同級生が地球観察の宇宙人だったけど、それを知ったのが人を人とも思わない冷血天才だったって。で、バラされないよう監視目的でいっしょに暮らそうってラブコメっぽい設定でギャグ。
小学館はショートラブコメは萌えに特化し講談社はギャグに特化する(他出版社はデータ不足)傾向にあるなあと思う。ちゃんとしたラブコメはコママンガでストーリーを押し出して展開してってスタンスが講談社らしいと思ったり。小学館はどっちでもいいから売れればおれの勝ちってスタンスっぽい。
美術は成績10で2だったけど、ひとつマンガにおいての絵の良し悪しを語らせてもらえるとしたら、人物に対するモノの大小のカタチが正確でないとシラケるってのがある。本作はすごくシラケる。それが効果的に使われるマンガもあるけど本作そうでもないし。便座は大きすぎるしベッドは小さすぎる。そういうのが随所。
主人公の宇宙人ちゃんはコメディエンヌとしてはとっても有能で、表情の豊富さやツッコミの的確さはかなりのものがあります。その年の主演女優賞ノミネートでもおかしくないかもしれません。デッサンはアレですが。あとノリとしてはイッテQのイモト的かな。
相方の冷血天才の言動や行動もおもしろい。
けど、そもそもの宇宙人というネタはほぼ活きてないまま1巻は終わります。耳がエルフ的なのと小便がメロンの臭いがする(わりに漏らす)のと。その臭いだけ非常に興味はありますが(おもちゃの消しゴム的に)。
そういう状態ですが、だいたいふたりのかけあい漫才で1巻の間は持たせてますからね。スゴイなあ。
メインが宇宙人をそうと知らずストーカーしているやつを退治する話で、次が宇宙人がこよなく愛してるエロフィギュアが壊れたのを直しにいく話だからな。不思議なセンスだよなあ。
ああそうか。集英社の落ちこぼれサキュバス出てくるギャグマンガに構造が似てるのか。だいぶちがいますが。