2017年07月29日

ドSだと思っていた担当がドMのドルオタだった話 タチバナ 一迅社


担当M山さんのアイドル追っかけのおもしろ話を中心にしたルポコミック。
マンガ家自身じゃなくて対象物があるってのは、「鉄子の旅」シリーズを思い出しますね。横見さんでしたか。アニメにまでなりましたしね。
担当のM山さんも横見さんに負けず劣らずのキャラの立った方です。

打ち合わせそっちのけでアイドルのTwitterを追いかけたり、ついにはそれを仕事にしたり、すさまじい金の使い方をしたりな。AKBの投票のためにamazonでCDを150枚買ったりすると、amazonから「間違いじゃないでしょうか?」ってメールがくるのな。

そういうすさまじい生き様を1巻通して。

興味深いのは、連載の間に、追いかけているアイドルが変遷していくんだよね。この現象つねづね不思議だけど、なんていうかオタクとしての「本能」なんだね。
フェスに出て、そこで新しく出会ったグループに心変わりして、前まで推していたアイドルちゃんとすれちがってもおたがいノーリアクションってのがなんかすげえエピソードだなと。
なるほど、アニメの新番組が出たら「嫁」を乗り換えるってのはあるのでそれと同じ現象ではあるんだけど、向こうは生身の人間なわけでそこにいるわけでな。こういうの「他界」っていうんだって。まあ、アイドルもゲスくなってもくるわな。そういう現実にファンやメンバーや太いお客さん相手に切磋琢磨してたら。

そんなこんなで1巻、まったくわからない世界が繰り広げられてます。ジャニヲタやバンギャやヅカや大相撲や歌舞伎やらに入れ込んでいる人にはわかるのかね。

あと大きな大きなオチは奥付にありました。担当編集の名前がねえ。そうかM山のMってこれかーって。それとアイドルちゃんもグループもまんま実名ですね。


posted by すけきょう at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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