2巻もすばらしかった。あんまりすばらしいので2巻はどうしようかと思っていたんだ。
最近、重厚長大な作品、アニメでいえばジブリのような作品を前にするとひるむようになってきたんだ。脂っこい食べ物を好まなくなったのと同様、マンガも安定して大河なおもしろさが保証されているようなものは「別にいいかな」って反応を示すようになってきた。
ドラゴンがいる世界。そしてそれを狩って生活している人がいる世界。その狩人集団を描いております。
飛行船のような飛行艇でドラゴンを捕まえては街で売って生活する。
本作がすばらしい理由は大小を上手く描いていること。
大きなドラゴンも、街の人々の暮らしも、その縮尺をたしかにきっちりと描いている。地面も空も描いている。マクロもミクロも描いている。こういうのできそうでできないんだよね。
2巻は飛行艇で働く少年と娼館の客を取る前の娘の淡い恋と、捕まえたけど逃げ出した超巨大ドラゴンの捕物帖が同時進行する。
スケールの大きいマンガではありますが料理も美味しそう。すべてに神が宿るくらい細かく描かれており「みてきたんか」感が満載です。
読んでしまえば「読んでよかったな」とは思うんですよ。龍の肉のカツレツ食べたい。