ジャケ買いだけど大正解。
唯一の趣味が節約でゆるふわに無難にOLライフを過ごそうとしたナギさん(タイトルは名前なのね)でしたけどある日過呼吸になって退社。そこで失業保険をもらいつつしばらく休みをとろうとしている女ひとり節約サバイバルマンガ。
なんていうと「34歳無職さん」なんてのもふと思い出しますが、彼女は28歳だし、だいぶノリがちがいます。
と、これがさらりとダークサイドに踏み込んでくるんですよ。
前半だから1コだけネタバラシありつつ紹介させていただくと、退職を期に風呂ありだけどひと間のなにもないアパートに引っ越す。月3万円。
そいで図書館で次になにをやるか本を読んで考えようとするもなにも思いつかない。そうしているうちに上の階に住んでいるおばはんがアタマをよぎる。自販機に指を突っ込んでお釣り銭をさらったりパン屋でパンの耳をもらってるような人。う、気がついたらああなっちゃうんじゃないの私?とじわじわと焦りを覚える。と、そんなときに彼女の洗濯物が落ちたのを発見して届けてあげると、おばあちゃん、部屋の中は悠々自適のゴージャスライフ。エアコン完備でプロジェクターで大画面の映画を楽しんでいる。もらったパンの耳はチョコポッキーにして食べるためだそうで。
こんな感じで、一見、深くて重いようだけど実はいい人とか実はこうだったって感じで読んでいて心が楽になるのがわかりとってもいいです(ま、前記のおばはん、厳密にいうと小銭泥棒だけどな)。
ただ元カレ。カレの扱いはどうなんだろうな。話をかきまわす存在ではあるんだけどな。なーんかな。
目描写ほか、いろいろと個性的な絵でありつつも、ハロワにいってるときの主人公があきらかにメイクしているのがわかるとか相当洒脱。
なお、主人公そうとう巨乳じゃない?しかも、それをだれも追求しないタイプの無駄巨乳。だからあんな大きく描かなくていいんじゃないかなーって。無駄に目がいってしまっておれ(読者)が損だわ。
それはそれとして。2巻も楽しみにしてます。