シリーズ完結。うーむ。
悪魔と契約して999分だけ若さを手に入れた女教師が生徒と「同い年」になり恋愛するという話。
で、時間を伸ばしたいときはセックスをするという。
ご推測のとおりの結末になりました。前回の「ぼくらのふしだら」よりどよーんとしたラストになりました。
ここまで「やめてくれ」って思うエロシーンも珍しい。
「ホテル・ニューハンプシャー」ってジョン・アーヴィングの作品で姉弟相姦するシーンもかなり痛々しい(映画でみて原作はエロいかなと思ったら原作が痛々しかったのよ。だから印象深い)のがあったけどそれを超えたね。
やってること自体はわりと普通なのになあ。
ずっとバリエーションを描かれてるベテランの面目躍如ではありますけどやりすぎだよなあ。
サキュバスが最後までエロエロな目に遭わせて命を奪うってのや、昔のマンガ的表現で精を絞りすぎてペラペラになるってのは、普通にエロいし、なんとなればそこわりとストライクなところあるけど、本作はなかったんだよなあ。メンヘラとつきあってなんでもやってくれることに感激するのもつかの間であとは苦痛しかなくなるってのはつまりこんな感じなのかなと思ったり。そしてそれを描くことができている凄み。
作者もさすがにしんどかったようなので次は馬鹿みたいに明るいものになるかもしれないとのことで「ギャグマンガ家」としての作者が好きなおれとしては楽しみにしております。ただ、この路線売れてるそうなんですって。いわれてみれば書店でもけっこう平積みやったわ。