上下巻ということで試しに。
戦後間もなくの福岡の話です。戦死した兄の嫁と結婚することになった炭鉱夫の話です。
純情な弟なのでひとつ屋根の下にすまっている元兄の嫁ですが、もう一歩踏み出すことができない。でも、いろいろなエピソードがあり、「そろそろか!」ってなったときに嫁がこともあろうに兄の名を口にしてしまうわけよ。
ほのぼのとした絵で、ちょっとつり目の一見クールビューティーですがころころと表情を変える元兄嫁が可愛いね。
あと読み切りの「あたしのフェデリカ」がまた興味深い。画家のダリ、その妹、そしてダリの親友の詩人。その三角関係をば。これが史実などの「へー」もあるし、随所に「いいシーン」がある佳作。
あとがきマンガの自画像に声を出して笑いました。このセンスすげえわ。これだけでもただ者じゃないなあと。
下巻楽しみにしてます。ただまあどうなるんやろ。