スピンオフの先輩「中間管理録トネガワ」の5巻と同時発売。
トネガワの成功から単行本5巻分でいろいろあった世の中を経由しての本作は、いろいろな意味で先輩超えしている完成度。
地下でドカチンをやってるハンチョウが50万ペリカもの大金を払って1日外出券を手に入れて、つかの間の外界を満喫する話。基本1外出1話の読み切り。
このフォーマットでもって流行りのグルメネタ(遊ぶネタ)をぶっこむんだからおもしろくないわけがないんだよ。
ということでいい意味でスピンオフ的なギャグマンガ展開を広げてるトネガワと、いい意味でフォーマットに沿ってるハンチョウと2つの棲み分けはバッチリ。
で、トネガワではカツ丼回という名作があるけど、ハンチョウではオムレツライスが最高峰かね。この回を超えるかどうかで判断されるようなところがあるね。見本で手本になってる。
個人的には「宮本ダム」で1番笑いましたが。
そう、トネガワとハンチョウのちがいは、ビジュアルに訴えかけるギャグが多いことかな。ハンチョウのほうが1枚絵でガーンと笑わせるところが多い。宮本ダムはその最たるものね。同じ原作者でもちがうものだなあと感心したり。
ともかく。どちらも非常によくできてます。今のところ。ただ、最後の話が変な引きになってるのが気になったな。そういう長々としたのはトネガワはしょうがないとしてもハンチョウは止めておいたほうがいいんじゃないかと思うんだけどな。