマンガレビューサイトなのに。というわけで早々に答えが出てしまいましたね。かぐや様がグンと可愛くなったからです。ひとつひとつのエピソードが長くなるという長期連載にありがちの現象も起こってますがこのマンガの場合それは功を奏しております。4巻がとくに奏してます。

雨の日にかぐや様の車で送る送らないから風邪をひいたかぐや様をお見舞するかどうかでモメてお見舞したらしたで昭和のラブコメみたいなことが起こってそれで修羅場が尾を引いてって4巻のメインディッシュともいえる流れが最高だったりします。
そして石上というなんのために3巻から登場したんだろう?ってキャラが活躍。随所でアクセントとして機能してます。おもにKYな発言で場をかき混ぜるという役で。
このマンガがいいのはサブキャラすべてが恋愛関連においてのほぼ関与してないってことですね。会長副会長の恋路を邪魔するのは本人のプライドのみという。とかくこの手のマンガには恋の鞘当てを登場させたくなるものだけどそれがない。鞘当は簡単に話に起伏をもたらしますからね。そういう点で「からかい上手の高木さん」と同じですね。ともにきつい「しばり」でがんばっておられます。

4巻の個人的な最高回は37話で最初から最後の「仲良し警察」までラブでコメのまま突っ走っていったと思います。こういうラブもコメも同時進行なのは「マコちゃん絵日記」でもありましたが個人的には新しいものを感じます。


posted by すけきょう at 14:46| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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