あー、ひとまずこれは「アイアムアヒーロー」にならなそうだなってのが感想の9巻でした。
花沢健吾氏の「アイアムアヒーロー」の「あの終わり方」というのは各方面に影響を与えそうな気がするわな。少なくともおれが編集だったら「おまえは「あの終わり方」できるほどの実績はねえんだからな」って新人にかましそうですよ。
東京上空に大きな宇宙船が浮かんでいる「日常」の少女たちを描いたマンガ。6巻ではかなり宇宙船側の事情を宇宙船にいる乗員(すなわちエイリアン)が語り始めております。
そして5巻から「終わり」が語られるようになりました。「人類終了まであと1ヶ月」ですよ。あと1ヶ月で単行本10巻とか続くかしらね?それはなさそうだし、話がみんな終わりに向けて収束しつつあるんだよ。だから「アイアムアヒーロー」にならなそうだよなあと。
あとひとつ思ったのが、本作、ちょい未来だけど、「今の現実」から跳躍した未来を描いている。そこがなんていうかな、ちょっと古いというか。不思議なズレを感じさせる。たとえば6巻では3Dプリンターで作られた銃が登場するけど、3Dプリンターってなんか微妙に古い感覚がある。それはなんか「イイ」んだけどね。
さあどうなる。