1巻買ったのはつい先日で、すぐに2巻が出て読むことになりました。
原作はラノベ。ゲーム好きな主人公が学校1の美少女に「ゲーム部」に誘われるもなんかちがうので辞退する。で、そのことを友だちが揶揄してたら主人公すごく反論して「おれを馬鹿にしてもいいけどゲーム部を馬鹿にするな」と怒る。それを美少女が目撃して惚れてしまう。
友達は事情を知るのに、主人公が頑として認めようとしないのでこいつが病的に鈍いのは女性になれてないからだと似たような境遇のアタマが乾燥わかめみたいな女性をあてがうとその乾燥わかめは友だちのほうを好きになり、友だちの彼女は主人公と友だちについて相談しているうちにカンチガイされてとこんがらがっていく状況。
そういやアニメ化もするんだね。
アニメ化の絵はラノベの絵を準拠しているけど、本作、作画が抜群です。ラノベとどっちが「かわいい」っていうと好き好きとは思いますが(というかラノベのほうの絵はオビでしかわからない)肉感的でパイオツドーンでいて清潔感があり無駄なエロさがないです。そしてなによりいいのが表情。
[ぼくたちは勉強ができない 1 筒井 大志 (集英社 ジャンプコミックス): ポトチャリコミック]
ここで書きました。いいラブコメ、萌マンガは、女の子がその状況でジャストな表情をしていること。このマンガ、その点が図抜けてます。衝撃的なほど。
上記の美少女が惚れるときの顔が本当にジャスト。1巻のクライマックスです。これは貼ろうかと思ったのだけどやっぱりご自分の目で確かめてどうぞ。
それでおれも惚れ込みましたよ。
ただ、マンガとして考えるとね〜。
ちょっと長くなるかな。
実は「おそ松さん」がきっかけなんですけど、アニメをマメに録ってマメにみるような習慣がつきました。それまではわりと全然です。今はBSで録画できるものは全部録画してみられる範囲でみております。
その中にはラノベ原作のものも多々あります。どんどんとそのマンガは王者のマンガ原作のものに追いつけ追い越せのいきおいで増えてきている印象です。
で、思うのはラノベはアニメ1クールに向いてないなあと。
「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」(ロクでなしまじゅつこうしとアカシックレコード)を今季はみてました。全12話楽しく拝見しました。でも、タイトルである「アカシックレコード」は最終回の最後の会話で出てきたってことに驚きました。
そう、つまり本題にたどり着いてない。そう思ってみていると、次のクールがあること前提なのはともかくとしてみんなとってつけたような残尿感な終わり方多いなあと。
ラノベは文字媒体で、文字媒体は会話シーンがもっともテンポがよくて読みやすい。だから会話だけの小説が多いしそれはラノベが倍率ドンで多そうな気はする。ラノベはほぼ読んでないから推測。まあ、原作ラノベのアニメやマンガを読んでの推測なんでそう外れてないでしょ。
本作「ゲーマーズ」もなんだか進まない。1巻はいい。でも、2巻以降も同じ感じで人間関係がいたずらに複雑になっていくだけで進まない。たぶん、ラノベのペースだと「いたずらに複雑」ということはないと思う。それが正解かどうかはわからないけどきちんと整理はついているとは思う。じゃないとマンガ化もアニメ化もしないと思うし。
だけどそうなったとしても、なんだおまえら同じ場所で話してばかりいやがると。
それはマンガとラノベのテンポがちがうからだと思うのよ。そして、おれがラノベやもっと飛躍していえばノベルゲー、エロゲー、が苦手なのはそこかなとも思ったりする。あとついでにいえば演劇。とにかく画面転換しないんだよね。その場の会話でいろいろ展開したりなんだりってのがオーソドックスになっている。
たとえば「ゲーマーズ」にしても、上記の美少女に惚れられる場面、ビルの裏の人気のないところで展開してますが、マンガにして25p。この間、ほぼ主人公と友だちの2人の会話だけで進行している。
たぶんに原作を忠実にコミカライズしたんだと思う。でも、原作は25pは使ってないだろうし、仮にいろいろな描写を含めて25P使っていたとしても読むのに問題はないだろう。でも、マンガだと「この場面長くない?」「セリフ多すぎない?」とは思うわけよ。
2巻にしても「運命の人すぎんだろうがよおおおおおお」って最高の展開があるんだけどさあ。そこまでは冷静になるとまどろっこしい。
かようなアンジャッシュのコント的なすれちがいが複雑すぎてうっとおしいレベルになってきたかなー。
でも、女の子描写が最高すぎる。全員カワイイ。セリフが多すぎて再読性が弱いのが弱点かな。