第二次世界大戦南方の戦いですね。ペリリュー島って今のパラオ諸島のひとつの島での攻防に焦点を合わせたマンガ。
デフォルメされたかわいい兵隊さんの殺伐としたリアルな地獄絵図。2巻では「餓え」、とくに水を得るための死闘が白眉。デフォルメされた兵隊さんに意識がむきがちかもしれないけど背景武器すべてのモノがリアルを基調としてデフォルメされてるんだよね。きちんと「世界」がそこにある。そこが凡百のマンガとはちがうし、さすが「GANTZ」の作者の元アシスタントだけのことはあるなあと。奥浩哉先生とはちがったアプローチではあるが「絵で魅せる」。
南方の戦いでいうと水木しげる氏のマンガも思い出しますが、水木先生っぽいひょうひょうとしたキャラがひとりいて味わいがあっていいです。彼は今後どのように活躍するのだろう。