いやあヒドイマンガ(ホメ言葉)。
たぶんに、今度アニメもやる「アホガール」からの派生とは思うんです。
普通にしてれば超美人でツンデレなんだけど、他がすべてダメ。このダメへのメーターの振り切り具合が破格すぎて。
漁師が履く胸まであるゴム長を履いて登校する女子高生ですよ? その理由が、雨の日に溝がつまってあふれるところに胸までつかるとプールになるからって。もう「???」の嵐でしょ。
そういう事例がずっと。表紙の意味不明な絵も理由がわかると笑えるというか苦笑いしてしまうという凄さ。
1巻からすごかったけど2巻は画力アップ、そして「きれいどころ」増量でさらにこのヒロインの気の毒さが加味される。
これだけかわいいのにどうしたいとか思わないヒロインはすげえよな。と、少女マンガのギャグだとこういうのたまに登場するな。そうなんだよな。手心が加わってない感じ。多分に作者は女性じゃないかと思うんだわ。アホさがリアルで細かくて現実的なんだよ。膝とお尻に穴があいた主人公にプレゼントされたカーディガンを着てきたり(いや直せよ)、幼いころの回想で、老人用の手すりのある小便器あるじゃん? あれにまたがって用を足そうとするところとか。
いやあいい意味で予想を全然ちがったところから攻めてくるのがまだ新鮮。どこまでネタがつづくか見極めたくなってきたわ。
ただ、いろいろなものを捨ててるのが心配。萌えは捨ててるし、ゲラゲラ笑うってギャグにするにはヒロインがかわいすぎるしで、どう読んでいいのかわからない読者が多いんじゃないかしら。かといってヒロインをブスにするのもちがうし(途端に昭和になる)、作風からデフォルメを多用するのもちがうしな。わりと修羅の道だよな。