おっぱいが大きくて胸元が開いた服ばかり着てるけど男にウブでちょっとドジっ子だけどそれを悟らせないようにしてる上司さんと、よくできた部下とのニヤニヤラブコメ、ややエロコメ4コマ。
本作のポイントは部長さんの存在だね。基本、上司と主人公と部長さん、ほかにゲストキャラが幾人か。この部長がでっぷり太ってハゲでセクハラの上司なんだけど、それをちゃんと描いているのがすばらしい。この手のマンガにおいては、いまや、男性キャラもいないし、下手したらおめえ描けないだろって人が多い(でもバカ売れしてたりもする)ところ、みごとにマンガ内に住まわせることに成功していると思う。これができないマンガ家ってほんっとおおおおおおに多いから。老若男女の「若」、しかも、思春期くらいのミドルティーンの「若」しか描けないマンガ家。別にそれはそれでいいんだけど、できるならいろいろ描けたほうがいいに決まってるんだし。本作はそれが大きい。きちんと部長はアクセントになってるしな。
つづいて残念なところ。各話のインターミッションに上司さんのイラストを描き下ろしされてるみたいけど、これが案外と世界観をこわしてるのがあって残念。サービスカットだけど、扇情的なものが多いんだよな。上司さん、エロボディの持ち主だけどそれをあまりヨシと思ってないのがミソだから、エロ水着着たり、アヘ顔ダブルピースさせたり、体操服でおっぱいゆらしてるみたいな、セクシーイメージDVDみたいのは、それはそれでそういう意図と飲み込めはするんだけど、できれば話の後日談とか、そういうリンクのほうがよかった(そういうのもある)。
でも、ま、ずっと書店でみかけては買おうかどうしようか迷っていたけど買って大正解。おもしろかった。上司さんの懐いてはくるけどまだ「いい人」とまりのラインに踏みとどまっているのがいいです。この先どうなるのかわかりませんが、キャラがいたずらに増えていきそう注意報はありますかね。後半登場の女性新入社員とか清水ってキャラをもうちょっと活躍させることができるような気がするな。