2巻目。不思議な写真屋カフカの日常を追いかけているショートコミック。
これまでの山川直人節は健在ではあるけど、本作はより日常よりの「普通」の日々が起こる。「不思議な写真屋」と書いたけど、これは本当にささやかな不思議で、写真に一瞬過去や未来がみえるというささやかさ。
本作は1巻のときもそうでしたがささやかな日常をちょっとだけ写真に切り取ったという感じで、それが非常にいい。
地上げ屋のオヤジが少年時代散々通ってたプラモデル屋のおばちゃんの店に行く。そこを自分の会社で地上げすることになるから。そこでカフカが写真を撮っていたので最後に1枚撮ってもらったら少年時代の自分が写っていた。
ラーメンチェーン店。オリジナルメニューはやるわ、汚いわ、いろいろと仕事が甘いので本部から視察員がくる。彼が主人公の話とかな。
1巻のときも思ったけど、各キャラがゆるくつながっているのとか、山川版の「三丁目の夕日」的なものを感じていいです。ゆったりと読むことのできる作品です。しかし、安定して作品を出されておりますね。