衝撃の5巻でした。
超美女だけどコミュ症の古見さんとゆかいな仲間たちの話です。
5巻はメインの学園祭と小ネタです。古見さんはクラスの出し物メイド喫茶でメイドさんになります。
すごくおもしろい。これまでのピークを更新した巻ではあります。
あれ?
古見さんは、コミュ症です。 4 オダ トモヒト (小学館 少年サンデーコミックス): ポトチャリコミック
先月でた4巻とその感想を思い出しました。ワンパターンとか書いてますね。けっこう辛口です。
と、思い返すのです。そして4巻も読み返すのです。また5巻も読むのです。このループを3回くらい繰り返しました。
メインの学校行事、4巻は体育祭、5巻は学園祭を軸に、小ネタ回、新規キャラも登場する。もちろんサブレギュラーも適度にからめていく。
一緒やん!4巻と作りが一緒やん!
ん〜〜〜?とわからなくなってしまって4巻も5巻もさらに何度も読み直してしまいました。
そして結論。5巻はおもしろい! これまでで最高。
4巻と構造はいっしょだけど、その質がちがうんだね。
まず大きな発明。古見さんの「!?」ってツッコミ。これが5巻で完成した。4巻でも散見できましたが、サブレギュラーがボケて、古見さんと、只野くんが「!?」と落とす。このリズムが完全にいい感じになった。大枠があってそこに1p1ネタの4コマが続くというパターン。そのオチが古見さんの「!?」。これがいい感じにハマる。そしてワンパターンになりかかったところで普通のコママンガや萌えを投入してくる。ここいらのさじ加減も考え抜かれいい塩梅。
ギャグ自体の精度が高まった。ひどいこといったりやったりする加減がちょっと強まった。もともとサイコ気味のキャラが古見さんのパンツがみたいってことで水たまりに滑り込むシーンとか。
古見さん同様のおどおどキャラ(だけど美人ではない)だけど、グルメサイトに投稿する、食に関してだけは別人になるやつのあしらわれ具合とか。
新キャラの姉御キャラとおっとりキャラが良かった。古見さんが「別」のキャラと仲良くなるとしたらどういうのがいいかという逆算で生み出されたかのようなキャラでみててとても安心できる。当然4巻登場の田舎っぺっ子より話にがっちり食い込む。これまで、只野くんと古見さんの関係にツッコミをいれられたのはなかったからけっこう画期的。
またいいところは、この姉御キャラにしてもレギュラーのコミュの化物みたいなのも絶対的な人気者じゃないところがいいよなあ。その「絶対」の役に古見さんがいるから差異をつけるためではあるんだろうけど、そこがリアル。誰とでもわけ隔てなく話たり、姉御肌でいろいろな仕事を請け負ったりやさしさを出してるけど、彼女らは絶対的に人気者ではないんだよね。ドロをかぶるような目にも遭ってる。
あ、あと、只野くんが学園祭のあいだじゅう、女装してたのもいい感じだったのかな。かわいいんだこれがまた。もしかしたらこれが1番なのかって気もしてきました。
まあつまり。4巻のままのやり方でギリギリと精度を高めて最高傑作になった具合に衝撃を受けたわけです。
書店でアホのように山積みしてあったわけがわかりました。アニメ化待ったなしだな。ヒロインなのに出番がないという画期的な役になりそうだな。あえてキャラソンもナシにするとか(話が飛びすぎ)。